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よもつひらさか  今邑彩


よもつひらさか

単行本版 1999年5月発行 集英社 317p
文庫本版 2002年9月発行 集英社 385p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

現世から冥界へ下っていく道を、古事記では“黄泉比良坂”と呼ぶ―。なだらかな坂を行く私に、登山姿の青年が声をかけてきた。ちょうど立ちくらみをおぼえた私は、青年の差し出すなまぬるい水を飲み干し…。一人でこの坂を歩いていると、死者に会うことがあるという不気味な言い伝えを描く表題作ほか、戦慄と恐怖の異世界を繊細に紡ぎ出す全12篇のホラー短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

見知らぬあなた/ささやく鏡/茉莉花/時を重ねて/ハーフ・アンド・ハーフ/双頭の影/家に着くまで/夢の中へ…/穴二つ/遠い窓/生まれ変わり/よもつひらさか

感想

   人情の機微を美しく描かれていました。
   が、好きかどうかということでは やっぱり怖いのは苦手です。
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いつもの朝に  今邑彩 ☆  


いつもの朝に

単行本版 2006年3月発行 集英社 413p(上下2段組)
文庫本版 2009年3月発行 集英社 上巻377p 下巻395p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

成績優秀でスポーツマン、中学でミラクルボーイと呼ばれる桐人。そんな兄とは正反対で勉強が苦手の弟・優太。三年前に最愛の父を事故で失い、画家の母・沙羅と三人暮らし。ある日、優太は、父の形見のぬいぐるみ“ユータン”の中から、手紙を見つける。そこには、父から優太への謎のメッセージが書かれていた。優太は、父の言葉に従い行動を起こすが…。家族の愛と絆をミステリアスに描く感動巨編。

優太は、父が残した手紙に書かれた“福田ヨシ”を訪ねる。その女性は、優太を待っていたと言い、父から預かったというノートをくれた。そこには、父親の恐るべき告白が書き記されており、三十年前に起きた凄惨な事件が浮かび上がる。あまりに残酷な出自を知った優太は、兄の桐人に助けを求めるが…。二転三転する事実に翻弄される兄弟の嫉妬と確執、親子の絆など深い家族愛が胸にせまる兄弟小説。

感想

   ずっしり読み応えがありました。
   読んでいてどの方向にお話がすすむのか ひやひやしましたが
   兄弟の互いを思う気持ちと 母親の愛情に救われた心持です。

   兄弟・親子の背負った呪縛からの解放に向けての
   やりとりに力がこもっていて 
   過去に何があったにせよ いい家族を作ろうと
   両親が力を傾けてきたのが 伺えました。

   努力することで 未来は変えられる。
   人間の持つ力を信じさせてくれる作品でした。