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甘いもんでもおひとつ  田牧大和   



大江戸スイーツ切り貼り屏風

小さな菓子所藍千堂を切り回す兄弟に訪れる様々な難問奇問。季節季節の菓子に見立てて見事解決。時代人情話のお披露目でござい!


甘いもんでもおひとつ

甘いもんでもおひとつ
著者:田牧大和
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2013年10月発行 文藝春秋 281p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

晴太郎、幸次郎兄弟が営む藍千堂から今日も飛び切りのお菓子がひとつ。

【目次】(「BOOK」データベースより)

四文の柏餅/氷柱姫/弥生のかの女/父の名と祝い菓子/迷子騒動/百代桜


【感想】

   ほっこり~。

   江戸の町、
   小さな菓子司・藍千堂の一年間。

   もといた店を叔父にとられ、妨害を受けるのを、
   天才肌の菓子職人で人のいい兄と
   商売上手でちょっと冷たい弟のコンビが
   乗り切っていく。

   手をかけて工夫を凝らして作られるお菓子が
   どれもおいしそう。

   従妹のお糸と兄弟との仲は、
   予想したのとは違った~。
   
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三人小町の恋 偽陰陽師拝み屋雨堂  田牧大和 



安倍晴明の末裔、というのは真っ赤な嘘! 拝み屋雨堂(役者顔負けの美男子)と勝気でお茶目な弟子のおこと、ぶっ飛び戯作者甲悦が挑む謎は「丑の刻参り」!

三人小町の恋

三人小町の恋
著者:田牧大和
価格:1,575円(税込、送料込)
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2011年10月発行 新潮社 253p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

憎みたいけど憎めない。ああ、こいつらと一緒に、働きてぇ!たった一度、真実を告げたことに思い悩む超絶美男子(似非)陰陽師、雨堂。師匠に小言、世間に悪態、でも大人になりきれない弟子、おこと。腐れ縁の雨堂に噛みつく、ぶっとび天才戯作者、甲悦。「恋」と「呪い」の時代小説。

【感想】

   いかさま陰陽師・雨堂のところに
   三人の町娘が丑の刻参りについての相談事を持ち込む。
   三人の様子は何やらおかしい。

   陰陽師とその拾い子、そして友人の戯作者が
   細工を弄して真実を探る。
   なかなか真相や解決方法が込み入っているのだけれど、
   軽い感じで読ませてくれました。

   陰陽師の雨堂と友人の戯作者・甲悦が
   拾い子のおこと(十二歳)の育て方で張り合うのが可笑しかった。

   雨堂・甲悦・おことの関係が今後どうなるのか、や 
   今回大きな役割を果たした神社の子ども・文太の行く末が
   気になります。

   シリーズ化されるのかな。されるといいな。

数えからくり 女錠前師緋名  田牧大和




数えからくり

2010年10月発行 新潮社 251p

【内容情報】(出版社HPより)

大店の娘殺し、神隠しの因縁、座敷牢に響く数え唄、血まみれの手。因果の糸を辿った先には、開けてはならぬ扉がひとつ。人の心の奥底の、〈悪〉を封ずる錠前付の――。緋名には解けないからくりなど、ないはずだったが――。誰かが嘘をついているのか? 時代小説界の俊英、大ブレイク作誕生! この才能に、瞠目せよ!

感想

   『緋色からくり』の続編。
   名門旗本の座敷牢に閉じ込められているはずの
   姫は 手を血で汚して帰ってくることがある。
   錠前師・緋名は その鍵を容易にあけられない
   からくり鍵に変えるよう求められる。

   何か姫の様子に不審なものを感じ取った緋名は
   大門屋の娘殺しを探索していた
   髪結い・甚八、隠れ目付け康三郎とともに
   どんどん事件の真相へと近づいていく。

   事件を解く手掛りは 姫の歌う不気味な数え歌。

   家族のお互いを思い合う気持ち、
   男女間の恋心。
   それらが引き起こした悲劇。
   
   前作より おどろおどろしい雰囲気が
   感じられました。
   事件もからみあい 謎解きも複雑。
   
   結末で せっかく事件が解決したかと思ったのに
   冷水をかけられたような
   気持ちになって 私としては残念でした。
   

身をつくし 清四郎よろづ屋始末  田牧大和    


身をつくし

2010年3月発行 講談社 194p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

未練だな─元南町奉行所内与力筆頭・杜清四郎─根津権現近くで「よろず相談所」を開く清四郎は、自ら望んで、今こうしている、はずだった。「おふみの簪」「正直与兵衛」「お染観音」─次々と舞い込む事件を解くうちに明らかになる、その過去が、清四郎の秘密と苦悩を浮き彫りにしていく。気鋭の時代小説作家の渾身作。

【目次】(「BOOK」データベースより)

おふみの簪/正直与兵衛/お染観音

感想

   役者にしてもいいようないい男・清四郎が
   よろづ屋に持ち込まれる事件を解決していく過程で
   清四郎自身の過去と苦悩が次第に明らかになるという
   巧みなつくりの お話でした。

   田牧さんの作品は すっきりしていて粋ですね。
   江戸の情緒が香立つように 伝わってくるように思いました。

   清四郎を 違う立場から心配する 木暮さまと松田さまも
   いい味を出しています。
   最後にふたりしょぼくれて清四郎を待つ姿は
   同情させられつつも おかしくてたまりませんでした。

緋色からくり  田牧大和   


緋色からくり

2009年6月発行 新潮社 248p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

姉と慕ったお志麻が殺されて四年。猫の大福と暮らす緋名の家に、用心棒になりたいという侍、康三郎が現れた。その直後に、賊の襲撃。この男が、殺しのかぎを握っているのか、それとも─。疑心が渦巻くなか、謀略のからくりが、黒幕へと緋名を導きはじめる。仇討ちの果てにあるのは─。心が折れそうなときは、助けておくれ、大福─天才女錠前師お緋名、命懸けの仇討ち始末。

感想

   お江戸のお話。
   「花合せ」と同じく すっきりとした粋な作品。
   主人公のお緋名は 「男装の麗人」という設定。
   「花合せ」の主人公の梅村濱次が 女形だったのとは 逆ですね。
   今作の登場人物の中に 女性よりもきれいな男性が出てくるのも
   作家の好みなのでしょうか。  
 
   気風のいいお緋名が かっこいいです。
   脇役も個性的で もっと彼らの活躍が読みたい。
   お志麻が巻き込まれた謀略の真相は 二転三転して
   緊張感をもって読むことが出来ました。  
   章と章の間に挟みこまれている「断章」が
   意味深でいいアクセントになっていると思います。   

花合せ  濱次お役者双六  田牧大和   


花合せ

2007年10月発行 講談社 258p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

江戸・森田座の大部屋俳優・梅村濱次が預かった朝顔の一鉢。それは、不思議な因縁の始まりだった。気品と艶香が匂い立つ長編時代小説。第2回小説現代長編新人賞受賞作。

感想

   今年6月に出た「緋色からくり」の評判を聞いて
   過去の作品も読んでみました。

   すっきりとした粋な雰囲気の作品でした。
   謎解きも楽しめ 歌舞伎の世界も楽しめ 怪談話(?)も楽しめ
   ・・・と お得な内容。
   シリーズ物になるのでしょうか。