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蓮花の契り 出世花  高田郁   



蓮花の契り

蓮花の契り
著者:高田郁
価格:648円(税込、送料込)
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2015年6月発行 ハルキ文庫 299p

【内容情報】

下落合にある墓寺・青泉寺で、亡くなった父が弔われる姿に感銘をうけたお艶は
「縁」という新しい名前を授かり、「三昧(さんまい)聖(ひじり)」として湯灌場に立っていた。
ある日、桜花堂の仙太郎から、暫くのあいだ縁を預かりたいとの申し出があった。
実母お香の居る桜花堂で暮らし、町娘として生きるのか、三昧聖としての人生を全うするのか、
岐路を迎えて縁は悩む。おりしも文化四年、八月。永代橋で大事故が起こり、縁もこれに巻き込まれる。
果たして、縁はどんな人生を選ぶのか。複雑に絡まりあった母と子の運命は!?感動の物語が堂々の完結!!

【感想】

   『出世花』の続編にして完結編。

   お縁が死者に真心こめてよりそい、
   そして自身の生きる道を見定めていきます。

   なかなかできない生き方だなあ。

   高田さんらしい、
   まっすぐな美しいお話。

   お縁がもてもてなのは、
   お澪(みをつくし料理帖)と同じ。

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天の梯 みをつくし料理帖  高田郁   



天の梯

天の梯
著者:高田郁
価格:670円(税込、送料込)
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2014年8月発行 ハルキ文庫 333p

【内容紹介】

『食は、人の天なり』――医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか! ? 厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは! ?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。

【感想】

   終わっちゃったよう。

   早く結末が知りたい気持ちと
   読み終わったらお別れだという気持ちに
   ゆれながらも
   やはり一気に読了。

   ネタバレになるので何も言いません。

   ただただ
   この話を書いてくださったこと、
   見事に終わらせてくださったことに
   感謝。

美雪晴れ みをつくし料理帖  髙田郁   



美雪晴れ

美雪晴れ
著者:高田郁
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2014年2月発行 ハルキ文庫 327p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

名料理屋「一柳」の主・柳吾から求婚された芳。悲しい出来事が続いた「つる家」にとってそれは、漸く訪れた幸せの兆しだった。しかし芳は、なかなか承諾の返事を出来ずにいた。どうやら一人息子の佐兵衛の許しを得てからと、気持ちを固めているらしいー。一方で澪も、幼馴染みのあさひ太夫こと野江の身請けについて、また料理人としての自らの行く末について、懊悩する日々を送っていた…。いよいよ佳境を迎える「みをつくし料理帖」シリーズ。幸せの種を蒔く、第九弾。

【目次】(「BOOK」データベースより)

神帰月ー味わい焼き蒲鉾/美雪晴れー立春大吉もち/華燭ー宝尽くし/ひと筋の道ー昔ながら

【感想】

   シリーズ第九弾。

   ふむふむ。
   ああなってこうなってそうきたか~。

   今作も楽しませてもらいました。

   がんばれ、澪。

   次回作『天の梯』で完結とのこと。
   8月が楽しみです。

   それにしても、シリーズを通してこれまでいったい何回、
   澪は両の眉を下げて、
   ふきはうれしくてぴょんとはねて、
   種市は「こいつはいけねえよぅ」と身を捩って、
   りうさんが歯のない口で笑って、
   戯作者は不機嫌になったことだろう(笑)。

ふるさと銀河線 軌道春秋  髙田郁   



ふるさと銀河線

ふるさと銀河線
著者:高田郁
価格:630円(税込、送料込)
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2013年11月発行 双葉文庫 285p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

両親を喪って兄とふたり、道東の小さな町で暮らす少女。演劇の才能を認められ、周囲の期待を集めるが、彼女の心はふるさとへの愛と、夢への思いの間で揺れ動いていた(表題作)。苦難のなかで真の生き方を追い求める人びとの姿を、美しい列車の風景を織りこみながら描いた珠玉の短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

お弁当ふたつ/車窓家族/ムシヤシナイ/ふるさと銀河線/返信/雨を聴く午後/あなたへの伝言/晩夏光/幸福が遠すぎたら

【感想】

   髙田さん初の現代もの短編集。

   どのお話にも鉄道が登場し
   生きていくのがしんどくなった人が
   ひとの手や思いに救われる。

   登場人物が厳しい状況に陥っても
   髙田さんの描くお話はあたたかく
   安心できるなあ。

   列車の着実で力強いリズムが
   生きていくリズムに重なります。

   「車窓家族」「ムシヤシナイ」「晩夏光」が
   特に好き。

残月 みをつくし料理帖  高田郁   

残月

残月
著者:高田郁
価格:650円(税込、送料込)
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2013年6月発行 ハルキ文庫 314p

