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惑星カロン  初野晴   



惑星カロン

惑星カロン
著者:初野晴
価格:1,944円(税込、送料込)
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2015年9月発行 角川書店 407p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

コンクールと文化祭を経て、ちょっぴり成長した清水南高吹奏楽部。さらなる練習に励むハルタとチカのもとに、またもや難題が持ち込まれてー!?チカが手に入れた“呪いのフルート”や、あやしい人物からメールで届く音楽暗号、旧校舎で起きた“鍵全開事件”、謎の楽曲「惑星カロン」との出会い…。頭脳明晰な美少年ハルタと、元気少女チカの名コンビがおくる珠玉の青春ミステリ!

【目次】(「BOOK」データベースより)

チェリーニの祝宴ー呪いの正体/ヴァルプルギスの夜ー音楽暗号/理由ありの旧校舎ー学園密室?/惑星カロンー人物消失

【感想】

   ハルチカシリーズ第5弾。
   
   久しぶりだったけれど
   相変わらずのチカちゃんにうれしくなるよ。

   4つの話を収録。
   「理由ありの旧校舎」がいちばん面白かった。

   表題作での、
   ネットでやり取りしている自分は本当の私ではない、
   っていうふうなところ、
   ずきってした。

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水の時計  初野晴   


水の時計

水の時計
著者:初野晴
価格:1,575円(税込、送料込)
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単行本版 2002年5月発行 角川書店 305p
文庫本版 2005年8月発行 角川文庫 385p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

医学的には脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、特殊な装置を使って言葉を話すことのできる少女・葉月。生きることも死ぬこともできない、残酷すぎる運命に囚われた葉月が望んだのは、自らの臓器を、移植を必要としている人々に分け与えることだったー。透明感あふれる筆致で生と死の狭間を描いた、ファンタジックな寓話ミステリ。第22回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

【感想】

   「幸福の王子」をモチーフにして
   「臓器移植」や「家庭環境」を扱った小説。

   王子(=ハツキ)と燕(=スバル)の物語と共に
   臓器移植される側の人の物語も語られて、
   せつなくやるせない思いと温かい思いと。

   ファンタジーの香りも美しい、
   初野さんのデビュー作。

   「ハルチカ」シリーズの雰囲気とは違って、
   『ノーマジーン』や『カマラとアマラの丘』の系統でした。

カマラとアマラの丘  初野晴   



廃墟となった遊園地になぜか咲き乱れる四季の花。
ここは理由(わけ)あり動物(ペット)の埋葬だけを引き受ける霊園。
依頼者は動物の弔いと引き替えに、墓守の青年に
自分たちの話を聞かせて、彼を納得させなければならない。
ゴールデンレトリーバー、天才インコ、ビッグフット……。
共通のことばをもたない依頼者(ヒト)と動物。
彼らの“物語”から、墓守青年が解き明かす真実とは。
“ハルチカ”シリーズで人気の著者が描く、切なすぎるミステリー!

カマラとアマラの丘

カマラとアマラの丘
著者:初野晴
価格:1,470円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2012年9月発行 講談社 253p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

いずれ迎える別離。それでも一緒にいたかった。廃墟となった遊園地、ここは秘密の動物霊園。奇妙な名前の丘にいわくつきのペットが眠る。弔いのためには、依頼者は墓守の青年と交渉し、一番大切なものを差し出さなければならない。ゴールデンレトリーバー、天才インコ、そして…。彼らの“物語”から、青年が解き明かす真実とは。人と動物のあらゆる絆を描いた、連作ミステリー。

【目次】(「BOOK」データベースより)

カマラとアマラの丘ーゴールデンレトリーバー/ブクウスとツォノクワの丘ービッグフット/シレネッタの丘ー天才インコ/ヴァルキューリの丘ー黒い未亡人とクマネズミ/星々の審判

【感想】

   廃墟になった遊園地には
   謎の青年が守る動物霊園があるという…。

   そこを訪れる人たちと青年の間の会話。
   
   人間のエゴや動物の尊厳を
   ミステリーという形で突きつける5つの話が、
   せつない、というよりも胸に痛くて苦い。
   舞台が美しく怪しいだけになおさら。

