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ヴェネツィア便り  北村薫   



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ヴェネツィア便り [ 北村 薫 ]
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2017年10月発行 新潮社 288p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

人生の一瞬を永遠に変える魔法…時の向こうを透かす光。一瞬が永遠なら永遠も一瞬。プリズムの燦めきを放つ“時と人”の短篇集。なつかしくて色あざやかな15篇。

【目次】(「BOOK」データベースより)

麝香連理草/誕生日ーアニヴェルセール/くしゅん/白い本/大ぼけ小ぼけ/道/指/開く/岡本さん/ほたるぶくろ/機知の戦い/黒い手帳/白い蛇、赤い鳥/高み/ヴェネツィア便り

【感想】

   年を重ねた登場人物が
   しみじみした味わいをかもし出すものもあれば、
   かなり怖いものもあり、
   ミステリ仕立てのものある、
   バラエティに富んだ掌編・短編集。

   いろんな読後感だけど、
   北村さんの教養の幅広さ、深さ、そして確かな文章力に改めて感服。

   「定点は、常に自分にある。
    だから老境は、いつも自分より先にあるのです」
   …50代の登場人物が20代だったときの自分に向けてかけた言葉。

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太宰治の辞書  北村薫   



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太宰治の辞書 (創元推理文庫) [ 北村薫 ]
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2017年10月発行 創元推理文庫 288p

【内容情報】(出版社より)

みさき書房の編集者として新潮社を訪ねた《私》は新潮文庫の復刻を手に取り、巻末の刊行案内に「ピエルロチ」の名を見つけた。たちまち連想が連想を呼ぶ。卒論のテーマだった芥川と菊池寛、芥川の「舞踏会」を評する江藤淳と三島由紀夫……本から本へ、《私》の探求はとどまるところを知らない。太宰が愛用した辞書は何だったのかと遠方にも足を延ばす。そのゆくたてに耳を傾けてくれる噺家。そう、やはり「円紫さんのおかげで、本の旅が続けられる」のだ……。《円紫さんと私》シリーズ最新刊、文庫化。

【感想】

   単行本で読んだけれど、
   文庫化に当たって短編ひとつとエッセイ二つが収録されたので再び。

   やっぱり楽しいなあ!

   主人公が本の中に謎を見つけて真相を求めて
   本から本へと次々と当たっていくのにわくわくした。

   主人公(北村さん)すごいなあ、すごいなあ!

遠い唇  北村薫   


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遠い唇 [ 北村 薫 ]
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2016年9月発行 KADOKAWA 212p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

コーヒーの香りとともに蘇る、学生時代の思い出とほろ苦い暗号。いまは亡き夫が、俳句と和菓子に隠した想い。同棲中の彼氏の、“いつも通り”ではない行動。-ミステリの巨人が贈る、極上の“謎解き”7篇。

【目次】(「BOOK」データベースより)

遠い唇/しりとり/パトラッシュ/解釈/続・二銭銅貨/ゴースト/ビスケット
【感想】

   日常の謎や殺人事件から
   SFちっくなものまで7編。

   どれも上品。
   ほれぼれ。

   暗号と恋心がからんだ「遠い唇」「しりとり」。
   それぞれ
   暗号が解けたときのせつなさと嬉しさがよくて特に好き。

   「解釈」は宇宙人が『走れメロス』等を解釈するんだけど
   可笑しい。

中野のお父さん  北村薫   



中野のお父さん

中野のお父さん
著者:北村薫
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2015年9月発行 文藝春秋 284p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

出版界に秘められた“日常の謎”は解けるのか!?体育会系な文芸編集者の娘&定年間際の高校国語教師の父。

【目次】(「BOOK」データベースより)

夢の風車/幻の追伸/鏡の世界/闇の吉原/冬の走者/謎の献本/茶の痕跡/数の魔術

【感想】

   文芸編集者の娘が
   仕事でであった謎(本・文学関係のもの多し)を
   実家の父(国語教師・定年間近)に投げかけると
   たちどころに解決って言う話・8編。

   このお父さんが博学ですごいんだ。
   蔵書もとんでもない数がありそう。

   父と娘のやりとりが仲良くてうれしいな。

   最近の北村さんの本には
   女性編集者が主人公のものが多いですよね。
   『飲めば都』『八月の六日間』『太宰治の辞書』。
   そしてこの『中野のお父さん』。

太宰治の辞書  北村薫  ☆   



太宰治の辞書

太宰治の辞書
著者:北村薫
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2015年3月発行 新潮社 215p

【内容情報】

時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行くーー。芥川の「舞踏会」の花火、太宰の「女生徒」の?ロココ料理?、朔太郎の詩のおだまきの花……その世界に胸震わす喜び。自分を賭けて読み解いていく醍醐味。作家は何を伝えているのかーー。編集者として時を重ねた《私》は、太宰の創作の謎に出会う。《円紫さん》の言葉に導かれ、本を巡る旅は、作家の秘密の探索にーー。《私》シリーズ、最新作!

