先生、大事なものが盗まれました 北山猛邦
![]() 先生、大事なものが盗まれました |
2016年4月発行 講談社タイガ 268p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
愛や勇気など、形のないものまで盗む伝説の怪盗・フェレス。その怪盗が、凪島のアートギャラリーに犯行後カードを残した!灯台守高校に入学した雪子は、探偵高校と怪盗高校の幼馴染みとともに調査に乗り出す。だが盗まれたものは見つからず、事件の背後に暗躍する教師の影が。「誰が?」ではなく「どうやって?」でもなく「何が盗まれたのか?」を描く、傑作本格ミステリ誕生!
【感想】
不自然な状況に陥った被害者の様子から
「何」が盗まれたのかを
高校生とその先生が推理。
最初は慣れなかったけれど、
小さな島に
灯台守(真実を司る)・探偵・怪盗を養成する
3つの高校しかないっていう設定なんかも含めて
楽しめた。
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- [2016/05/12 21:11]
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人外境ロマンス 北山猛邦
理想通りの素敵な彼。しかし、彼には裏の仕事が!?(かわいい狙撃手)さみしい少年時代、たったひとりの友達は、人を殺す妖怪だった(いとしいくねくね)。ヒトと、人外の存在のせつない恋と謎を描いた連作集。
![]() 人外境ロマンス |
2013年6月発行 角川書店 238p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
何もかも理想通りで、身悶えするほどキュートな恋人。でも、彼の仕事ってなんだろう???(「かわいい狙撃手」)冬のある日、その密室から、彼女はどうやって抜け出したのか。(「つめたい転校生」)大切な人を亡くした弓子が、山奥の旅館で出会ったのはー。(「うるさい双子」)さみしい少年時代に出会ったたったひとりの友達は、人を殺す妖怪だった。(「いとしいくねくね」)名探偵コンビは、冷徹なエリート刑事と…ピンクの薔薇!?(「はかない薔薇」)-最後のお話は、ないしょ、ないしょ。(「ちいさいピアニスト」)人間とあやかしたちの恋は謎的&詩的!新本格界のプリンスが贈る、不思議でせつない連作ミステリ!
【目次】(「BOOK」データベースより)
かわいい狙撃手/つめたい転校生/うるさい双子/いとしいくねくね/はかない薔薇/ちいさいピアニスト
【感想】
ほー北山さんこういうのも書かれるのですね。
タイトル通り
人と、人外のものとの
ロマンスのお話6つ。
かわいい!
ちょっとせつない!
ひねりがあって
読み終える時びっくりさせられるものもありました。
「いとしいくねくね」「ちいさいピアニスト」が好き。
- [2013/08/26 17:37]
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人魚姫 探偵グリムの手稿 北山猛邦
王子と結婚した日、人魚姫は、自らに剣を刺し、泡となって消えた。その翌日、王子が殺される。
王宮が動揺するなか、王子の側近くにいて、消えた人魚姫に疑いがかかるが……。同じ頃、宮廷に出入りしていた少年アンデルセンは、海辺で人魚姫の妹に出会った。そして、アンデルセンと人魚の少女は、グリムの協力を得て、事件の真相を追及することに……。
![]() 人魚姫 |
2013年3月発行 徳間書店 p365
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
11歳の少年ハンス・クリスチャン・アンデルセンは、海の国から来た人魚の姫という少女セレナと、風変わりな旅する画家ルートヴィッヒ・エミール・グリムとともに、王子殺害の真犯人を追う!現実と童話が錯綜する世界を舞台に描く、新感覚ミステリ。
【感想】
あのアンデルセンの『人魚姫』を下敷きにしたミステリ。
人魚姫の王子が殺された事件を、
グリム兄弟の弟グリムが
少年時代のアンデルセンと会い
解いていく。
過去と現在を行き来する凝った構成で、
物理トリックもあり(図解もあるよ!)、、
ボーイミーツガールでもあり、
面白かったです!
グリムが事件に関する絵を描いて真相を探っていく、
っていうのが新鮮な感じでした。
元の「人魚姫」の雰囲気や内容をうまく生かした
動機や真相が、せつないなぁ。
文章は平易な感じ。
子供が読んでも楽しいのでは。
グリムを主人公とした続編、出てほしいな。
- [2013/04/17 20:32]
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猫柳十一弦の失敗 探偵助手五箇条 北山猛邦
女性名探偵と大学生たちが山間の集落で因習にまつわる殺人事件に巻き込まれる! 人気の青春“本格”ミステリシリーズ最新作が登場!
![]() 猫柳十一弦の失敗 |
2013年1月発行 講談社ノベルス 226p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
成人するまでに嫁がねば一族を追放するー山に閉ざされた村にある名家・後鑑家のお嬢様に脅迫状が届いた。差出人は戦国時代の姫!?彼女の20歳の誕生日が迫る中、相談を受けた探偵助手学部の君橋と月々が超サプライズな方法で完全解決…したはずなのに、村に残る伝説を調べていた彼らのゼミ教官である女探偵・猫柳十一弦は惨劇が起きると推理。事件を止めるべく村へと急いだ。
【感想】
シリーズ二作目。
今回も殺人事件を未然に防ごうとする
探偵・猫柳と助手・クンクン。
え、マモルはって?
それは読んでのお楽しみ。
大がかりな物理トリックと
猫柳のキャラクターを楽しみました。
が、前作の衝撃が大きすぎたかなぁ。
- [2013/01/31 21:27]
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私たちが星座を盗んだ理由 北山猛邦 ☆

