FC2ブログ

黄金の時  堂場瞬一   



黄金の時

黄金の時
著者:堂場瞬一
価格:1,782円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2015年8月発行 文藝春秋 314p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

売れっ子作家の本谷要は、作家になることに反対し、音信不通となった商社マンの父・総一郎の訃報を聞き、心ならずも、遺品の整理をすることとなった。要は、その中に一枚の写真をみつける。そこには、南海ホークスの村上雅則が、日本初のメジャーリーガーとなる1年前、1963年に、マイナーリーグ・サクラメント・ゴールドハンターズで野球をする若き日の父があったー。仕事一筋で厳格だった父は、若き頃、自らと同じように祖父に反抗し、異国の地で新たな野球の魅力に取りつかれていたのだった。「父と子」不器用な三世代の男たちを、「野球」を通して描いた感動の物語。

【感想】

   絶縁状態だった父が亡くなり
   遺品を整理していると出てきた、
   父が若き日に
   アメリカのマイナーリーグに所属していたという記録。

   それに導かれてたどる
   父の見知らぬ姿。

   荒っぽいマイナーリーグの様子と
   父に対する息子の複雑な思いが面白かった。

スポンサーサイト



ルール  堂場瞬一   



ルール

ルール
著者:堂場瞬一
価格:1,836円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2014年12月発行 実業之日本社 363p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

クロスカントリースキー選手の竜神真人が現役復帰した。二大会連続で五輪金メダルを獲り完全引退した彼が、なぜ突然復帰するのか。竜神の旧友で新聞記者の杉本直樹は、取材を重ねるなかで、ある疑念を抱くー。取材の果てに掴んだ、親友の「罪」と「罰」。男たちの友情と宿命に慟哭必至の、傑作サスペンス!

【感想】

   クロスカントリーで
   二度オリンピックの金メダルをとり
   引退した選手が現役復帰。

   以前から彼を取材していた記者が
   その真意を探るうちに気づいた真実とは。

   スポーツで成績を残すこと、
   それを報道するマスコミ、
   応援するファン。

   胸がしめつけられる話だった。

ターンオーバー  堂場瞬一   



ターンオーバー

ターンオーバー
著者:堂場瞬一
価格:1,404円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2014年8月発行 角川春樹事務所 247p

【内容情報】

夏の甲子園予選。全国一の激戦区と言われる神奈川県大会で活躍する、東高学院のエース・渋井。彼を追う東日新聞記者・新見の胸には、ある苦い思いがあった……(「連投」より)。野球、アメリカンフットボール、やり投、マラソン、ラグビー――プレーする興奮と観る感動をそのままに、アスリートたちの様々な瞬間を切り取った、手に汗にぎる純スポーツ小説集。全6編収録。

【感想】

   高校野球、アメフト、やり投、
   マラソン、ラグビー、プロ野球を
   題材にした短編集。

   さくさく読めた。

   ふだん私が見ているスポーツの裏側では
   こんなふうに
   選手やスタッフや記者たちの
   アツい葛藤やかけひきなどがあるのかも、
   と思えてきて、楽しかったです。

グレイ  堂場瞬一   



グレイ

グレイ
著者:堂場瞬一
価格:1,728円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2014年4月発行 集英社 362p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

著名な経済評論家・北川啓が主宰する「北川社会情報研究所」。日々の暮らしに汲々としていた大学二年生の波田は、街頭調査のバイトで見込まれ、破格の待遇で契約社員になる。それが運命を大きく狂わせる一歩だとは知らずに…希望に満ちた青年を待ち受ける恐ろしい罠。潰すか、潰されるか。孤独な戦いが始まる。警察小説の旗手が挑むピカレスク・ロマン。

【感想】

   1983年夏、
   経済評論家の事務所で
   アンケート集めのバイトを始めた貧乏学生の顛末。

   こうやって悪徳業者や悪徳宗教団体はできていくのかも、
   こういう人物は昔も今もたくさんいるのかも
   って想像できて
   いやな気分になりました。

   うむ。
   こんな気分になるのは
   お話がうまいからだろうなあ。

独走  堂場瞬一   



独走

独走
著者:堂場瞬一
価格:1,575円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2013年11月発行 実業之日本社 375p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

五輪柔道金メダリストの沢居弘人は、スポーツ省から、国の特別強化指定選手「SA」の陸上選手・仲島雄平のサポートを命じられる。仲島は実力はあるもののメンタルが弱いという致命的な弱点があった。「金メダル倍増計画」を掲げ莫大な予算でアスリートを管理育成する国で、選手は何を目的に戦うのか。オリンピック、ドーピング問題、引退後の人生設計…現代スポーツ界が抱える様々なテーマを内包して物語は疾走する!!

