最愛の子ども  松浦理英子  ☆   



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最愛の子ども [ 松浦 理英子 ]
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2017年4月発行 文藝春秋 216p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

“パパ”日夏、“ママ”真汐、“王子”空穂。わたしたちの心をかき立てるのは、同級の女子高生三人が演じる疑似家族。時代を切りひらいて来た作家、最新にして最高の傑作!

【感想】

   女子高生たち。

   ’ファミリー’とみなされる三人と
   それを見守る’わたしたち’。

   リアルと’わたしたち’が妄想する三人の姿が溶け合う世界の、
   尊さと美しさとあやうさが最高だった。

   そこに襲いかかる現実さえも踏みにじって行く
   彼女らがただただ愛おしい。

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とりあえずウミガメのスープを仕込もう。  宮下奈都  ★   



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とりあえずウミガメのスープを仕込もう。 [ 宮下 奈都 ]
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2018年5月発行  扶桑社

【内容情報】(出版社より)

書き下ろし短編も!
本屋大賞受賞作『羊と鋼の森』の著者がおくる食エッセイ

「毎月一回食べもののことを書く。食べることと書くことが、拠りどころだった気がする。」(「まえがき」より)

月刊誌『ESSE』の人気連載が、待望の書籍化!
北海道のトムラウシに1年間移住したり、本屋大賞を受賞したり……。さまざまな変化があった6年半の月日を、「食」をとおして温かく描き出す。
ふっと笑えて、ちょっと泣けて、最後にはおなかが空く。やさしく背中を押してくれるエッセイ78編に、書き下ろし短編1編を収録。全編イラストつき

【感想】

   食のことについての、それだけがテーマのエッセイなのに、
   どうしてこんなに豊かで広く深いんだろう。

   7年近く書き続けられた一編一編に、
   すごいな!と感嘆したり、鳥肌がたったり、しみじみとしたり、じーんとしたり、
   くすっとしたり、わたしも!と心強く思ったり。

   たくさんの感情をかきたてられた。

   宮下さんの他のエッセイにも登場するご家族の姿にもうれしくなる。

   宮下さんの小説『太陽のパスタ、豆のスープ』に
   「私が選ぶもので私はつくられる」という一文があるけれど、
   この本を読んでまさしくそれは宮下さんの生きる姿勢なんだなと実感した。

   書き下ろし短編小説は
   本屋大賞を受賞した宮下さんにしか書けないものだと思いました。
   読んで、いろんな、いろんなことを思います。
   アンソロジー『COLORS』に収録されてる「空の青さを」も思い出しました。

グッバイ、レニングラード  小林文乃   






2018年3月発行 文藝春秋 364p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

1991年夏、10歳の私はモスクワにいた。帰国直後、ソビエト連邦崩壊。2016年、トランプ大統領誕生の当日、私はふたたびロシアに向かっていた。戦時中、ナチスドイツによって完全包囲され、100万人もの市民が餓死・凍死したロシア第二の都市・サンクトペテルブルクで誕生したある曲の軌跡を探るために。-ショスタコーヴィチ作曲『交響曲第七番』、またの名を『レニングラード』。ソ連邦崩壊後のロシアは変わったのか。そもそもロシア革命とは何だったのか。それぞれの夢と理想、そして現実を伝える渾身のノンフィクション!

【目次】(「BOOK」データベースより)

第1章 ナチスの進撃/第2章 レニングラードのいちばん長い日/第3章 死のコンサルタント/第4章 街はまだ生きている/第5章 人生の奇跡の贈り物/最終章 グッバイ、レニングラード

【感想】

   ソ連崩壊直前、10歳でソ連を訪問した著者が
   25年後ロシア・レニングラードの地を再訪。

   ナチスによるレニングラード包囲戦から
   ショスタコーヴィチの交響曲第七番の初演への流れを主筋とし、
   それに一回目の訪問、自身の家族への思いを絡めた紀行。

   レニングラード包囲戦の悲惨さが想像を絶していました。
   当時の少女の残した記録に絶句。

   その中でも生き続けた芸術。
   生き延びてソ連時代を経て、現代ロシアに生きる人。

   今まで知らなかったことを知ることができました。

宇喜多の楽土  木下昌輝   



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2018年4月発行 文藝春秋 352p

【内容紹介】

父・直家の跡を継ぎ豊臣政権の覇者となった秀家。関が原で壊滅し、八丈島で長い生涯を閉じるまでを描く傑作長編。

【感想】

   豊臣家の五大老の一人・宇喜多秀家の一生。

   侍としては優しすぎる気質で、
   どのように激しい時代を生きていったのか。
   彼が夢見ていたのは何だったのか。

   『捨て嫁』とは違ってストレートな話運びが、
   直家とはまた違う秀家なりの強さを表しているようだった。

凶犬の眼  柚月裕子   



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凶犬の眼 [ 柚月裕子 ]
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2018年3月発行 KADOKAWA 336p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一は、穏やかな毎日に虚しさを感じていた。そんななか、懇意のヤクザから建設会社の社長だと紹介された男が、敵対する組長を暗殺して指名手配中の国光寛郎だと確信する。彼の身柄を拘束すれば、刑事として現場に戻れるかもしれない。日岡が目論むなか、国光は自分が手配犯であることを認め「もう少し時間がほしい」と直訴した。男気あふれる国光と接するにつれて、日岡のなかに思いもよらない考えが浮かんでいく…。警察VSヤクザの意地と誇りを賭けた、狂熱の物語。日本推理作家協会賞『孤狼の血』シリーズ最新刊!

