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ナニカアル  桐野夏生  


ナニカアル

2010年2月発行 新潮社 416p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

昭和十七年、南方へ命懸けの渡航、束の間の逢瀬、張りつく嫌疑、そして修羅の夜。波瀾の運命に逆らい、書くことに、愛することに必死で生きた一人の女を描き出す感動巨編の誕生。女は本当に罪深い。戦争に翻弄された作家・林芙美子の秘められた愛を、桐野夏生が渾身の筆で灸り出し、描き尽くした衝撃の長篇小説。

感想

   林芙美子の戦時下の恋。
   戦争に協力した文を書かざるを得なかった
   芙美子をはじめとする作家たちの苦しみ。

   南方の暑い空気の中に生きる
   すごい迫力の林芙美子がここにいました。
   したたかでずぶとい 生きていく力にあふれ
   それでもどうしようもなく女である林芙美子でした。

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東京島  桐野夏生


東京島

単行本版 2008年5月発行 新潮社 281p
文庫本版 2010年5月発行 新潮社 372p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か?いつか脱出できるのか―。食欲と性欲と感情を剥き出しに、生にすがりつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、読者の手を止めさせない傑作長篇誕生。

感想

   主人公の清子を演じるのが 木村多江さんと知っていて
   読んだので 本の清子が木村さんの雰囲気と
   全然違うのに戸惑いながら読みました。

   本のほうの清子は ちっとも美しくなくて
   もっとたくましく意地汚い。

   それはおいといて。
   
   本の紹介を読んでいたときには
   もっと清子の女王様としての生活が
   描かれているのかと思っていたのですが
   すでに女王様の座からは滑り落ちた状況で
   話が始まっていました。
   女王様としての暮らしが描かれていても
   私は反発をしていたと思うので
   これでよかったと思います。

   無人島に流れ着いた人間の様子が
   焦点を当てる人物を変えて
   描かれていく中で
   人間のエゴや弱さが
   これでもか、と突きつけられました。

   読んでいて 目を背けたくなるようでいて
   目が離せない。
   とても力のこもった作品でした。


魂萌え! 桐野夏生  ★ 



内容(「BOOK」データベースより)
夫の急死後、世間という荒波を漂流する主婦・敏子。六十歳を前にして、惑う心は何処へ?ささやかな“日常”の中に豊饒な世界を描き出した桐野夏生の新たな代表作。


老後かぁ~。まだまだ実感がないけれど。