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僕は金になる  桂望実   



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2018年9月発行 祥伝社

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

僕が小学六年生の春、両親が離婚した。家を出たギャンブル好きの父ちゃんは、将棋の天才の姉ちゃんに賭け将棋をやらせて暮らしている。父ちゃんが「ご立派」と呼ぶ母ちゃんの元に残された「普通」の僕は、非常識で破天荒で、将棋以外何にもできないくせに、楽しそうに生きる二人を軽蔑しながらも、どこか羨ましいー読む人の心を激しくゆさぶる、おかしな家族の四十年。

【感想】

   ギャンブル好きの父と将棋の強い姉
   (父は姉に賭け将棋をさせて生活をしていく)。

   別れて暮らすそんな父と姉に呆れながらも
   特別な人に憧れる普通の守(と父と姉)の40年の話。

   とっても面白く、
   普通の人間の一人としてすごくぐっとくる言葉がたくさんあった。

   ただ母親(こちらも普通側の人)がちょっと不憫に思えて
   (彼女は彼女で幸せになるけれど)
   身につまされた。

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諦めない女  桂望実  ★   



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2017年4月発行 光文社

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

小学生になったばかりの沙恵は、学校帰りに母京子の勤務先に寄り一緒に帰宅する。スーパーに入った京子は、入口のベンチで待っていたはずの沙恵が、忽然と姿を消し狂乱する。そして数年が経ち、離婚した京子は今日もひとり、わが子の帰りを待ちながら、情報を集めてビラを撒く。失われた時間、果たせなかった親子の絆を求めて…。

【感想】

   うわーうわー、面白かった!

   6歳の時にスーパーの駐車場から忽然と消えた娘、
   その行方を必死に諦めることなく探す母親。

   その事件の関係人物に取材を続けるライターが
   次第に見せてくれる真実が、
   私の予想をはるかに超えたところにあって、
   すっごい面白かった!

   ストーリーが面白かっただけでなく、
   母が子どもを思う気持ち・行動についても、
   いろいろ考えさせれた。

   この本の場合は極端な状況なんだけど、
   程度の差はあれ、
   実際にあることなのかも。

総選挙ホテル  桂望実   



総選挙ホテル

総選挙ホテル
著者:桂望実
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2016年5月発行 角川書店 238p

【内容情報】(出版社より)

いまいちやる気のない従業員で売り上げが落ちこむ中堅ホテル・フィデルホテル。
支配人の永野は悩みながらも改善策を打ち出せないでいた。
そんなある日、大学で社会心理学を教えていた変人教授が社長職に就くことに。
彼が打ち出した案は「従業員総選挙」。
落選すれば解雇もやむなしという崖っぷちの投票制度。
ざわつく従業員を尻目に、さらに管理職の投票も行われた。
混乱しつつもなんとか新体制が整い、徐々にそれぞれが新たなやりがいを見いだしていき……。
『県庁の星』の著者が描く、感動のエンタメ小説。

【感想】

   経営不振のホテルにきた新社長は、
   全従業員内で総選挙を実施し、
   順位が下の者からリストラ。

   それを皮切りにして変わっていく
   従業員、ホテル。

   シビアなお話じゃなく、面白かった! 

   人から評価されること、
   見てもらえていると実感することって
   大切なんだね。

ワクチンX 性格変更、承ります。  桂望実   



ワクチンX

ワクチンX
著者:桂望実
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2015年9月発行 実業之日本社 259p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

仕事の成功、円満な家庭ーただ、幸せになりたいだけだった。加藤翔子は、20年前にワクチン製造会社・ブリッジを起こし、会社は大きな成長を遂げた。ブリッジが製造する“ワクチン”は、「人生を変えたい」と願う人間にとって必需品だったが、ある日突然、原材料が死に始める。原因は不明。ワクチンの効果は20年で切れるため、このままだと接種者がパニックに陥る可能性がある。だれよりもそれを恐れたのは、ワクチン接種第一号である翔子だった…。成功とは何か、幸福とは何か価値観をゆさぶる感動傑作。

【感想】

   性格を変えられるワクチン(有効期間20年)が
   接種され始めて20年の今、
   原材料が死に始めて、
   製造会社の社長や接種者はどうするか。

   面白かった!