【感想】

   堂場さんのスポーツ小説!

   五輪の金メダル量産のため選手を育成する国の戦略と
   それに対する選手個人の戸惑いが
   長距離陸上選手・仲島と
   サポート役の元・金メダリスト・沢居を中心として
   描かれていて興味深かったわ~。

   臨場感あふれるレースのシーンはさすが!

   この話はフィクションなんだけど
   現実にも似たようなことがあったりするのかな~。
   ふむー。。

   金メダルはたくさんほしいけれど、
   選手個人の喜びはどこにあるのか、
   って考えさせられる、
   なかなか複雑で微妙なテーマのお話でした。

   ところで中嶋は
   オーストラリアで開かれた世界ジュニア陸上で
   勝ったはず(225ページ)なのに、
   369ページの
   「中嶋はまだ、海外で一回も勝ててない」って
   どういうことなんだろう。

   ジュニアの大会だからカウント外ということなのかな。

ヒート  堂場瞬一 




ヒート

2011年11月発行 実業之日本社 397p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

日本男子マラソンの長期低迷傾向に歯止めをかけるため新設された「東海道マラソン」。神奈川県知事の指令のもと、あらゆるお膳立てがなされたレースは終盤、思いがけない展開を見せるー困難と矛盾をはらんだ「世界最高記録」をめぐる男たちの人間ドラマと、疾走感100%のレース展開を圧倒的な筆力で描ききる、著者渾身の書き下ろし長編。

感想 

   箱根駅伝に参加した
   学連選抜チームのお話だった『チーム』。
   そのメンバーだった山城に
   世界最高記録をとらせるため新設された東海道マラソン。
   
   それを実施する中心メンバーの県職員の音無。
   ペースメーカーとして指名された甲本。
   山城を含めた三人の男のそれぞれの思いがぶつかり合う。

   東海道マラソンは成功するのか。
   誰が勝利するのか。
   手に汗握る物語でした。

   
   チーム


蒼い猟犬 1300万人の人質  堂場瞬一   




蒼い猟犬

2011年4月発行 幻冬舎 401p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

葛飾南署刑事課にいた江上亨は、夢見た警視庁捜査一課の新部署に異動となった。“特別捜査第三係”-そこは実務研修で若い刑事を育てるために設立され、実験的に経験が足りない者が集められていた。そのため他部署のベテラン刑事からは、蔑むように“ひよこ”と呼ばれている。江上たちの初任務は、複数の小学校で同時発生した急性食中毒事件。毒物を混入された給食を食べた200人近い児童が腹痛と嘔吐を訴えたのだ。懸命の捜査を開始した警察を嘲笑うかのように、繰り返される犯行、そしてTVの生放送番組にかかってきた犯人からの電話。都民の生命を人質に都庁に5億円を要求した姿なき脅迫犯を、“ひよこ”たちは追い詰めることができるのか…。警察小説の旗手が“刑事の苦悩と成長”を爽やかに描く意欲作。

感想 

   新米刑事・江上の成長を中心にした警察小説。
   給食への毒混入から始まり
   身代金5億円をめぐる攻防。

   江上が周りの上司・先輩・同僚から
   さんざん厳しく指導され
   自分の持ち味を発揮して
   真相にたどりつこうとするのを
   ほほえましく読みました。
   
   文章もとても読みやすいです。

   犯人についての真相は
   途中で気がついてしまいましたが
   犯人探しよりも
   江上を中心とした警察のお話として
   楽しく読める一冊でした。
   
   

