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正しい女たち  千早茜   



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正しい女たち [ 千早 茜 ]
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2018年6月発行 文藝春秋 208p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

セックス、結婚、プライド、老い…。話題にしにくい、でも最大の関心事。その正しい姿をモチーフに描かれた、覗き見したい物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

温室の友情/海辺の先生/偽物のセックス/幸福な離婚/桃のプライド/描かれた若さ

【感想】

   自分では「正しい」と思っていること、
   それは他人からみても「正しい」ですか?と
   問われた気がした、短編集。

   ぞっとしたものもあるけれど、
   全体に美しく静かな哀しみを感じた。

   「海辺の先生」がいちばん好き。

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クローゼット  千早茜   



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クローゼット [ 千早 茜 ]
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2018年2月発行 新潮社 216p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

秘密と傷みに縛られ、男性が苦手なまま大人になった洋服補修士の女。要領よく演技するのが得意。だけどほんとうに好きな事から逃げてばかりいるフリーターの男。洋服を愛している。それだけがふたりの共通点のはずだった。18世紀から現代まで、1万点以上の洋服が眠る美術館で、出会うまではー。誰にも覗かれたくない場所。

【感想】

   18世紀から現代まで
   1万点以上の洋服を収蔵する美術館。

   そこで働く洋服補修士の女性と、
   自分の好きなものに出会った男性。

   それぞれ幼い頃、洋服が好きなせいで
   心と体に傷を負った二人が
   その洋服に救われていく繊細な物語。

   洋服に関するあれこれの薀蓄も素敵。

人形たちの白昼夢  千早茜   



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人形たちの白昼夢 [ 千早茜 ]
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2017年8月発行 PHP研究所 233p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

嘘をつけない男と嘘しか口にしない女が出会った時、物語は動き出すー。『魚神』『男ともだち』の著者が贈る、リアルと幻想が交錯する12のショートストーリー。

【目次】(「BOOK」データベースより)

コットンパール/プッタネスカ/スヴニール/リューズ/ビースト/モノクローム/アイズ/ワンフォーミー・ワンフォーユー/マンダリン/ロゼット/モンデンキント/ブラックドレス

【感想】

   人形と青いリボンを共通モチーフとする掌編12篇。

   幻想的で不穏で美しくて。

   どちらかというと残酷、哀しいものが多かったけれど、
   その世界にひきこまれる。

   千早さんが好きなものを楽しんで(もちろん精魂込めて)
   書かれたのではないかなと思った。

   「モンデンキント」だけ
   角川文庫の『本をめぐる物語 小説よ、永遠に』で既読。
   とてもいいお話なんだけど、これだけ毛色が違って、
   どうしていっしょにこの本に入れたんだろう。

ガーデン  千早茜   



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2017年5月発行 文藝春秋 240p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

花と緑を偏愛し、生身の女性と深い関係を築けない、帰国子女の編集者。異端者は幸せになれるのか。幸せにできるのか。

【感想】

   帰国子女で花と緑を偏愛している雑誌編集者の
   32歳男子(男性というより男子)が
   周りの女性とあたりさわりなく交流していたなかで、
   訪れてくる変化。

   都会的でおしゃれな雰囲気なのに、
   グロテスクで残酷なものを感じた。

   男子にとっても、周りの女性たちにとっても。

西洋菓子店 プティ・フール  千早茜   



西洋菓子店プティ・フール

西洋菓子店プティ・フール
著者:千早茜
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2016年2月発行 文藝春秋 254p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

頑固なじいちゃんと職人肌のパティシエールが営む下町の洋菓子店にようこそ。重箱の秘密は至上の宝石。スイーツに彩られた六つの物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

グロゼイユ/ヴァニーユ/カラメル/ロゼ/ショコラ/クレーム

【感想】

   下町にある洋菓子店を舞台にして、
   そこの孫娘のアキ(パティシエール)・その婚約者・
   後輩・後輩に片思いする女の子(ミナ)などを描く
   連作短編集。

   甘さよりもほろ苦さ。

   じいちゃんの作る洋菓子は美味しそうだけど、
   孫娘のはあまりわからなかった。

   ていうか、じいちゃんがかっけえ。

   そして、実のところ
   アキよりミナに幸せになってもらいたい。

男ともだち  千早茜   


男ともだち

男ともだち
著者:千早茜
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2014年5月発行 文藝春秋 237p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

関係のさめた恋人と同棲しながら、遊び人の医者と時々逢いびき。仕事は順調なのに、本当に描きたかったことを見失っているー京都在住イラストレーター神名葵29歳の熱くてダークな疾走する日常。千早茜、待望の長編小説。

【感想】

   これは!

   イラストレーターの神名は29歳。
   恋人と愛人と男ともだちがいて
   仕事も不満はあるものの注文は続いている。

   って
   ぜんぜん共感できないし理解もできないし
   羨ましくってしょうがないんですけど!

   だって
   雄々しく自分の思うがままに進んでいくんですもの!

   神名が
   「何を感じようと私にとっては正解だ。
    私の世界は私だけのものだ」と
   「自分」をつかんだところで、しびれた。

   そんな風に生きられたら!

