青が破れる  町屋良平   



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青が破れる [ 町屋 良平 ]
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2016年11月発行 河出書房新社 144p

【内容紹介】

この冬、彼女が死んで、友達が死んで、友達の彼女が死んだ。
ボクサーになりたいが、なれない青年・秋吉。夏澄との不倫恋愛を重ねながら、ボクシングジムでは才能あるボクサー・梅生のパンチとのスパーリングを重ねる日々。ある日、友人のハルオに連れられハルオの恋人・とう子の見舞いへ行く。ハルオに言われその後はひとりでとう子のもとを訪ねることになるが……。
清新にして感情的な新たなる文体。
21世紀のボクシング小説にして、現代を象る青春小説である第53回文藝賞受賞の表題作「青が破れる」に加え、書き下ろし短篇「脱皮ボーイ」と「読書」を収録。

【目次】(「BOOK」データベースより)

青が破れる/脱皮ボーイ/読書

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花歌は、うたう  小路幸也   



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花歌は、うたう [ 小路 幸也 ]
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2017年10月発行 河出書房新社 292p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

天才的ミュージシャンだった父の失踪から9年。秘められた音楽の才能が花開くとき、止まっていた時が動き始めるー。幼なじみの勧めで歌をうたうことに真剣に向き合い始めた花歌は、父親譲りの天才的な音楽の才能を花開かせていく。そんな中、父・ハルオの目撃情報が届き…。祖母・母・娘、三世代女子家庭の再生の物語ー。

【感想】

   ああ、小路さんの小説だなあ、と安心して読めた。

   ミュージシャンの父親が失踪した女子高生・花歌が
   友人のすすめで音楽を始めその才能を開花させ始め、
   周りのそれぞれ能力ある人物の助力により
   父親の行方が探されていく。

   間違いなくしあわせな気分にひたれる。

鶏小説集  坂木司   



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鶏小説集 [ 坂木 司 ]
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2017年10月発行 KADOKAWA 256p

【内容情報】(出版社より)

トリドリな物語。旨さあふれる「鶏」小説を召し上がれ。
「トリとチキン」…似てるけど似てない俺たち。思春期のゆらぎと成長を描く/あげチキ
「地鶏のひよこ」…地方出身の父親と、都会生まれの息子/地鶏の炭火焼
「丸ごとコンビニエント」…コンビニバイトの僕が遭遇したクリスマスの惨劇とは/ローストチキン
「羽のある肉」…高校受験を控えた夏。彼女と二人で出かける/鶏手羽の照り煮
「とべ エンド」…死にたがりだった漫画家。そのエピソードゼロとは/鶏ハム

【感想】

   様々な鶏料理と
   それに巧く絡めたストーリー5編。

   中高生の友情、親子関係、中学生の恋の始まり、
   クリスマスのコンビニ店員、いじめられた子といじめた子。

   それぞれの味わい、面白かった!

   登場人物がゆるくつながっているのも
   「ああ、君は!」て感じで楽しい。

私たちの星で  梨木香歩、師岡カリーマ・エルサムニー  ★   



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私たちの星で [ 梨木香歩 ]
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2017年9月発行 岩波書店 168p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ロンドンで働くムスリムのタクシー運転手やニューヨークで暮らす厳格な父を持つユダヤ人作家との出会い、カンボジアの遺跡を「守る」異形の樹々、かつて正教会の建物だったトルコのモスク、アラビア語で語りかける富士山、南九州に息づく古語や大陸との交流の名残…。端正な作品で知られる作家と多文化を生きる類稀なる文筆家との邂逅から生まれた、人間の原点に迫る対話。世界への絶えざる関心をペンにして、綴られ、交わされた20通の書簡。

【目次】(「BOOK」データベースより)

梨木香歩より師岡カリーマ・エルサムニーへ(共感の水脈へ/変わる日本人、変わらない日本人/個人としての佇まい/繋がりゆくもの、繋いでゆくもの/今や英国社会の土台を支えている、そういう彼らを ほか)/師岡カリーマ・エルサムニーより梨木香歩へ(行き場をなくした祈り/渡り鳥の葛藤/人類みな、マルチカルチャー/オリーブの海に浮かぶバターの孤島に思うこと/境界線上のブルース ほか)

