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カテゴリー  [日本の作家 北沢秋 ]

奔る合戦屋  北沢秋





2011年7月発行 双葉社 398p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

天文二年(一五三三年)。石堂一徹は中信濃の豪将・村上義清に仕えていた。妻子に恵まれ、また並外れた戦術で台頭していく一徹。しかし、佐久を巡って甲斐の武田との争いが熾烈になる中、義清と一徹の関係は少しずつ変化していく。「家臣の才能が主君のそれと比べて釣り合いを逸すると、互いに不幸になるのではないかー」。

感想 

   『哄う合戦屋』の前日譚。
   天文二年から十年までの八年間。
   
   一徹のきらめく戦の才能と
   郎党の一徹への忠誠と我が身を惜しまない働き振りと
   妻や子供との楽しい家庭と。

   「才能のある家臣と それにつりあわない主君」という
   枠組みは同じだけれど
   『哄う合戦屋』とは少し違う一徹の物語。

   読み終えて この後一徹が
   『哄う合戦屋』までに
   どういう年月を重ねたかと思うと
   何やらせつないです。

   これから初めてこの2冊を読まれる方は
   『奔る合戦屋』のほうから読んだほうが
   いいような気がします。


哄う合戦屋

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

天文十八年(一五四九年)。甲斐の武田と越後の長尾に挟まれた中信濃。土豪が割拠する山峡の名もなき城に、天才軍師・石堂一徹が流れ着いた。一徹に担がれた領主の遠藤吉弘は、急速に勢力を広げる。しかし吉弘が一徹の心の奥底に潜むものに気がついたとき、歯車が狂いだすー乱世を生きる孤高の天才の愛惜を描き、全国の書店員が大絶賛した戦国エンターテインメントの新境地。 
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哄う合戦屋  北沢秋  


哄う合戦屋

2009年10月発行 双葉社 301p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

天文十八年(一五四九年)。武田と長尾に挟まれ、土豪が割拠する中信濃。山深い名もなき城に、不幸なまでの才を持つ孤高の合戦屋がいた─。「もはや拙者には、富貴も要らぬ、栄華も要らぬ。願うはただ、殿を天下人にすることのみでごさる」。

感想

   主人公・一徹は いくさの天才。
   でも 人心を掌握する器量がなく 流浪の旅を続ける。
   
   一徹は見込んだ領主のところに入り込み 
   そこの軍勢を指揮して 短期間で領地を拡大していくけれど
   次第に領主から疎まれて・・・という繰り返し。

   ・・・なんだか空しくなる人生ですよね。

   そんな笑うことを忘れた彼がたどりついた中信濃の
   領主の下には 花のような娘がいて
   やがて心を通わせていきます。

   ラストはこれはこれで 救いがあるのかな。

   戦国ものなので もう少し血湧き肉踊る感じで
   主人公が闊達で明朗な方が好みです。