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桃山ビート・トライブ  天野純希


桃山ビート・トライブ

2008年1月発行 集英社 312p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

豊臣秀吉が権勢を振るう安土桃山時代。天下一の三味線弾きを目指す藤次郎、出雲のお国一座の笛役者・小平太、元奴隷の太鼓叩き・弥介、天性の舞姫・ちほの4人が一座を結成、型破りな演奏と反体制的言動が都の人々を惹きつけてゆく。一方、民衆の支配強化をもくろむ石田三成は、河原芸人たちに圧力を加えようとしていた…。

感想

   芸人のエネルギーにあふれる物語。
   スピードある話運びで キャラクターも熱く
   面白く読めました。

   時代小説なのに 「デビュー」や「ダッシュ」や
   「ランナーズ・ハイ」や「カウント」などというカタカナ言葉が
   地の文ですけれど 使われているのは
   私には ちょっと違和感がありました。
   時代小説なら時代小説らしく カタカナを避けて欲しいのは
   古い人間だから?
   
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青嵐の譜  天野純希 ☆  


青嵐の譜

2009年8月発行 集英社 355p(2段組)

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

第20回「小説すばる新人賞」受賞第一作。渾身の書き下ろし長編小説。─文永11年(1274年)、アジア全土を揺るがす蒙古軍が、九州北方、玄界灘に浮かぶ、壱岐の島を襲撃した。「小説すばる新人賞」の新鋭が描く、「元寇」に巻き込まれた若者達の青春群像劇。

感想

   元寇のときに 壱岐に育った幼なじみ3人がたどった
   数奇な運命。
   主人公3人だけでなく 壱岐・博多・松浦の人々が
   直面させられた未曾有の災難・混乱に
   必死で立ち向かう姿に感動しました。

   中でも 若武者・少弐資時の奮戦振りが
   瑞々しく 印象的。
   
   それにひきかえ 鎌倉幕府の無能ぶりの描かれ方が
   厳しい。
   当時の現実も こんなものだったのだろうと
   思わせてくれる説得力がありました。