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藍のエチュード  里見蘭   



個性豊かな芸術家の卵が集う東京藝術大学・剣道部。芸術と武士道の狭間で揺れる若者たちの、青春群像劇。書き下ろし。

藍のエチュード

藍のエチュード
著者:里見蘭
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2014年6月発行 中央公論新社 347p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

名門!?芸大剣道部。僕たちの青春が、ここにある。

【感想】

   東京藝大剣道部を舞台にした青春もの。

   スポーツ小説というよりも恋愛小説。
   もちろん剣道は大きな要素。
   そこに藝大ならではの事情が加味されていて
   面白かったです。

   登場人物が個性的ですねえ。

   芸術で生きていくって、
   やっぱり生半可な覚悟ではだめなんだろうなあ。

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ミリオンセラーガール  里見蘭   



ミリオンセラーガール

ミリオンセラーガール
著者:里見蘭
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2013年4月発行 中央公論新社 285p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

彼氏にはフラれ、アパレルショップはクビになった沙智。心機一転、ファッション誌の編集者を目指して出版社へ転職するが、配属されたのは、書店営業を行う販売促進部だった。しかも、初版1万部にも満たない無名作家の小説を『ミリオンセラーにせよ』との特命まで課せられた!営業、編集、取次、そして書店員をも巻き込んで、沙智は次第に火をつけていくが…。

【感想】

   リストラされて失恋もして
   なんとか、出版社に転職したけど
   希望のファッション誌編集部ではなく
   販売促進部に配属された沙智が奮闘するお話。

   出版業界の理不尽ともいえる不合理な流通の様子が
   詳しく説明されていて勉強になった。
   うわさには聞いていましたが、
   ほんとうに大変なんですねえ…

   小さなお店にも希望の数が配本されたらいいのに。
   お客さんからの注文には
   余っている他店の本を回して
   すぐ、必ず、お渡しできるようにしたらいいのに。

   書店アルバイト・蒲田さんの語る(叫ぶ?笑)
   書店名物シリーズが面白かった!
   (現場の人にとっては笑えないネタなんでしょうが…)

さよなら、ベイビー  里見蘭



母の死から四年。ひきこもりの僕の家に、父が身元不明の赤ん坊を連れてきた。正直、邪魔。なんとか親を探さなきゃ。でも--。ツイスト爆裂ミステリー。


さよなら、ベイビー

2010年10月発行 新潮社 250p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

僕の自殺未遂。母の死。失われた“あの日”の記憶。ひきこもり続けて、もう四年。父が、家に傍若無人な赤ん坊を連れてきて、僕の生活は、無茶苦茶になった。でも、生きる目的は復活。

感想 

   突然 父子家庭にやってきた赤ちゃんにふりまわされる
   青年・雅祥の日々。

   それまでは ひきこもっていたのに
   否応なく 外界とつきあわざるを得なくなる。

   赤ちゃんはいったい誰の子か。
   それを探す雅祥の物語と
   一見関係なさそうな雅祥以外の人々の物語が 
   交互に語られていくうちに
   真相に近付きます。

   その謎解きが込み入っていて
   ミステリとして楽しめるのと
   雅祥が次第に自立して成長していくのを
   頼もしく読めるのと、そして
   赤ちゃんのめんどくささやかわいさが
   とてもとても リアルで
   子育ての時期を 懐かしく思い出しました。

   本書を純粋に楽しむためには
   読む前に 読書メーターは見ないほうが
   吉、でありますよ。

彼女の知らない彼女  里見蘭   



2008年11月発行 新潮社 218p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

パラレルワールドからやってきた男に、「君は、すごいんだ」って言われた。私には、気付いていない可能性があるんだってさ。金メダルが狙えるくらいの―だから、走ってくれないかって。「私」の影武者として、あっちの世界で。信じてみよう、この人の言葉を。素人だけど、走ってみる。42.195km。2016年、東京オリンピックを目指して。本気を出しもせずに、生きているつもりでいるのはもうやめた。並行世界の「私」のために、私自身のために―。第20回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

感想

   パラレルワールドに行って もう一人の私を助けるというお話ですが
   それが 素人の「私」がたった4ヶ月のトレーニングで
   名古屋女子マラソンで優勝するという
   ものすごい課題でした。
   
   もう一人の私と同じく もともと走る才能はあった「私」ですけれど
   トレーニングをするうちに 順調に才能を開花させていきます。
   トレーニング中や レース中には 苦しいこともあるわけですが 
   いつしか もう一人の私のためにではなく
   自分のために走り続けていきます。

   最後 2回「えっ?!」と思いましたが
   いい結末でよかったです~。   
   パラレルワールドへの行き方が なんだか笑えました。