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明るい夜に出かけて  佐藤多佳子   



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明るい夜に出かけて [ 佐藤 多佳子 ]
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2016年9月発行 新潮社 288p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

今は学生でいたくなかった。きっかけになったトラブルはある。でも、うまく説明できないし、自分でも整理がついていない。実家を出て、バイトしながら、まったく違う世界で、自分を見つめ直すつもりだった。「歴史を変えた」と言われる伝説のあのラジオ番組が小説内でオンエア!「青春小説」に名作がまた誕生した。

【感想】

   大学休学中でコンビニでバイトの若者。

   昔からの友人、バイト先の先輩、コンビニの客。

   人との交わりを絶っていたはずなのに、
   リアルでもネットでもどんどんつながって変わっていく。

   そんな中、変わらずにいるのは
   ラジオの深夜番組を好きなこと。

   やさしくて線が細くて気弱で人が怖くて、
   言葉遣いもファッションも含めて、
   いかにも今風な若者が   
   昔ながらのラジオの深夜番組に夢中、っていうのが面白い。

   壊れ物みたいな、
   若者の世界の空気感がすごく伝わってきて、
   ああ~これが「今」なのかあって思いました。

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聖夜 School and Music  佐藤多佳子




聖夜

2010年12月発行 文藝春秋 231p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

少し早い、俺たちだけの聖夜。そのオルガンは、特別な音で鳴った。18歳の少年が奏でる、感動の音楽青春小説。

感想

   『第二音楽室』に続く
   「School and Music」シリーズの第二弾。

   これは高校生の男子が主人公。
   教会を家として 牧師とオルガン奏者を両親として育った鳴海は
   高校のオルガン部で惰性のようにオルガンを弾いている。

   文化祭でオルガン部の発表会として
   メシアンの「神はわれらのうちに」を弾くことになる。
   難曲と格闘するうちに
   小さいころに離婚して家を出て行った母に対する
   鬱屈とした思いや
   いつも正しい父に対する思いや
   後輩が弾く心に響くオルガンの音や
   クラシックではないオルガンのことについて語り合える友人など
   に触れて
   自分自身と向き合わざるをえなくなり
   鳴海はようやくオルガンを正面から理解できるようになる。

   音楽に苦しんだ少年は それでも
   音楽でわかりあえる関係に救われる。
   教会の中でオルガンの荘重な音色に包まれたくなった一冊でした。

    今、弾いた音は、もうどこにもない。
    音は、生み出したと同時に消えていく。
    生まれて必ず死ぬ人間と同じ。
    記憶にだけ残る。
    その記憶に、新たな音を重ねていく。
    生きること。
    弾くこと。         p219

   佐藤さんのあとがきによると
   「School and Music」については
   あと二つアイデアが残っているそうです。
   いつの日か また本にしてくださることを
   楽しみにしています。

第二音楽室  佐藤多佳子   ☆   



鼓笛隊の“おちこぼれ”ピアニカ組。練習場所は第二音楽室。あのころ屋上教室には特別な時間が流れていた。音楽室に彩られた四つの物語


第二音楽室

2010年11月発行 文藝春秋 294p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

重なりあい、どこまでも柔らかく広がる四つの旋律。眩しくて切なくてなつかしい、ガールズストーリー。

【目次】(「BOOK」データベースより)

第二音楽室/デュエット/FOUR/裸樹



   副題が『School and Music』とあるとおり
   学校の中で 音楽と触れ合い、格闘することで
   自分を見つめ 解放し 成長していく
   少女たちのお話。

   第二音楽室・・・ピアニカ
   デュエット・・・二重唱
   FOUR・・・リコーダー合奏
   裸樹・・・バンド

   小学生から高校生までの女の子たちの気持ちや
   また 音楽が上達するために一生懸命練習する様子が
   みずみずしく描かれていました。
   ほのかな恋心や 仲間はずれを怖れる気持ち
   友人に対する賞賛や 音楽に向き合う気持ち。
   