   ミステリーの真相はどれも驚きをもって読みました。

   ゴールデンレトリーバー、ビッグフット、インコ、
   クマネズミ、ラブラドール。

   出てくる動物たちの物語はどれも印象的で、
   動物たちの献身と人間を思う気持ちがもうたまりません。

   できれば、動物たちを埋葬する青年にも救いがありますように。


千年ジュリエット  初野晴 ☆ 



新感覚青春ミステリ、シリーズ最新作
惜しくも普門館出場を逃したハルタとチカは、息つく暇もなく文化祭に突入した。だが、文芸部、アメリカ民謡部、演劇部と次々に問題が持ち上がり……。大好評青春ミステリ“ハルチカ”シリーズ最新作!


千年ジュリエット

2012年3月発行 角川書店 332p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

こんどの舞台は文化祭。アメリカ民謡クラブ、演劇部、そして吹奏楽部…おかしなキャラクターたちがひき起こす難問題とは?青春ミステリ“ハルチカ”シリーズ第4弾。

【目次】(「BOOK」データベースより)

イントロダクション/エデンの谷/失踪ヘビーロッカー/決闘戯曲/千年ジュリエット

感想 

   ハルチカシリーズ最新刊!
   
   文化祭を舞台とする4つのエピソード。
   吹奏楽部がメインではないけれど
   楽しくてせつなかった。

   「失踪ヘビーロッカー」がスピード感があって
   甲田さんのキャラがよくて
   一番のお気に入り。

   「決闘戯曲」は結末に唖然&拍手。

   甲田さんをはじめとして
   ブラックリストの面々が活躍していましたね。

   日野原さま(=生徒会長、ブラックリスト十傑の1人)、
   文化祭開催してくださってありがとうございました。

   また次作を楽しみにしています。


ノーマジーン  初野晴 ★   



孤独な鞄職人の女性と、言葉を話す猿ノーマジーン。「人類滅亡まで一年」と噂される中、共同生活を始めた二人の秘密が明かされるとき・・・。


ノーマジーン

2011年10月発行 ポプラ社 245p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

終末論が囁かれる荒廃した世界で孤独な女性のもとに現れたのは、言葉を話す不思議な赤毛のサルだったーひとつ屋根の下、奇妙で幸せな一人と一匹の“ふたり暮らし”がはじまる。壊れかけた世界で見える、本当に大切なものとはー不条理で切ない絆を描き出す寓話ミステリー。

感想 

   これまで初野さんの作品は「ハルチカ」シリーズしか
   読んだことがありませんでした。

   ですから
   近未来を舞台にして
   不穏な雰囲気を漂わせて物語がはじまり
   「この物語はどこへいくのだろう」と
   不思議に思いながら読み始めました。

   一人暮らしの革職人、足が不自由で孤独なシズカのところに
   「介護をする」という触れ込みで
   赤毛のサルがやってくる。
   そのサルの名前はノーマジーン。
   
   ノーマジーンは介護なんてちっともできなくて
   シズカを困らせてばかりで
   シズカはそんなノーマジーンをいたわることなく
   反対にいたぶったりもして。

   でも次第次第に「ふたり暮らし」になじんでいく。
   そんな二人の日常を微笑ましく思うようになった頃。

   明らかにされる二人の厳しい過去。
   そこで立ちすくんでしまうほど。

   でも読み終えて
   温かな思いがあふれてきています。

   静かに「心通わせる相手のいる尊さ」を伝えてくれる
   周到に紡がれた物語でした。

   「ハルチカ」シリーズ以外の初野さんの作品も
   読んでみたくなりました。   
   

空想オルガン  初野晴   


空想オルガン

2010年8月発行 角川書店 286p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

吹奏楽の“甲子園”普門館を目指すハルタとチカ。ついに吹奏楽コンクール地区大会が始まった。だが、二人の前に難題がふりかかる。会場で出会った稀少犬の持ち主をめぐる暗号、ハルタの新居候補のアパートにまつわる幽霊の謎、県大会で遭遇したライバル女子校の秘密、そして不思議なオルガンリサイタル…。容姿端麗、頭脳明晰のハルタと、天然少女チカが織りなす迷推理、そしてコンクールの行方は?『退出ゲーム』『初恋ソムリエ』に続く“ハルチカ”シリーズ第3弾。青春×本格ミステリの決定版。