ラストダンス  堂場瞬一    


ラストダンス

2009年9月発行 実業之日本社 320p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

プロ野球「スターズ」の同期、真田誠と樋口孝明。その野球人生は常に対照的だった。ドラフト二位で即戦力と期待された樋口はついにレギュラーを奪えず、真田はドラフト五位から球界を代表するスター投手へとのし上がる。そして今季、球界最年長・40歳の二人に引き際が訪れた。二軍監督要請という形で引退勧告を受けた樋口に対し、真田はシーズン半ばで突然引退会見を行う。ところが引退宣言以降の登板で真田は連勝、低迷していたチームも優勝争いにからむ快進撃を始めた。シーズン終盤、正捕手の負傷で一軍に昇格した樋口と真田に17年ぶりのバッテリーを組む日が到来する…。

感想

   野球バンザイ!
   クライマックスシリーズ始まりましたね。
   でも勝率が5割ないのに クライマックスシリーズ出るとか
   10ゲーム以上離して優勝なのに 
   クライマックスシリーズしないといけないとか
   なんかおかしいのと違います~?

   今作は 引退間近の同期の選手ふたりが主役。
   最後の試合の日の様子が 一球一球詳細に描かれています。
   私は野球が大好きだから 読んでいてわくわくしたけれど
   野球に詳しくない人には なんのことやら、かもしれません。   

いつか白球は海へ  堂場瞬一    


いつか白球は海へ

単行本版 2004年4月発行 集英社 236p(2段組)
文庫本版 2009年5月発行 集英社 367p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

六大学野球で活躍した海藤敏は、プロ野球界入りを諦め、社会人チーム“間島水産”に入団。オーナーの熱心な勧誘と、全国制覇を遂げた名門チームへの憧れが心を動かしたのだ。だが、入団早々、オーナーが急死し、チーム存続の危機が明らかになる。勝利にこだわるルーキーの熱い思いは、他の選手達を…。野球を愛する男達の闘いを描く気鋭のスポーツ小説。ひたむきな昭和のフィールド・オブ・ドリームス。

感想

   野球バンザイ!
   ジャイアンツ 遅くなったけれど セリーグ優勝おめでとう!!
   クライマックスシリーズも頑張って!!!

   さて本作。
   昭和40年代の社会人野球が舞台。
   その時代らしく 泥臭い雰囲気に溢れています。

   主人公の怪我がいつまでも足をひっぱるのが残念だけど
   (現代だったら もっと早く良くなっていると思われます)
   やる気がなく落ち目だったチームが
   主人公に引っ張られて だんだん再生していく様が
   熱かったです。

大延長 endless game  堂場瞬一   


大延長

2007年7月発行 実業之日本社 307p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

初出場でありながら、大会屈指の好投手を擁して勝ち上がった、新潟の公立進学校・新潟海浜。甲子園の常連で、破壊的な打撃力を誇る、東京の私立・恒正学園。両校間で行われた夏の全国高等学校野球選手権大会・決勝戦は、延長15回の熱闘に決着がつかず、優勝決定は翌日の再試合に持ち越された。監督は大学時代のバッテリー同士で、海浜のエースとキャプテン、恒正の四番バッターは、リトルリーグのチームメート。甲子園球場に出現した奇跡の大舞台で、互いの手の内を知り尽くしたライバルたちの人生が交差する。エースの負傷欠場、主力選手の喫煙発覚など、予期せぬ事態に翻弄されながら“終わらない夏”に決着をつけるため、死闘を続ける男たちの真摯な姿、“甲子園優勝”をとりまく数多の欲望の行方を、俊英が迫力の筆致で描いた傑作長編。

感想

   たぶん 2006年夏の甲子園の 早稲田実業と駒大苫小牧との
   延長・再試合となった決勝戦にアイデアを得て書かれたのでしょうね。

   華やかなグラウンドに隠れた部分では
   さまざまな思惑や葛藤があるように描かれていました。
   きっと現実でも 大なり小なり
   似たようなことがあるのかもしれません。

   でもやっぱり「野球は面白い」(本文301p)です。
   高校生たちのひたむきなプレーと ベンチでの様子が
   微笑ましいです。
   どちらかといえば 新潟の公立高校のほうが
   印象よく書かれていたのは 仕方がないかな。
   憎まれ役となった東京の私立高校の監督・4番バッターも
   試合をする中で 野球の楽しさを再認識するようになっていったのは
   後味がよかったです。