FC2ブログ

昨日がなければ明日もない  宮部みゆき   



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

昨日がなければ明日もない [ 宮部 みゆき ]
価格:1782円(税込、送料無料) (2019/1/24時点)




2018年11月発行 文藝春秋 400p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

杉村三郎vs.“ちょっと困った”女たち。自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザー。『希望荘』以来2年ぶりの杉村シリーズ第5弾!

【目次】(「BOOK」データベースより)

絶対零度/華燭/昨日がなければ明日もない

【感想】

   杉村さんが私立探偵となって手がけた3つの調査。

   帯に「”ちょっと困った”女たち」とあるけれど
   いやいやいやいや「ちょっと困った」どころではなかったよ。

   杉村さんや周りの人がいい人なだけに
   そうは生きられない人たちが苦く、後味が悪い。

   しかし苦く後味が悪くても読ませられるし
   面白いことは間違いがない。

スポンサーサイト



あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続  宮部みゆき  ☆   



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続 [ 宮部 みゆき ]
価格:1944円(税込、送料無料) (2018/6/27時点)




2018年4月発行 KADOKAWA 576p

【内容情報】(出版社より)

江戸は神田の筋違御門先にある袋物屋の三島屋で、風変わりな百物語を続けるおちか。 塩断ちが元凶で行き逢い神を呼び込んでしまい、家族が次々と不幸に見舞われる「開けずの間」。 亡者を起こすという“もんも声”を持った女中が、大名家のもの言わぬ姫の付き人になってその理由を突き止める「だんまり姫」。屋敷の奥に封じられた面の監視役として雇われた女中の告白「面の家」。百両という破格で写本を請け負った男の数奇な運命が語られる表題作に、三島屋の長男・伊一郎が幼い頃に遭遇した椿事「金目の猫」を加えた選りぬき珠玉の全五篇。人の弱さ苦しさに寄り添い、心の澱を浄め流す極上の物語、シリーズ第一期完結篇!
第一話 開けずの間
第二話 だんまり姫
第三話 面の家
第四話 あやかし草紙
第五話 金目の猫

【感想】

   シリーズ第一期完結編。

   冒頭の「開けずの間」がものすごく怖かったけれど、
   次の「だんまり姫」がとてもあたたかくしみじみしてよかった。

   おちかの人生が大きく動きます。

この世の春 上・下  宮部みゆき  ☆   



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

この世の春 上 [ 宮部 みゆき ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2017/9/18時点)




[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

この世の春 下 [ 宮部 みゆき ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2017/9/18時点)




2017年8月発行 新潮社 上・400p 下・400p

【内容情報】(出版社より)

小説史に類を見ない、息を呑む大仕掛け。そこまでやるか、ミヤベ魔術! それは亡者たちの声? それとも心の扉が軋む音? 正体不明の悪意が怪しい囁きと化して、かけがえのない人々を蝕み始めていた。目鼻を持たぬ仮面に怯え続ける青年は、恐怖の果てにひとりの少年をつくった。悪が幾重にも憑依した一族の救世主に、この少年はなりうるのかーー。21世紀最強のサイコ&ミステリー、ここに降臨!

【感想】

   は~、よかった~~。
   大満足。

   江戸時代、小さな藩で起こった
   藩主押込に影響を受けた人々。

   彼らの献身的な働き、
   前藩主自身の意志により、
   次第に明らかにされるその真実。

   哀しく穢らわしいのに、
   明るさ温かさがあって、
   これぞ宮部さんの時代小説。

   ちょっと都合よすぎる人物がいる、とか、
   そこまで成し遂げる動機かな、とか、
   装丁・帯・内容紹介はこの小説を正しく表していないだろう、とかは
   思ったけど。

   この表紙と内容紹介で危うくスルーするところだった。
   読めてよかった。
   教えてくれた友人に感謝。

三鬼 三島屋変調百物語四之続  宮部みゆき  ★   


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

三鬼 三島屋変調百物語四之続 [ 宮部 みゆき ]
価格:1944円(税込、送料無料) (2017/2/1時点)




2016年12月発行 日本経済新聞出版社 572p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、神田の三島屋は“お嬢さん”のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての変わり百物語も評判だ。訪れる客は、村でただ一人お化けを見たという百姓の娘に、夏場はそっくり休業する絶品の弁当屋、山陰の小藩の元江戸家老、心の時を十四歳で止めた老婆。亡者、憑き神、家の守り神、とあの世やあやかしの者を通して、せつない話、こわい話、悲しい話を語り出す。「もう、胸を塞ぐものはない」それぞれの身の処し方に感じ入る、聞き手のおちかの身にもやがて、心ゆれる出来事が…。日経朝刊連載「迷いの旅篭」、待望の単行本化!