【感想】

   『弧狼の血』の続編。

   警察官が赴任中の広島の山奥の集落で
   指名手配中のヤクザと知り合い、どのような行動をとっていくか…。

   狼に育てられた犬がどうなるか、というお話。

ヘイ・ジュード 東京バンドワゴン  小路幸也   






2018年4月発行 集英社 304p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

花陽の医大受験を目前に控え、春を待つ堀田家。古書店“東京バンドワゴン”の常連・藤島さんの父親が亡くなって、書家だった父親のために記念館を設立するという。すると古書をきっかけに思いがけないご縁がつながって…。笑って泣ける、下町ラブ&ピース小説の決定版!下町の大家族が店に舞い込む謎を解決する人気シリーズ第13弾!

【感想】

   古書屋・東京バンドワゴンを中心として、
   「合縁奇縁」で集まってくる人たち。

   新たな展開はあるものの(子どもたちの成長が早い!)、
   血が繋がっていてもいなくても、
   みな仲間としてこれからも
   「些事諸問題を万事解決」していくことを信じてる。

三千円の使いかた  原田ひ香   



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2018年4月発行 中央公論新社 304p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

24歳、社会人2年目の美帆。貯金に目覚める。29歳、子育て中の専業主婦、真帆。プチ稼ぎに夢中。55歳、美帆・真帆の母親、智子。体調不良に悩む。73歳、美帆・真帆の祖母、琴子。パートを始める。御厨家の人々が直面する、将来への不安や人生のピンチ。前向きに乗り越えたいからこそ、一円単位で大事に考えたい。これは、一生懸命生きるあなたのための家族小説。「8×12」で100万円貯まる?楽しい節約アイデアも満載!

【目次】(「BOOK」データベースより)

三千円の使いかた/七十三歳のハローワーク/目指せ!貯金一千万!/費用対効果/熟年離婚の経済学/節約家の人々

【感想】

   三世代の女性と彼女らに関わる人々の、
   お金に対する姿勢から見えてくる生き方と
   お互いを思い合う気持ち。

   お金を扱ったお話だけどぎすぎすしてなくて
   あたたかな家族小説でした。

   冒頭のそれぞれの三千円の使いかたの例が
   面白くてぐっとつかまれた。

みなさんの爆弾  朝比奈あすか   



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みなさんの爆弾 (単行本) [ 朝比奈 あすか ]
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2018年4月発行 中央公論新社 304p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

生きづらさも涙も、明日の力こぶに変わる。はち切れそうな女たちの不器用な愛。全六篇収録。

【目次】(「BOOK」データベースより)

初恋/譲治のために/メアリーとセッツ/官能小説家の一日/世界裏/戦うなと彼らは言った

【感想】

   女性作家が主人公の短編6つ(それぞれ別人物)。

   きゅんとするものや不気味なものなど、様々な色合い。

   それぞれの爆弾を作品へとつなげていく主人公たちの姿に、
   実在の作家さんたちもこんな感じなのかなと想像してしまった。

   6編のうち好きなのは
   『初恋』『官能小説家の一日』『戦うなと彼らは言った』の3編でした。

デートクレンジング  柚木麻子   



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2018年4月発行 祥伝社 232p

【内容紹介】

「私にはもう時間がないの」
女を焦らせる見えない時計を壊してしまえたらいいのに。

喫茶店で働く佐知子には、アイドルグループ「デートクレンジング」のマネージャーをする実花という親友がいる。
実花は自身もかつてアイドルを目指していた根っからのアイドルオタク。
何度も二人でライブを観に行ったけれど、佐知子は隣で踊る実花よりも眩しく輝く女の子を見つけることは出来なかった。
ある事件がきっかけで十年間、人生を捧げてきたグループが解散に追い込まれ、実花は突然何かに追い立てられるように“婚活"を始める。
初めて親友が曝け出した脆さを前に、佐知子は大切なことを告げられずにいて……。

自分らしく生きたいと願うあなたに最高のエールを贈る書下ろし長編小説。

【感想】 

   35歳の既婚女性と芸能事務所で働いている独身女性の友情。
   
   二人の妊活と婚活、気持ちのすれ違いや、
   いろんな考えをもつ女性や、アイドルグループの浮き沈みを
   細かく描いて、
   女性にかけられた呪いや、それに囚われない生き方を語る一冊。

   「もう、私たち、こんなレースからは降りるべきなのではないかーー。
    世間の呈する規範に自分を寄り添わせる限り、一生焦り続け、
    常になんらかの活動中ということになる。」(p150)

ひと  小野寺史宜   



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ひと [ 小野寺史宜 ]
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2018年4月発行 祥伝社

【内容紹介】

母の故郷の鳥取で店を開くも失敗、交通事故死した調理師の父。女手ひとつ、学食で働きながら一人っ子の
僕を東京の大学に進ませてくれた母。――その母が急死した。柏木聖輔は二十歳の秋、たった一人になった。
全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。仕事を探さなければと思いつつ、動き出せ
ない日々が続いた。そんなある日の午後、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の総菜屋で、買おうとしていた
最後に残った五十円コロッケを見知らぬお婆さんに譲った。それが運命を変えるとも知らずに……。

そんな君を見ている人が、きっといる――。

【感想】

   弱冠20歳にして父と母を相次いでなくし
   大学をやめざるを得なくなった天涯孤独で貧乏な青年が
   総菜屋で仕事をはじめてからのお話。

   総菜屋の人たち、
   大学時代や高校時代の友人など、
   それぞれタイプは違うけれど
   いい人たちに囲まれ前に進んでいく、いいお話だった!

   いい人ばっかりでなく、ちゃんと嫌なやつも出てきて、
   余計にいい人のいい人具合が目立つというか。

   私もここに出てくる人たちみたいに、
   そういうときがきたら困った人の手助けをしなければなぁ。

   最後の主人公の決意がかっこよかった。
   ひゅーひゅー!