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サニー・シックスティーン・ルール  関口尚   



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サニー・シックスティーン・ルール (単行本) [ 関口 尚 ]
価格:1998円(税込、送料無料) (2018/3/12時点)




2018年1月発行 中央公論新社 408P

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ぼくは幼い時から言葉の英才教育を受けてきたが、見事に落ちこぼれた。一方、妹は詩の新人賞を受賞し一躍脚光を浴びる。二十五歳で家を出て会社も辞めると、ひょんな事から、男女四人のカメラ愛好家で作る“チーム300”に入ることになった。そして言葉の世界とは違う写真の魅力に魅せられ、これまでの選択の許されない人生から自分の道を歩き始めるが…。書き下ろし青春現像小説。

【感想】

   国文学者、詩人、歌人ぞろいの家庭で育ったものの
   文学からは距離をとってる青年が
   難聴の女性を中心としたカメラ集団に出会って
   写真へとのめりこんでいくお話。

   写真と言葉。
   写真と恋愛。
   仲間との共感や対立。
   家族との因縁。
   生と死。

   盛りだくさんな内容だけど、主人公の気持ちがぶれないので
   まっすぐにそれが響いてきた。

   登場人物たちがこの先も光とともにありますように。

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ブックのいた街  関口尚   



ブックのいた街

ブックのいた街
著者:関口尚
価格:1,512円(税込、送料込)
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2015年4月発行 祥伝社 245p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「ねぇ、聞いてよ。ブック」-住人たちはそっと秘密を打ち明ける。恋と夢に破れ故郷に戻った日本画家、初恋の人と結婚したのに寂しそうな奥さん、手の届かない素敵なひとに思いを寄せる少年、愛犬を亡くし笑顔が消えた一家、女運がない優しすぎるパン屋の元店主、占いができなくなってしまった占い師…ラブリ商店街の人々の相談相手は、アイリッシュセッターのブック。どこから来たのか、誰が名前を付けたのか、知る者はいない。でもなぜか、ブックの前だと素直になれたー“最高の友人”との忘れられない日々を描く、ぎゅっと抱きしめたくなる物語。

【感想】

   あかん…。
   これ、
   犬飼っている人間は
   読んだらあかんやつや…。

   さびれた商店街で暮らす犬・ブックと
   商店街の人々とのお話。

   みんなに愛されるブック。
   みんなを愛しているブック。

   けれど
   ブックがいちばん待っていたのは…。

   いいお話だけど、
   ぼろ泣きだよ…。

はとの神様  関口尚



鳩レースに導かれた、少年少女の成長物語

1980年代。家庭でも学校でも居場所のない小学校5年生のみなと。同級生の悟とつかまえたレース鳩がきっかけで、オランダ人の父を持つ女の子・ユリカに出会う。彼女は「町を出たい」と打ち明け・・・。


はとの神様

2011年4月発行 集英社 293p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

転校してきたばかりの小学5年生のみなとは、学校になじめず、家では病的に潔癖症の継母につらくあたられる日々を過ごしていた。ある日の放課後、街中で会ったのは同級生の悟。悟は妙に大人びて、いろんなことを知っているクラスの物知り博士だった。ふたりは、偶然つかまえた迷子のレース鳩を、飼い主のもとに届けに行き、そこでオランダ人の父を持つ美しい少女・ユリカに出会う。ユリカはふたりに「この街が大嫌いなの」と打ち明け…。坪田譲治文学賞受賞作家が描く、小さくて大きな冒険。

感想 

   1980年代、家にも学校にも居場所のない
   少年二人と少女一人が出会い
   鳩レースというものに
   携わるようになる。

   みなとの家庭環境は なかなかにシビアで
   心が痛くなりました。

   3人が鳩レースの出発地・稚内への道中で
   次第に心を通わせていくようになる過程が
   決して一本道ではなかったのが
   リアルな感じ。

   後半は みなとと悟が大人になってからの話。
   やはり鳩レースを行いながら
   それぞれの人生に向き合っています。

   悟が子育てについて
   「壊れやすいウエハースを
    そっと積み重ねていくよなもの」と
   言っているのに ああ、そうかもと思ったりしました。

   鳩レースについて
   結果がうまくいくように神様に祈るみなとと
   すべてを自分で受け止めようとする悟。
   スタンスは違うけれど
   鳩レースを通じて
   お互いを認め合っているかけがえのない仲間に
   なれたんですね。  

潮風に流れる歌  関口尚   


潮風に流れる歌

2010年2月発行 徳間書店 264p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

クラスの雰囲気をつくる“裏掲示板”。発言力のあるやつにビクビクする日々。目立たないよう適当に過ごせればいいと思っていたぼくが、変わりたいと思った。自分らしくあることの大切さ、素敵さ。そのことに気づかせてくれたのは、君─。坪田譲治文学賞作家が贈る青春群像劇。

感想

   「裏掲示板」に悪口を書かれるという ヘビーな状況の中でも
   自分を見失わなかった3人の高校生たちの姿が
   爽やかに描かれていました。

   自分の信じるように 周りに流されずに
   生きていくのは難しいけれど
   勇気を持って踏み出してみれば
   きっと 手に入れられたものはかけがえのないものに
   なるんですね。

   現実はこれほど美しくはないと思うけれど
   それでも 何かを信じさせてくれる作品でした。

空をつかむまで  関口尚 ☆    

各社 夏の文庫フェアから 未読のものを読んでみよう~
の 集英社ナツイチから5冊目。


空をつかむまで

単行本版 2006年4月発行 集英社 294p
文庫本版 2009年6月発行 集英社 373p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

膝の故障で得意のサッカーを諦めた優太は、廃校が決まった田舎の中学に通う3年生。無理やり入部させられた水泳部には、姫と呼ばれる県の記録保持者と、泳げないデブのモー次郎しかいない。3人は、なくなってしまう美里中学の名前を残すため、大切な人のため、優勝すべくトライアスロン大会に挑む。市町村合併を背景にまばゆい青春の葛藤と疾走を描いた少年少女小説。第22回坪田譲治文学賞受賞作。

感想

   トライアスロンは目的ではなくて 自分をとりもどすための
   手段でした。
   優太・姫・モー次郎の3人は それぞれつらい事情を抱えていますが
   トライアスロンに取り組むことで それらからの脱却の
   手掛りをつかみました。

   結果は 思わぬ事態へとつながりましたが
   ラストでは 涙してしまう感動がありました。