私たちが星座を盗んだ理由
2011年3月発行 講談社 237p(ノベルス版)
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』、絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』、孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』、怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』、七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女の子の物語『私たちが星座を盗んだ理由』。これぞミステリの醍醐味。全てはラストで覆る。
【目次】(「BOOK」データベースより)
恋煩い/妖精の学校/嘘つき紳士/終の童話/私たちが星座を盗んだ理由
感想
「主人公たちの物語は余白に続く」
――カバーに書かれた北山さんの言葉。
こういうのを「リドルストーリー」というのかな?
ラストで覆りつつ その先は読者にゆだねられる。
「恋煩い」の最後の言葉が破壊的。
「妖精の学校」は最後の文字の意味することがわかってから
再読するといろいろ意味深。
「嘘つき紳士」はせっかく主人公が
再び立ち上がろうとする意欲をとりもどしたあとの
真相がやるせない。
「終の童話」は幼なじみの恋がせつない。
「私たちが星座を盗んだ理由」は
’星座を盗む’というアイデアがとてもロマンチック。
表紙絵が片山若子さんで とても素敵。
心理描写が詳細で
主人公に寄り添いながら読めるだけに
読み終えた後の衝撃が半端ないです。
- [2012/01/10 15:08]
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『瑠璃城』殺人事件 北山猛邦

『瑠璃城』殺人事件
ノベルス版 2002年7月発行 講談社 214p
文庫本版 2008年3月発行 講談社 332p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
1989年、日本。1243年、フランス。1916年、ドイツ―時代と国を超えて繰り返される密室殺人。図書館で胸を貫かれた女性、城から忽然と消えた6人の騎士、戦地で消えた4人の遺体。それらに隠れた、ある男女の恋の運命。不可能犯罪も輪廻転生したのか?切ない思いと仰天トリックが全編彩る本格ミステリ。
感想
相変わらず「あれがああなるなんて!」とびっくり。
そして 今作は「生まれ変わり」と「騎士とお姫様」という
要素も盛り込まれ ロマンチックな味わいもありました。
実は 「生まれ変わり」についてはよくわからなかったし
最後の地図の示しているものも さらにわからなかったのですが
(なぜあの二人の名前が??)
それでも 北山さんのスケール大きなミステリを
楽しませてもらいました。
- [2012/01/10 14:53]
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『ギロチン城』殺人事件 北山猛邦

『ギロチン城』殺人事件
ノベルス版 2005年2月発行 236p
文庫本版 2009年3月発行 368p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
人形塚に残されていた「Help」という文字を書く書記人形と女性写真。この謎に迫るため探偵の幕辺と学生の頼科は人形の出所『ギロチン城』へ。密室で起きた城主斬首殺人事件という過去、外界を拒絶した構造、多くの処刑具、過剰なセキュリティが存在するこの異様な館で二人を待ち受けていたのは新たな密室殺人!物理トリックの名手・北山猛邦の“城”シリーズ第4弾。
感想
北山さんのカバー裏のお言葉
「かわいいお人形さんのお話です。」
・・・どこが~!!
最初からいっぱい人が死んでいるし。
北山さんのトリックは 私は考えても絶対見破れないので
謎を解明しようと考えることなく
ただただ 物語を楽しみました。
で 読み終わって 唖然。
まさかね~ そうなるとはね~。
どこをどうすれば こんなトリックを考え付くのでしょうね。
読了してから ねたばれサイトを拝見し
再度最初から ぱらぱらと読み返しました。
いや~ 緻密。脱帽です。
これで 「城」シリーズの残りは 「瑠璃城~」だけとなりました。
- [2012/01/10 14:49]
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『アリス・ミラー城』殺人事件 北山猛邦