【目次】(「BOOK」データベースより)

花火/女生徒/太宰治の辞書

【感想】

   あの「私」が40歳過ぎの、
   中学生の子供がいる編集者になって帰ってきた! 
 
   日常の謎ではなく、
   芥川や太宰などの本にまつわる謎を
   丹念に追っていく内容だったけれど、
   どきどきしながら読んだ。

   こんな風に本と向き合うのって
   なんて素敵なんだろう。
   あこがれる。

   ここまで読んでもらえる本も作家も、
   さぞかし幸せだろうな。

   北村さんの凄さをあらためて思い知らされました。

   

八月の六日間  北村薫   





2014年5月発行 KADOKAWA 270p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

40歳目前、文芸誌の副編集長をしている“わたし”。ひたむきに仕事をしてきたが、生来の負けず嫌いと不器用さゆえか、心を擦り減らすことも多い。一緒に住んでいた男とは、3年前に別れた。そんな人生の不調が重なったときに、わたしの心を開いてくれるものー山歩きと出逢った。四季折々の山の美しさ、怖ろしさ。様々な人との一期一会。いくつもの偶然の巡り合いを経て、心は次第にほどけていく。だが少しずつ、けれど確実に自分を取り巻く環境が変化していくなかで、わたしは思いもよらない報せを耳にして…。生きづらい世の中を生きる全ての人に贈る“働く山女子”小説!

【感想】

   自然に向き合い、人間に向き合い、仕事に向き合う。

   アラフォーの文芸誌女性編集者が
   休日の登山で雄大かつ厳しい自然の中で感じたこと、考えたこと。

   丁寧に描かれていて、
   まるで読んでいた私も一緒に歩き感じているかのよう。
   晴れ晴れとした心持ちに。

   山への装備や登山ルートが非常に詳しくて、
   ほーほーと非常に勉強になりました。

   仕事が忙しいのによく登山ができるなあと
   怠け者の私は驚愕。
   けれど読み終わった今は、
   その魅力を知ってしまったからには、
   えいや、っと行き続けるしかないのだろうと納得できるのです。

   北村薫さんにはもう一冊、
   女性編集者を主人公にした『飲めば都』という本があって、
   こちらの編集者は飲酒大好き女性。
   山ガールとのこの違いは出版社の違いだろうか(笑)。
   (それぞれモデルがあるのかな~と思いまして)

    『飲めば都』は新潮社ね。

読まずにはいられない 北村薫のエッセイ  北村薫   



読まずにはいられない

読まずにはいられない
著者:北村薫
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2012年12月発行 新潮社 378p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

“本の語り部”北村薫が、熱烈おすすめの古今東西名作ミステリ案内、当代人気作家の魅惑の読みどころ解説、作家になる以前に書かれた文章表現指南のコラムなども収録。人生の時間を深く見つめる“あたたかなまなざし”に包まれて、読む喜びを堪能できる読書人必携の一冊。

【目次】(「BOOK」データベースより)

1 読書1978-2001/2 自作の周辺/3 日常の謎 愛しいもの

【感想】

   ミステリの案内や解説や書評や
   本にまつわるエッセイがたっぷりと。

   北村さんの博識と本や作家に対する愛情が
   ユーモアをこめて語られているのを楽しみました。

   また読みたい本が増えちゃった。
   まずは、円紫さんシリーズの再読から…。

飲めば都  北村薫 ☆    



仕事に燃える文芸編集者・都の酒とゲラの日々。酔って記憶をなくしたり、の酒飲みエピソード満載、編集者魂がたぎる、リアルな恋のものがたり。


飲めば都

2011年5月発行 新潮社 356p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

日々読み、日々飲む。書に酔い、酒に酔う。新入社員時代の失敗、先輩方とのおつきあい、人生のたいせつなことを本とお酒に教わった-文芸編集女子小酒井都さんの酒とゲラの日々…本を愛して酒を飲む、タガを外して人と会う、酒女子の恋の顛末は?リアルな恋のものがたり。