【内容紹介】

吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」の面々は新たな日々を迎えていた。そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた摂津屋が「つる家」を訪れた。あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の真意を知りたいという。澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とは―――(第一話「残月」)。その他、若旦那・佐平衛との再会は叶うのか? 料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の新たなる試練とは・・・・・。雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。希望溢れるシリーズ第八弾。

【感想】

   前作から1年ぶり!

   前作の悲劇から
   皆が立ち上がり話が動き出しました。

   このみをつくしシリーズを読むと
   登場人物がお互いを思い合って助け合い、
   それぞれの知恵を出して工夫をこらし、
   自分のできることを一生懸命手抜きせず
   やり遂げようとする姿に
   胸をうたれます。

あい 永遠に在り  高田郁   



あい

あい
著者:高田郁
価格:1,680円(税込、送料込)
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2013年1月発行 角川春樹事務所 352p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

齢73歳にして、北海道開拓を志した医師・関寛斎。藩医師、戊辰戦争における野戦病院での功績など、これまでの地位や名誉を捨ててまでも彼は、北の大地を目指した。そんな夫を傍らで支え続けた妻・あい。幕末から明治へと激動の時代を生き、波乱の生涯を送ったふたりの育んだ愛のかたちとはー。妻・あいの視点から描く、歴史上に実在した知られざる傑物の姿とはー。愛することの意味を問う感動の物語。

【感想】

   幕末~明治時代に医者・関寛斎と結婚し」   
   波乱万丈の一生を過ごした女性・あい。

   物事の明るい面を見、芯のしっかりした、
   そして人を包み込む優しさを持つあいの生き方が
   まっすぐ響いてきて感銘を受けました。

   夫婦を援助する濱口梧陵もとても印象的。

   夫の関寛斎についての資料はあるものの、
   あいに関しての資料はわずかなものしかないとの事。
   そこから描きだされた物語は高田さんらしい、
   人の真っ当さを称えるものだったように思います。

   関寛斎は司馬遼太郎の『胡蝶の夢』に
   登場しているということですが、未読でした。

夏天の虹 みをつくし料理帖  高田郁 




夏天の虹

2012年3月発行 ハルキ文庫 312p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

想いびとである小松原と添う道か、料理人として生きる道か…澪は、決して交わることのない道の上で悩み苦しんでいた。「つる家」で料理を旨そうに頬張るお客や、料理をつくり、供する自身の姿を思い浮かべる澪。天空に浮かぶ心星を見つめる澪の心には、決して譲れない辿り着きたい道が、はっきりと見えていた。そして澪は、自身の揺るがない決意を小松原に伝えることにー(第一話「冬の雲雀」)。その他、表題作「夏天の虹」を含む全四篇。大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、“悲涙”の第七弾。

【目次】(「BOOK」データベースより)

冬の雲雀ー滋味重湯/忘れ貝ー牡蛎の宝船/一陽来復ー鯛の福探し/夏天の虹ー哀し柚べし

感想 

   いやもう、まったく。
   涙涙。

   澪にふりかかる厳しい試練と悲しい別れ。
   そんな澪を(と読者を)温かく包む
   周りの人々の人情と美味しそうなお料理。

   いつこの相反する二つの要素が一つに溶け合うのかなぁ。
   澪の幸せが早くやってきますように。



心星ひとつ みをつくし料理帖  高田郁   




心星ひとつ

2011年8月発行 ハルキ文庫 297p

【内容紹介】(出版社HPより)

酷暑を過ぎた葉月のある午後、翁屋の楼主伝右衛門がつる家を訪れた。伝右衛門の口から語られたのは、手を貸すので吉原にて天満一兆庵を再建しないか、との話だった。一方、登龍楼の采女宗馬からも、神田須田町の登龍楼を、居抜きで売るのでつる家として移って来ないか、との話が届いていた。登龍楼で奉公をしている、ふきの弟健坊もその店に移して構わないとの事に、それぞれが思い揺れていた。つる家の料理人として岐路に立たされた澪は、決断を迫られる事に――(第二話「天つ瑞風」より)。野江との再会、小松原との恋の行方は!? 「みをつくし料理帖」シリーズ史上もっとも大きな転機となる、待望の第六弾!!