『アリス・ミラー城』殺人事件
ノベルス版 2003年5月発行 講談社 298p
文庫本版 2008年10月発行 講談社 462p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
鏡の向こうに足を踏み入れた途端、チェス盤のような空間に入り込む―『鏡の国のアリス』の世界を思わせる「アリス・ミラー城」。ここに集まった探偵たちが、チェスの駒のように次々と殺されていく。誰が、なぜ、どうやって?全てが信じられなくなる恐怖を超えられるのは…。古典名作に挑むミステリ。
感想
最後まで読んで「は?」と思い
もういちど最初から二度読みしましたよ。
もうびっくりです。そういうことですか!!
いいのでしょうか これで。
あぁ 書きたい。けど ネタバレになるし・・・。
ここは 反転を使ってみましょう。
最初のディナーの場面では あれ?と思ったんですよ。
口調が ルディと微妙に違っていたし。
でも その後 ちっとも出てこないし
優秀なはずの探偵たちが 捜査対象にあげないし
流してしまっていました。
やっぱりいたんじゃないですか~。
ここまで 隠してしまって 叙述トリックは成立するんでしょうか。
書いてこその叙述トリックではないのかなぁ。
なんか 騙され方に 納得いかなくて
ついつい書いてしまいましたわ。
簡単に見破れたら それはそれで 怒るくせにね。
わがままな読者で 申し訳ありません~。
無人の孤島に建てられた奇妙な建物に集められた探偵たち。
つぎつぎ起こる殺人事件。
ルイス・キャロルの「アリス」とからめたストーリー。
魅力的な舞台設定なのに あぁもったいない・・・と
思ってしまいました。
- [2012/01/10 14:47]
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『クロック城』殺人事件 北山猛邦

『クロック城』殺人事件

『クロック城』殺人事件
ノベルス版 2002年3月発行 講談社 257p
文庫本版 2007年10月発行 講談社 418p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
現在、過去、未来。別々の時を刻む三つの大時計を戴くクロック城。そこは人面樹が繁り、地下室に無数の顔が浮き出す異形の館。謎の鐘が鳴り響いた夜、礼拝室に首なし死体、眠り続ける美女の部屋には二つの生首が。行き来不能な状況で如何に惨劇は起こったか?世界の終焉を鮮烈に彩る衝撃のメフィスト賞受賞作。
感想
なんと「あれ」はこういうふうに使うためにあったのですね!
びっくりしました。
どれだけたくさんの人が死んでいるんだという「クロック城」。
笑っちゃうくらい突き抜けた仰々しさとおどろおどろしさが
かえって潔くて 面白かったです。
「世界の終焉」とか「見えない少女が見える」とか
「人面樹」とか「壁に浮き出る顔」とか・・・
同じ北山さんの「音野探偵」シリーズとは違う
非日常の中でのミステリーを楽しみました。
それにしても 文庫本の表紙は怖すぎ~です。
- [2012/01/10 14:47]
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密室から黒猫を取り出す方法 北山猛邦

密室から黒猫を取り出す方法
2009年8月発行 東京創元社 269p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
完全犯罪のために必要不可欠な密室が、あともう少しで完成するというその瞬間、部屋の中に黒猫が入り込んでしまった!犯行計画を崩壊させかねない黒猫を密室から取り出そうと悪戦苦闘する犯人の前に、たまたま世界一気弱な名探偵が現れて…表題作をはじめ、蝋燭だらけの密室殺人を描いた「クローズド・キャンドル」など五編を収録。キュートでコミカル、しかし心は本格ミステリ。名探偵音野順、第二の事件簿。
【目次】(「BOOK」データベースより)
密室から黒猫を取り出す方法/人喰いテレビ/音楽は凶器じゃない/停電から夜明けまで/クローズド・キャンドル
感想
相変わらす気弱な音野順探偵。
でも 推理力はすごいな~。直観力といってもいいくらいの
すばやい解決です。
「停電から夜明けまで」に出てきた 兄の音野要は
順と違って ちょっと嫌味な性格していますけれど
そこがまたいい感じ。
最後の短編で ライバルになりそうな琴宮が出てきましたが
今後の発展が 楽しみです。
- [2012/01/10 14:44]
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