【感想】

   だーー。
   素晴らしすぎて、自分が恥ずかしくなる。

   イスラームのことを学びたいという梨木さんの希望で始まった
   往復書簡20通。

   多様性の容認、他者への敬意、
   それらをふまえた自身の確立が、
   様々なエピソードの中で綴られる。

   相手の手紙の内容をしっかり受け取って
   そこにさらに自分の解釈を加えて…という繋がり広がりが、
   往復書簡という形式ならでは。

   お二人の互いを尊重しあう姿勢、
   そして美しい文章がとても気持ちいい。

   何度も読んで
   異質なものを排除攻撃しようとする社会の潮流の中で
   立ち止まる指針としたい。

太宰治の辞書  北村薫   



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太宰治の辞書 (創元推理文庫) [ 北村薫 ]
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2017年10月発行 創元推理文庫 288p

【内容情報】(出版社より)

みさき書房の編集者として新潮社を訪ねた《私》は新潮文庫の復刻を手に取り、巻末の刊行案内に「ピエルロチ」の名を見つけた。たちまち連想が連想を呼ぶ。卒論のテーマだった芥川と菊池寛、芥川の「舞踏会」を評する江藤淳と三島由紀夫……本から本へ、《私》の探求はとどまるところを知らない。太宰が愛用した辞書は何だったのかと遠方にも足を延ばす。そのゆくたてに耳を傾けてくれる噺家。そう、やはり「円紫さんのおかげで、本の旅が続けられる」のだ……。《円紫さんと私》シリーズ最新刊、文庫化。

【感想】

   単行本で読んだけれど、
   文庫化に当たって短編ひとつとエッセイ二つが収録されたので再び。

   やっぱり楽しいなあ!

   主人公が本の中に謎を見つけて真相を求めて
   本から本へと次々と当たっていくのにわくわくした。

   主人公(北村さん)すごいなあ、すごいなあ!

ふたご  藤崎彩織   



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ふたご [ 藤崎 彩織 ]
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2017年10月発行 文藝春秋 328p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

彼は、わたしの人生の破壊者であり、創造者だった。異彩の少年に導かれた孤独な少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。SEKAI NO OWARI Saori、初小説!

【感想】

   こんなに切実なつらさのある小説を書かれたことに
   ただただ頭が下がる。

   そしてその鋭さに胸を刺される。

   第一部ではそのつらさ鋭さゆえ
   主人公がどんどん落ち込んでいくのに同調して
   なかなか読み進められなかったけれど
   第二部ではそれらが
   前向きな力を生み出すきっかけとなっていくのに
   救われる思いがした。

   後書きで藤崎さん自身が
   執筆していた5年間は地獄の日々であったと書いてるけれど、
   それでもこれを書いたことで
   藤崎さんも救われたんじゃないかなと思った。

   正確にいうと、
   主人公たちや藤崎さんの、
   ものを生み出す人たちの壮絶な日々を思うと、
   そう思いたいということだけど。

   その後のインタビューなどを読むと、
   また次の小説を書きたいと言っておいでなので、
   それならよかったなあ、と思う。
   次の小説も楽しみにしています。

消えない月  畑野智美   



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消えない月 [ 畑野 智美 ]
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2017年9月発行 新潮社 270p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

出版社に勤務する松原とマッサージ師のさくら、二人は、付き合いはじめ、やがて別れる。それで終わりのはずだった。婚約までした男と女の関係は、はじめから狂っていたのかもしれない。加害者と被害者、ふたつの視点から「ストーカー」に斬り込んだ、残酷にして無垢な衝撃作!!