   性格が変えられてよかったこと、後悔すること。
   それぞれの人生や考え方が面白い。

   そのワクチンは
   工夫力・発想力・配慮力・協調力・落ち着き・活力・
   挑戦力・機動力・応用力・粘り強さ・柔軟性・責任感・
   感受性・優しさ・瞬発力・心の強さ・自己肯定力・
   冷静力・決断力の20種類の中から
   加えたい物を10まで(同じものを複数選んでも可)入れて
   性格を変えるんですって。

   わたしなら、何を入れたいかなあ。
   発想力と柔軟性と感受性がほしいかな。

僕とおじさんの朝ごはん  桂望実  ☆   



僕とおじさんの朝ごはん

僕とおじさんの朝ごはん
著者:桂望実
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2015年2月発行 中央公論新社 252p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ぐうたらで無気力に生きるケータリング業者の水島健一。先輩の忠告も、派遣先で問われる不可解な薬の存在も軽く受け流してきたのだが、ある少年と出会い、それらと真面目にかかわらざるを得なくなるー。少年が最後に下した決断に、水島はどう向き合うのか!書き下ろし感動長篇!「生きるということ」「残されたものの哀しみ」とは。究極の問いに挑んだ、桂望実の最新作!

【感想】

   読み終えてちょっと泣いた。

   やる気のないケータリング業者・健一が主人公。

   読み始めは
   ころころと語り手が交代し、
   場所も時間も飛び飛びで、
   読みにくいなと思っていたのだけれど、
   後半がらっと印象がかわった。

   喪失と再生の物語が胸に刺さります。

エデンの果ての家  桂望実  ☆   


大企業勤務のエリートサラリーマンの父、良妻賢母を絵にかいたような料理上手の母、幼いころから両親の期待を一身に背負い、溺愛されてきた弟、そして彼らのなかで、ひとり除けものであるかのように成長した主人公、葉山和弘。
遺棄死体となって発見された母親の被疑者が弟であったことで、父親は半狂乱になって弟の無実を証明しようとするのだがーー。

エデンの果ての家

エデンの果ての家
著者:桂望実
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201年9月発行 文藝春秋 273p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

母親が殺害され、溺愛されていた弟が連行された。真相を求めて衝突を繰りかえす父と兄に和解の日はくるのか。“エデンの東”へと桂望実がおくるオマージュ。崩壊した「理想の家族」。その虚像をさぐる“魂のミステリ”誕生。

【感想】

   母親の通夜の日、
   犯人として連れて行かれたのは弟だった! 

   残された父親と兄は弟の無実を信じて動き始めるが。

   分かり合えていなかった家族、親子の関係が
   裁判を通じてあぶりだされていくのが、
   緊迫感があり、
   すごく身につまされて胸が痛くなりました。

   こういうことがなくても
   家族、親子が分かり合えればいいのだけれど。
   本音でぶつかり合うのはなかなかに難しい…。

   読んでいて真犯人はこの人?と思ったけれど、
   そういうお話ではありませんでした。

   盆栽についての記述がたいへん興味深かったです。

我慢ならない女  桂望実   



我慢ならない女

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著者:桂望実
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2014年3月発行 光文社 233p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「誰からも称賛されなくても、貧乏で終わっても、他人から見たら可哀相な一生であったとしても。業のままに生きたなら、それは素晴らしい人生なんだよ」不器用に生きる女の人生の浮き沈みを描く、桂望実の最新作!

【感想】

   作家のひろ江の
   デビューから30年間の変遷と
   それをそばで見守り手助けしてきた
   姪の明子を描く。

   すっごく面白かったんだけど、
   すっごく怖くもあったのです。

   作家としての作品を生み出す様がすさまじくて、
   そしてひろ江や明子が
   編集者に対して吐く言葉や抱く思いが辛辣で。

   私が楽しんでいる小説は
   こんな風に生み出されてるんだと震え、
   そして、
   そんなこと書いちゃっていいの?
   とも思ってしまいました。

   でも、最後にひろ江が言うように
   「小説っていうのは//作り話なんだよ」なんですね。

   うん。

   桂さんの作り話、楽しませてもらいました。

手の中の天秤  桂望実   



加害者を裁くことのできる権利を手に入れた時、被害者や遺族はどうする? 憎むこと、赦すこととは何かを描く、感動の長編小説。

手の中の天秤

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著者:桂望実
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2013年7月発行 PHP研究所 312p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

裁判で執行猶予がついた判決が出たときに、被害者や遺族が望めば、加害者の反省具合をチェックし、刑務所に入れるかどうかを決定できる制度「執行猶予被害者・遺族預かり制度」が始まって38年がたっていた。30年前、その制度の担当係官だった経験があり、今は大学の講師として教壇に立つ井川は、「チャラン」と呼ばれるいい加減な上司とともに、野球部の練習中に息子を亡くし、コーチを訴えた家族、夫の自殺の手助けをした男を憎む妻など、遺族たちと接していた当時のことを思い出していた。執行猶予付きの判決が出たとき、もし被害者や遺族が、加害者を刑務所に入れるかどうか決める権利を持ったら…。人を憎むこと、許すこととは何かを大胆な設定で描く、感動の長編小説。