   とてもとても かわいい4つの作品。
   「裸樹」の主人公は苦しいけれど 最後はやっぱり音楽が
   救ってくれる。
   「デュエット」は短いお話なのに
   中学生の恋にたいする初々しさが とても印象的。 
   「第二音楽室」はあぶれたもの同士が次第次第に
   かけがえのない仲間となる 居心地のよさを与えてくれる。
   「FOUR」は 音楽の仕上がりと恋心の高まりと
   「G線上のアリア」のメロディーとの組み合わせに
   心震える思い。

   12月10日には第二弾「聖夜」が出るのですね。
   楽しみです。   
   出版社の公式サイトはこちら
      

サマータイム  佐藤多佳子  ☆   

各社 夏の文庫フェアから 未読のものを読んでみよう~
の 新潮文庫の100冊から3冊目。


サマータイム

2003年9月発行 新潮社 218p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

佳奈が十二で、ぼくが十一だった夏。どしゃ降りの雨のプール、じたばたもがくような、不思議な泳ぎをする彼に、ぼくは出会った。左腕と父親を失った代わりに、大人びた雰囲気を身につけた彼。そして、ぼくと佳奈。たがいに感電する、不思議な図形。友情じゃなく、もっと特別ななにか。ひりひりして、でも眩しい、あの夏。他者という世界を、素手で発見する一瞬のきらめき。鮮烈なデビュー作。

【目次】(「BOOK」データベースより)

サマータイム/五月の道しるべ/九月の雨/ホワイト・ピアノ

感想

   これが佐藤さんのデビュー作。
   きらきらした文章で 少年・少女たちの輝きが
   切り取られています。
  
   佳奈が すごく可愛い外見なのに 
   自分を 扱いづらく思っているのが
   なんだか 痛々しい。

   元は児童書として出版されていた本。
   子どもたちだけに独占させておくのは もったいないです。   

神様がくれた指  佐藤多佳子   



単行本版 2000年9月発行 新潮社 376p(2段組)
文庫本版 2004年9月発行 新潮社 647p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

出所したその日に、利き腕に怪我を負ったスリ。ギャンブルに負けて、オケラになったタロット占い師。思いっ切りツイてない二人が都会の片隅でめぐりあった時、運命の歯車がゆっくり回り始めたことを、当人たちはまだ知らない。やがて登場するもう一人がすべてを変えてしまうことも。「偶然」という魔法の鎖で結ばれた若者たち。能天気にしてシリアスな、アドベンチャーゲームの行方は。

しゃべれどもしゃべれども  佐藤多佳子  ☆ 



内容(「BOOK」データベースより)
しゃべりのプロだろ、教えてよ―あがり症が災いして仕事も覚束なくなった従弟の良や、気まぐれで口下手なために失恋ばかりしている美女の五月から頼られて、話し方教室を開くハメになった若い落語家の三つ葉。教室には苛めにあってる小学生や赤面症の野球解説者まで通ってきて…。嘘がつけない人たちの胸キュン恋愛小説。

黄色い目の魚  佐藤多佳子  ★ 



内容(「BOOK」データベースより)
マジになるのって、こわくない?自分の限界とか見えちゃいそうで。木島悟、16歳。世界で最高の場所は、叔父の通ちゃんのアトリエ。ずっと、ここに居られたらいいと思ってた。キライなものを、みんな閉め出して…。村田みのり、16歳。鎌倉、葉山を舞台に木島とみのり、ふたりの語りで綴られるまっすぐな気持ちと揺れる想い。

一瞬の風になれ 佐藤多佳子  ★ 



出版社/著者からの内容紹介
「速くなる」
ただそれだけを目指して走る。
白い広い何もない、虚空に向かって…………。
春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した2人のスプリンター。ひたすらに走る、そのことが次第に2人を変え、そして、部を変える。「おまえらがマジで競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。