感想

   ハルタとチカ。
   吹奏楽コンクール全国大会をめざす高二の夏。

   「序奏」ではじまり
   「ジャバウォックの鑑札」「ヴァナキュラー・モダニズム」
   「十の秘密」「空想オルガン」の4編。

   吹奏楽コンクールのことは背景にあり
   主眼は 地区大会・練習・県大会・東海大会
   それぞれの場で出会ったミステリ。
   どれも 私には思いもよらない真相でした。

   特に「ヴァナキュラー・モダニズム」の壮大さには
   笑うしかない、っていう感じ。

   チカちゃんが 相変わらず元気で天然でかわいいです。
   ハルタはおとなしいキャラクターだからか どうしても影が薄い。
   がんばれ、ハルタ。

   吹奏楽にかける青春と 友情と 大人との交流と
   ミステリの謎解きと。
   読み終わったところなのに もう次が楽しみです。
   

初恋ソムリエ  初野晴    




2009年9月発行 角川書店 260p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
初恋に秘められた謎(ミステリ)を追え!吹奏楽の“甲子園”─普門館を目指す弱小吹奏楽部で繰り広げられるチカとハルタの名推理。『退出ゲーム』の続編にして青春ミステリの決定版。

【目次】(「BOOK」データベースより)
スプリングラフィ/周波数は77.4MHz/アスモデウスの視線/初恋ソムリエ

感想

   前作「退出ゲーム」よりも
   さらにテンポがよくなっているように思いました。

   チカちゃんの ポンポンとした物言いが小気味いいです。
   ハルタが少々おとなしめだったかな。

   吹奏楽部を中心とした仲間たちが
   ワイワイと学校生活の中の謎に取り組む姿がほほえましく 
   まだまだ続いていって欲しいシリーズです。

  

退出ゲーム  初野晴 ☆   



2008年10月発行 角川書店 262p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

穂村チカ、高校一年生、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。上条ハルタ、チカの幼なじみで同じく吹奏楽部のホルン奏者、完璧な外見と明晰な頭脳の持ち主。音楽教師・草壁信二郎先生の指導のもと、廃部の危機を回避すべく日々練習に励むチカとハルタだったが、変わり者の先輩や同級生のせいで、校内の難事件に次々と遭遇するはめに―。化学部から盗まれた劇薬の行方を追う「結晶泥棒」、六面全部が白いルービックキューブの謎に迫る「クロスキューブ」、演劇部と吹奏学部の即興劇対決「退出ゲーム」など、高校生ならではの謎と解決が冴える、爽やかな青春ミステリの決定版。

【目次】(「BOOK」データベースより)

結晶泥棒/クロスキューブ/退出ゲーム/エレファンツ・ブレス

感想

   チカは元バレーボール部員で元気一杯。
   ハルタは物静かだけど 博学で頭脳明晰。
   草壁先生は国際コンクールで賞をとるほど優秀な指揮者だけど
   なぜか高校教師をしています。
   この3人の三角関係を背景にして 吹奏楽部の新入部員獲得のため
   高校生活に起こった謎に チカとハルカが取り組んでいきます。

   結構薀蓄の必要な謎解きで 私には難しかったのですが
   二人の掛け合いが面白く テンポ良く読めました。

   米澤穂信さんの「古典部シリーズ」に似た味わい。
   もう少し登場人物が絞られている方が 
   チカとハルカの個性が際立ち わかりやすいような気もします。

   続編が出るような感じなので それも楽しみなお話でした。