【感想】

   加害者を刑務所に入れるかどうかを
   被害者・遺族が決める事が出来る
   「執行猶予被害者・遺族預かり制度」がある
   架空の社会での話。

   いくつかの実例と
   それを担当した係官の話が語られる。

   被害者・遺族も加害者もつらい。

   その中で飄々とした係官チャランが果たした役割。

   執行猶予つきの判決になったということは
   加害者の方に酌量すべき何かがあったということで、
   どうするのが正解かはわからない、難しい問題ですよね。

   うーむ。
   私ならどうするかな。

   チャランに
   「人それぞれですから」って言われちゃうかな。

   シリアスなテーマですが
   語り口は面白く、読後感もよかったです。

頼むから、ほっといてくれ  桂望実   



頼むから、ほっといてくれ

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著者:桂望実
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2012年8月発行 幻冬舎 258p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

トランポリンでオリンピックを目指す五人がいた。天才肌の遼、愚直な順也、おっちょこちょいな慎司、目立ちたがり屋の洋充、怖いもの知らずの卓志。少年の頃から切磋琢磨してきた彼らに、安易な仲間意識などなかった。「オリンピック出場枠」という現実が、それぞれの青春を息苦しいものに変えていく。夢舞台に立てるのは、二人だけ。選ばれるのは誰なのか?選ばれなかった者は敗残者なのか?オリンピックは、すべてを賭けるに値する舞台だったのか?懸命に今を生きる者だけに許された至福、喪失、そして再生を、祈りにも似た筆致で描いた傑作長編小説。

【感想】

   トランポリンの5人の選手たちの長年の変化を
   それぞれの観点から順繰りに語る。
   親やコーチ、審判員の思いも語られる。

   選手たちに天才肌とか努力型とか
   色々なタイプがいて面白かった。
   
   トランポリンに対しての熱意もそれぞれ。
   ずっとトランポリンに取り組む選手。
   あっさりやめてしまう選手。
   いちどやめたものの、復帰する選手。

   そうだよね。
   第一線の選手であり続けることは大変だよね。
   
   お互いに対する気持ちが綺麗ごとじゃなくて
   現実もそうなのかなと思わされた。

   オリンピックに出場した選手の気持ちが
   描かれているのを読んで、
   最近のロンドンオリンピック前後の
   熱狂的な報道の様子を思い浮かべて、
   本当にああ、すみませんって思ってしまった。

   「頼むからほっといてくれ」って思っていた選手も
   いたのかなぁ。

週末は家族  桂望実 



小劇団を主宰する大介と瑞穂夫婦は、児童養護施設に暮らす小学生のひなたを週末だけ里親として預かることなった。天才的子役の才能を持つひなたをめぐり、瑞穂、大介の三者三様の視点で、現代の新しい家族の在り方をコミカルに描く長編小説。


週末は家族

2011年1月発行 朝日新聞出版 274p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

シェイクスピアに心酔する小劇団主宰者の大輔と、その連れ合いで他人に愛を感じることができない無性愛者の瑞穂は、母親の育児放棄によって児童養護施設で暮らす演劇少女ひなたの週末里親になって、特殊な人材派遣業に起用することになるがーワケあり3人が紡ぐ新しい“家族”の物語。

感想 

   わけあり夫婦が施設の女の子を週末預かる。
   この週末里親には魂胆があり、
   最初は巧く意思疎通ができなかったけど、という話。

   読んでいて この3人はどうなるんだろう、と
   ちょっとはらはらと、胸を痛めながら読みました。

   思込みって真実から目を背けさせる。
   幸せな家族の形って人それぞれ。
   気持ちは言葉にして伝えなきゃ。
   そんなことを語りかけてくる素敵なお話でした。

   「家族」じゃなくて「チーム」というつながり。
   そういうことがあってもいいじゃないか、という
   静かな主張。

   女の子の名前は「ひなた」で、
   この子がとても魅力的でした。
   とがった目つきが想像できるくらいです。
   お鍋の食べ方を知らないとか
   テレビのリモコンを自由に使っていいことを知らないとかが
   哀しくて 
   でも自分のしたいことがよくわかっていて逞しくもあり、
   きっと素敵な女性になるんだろうな。

   感想を書いてたら、
   なんか『赤毛のアン』を思い出しました。
   どこか似ている所があるような。