眠りの庭  千早茜  ☆   



白い肌に、長い髪、そして細い身体。彼女に関わる男たちは、みないつのまにか魅了されていく。そしてやがて明らかになる彼女に隠された真実。2つの物語がひとつにつながったとき、衝撃の真実が明らかになる。

眠りの庭

眠りの庭
著者:千早茜
価格:1,575円(税込、送料込)
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2013年11月発行 角川書店 228p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「アカイツタ」美大を卒業したものの、画家になることもなくくすぶっていた萩原は、美術評論家の真壁教授の紹介で、女子校の臨時教員として勤めることになる。美術準備室で見つけた、暗い目でこちらを見つめる少女の絵。自画像だと思ったそれは、謎の死を遂げた鈴木という女生徒が、真壁教授の娘・小波を描いたものだった。やがて萩原は小波に惹かれていくが、彼女には誰にも言えない秘密があった…。

「イヌガン」大手家電メーカーに勤める耀は、年上の彼女、澪と一緒に暮らして3年になる。掴みどころのない澪だったが、その穏やかな日々に満足していた。しかし、澪がときおり漏らす本音と怪しい行動に、耀は少しずつ不安を抱いていく。ある日、澪を尾行した耀は、思いがけない場面を目撃することになる…。過去を背負った哀しき女と、彼女に囚われていく男たち。2つの物語がつながったとき、隠された真実が明らかになる。あふれ出す情感を描き切った、心ゆさぶる墜落と再生の物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

アカイツタ/イヌガン

【感想】

   やっぱり千早さん好き。
   どっぷり物語世界にひたらせてもらいました。

   女子高の美術教師が一人の卒業生に心惹かれる話と、
   同棲する若いカップルの話。

   2編読み終えてプロローグを再読。

   嘘と罪と秘密と許しと救い。
   愛が幸せに繋がるわけではないことに身震い。

あとかた  千早茜   


きれいに洗っても、忘れようとしても、まだ残っているもの。それで、人生は満ちているーー。結婚直前の不実も、不倫も、自分の体を傷つけてしまうのも、ここにずっといて欲しいとうまく言えないのも、ぜんぶ同じ。怖いから。抗いたいから。体と心が触れあった痕跡を遺すことだけが、私たちの唯一の寄る辺なのですーー言葉にしたら消えてしまうかもしれない感情の奥底まで踏み込んで描ききった、痛くて優しい連作小説。

あとかた

あとかた
著者:千早茜
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2013年6月発行 新潮社 186p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

きれいに洗っても、まだ、残っているもの。それで人生は満ちているーあがき続ける男と女の痛くて優しい物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

ほむら/てがた/ゆびわ/やけど/うろこ/ねいろ

【感想】

   これ好き。
   男女の様々な交わりを描いた連作短編集。

   登場人物繋がりや各短編のタイトルがすごく巧み。

   不倫のドロドロした関係の話もあるのだけど
   なぜか体温が低くてひんやりした感じです。

   登場人物の痛みや惑いが
   こちらの心にするりと入り込んできて
   とても印象的。

   最後の2編の「うろこ」と「ねいろ」が
   明るい感じでお話が終わっていてすごくよいです。

   しかし!
   私は「ゆびわ」が超好みです。
   すっごいわかる。
   こんなことはしないけれど、
   すっごいわかります。

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桜の首飾り  千早茜   


桜の首飾り

桜の首飾り
著者:千早茜
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2013年2月発行 実業之日本社 209p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

桜の花びらで作った首飾りは、いずれしおれる。でも、桜と人のあいだには、さまざまな物語がひそんでいる。泉鏡花文学賞受賞作家が編み上げる、女と男、七つの物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

春の狐憑き/白い破片/初花/エリクシール/花荒れ/背中/樺の秘色

【感想】

   桜をモチーフにした7つの短編。

   きれいなだけでなく
   怖さ、儚さ、怪しさ、狂気などを
   まきちらす桜。

   人知れず痛みを抱える登場人物たちが
   そんな桜に囚われながらも
   桜に救われもするのに
   ぞくぞくと心震えました。

   桜に対する特別な思いが
   お話の形に昇華したような一冊です。

森の家  千早茜   



深い緑で覆われた静かな家で暮らす、歳も性別も年齢も違う3人。それぞれが抱える、理解されない孤独。奇妙な共同生活は、やがて……

森の家

森の家
著者:千早茜
価格:1,575円(税込、送料込)
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2012年7月発行 講談社 235p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

互いのことに深く干渉しない。その暗黙のルールは気ままな私が作っているのではなく、佐藤さんの微笑みが作っているー。30過ぎの美里と、ひと回り歳上の恋人・佐藤さん、その息子で大学生のまりも君。緑に囲まれた家で“寄せ集めの家族”がいとなむ居心地いい暮らしは、佐藤さんの突然の失踪で破られる。それは14年前の、ある約束のためだった…。繋ぎとめるための言葉なんていらない。さみしさを共有できたら、それでいい。泉鏡花文学賞受賞作家が描く奇妙でいとしい「家族」のかたち。

【目次】(「BOOK」データベースより)

水の音/パレード/あお

【感想】

   読んでいて寂しかった。
   登場人物3人は感情が欠落しているようだ。
   体温が低い。
   一緒に暮らしていたのに本心は見せていない。
   ただ一緒にいただけ。

   それでも、一緒に暮らしていた年月は少しずつ
   彼らの中で何かを形作っていたのだと思う。
   それが「家族」っていうものなのだと信じたい。