【目次】(「BOOK」データベースより)
迷いの旅籠/食客ひだる神/三鬼/おくらさま

【感想】

   三島屋のおちかが不思議なお話を聞くシリーズ第四弾。

   四つのお話。
   どれもしみじみ感じ入りました。

   哀しみとよろこび。
   お見事というほかない。

希望荘  宮部みゆき   


希望荘 [ 宮部みゆき ]
価格:1890円(税込、送料無料)




2016年6月発行 小学館 460p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

家族と仕事を失った杉村三郎は、東京都北区に私立探偵事務所を開業する。ある日、亡き父・武藤寛二が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。依頼人の相沢幸司によれば、父は母の不倫による離婚後、息子と再会するまで30年の空白があった。果たして、武藤は人殺しだったのか。35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年発生した女性殺害事件を解決するカギが隠されていた!?(表題作「希望荘」)。「聖域」「希望荘」「砂男」「二重身」…私立探偵・杉村三郎が4つの難事件に挑む!!

【目次】(「BOOK」データベースより)

聖域/希望荘/砂男/二重身(ドッペルゲンガー)

【感想】

   あの杉村三郎氏が私立探偵となって(あるいはなる前に)
   向き合った事件4つ。

   杉村氏は優しいのだけれど、
   事件は優しくない。哀しい。

   なんか、
   生まれ育ちに影響を受けてる度合いが大きくて、
   やりきれないなあ。

   事件の解決具合はお見事なんだけれど。

過ぎ去りし王国の城  宮部みゆき   



過ぎ去りし王国の城

過ぎ去りし王国の城
著者:宮部みゆき
価格:1,728円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2015年4月発行 角川書店 397p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことからヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、パクさんという大人と出会い、塔の中にひとりの少女が閉じこめられていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は、ある計画を立てる…。「今」を引き受けて必死に生きるすべての人へー心にしみこむ祈りの物語。

【感想】

   絵の中に入れる、って
   ファンタジーかと思ったら、
   現実社会の
   学校のいじめやスクールカーストや
   ネグレクト、家族内での孤独など
   厳しい状況と融合されたお話でした。

   そのわりにページ数が少ないような。
   もっとページ数が多いほうがよかったなあ。

荒神  宮部みゆき  ☆   


荒神

荒神
著者:宮部みゆき
価格:1,944円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2014年8月発行 朝日新聞出版 565p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

時は元禄、東北の山間の仁谷村が一夜にして壊滅状態となる。隣り合う二藩の因縁、奇異な風土病を巡る騒動…不穏さをはらむこの土地に“怪物”は現れた。仁谷擁する香山藩では病みついた小姓・直弥や少年・蓑吉らが、香山と反目する永津野藩では専横な藩主側近の弾正や心優しきその妹・朱音らが山での凶事に巻き込まれていく。恐るべき怪物の正体とは?交錯する北の人々はそれぞれの力を結集し、“災い”に立ち向かう!

【感想】

   東北の小藩の藩境に現れた怪物に
   翻弄される人々、立ち向かう人々。

   二つの藩の生臭い動き。

   いったいこの先どうなるのかと
   手に汗握って一気読み。

   読み終わって、
   せつなくかなしいのに、
   清々しい思いも。

   人は愚かだけれど
   その中にも信じられるものは、ある。

   いろんな個性の登場人物がいましたが、
   やはり少年である蓑吉が好きですね。
   宮部さんの描く少年は、いい。

   これ舞台が福島で、
   怪物の生まれた経緯があれだから、
   そこには宮部さんの何かしらの思いがあるのでしょうか。

ペテロの葬列  宮部みゆき   



『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ、第3弾! 拳銃を持った老人によるバスジャックという事件に巻き込まれた杉村は、いつしか巨大な悪の渦の中に! 魂が震える現代ミステリー!!