【感想】

   読み終えて「嘘でしょ!」と呆然とした。

   出版社に勤務する松原とマッサージ師のさくら。
   ストーカーの加害者と被害者。

   両面から二人の出会いから描いて行きついた先。

   「運は平等に、努力する者の味方をします。
   それが間違った努力だとしても」
   の言葉が哀しい。

   月は消えないんだよ…。
   どこまでもついてくるんだよ…。

   どうしてもストーカーはついてくるのかもしれないけれど
   鍵は変えたほうがよかったと思う。

   この本を読むと
   まだ実質的な被害は出てなくても、
   被害者が警察に相談して来た時点で
   警察がなんとかしてくれないと
   悲劇は繰り返されてしまうのではないかと強く思った。

一鬼夜行 鬼姫と流れる星々  小松エメル   






2017年11月発行 ポプラ文庫ピュアフル 314p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

妖怪をも恐れさせる閻魔顔の若商人・喜蔵の営む古道具屋「荻の屋」で、小鬼の小春が妖怪相談処を開いてから早ふた月。近ごろよく家をあける妹の深雪が恋をしているらしいと聞き、喜蔵は気が気ではない。そこに現れたのは、小春の宿敵で、深雪とある「契約」を交わした裏山の天狗だった。天下一の天狗を決める争いに巻き込まれた荻の屋の面々の運命や、いかに?大人気の明治人情妖怪譚!

【感想】

   シリーズもすでに第9弾。

   怪力を得た深雪が参加した
   天下一の天狗を決める大会。

   そこでの勝負の行方、天狗同士の愛憎、
   そして深雪を心配する喜蔵と小春。

   手に汗握る展開で
   ページを繰る手が止まりませんでした!

   そしてラストで明かされる深雪の思い!
   あああーー!

   喜蔵、小春、深雪が意地張らず
   素直になれる日がくることを願ってやみません。

   次回作は2018年刊行、第二部感動の完結編とのこと。
   今から楽しみです。

スケートボーイズ  碧野圭  ☆   



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スケートボーイズ (実業之日本社文庫) [ 碧野圭 ]
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2017年11月発行 実業之日本社文庫 256p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

一年ぶりに怪我から復帰した和馬。大学四年の全日本選手権を最後の舞台と定め、フィギュアスケート部の仲間と切磋琢磨の日々を送る。大学スポーツ新聞の記者・将人は取材を通じ、選手たちに、そしてスケートに魅せられていく。家族やコーチとの関係、就活、友情、恋愛ー夢に挑み、葛藤し、成長する大学生たちを活写する、青春小説の傑作!

【感想】

   これは!
   フィギュアをすごく知ってる人も
   ちょっとだけ興味ある人も
   どちらもぜひ読んでほしい!

   大学スケート部の選手と大学スポーツ新聞の記者を主人公に、
   全日本フィギュアをクライマックスに
   日本フィギュアの状況を描く。

   読み終えてうるうる、胸熱だよ。

   しっかり大学生に取材して書かれたそうでとてもリアル。

   テレビなどではトップ選手のことばかりで、
   全日本フィギュアは
   その後の世界選手権などの予選会という位置づけと
   思われがちだけれど、
   実はこの全日本を目指して頑張る
   多くの選手たちがいるんだよなあ、と改めて。

   またその全日本に届かなくても、
   自分の与えられた場で
   自分のベストを尽くそうとする選手たちも魅力的に描かれていて、
   ぐっときました。

   ストーリー的にも
   幼い頃は主人公といっしょに練習していて
   今は世界のトップへと届いた選手との交流がドラマチック。

   これは実在のあの選手でしょう!という人物がちらほら出てきて、
   それも楽しかったです。

   碧野さんの同じくフィギュア小説『銀盤のトレース』の
   主人公・朱里ちゃんが女子の有力選手として書かれていて、
   朱里ちゃん、頑張ってるんだねえ、よかったねえ!と思いました。


他に好きな人がいるから  白河三兎   



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他に好きな人がいるから [ 白河三兎 ]
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2017年10月発行 祥伝社

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

彼女は重力を無視するかのように、ふわりと僕の前に降り立ったー「屋上へ何をしに来たの?」それが白兎のマスクを被った君との、初めての出逢いだった…。ひりつく痛みと愛おしさが沁み渡る青春恋愛ミステリー。

【感想】

   おおー、そういうことか!

   無気力な高3男子が出会った
   兎のマスクを被った女子高生。

   彼女と過ごすことで彼の気持ちと高校生活に変化が。

   彼女の正体は。
   彼の恋の行方は。

   冒頭で言った「他に好きな人がいるから」が
   再び言われたとき
   意味が大きく変化していて、胸をつく。