FC2ブログ

ティーンズ・エッジ・ロックンロール  熊谷達也   



ティーンズ・エッジ・ロックンロール

ティーンズ・エッジ・ロックンロール
著者:熊谷達也
価格:1,836円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2015年6月発行 実業之日本社 283p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

2010年、宮城県仙河海市。軽音楽部の扉を叩いた高校生・匠は運命の少女・遥と出会った。彼女の存在に刺激され、匠は一つの目標を見つける。“この町に初めてのライブハウスをつくろう”-。地元の縁を巻き込みながら少年たちは成長する。そして、3月11日。愛する故郷、大好きな音楽、憧れの恋、訪れるあの“波”-。ヒリつくほどに懐かしい全て。東北在住の直木賞作家が描く魂の青春小説。

【感想】

   バンド活動をする高校生・巧は
   新たに入った軽音楽部で
   上級生・遥に一目惚れし、
   地域にライブハウスを作ろうと頑張り始める。

   王道の青春小説で楽しいんだけど、
   時は2010年、
   舞台は仙台近くの地方都市なんだな。

   なんだな…。

   同じ熊谷さんの
   『オヤジ・エイジ・ロックンロール』との絡みも少しあって、
   これは!と思いました。
   なつかしい。

スポンサーサイト



調律師  熊谷達也   


調律師

調律師
著者:熊谷達也
価格:1,890円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2013年5月発行 文藝春秋 244p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「音」を「香り」として感じる身体。それが、彼女が私に残したものだったー。仙台在住の直木賞作家が、3.11の後に初めて描く現代小説。

【目次】(「BOOK」データベースより)

少女のワルツ/若き喜びの歌/朝日のようにやわらかに/厳格で自由な無言歌集/ハイブリッドのアリア/超絶なる鐘のロンド/幻想と別れのエチュード

【感想】

   ピアノの音に香りを感じる、
   元ピアニストである調律師・鳴瀬。

   その感覚を生かし
   行く先々でピアノを最良の状態に調律する。

   香りを絡めたミステリーっぽいお話の運びと
   ピアノ、調律の知識が面白いのだけど、
   あとがきに書かれてる理由で
   最後2章の雰囲気が変わってしまって、
   最初のまま話が進んでいたらどうだったんだろうって、
   どうしても考えてしまいます。

   ピアニスト成澤さんの
   その後だけは知りたかったな~。

バイバイ・フォギーデイ  熊谷達也 



国政が憲法改正へ向けて動きだした春に、函館の高校生が立ち上がった。一見ミスマッチな青春と政治が、鮮やかな恋物語を紡ぎ出す。

バイバイ・フォギーデイ

バイバイ・フォギーデイ
著者:熊谷達也
価格:1,680円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2012年4月発行 講談社 309p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

憲法改正についての国民投票実施が決まった春、函館H高校女子生徒会長の杉本岬は、全国の高校生による模擬国民投票に向けて動き出す。メディアに取り上げられ有名人になった岬だが、掲示板サイトに彼女を批判する書き込みがされ苦境に陥る。岬の同級生の田中亮輔は地元パンクバンドのギタリストだが、憎からず思っている岬を助けたいと願いながらもなすすべがない。国民投票の結果は?そして、二人の恋と未来はどうなるのか?政治オタ女子高生とイマドキパンク青年が、もやもやした日々をぶっ壊す。

【感想】

   今から2年ほど未来という設定かな。
   憲法9条が改正について国民投票が行われる直前、
   函館の高校でそれの可否を考えることをテーマとした
   文化祭が開かれることになる。

   そこでカリスマ的指導力を発揮する女子高生と
   幼馴染・亮輔を中心とした物語。

   憲法9条について教えられ、
   幼馴染同士の恋愛に微笑ませられ、
   女子高生の能力・魅力に素直に凄いな、と思わせられ、
   文化祭を作り上げていく生徒会は応援せざるを得ないし、
   函館の風景も目に浮かぶし、
   ともかく盛りだくさん。

   でも読みやすくて楽しかったです。

   最後、亮輔が高校卒業後の進路を選んだ理由がよかったなぁ。

オヤジ・エイジ・ロックンロール  熊谷達也 ☆   


オヤジ・エイジ・ロックンロール

2009年11月発行 実業之日本社 373p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

七〇年代ロックシーンの熱気がよみがえる─学生時代以来のエレキギターを再開した中年サラリーマンの巧也。一人だけの趣味として楽しむつもりが、会社の同僚に知られたことがきっかけでバンドを結成、さらにはアマチュアロックコンテストの全国大会を目指すことに。しかしそこには思わぬ人物との再会が待っていた…!自らもバンドを率いる著者がオヤジ世代に贈る傑作青春プレイバック長編。

感想

   面白かったです。
   50歳を前にしたサラリーマン・巧也が
   ひょんなことから 昔けっこうやっていたエレキギターを
   再開して バンドを組み コンテストに参加するお話。

   大学時代の思い出話もはさみながら
   あれよあれよという間に バンド活動にのめりこむ巧也が
   描かれていて おかしいです。
   サラリーマンとしての本分を忘れないようにしたり
   妻におびえて 適度な支出を心がけたりと
   微妙にブレーキをかけつつも
   バンド活動に熱心に取り組む姿はほほえましい限り。

   ギターショップの爽やかな青年店員や
   会社の部下や その友だち・父親や
   大学時代のバンド仲間との あれこれが楽しそうでした。

   サラリーマンも 会社生活だけでなく
   何か趣味をみつけて 毎日にハリを持たせよう!という
   オヤジさんたちに対する応援のお話でした。

   妻の立場からすると こんなにお金を使って
   自分の趣味に没頭されても 困るんですけどね~。
   作品中の奥さん・妙子さんは ご自分も友だちと
   温泉旅行にしょっちゅう出かけていて
   まぁ なんというか生活の余裕があってこそですか。
   

ゆうとりあ  熊谷達也  



2009年3月発行 文藝春秋 376p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

定年を迎えた佐竹は、妻と理想郷“ゆうとりあ”に移住するが…。“非会社員生活”の理想と現実をコミカルに描く、傑作長篇。

感想

   富山県の農山村にできた 新しいコミュニティ=「ゆうとりあ」。
   もともとの住民が離村したところを 建物をリフォームした上で
   売り出されたところです。

   川越に住んでいた佐竹夫妻は そこに移り住んで
   蕎麦打ちや畑仕事に精を出していきます。
   佐竹の目標は 蕎麦打ちのお店を出すことです。
   周りには それぞれの目標をもって移り住んできた人々と
   となりの地区の 前からすんでいる人々がいて
   互いに 自分のもつ生活に対する考え方の違いから
   ギクシャクしたり わかりあったりして 交流を深めていきますが
   野生動物の出現という思わぬ事態が出てきて・・・
   といったことが コミカルに描かれています。
   でも 野生動物との関わりという点は すごく学術的に
   説明されていました。

   佐竹の会社時代の同期の 北川と河村のその後も描かれていて
   佐竹との対比の中で
   団塊世代の夫婦のあり方について面白く読めました。
   熟年離婚を恐れるご主人方は 読んでいただくと
   奥様たちが 普段 何を考えられているかについて
   参考になるのではないでしょうか。

   ちなみに私は「老後は都心のマンションで」派です~~。
   田舎暮らしは絶対無理!ですね。