ペテロの葬列

ペテロの葬列
著者:宮部みゆき
価格:1,890円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2013年12月発行 集英社 685p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたのだがー。しかし、そこからが本当の謎の始まりだった!事件の真の動機の裏側には、日本という国、そして人間の本質に潜む闇が隠されていた!あの杉村三郎が巻き込まれる最凶最悪の事件!?息もつけない緊迫感の中、物語は二転三転、そして驚愕のラストへ!『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ待望の第3弾。

【感想】

   バスジャックの被害者となり、
   事件解決後も事後処理や広報室内部の揉め事解決に
   走り回った杉村三郎氏。

   「悪は伝染する」する怖さがじわじわと
   杉村氏だけでなく私も包み込んでいきました。

   多くの人物が出てきたけれど、
   読みやすいのはやっぱりすごい。

   
   確かにその判断には
   ?と思うところもあったものの、
   あれだけ奔走した杉村氏を
   最後に待ち構えていたこの仕打ち!

   「悪」はそんなところまで
   伝染していたのでしょうか。

   その真意はどこにあるのでしょうか。

   しかし
   「君を通して〇〇〇に実感してほしかった」って、
   なんていう身勝手な言葉なんだ(怒)

泣き童子 三島屋変調百物語参之続  宮部みゆき   


不思議で切ない「三島屋」シリーズ、待望の第三巻

泣き童子

泣き童子
著者:宮部みゆき
価格:1,785円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2013年6月発行 文藝春秋 441p

【内容情報】

江戸は神田。叔父の三島屋へ行儀見習いとして身を寄せるおちかは、叔父の提案で百物語を聞き集めるが。人気時代小説、待望の第三巻。

【目次】(「BOOK」データベースより)

魂取の池/くりから御殿/泣き童子/小雪舞う日の怪談語り/まぐる笛/節気顔

【感想】

   6つの怪談。
   そのうち一つは中に小さな4つの怪談が。

   どれも怪談は怖いけれど、
   映し出される人の心が怖かったり
   反対に温かかったりするのが
   面白いです。

   おちかはすごく成長しましたね。
   周りの人たちとの心の通じるさまが
   嬉しいです。

続きを読む

桜ほうさら  宮部みゆき   


桜ほうさら

桜ほうさら
著者:宮部みゆき
価格:1,785円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2013年2月発行 PHP研究所 605p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

父の汚名をそそぎたい。そんな思いを胸に秘めた笙之介は…。人生の切なさ、ほろ苦さ、人々の温かさが心に沁みる物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

富勘長屋/三八野愛郷録/拐かし/桜ほうさら

【感想】

   父の汚名をそそぐため江戸に出てきた笙之介。

   長屋、仕事関係、藩など、
   多くの人と触れ合い、人助けをしながら
   自分なりに手掛りをさがす。

   人のつながりや家族の情愛は
   一筋縄でいかなくて苦しいこともあるけれど、
   根底は温かいものだ、という読後感が嬉しい。

   宮部さんの時代小説ですが
   怪奇ものではありません。

   笙之介が武士として
   あまり優れているところはなくても、
   お人好しで物事にまっすぐに取り組むところが
   笙之介の周りの登場人物たちも
   ついつい応援したくなるんだろうなぁ。

   最後は父の事件の真相の謎解きでたたみかけて、
   迫力。

   表紙絵もかわいいのですが、
   中にも同じ三木謙次さんの挿絵が何枚もあったり、
   すべてのページ上部には桜の花びらが散っていたりと、
   装丁も凝っていますね。
   素敵。

   「人は目でものを見る。
    だが、見たものを留めるのは心だ。
    人が生きるということは、
    目で見たものを心に留めてゆくことの積み重ねであり、
    心もそれによって育っていく。
    心が、ものを見ることに長けてゆく。
    目はものを見るだけだが、
    心は見たものを解釈する。
    その解釈が、時には
    目で見るものと食い違うことだって出てくるのだ。」
    (430ページより)