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金色の獣、彼方に向かう  恒川光太郎 

樹海に抱かれた村で暮らす大輝は、ある日、金色の毛をした不思議な生き物と出合う。
ルークと名付けて飼い始めるが、次第に大輝の体に異変が起きてきて……。「樹海」と「サンカ」をテーマに、鬼才が読者を神々の世界に誘う、表題作を含む4編を収録。


金色の獣、彼方に向かう

2011年11月発行 双葉社 269p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

稀代の物語作家が紡ぐ、古より潜む“在らざるもの”たちの咆哮4編。傑作ダークファンタジー。

【目次】(「BOOK」データベースより)

異神千夜/風天孔参り/森の神、夢に還る/金色の獣、彼方に向かう

【感想】 

   「金色の獣」を共通とする四短編。

   異国の巫女が連れてきた獣、
   超常現象を引起こす獣、
   森の守りの獣、
   少年に千里眼を与える獣。

   人の醜さ弱さを暴きながらも美しく幻想的。

   森や山の中にはまだまだ
   未知の生き物がいるのかもしれない、とふと思う。

   四つのお話は
   つながっているようでつながっていないようで。
   その微妙な感じがよかったです。


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夜市  恒川光太郎   ☆   




夜市

単行本版 2005年10月発行 角川書店 179p
文庫本版 2008年5月発行 角川ホラー文庫 218p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。

【目次】(「BOOK」データベースより)

夜市/風の古道

感想 

   特におどろおどろしい言葉を使うこともなく
   ぞわりと異世界にいざなってくれる短編ふたつ。

   妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。
   人ではないものが往来する、人家のすぐそばにありながら
   人には見えない「古道」。
   
   少し懐かしいような場所なんだけれど
   やっぱりそこは人にとってはいてはいけない場所で。

   それぞれに迷い込んだ人の
   戸惑いと逃れようとするあがき。

   夜市で野球の才能とひきかえに弟を売った少年は
   弟を買い戻そうと夜市に舞い戻る。
   古道で友人を殺された少年は
   友人を生き返らせようと古道にとどまる。

   それぞれに降りかかる思わぬ出会いと結末。
   読み終えてせつないけれど やっぱり、という
   あきらめも感じました。
   すぐそこにあるような異世界に
   心を奪われてしまう短編二つです。

   恒川さんの作品 もっと読んでいきます。

竜が最後に帰る場所  恒川光太郎   




竜が最後に帰る場所

2010年9月発行 講談社 251p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

闇の中から一歩、また一歩と光射す方へ誘われる、「夜市」の著者の新たな到達点にして最高傑作。

【目次】(「BOOK」データベースより)

風を放つ/迷走のオルネラ/夜行の冬/鸚鵡幻想曲/ゴロンド

感想 

   初・恒川作品。
   やっぱり怖いのは苦手でした(笑)。
   でも後ろ二つは この怖がりの私でも
   しみじみと感じることが出来ました。

   特に「ゴロンド」は絵本のストーリーのような
   ほのぼのしつつも 壮大なお話だったように思います。