感想 

   出版社の文芸雑誌部門で働く小酒井都さんが
   主人公。
   飲んでいる間に仕事をしているのか、
   仕事をしている間に飲んでいるのか。
   酒の席で 作家さんや先輩編集者や
   同僚や後輩と
   様々な語らいと間違いを繰り返す
   豪快な日々。

   もちろんお仕事も情熱をもって全力投球!
   私たちが普段読んでいる本を作っている
   出版社の内幕が 少しわかったような気がします。
   作家さんだけでは本は出来ないことに
   今さらながら 気がついたりして。

   きっとどなたかモデルがいらっしゃるんだろうなぁ。
   と思えるほど リアルな編集者の日々。
   編集者同士の会話が知的で薀蓄にあふれていて
   駄洒落もあるけれど 楽しくて
   そこに交じって ずっとずっと会話を聞いていたい。

   都さんが明るくて誰からも好かれて前向きで
   でも 失敗も多くて、という
   愛すべき人物だったので
   とても楽しく読めました。
   北村さんの文章も上品で とても読みやすい。
   続編が出るといいなぁ。

いとま申して 『童話』の人びと  北村薫  



大正末期、旧制中学に通う少年は創作への夢を抱き、児童文学の現場で活躍する若者たちと親交を持つ。文化薫る著者の父の評伝風小説。


いとま申して

2011年2月発行 文藝春秋 335p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

若者たちの思いが集められた雑誌「童話」には、金子みすゞ、淀川長治と並んで父の名が記されていた-。創作と投稿に夢を追う昭和の青春 父の遺した日記が語る“時代”の物語。

感想 

   北村薫さんのお父様が残された日記をもとに
   大正時代に「童話」にのめりこんだ青年たちの
   青春の様子が描かれています。

   小説というくくりなんだけれど
   評論のような趣。
   膨大な参考文献をひきながら
   お父様だけでなく
   有名・無名問わず たくさんの若者を
   生き生きと登場させています。

   昔の若者は とても難しい勉強を
   熱心にしていたものだと感嘆。
   それに加えて 文学や音楽や演劇に
   とても詳しく、激しくのめりこむという
   エネルギッシュな様子が 今の子供たちとは
   全然違っていて 100年の時の移り変わりを
   感じました。
   (いえ、4,50年前でも
    こんなには勉強していませんでした・・・汗)

   とても興味深いお話なのですが
   文章が 私には 少々読みにくくもありました。
   物語には 続きがあるそうです。

元気でいてよ、R2-D2。  北村薫  


元気でいてよ、R2ーD2。

2009年8月発行 集英社 189p

●隣の課の課長が自分のことを好きらしいと聞いた陽子は、全く好意はないが変に意識するようになる。その後課長は若い部下との結婚が決まって、陽子は微妙に“振られた女”という目で見られるように。最初に課長の話を振ってきた後輩・亜里沙の作為を疑う陽子。だが後輩の行動はそれだけではなかった…「三つ、惚れられ」 

●会社の後輩と居酒屋で飲んでいる女性の独白。連想ゲームのように次々と話題が出てくるなか、彼女の儚く終わった恋の記憶が蘇る…「元気でいてよ、R2-D2。」

●千葉に住む姉夫婦の家に数日泊まって東京見物をする詩織。義理の兄に郊外の美術館に連れて行ってもらう。日常を離れて特別な時間を味わうが、帰宅して姉に言われた言葉にどこか毒を感じてしまう…「さりさりさり」他、普段は見えない人の真意がふと現れる瞬間を描く、全8編収録の短編集。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)

取り返しのつかない、色んなこと。今までもいっぱいあったし、これからもいっぱいあるんだろう。忘れられない苦い記憶。知ってしまった笑顔の裏側。新直木賞作家が人生に射す影を捉えた受賞後第一作。

【目次】(「BOOK」データベースより)

マスカット・グリーン/腹中の恐怖/微塵隠れのあっこちゃん/三つ、惚れられ/よいしょ、よいしょ/元気でいてよ、R2‐D2。/さりさりさり/ざくろ

感想

   背筋がひんやりとするお話がつまった短編集。
   こういうのって オカルトものより怖いです。
   北村さん自身が まえがきで書かれていますが
   「腹中の恐怖」は妊婦さんは読んではいけません~。