感想 

   読み終わって大きな息をひとつ。

   澪の身に起こった二つの大きな転機。
   それがどのような結末を迎えるのか
   息をつめて読みました。

   思い悩む澪に 源斉がかけた言葉。
   「悩み、迷い、思考が堂々巡りしているときでも、
    きっと自身の中には揺るぎないものが
    潜んでいるはずです。
    これだけは譲れない、というものが。
    それこそが、そのひとの生きる標となる
    心星でしょう。」(281-282p)

   澪の心星はどこにあるのか。
   どうぞ読んで確かめてみてください。

   ところで。
   今回から巻末に料理レシピに加えて
   「みをつくし瓦版」というものがつきました。
   りうさんが作者にインタビューするという趣向。
   これがとても面白い。
   それによると、なんと
   最終話のタイトルと場面は決まっているんですって!
   ひゃあ、どんな着地点が用意されているのか
   どきどきです。

小夜しぐれ みをつくし料理帖  高田郁    




小夜しぐれ

2011年3月発行 角川春樹事務所 290p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

季節が春から夏へと移ろい始める卯月のある日。日本橋伊勢屋の美緒がつる家を訪れ、澪の顔を見るなり泣き始めた。美緒の話によると、伊勢屋の主・九兵衛が美緒に婿をとらせるために縁談を進めているというのだ。それは、美緒が恋心を寄せる医師、源斉との縁談ではないらしい。果たして、美緒の縁談の相手とは!?-(第三話『小夜しぐれ』)。表題作の他、つる家の主・種市と亡き娘おつるの過去が明かされる『迷い蟹』、『夢宵桜』、『嘉祥』の全四話を収録。恋の行方も大きな展開を見せる、書き下ろし大好評シリーズ第五弾。

【目次】(「BOOK」データベースより)

迷い蟹-浅蜊の御神酒蒸し/夢宵桜-菜の花尽くし/小夜しぐれ-寿ぎ膳/嘉祥-ひとくち宝珠

感想 

   種市の娘・つるのなくなったときの様子が
   わかる「迷い蟹」
   吉原で料理の腕をふるう「夢宵桜」
   美緒の結婚式の料理をうけおう「小夜しぐれ」
   小松原様がお菓子作りに悩む「嘉祥」
   と
   今回も人情と料理が しみじみほのぼのと
   しみわたる料理帖。

   読みやすいからあっという間に読めちゃうけれど
   もっとずっと読んでいたい。
   次はまた半年後かな。
   澪の恋、あさひ太夫の身の上、
   お芳の息子・佐兵衛の行方、
   などなど 気になることがいっぱいで
   待ちきれないです。  

今朝の春 みをつくし料理帖  高田郁   


今朝の春

2010年9月発行 角川春樹事務所 290p

【内容情報】(出版社HPより)

月に三度の『三方よしの日』、つる家では澪と助っ人の又次が作る料理が評判を呼び、繁盛していた。そんなある日、伊勢屋の美緒に大奥奉公の話が持ち上がり、澪は包丁使いの指南役を任されて――(第一話『花嫁御寮』)。戯作者清右衛門が吉原のあさひ太夫を題材に戯作を書くことになった。少しずつ明らかになってゆくあさひ太夫こと野江の過去とは――(第二話『友待つ雪』)。おりょうの旦那伊左三に浮気の疑惑が!? つる家の面々を巻き込んだ事の真相とは――(第三話『寒紅』)。登龍楼との料理の競い合いを行うこととなったつる家。澪が生み出す渾身の料理は――(第四話『今朝の春』)。全四話を収録した大好評シリーズ第四弾!

感想

   今作も美味しそうで 人情がたっぷりで
   ぬくもりのある一冊でした。

   澪の料理人としての成長のほかに
   伊勢屋の美緒の源斎に対する恋心や
   幼なじみの野江を救う手立てや
   お店で働くおりょう一家の問題や
   そして 澪自身の小松原様への思いなどなど。

   美味しいものって人を幸せな気持ちにするのですね。
   そして 無欲の精進は 勝ち負けを超える。
    
   澪の精進が 己の糧となり
   さらなるつる家の発展や
   そこに集う人たちのしあわせに繋がりますように。