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晴れ女の耳  東直子   



晴れ女の耳

晴れ女の耳
著者:東直子
価格:1,620円(税込、送料込)
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2015年4月発行 角川書店 220p 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「私」が外に出るときは、どんなに悪天候だったとしても必ず晴れる。ある日、耳の奥から声が聞こえてきた。声の主は、豆粒ほどの小さなおばあさんだった。おばあさんが、なぜ豆粒ほどに小さくなったのかー。訥々と語られる、貧しい炭焼き職人の一家の物語。夫殺しの罪を着せられた母が、幼い子どもたちのためにした選択とは…。哀しみと絶望の底にさす一筋の光をしなやかに描いた傑作「晴れ女の耳」。他、七つの怪談短篇集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

イボの神様/ことほぎの家/赤べべ/晴れ女の耳/先生の瞳/サトシおらんか/あやっぺのために

【感想】

   和歌山を舞台にした
   七つの怪談短編集。

   どれも怖くて、
   女性の厳しい生き方が哀しいけれど、
   どこかおかしみもあり、
   家族を想うあたたかさもあって、
   独特の味わい深さがよかったです。

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いとの森の家  東直子   



いとの森の家

いとの森の家
著者:東直子
価格:1,620円(税込、送料込)
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2014年10月発行 ポプラ社 237p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

田舎に引っ越してきた加奈子は、森の中でおハルさんという笑顔の素敵なおばあさんと出会う。深い森がはぐくんだ命の記憶を、少女のまなざしで瑞々しく描いたあたたかな物語。

【感想】

   福岡の田舎に引越してきた
   小学4年生の少女の暮らし。

   少女が見るもの、触れるものに驚きながらも
   伸びやかに成長していくのが
   みずみずしく愛しい。

   そして森で出会った
   おハルさんという女性によって
   生きるということに思いを深めるのに、
   私まで背筋が伸びた。

   冒頭、読み始めて、
   どうしようか、と思ったんだけれど(笑)、
   読んでよかったです。

キオスクのキリオ  東直子   

キオスクで働くキリオ。彼の元には、なぜかさまざまな人が訪れ、彼に無理難題をもちかける。彼は言う。人生のコツは深刻になりすぎんことや。不思議な短篇連作。

キオスクのキリオ

キオスクのキリオ
著者:東直子
価格:1,680円(税込、送料込)
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2012年10月発行 筑摩書房  223p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

人生のコツは深刻になりすぎへんこと。ノーと言えないおっちゃん、キリオ。彼のもとには次々と、なにかを胸に抱えた人たちがやってくる。なんだかおかしい、なんとも不思議な連作短篇集。

【目次】(「BOOK」データベースより)
迷いへび/調合人/夕暮れ団子/トラの穴/シャボン/アジサイコーラ/ミルキー/行方不明見届人/空の中/時の煮汁

【感想】

   キオスクで働くキリオのところには色々な人たちが寄ってくる。
   キリオとその人たちとの会話・顛末を描いた短編集。

   キリオも現れる人たちもヘン!
   キリオに無理難題言ってくるし
   キリオはノーと言えへんし(笑)。

   ゆるゆるの雰囲気が癖になる面白さでした!


トマト・ケチャップ・ス  東直子 



美人で優等生の漆原依理、おなじく才色兼備だが奔放な山口葉、
どじでおっとりした連翹ゆな。三人の女子高生が漫才トリオを結成! どんな漫才をくりひろげるのか?それぞれ家庭に事情を抱えながら、漫才を通して結びつく三人。80年代の世相を背景に、女子高生らしい弾ける明るさと、思春期の甘酸っぱさが交錯する青春群像劇。注目の著者が新たな一面をかいま見せる快心作!


トマト・ケチャップ・ス

2012年3月発行 講談社 251p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

さえない女子高生・連翹ゆなは、同級生の漆原依理と山口葉から漫才トリオに誘われる。学校で1、2を争う美人で、しかも成績優秀なふたりからの唐突な勧誘に、ゆなは戸惑う。それぞれ家庭に事情を抱える三人のトリオ「トマト・ケチャップ・ス」はどうなるのか?そして、彼女たちのこれからは?-“あの頃”を一生懸命生きていた少女たちの青春グラフィティー。

【目次】(「BOOK」データベースより)

トマト・ケチャップ・ス/草の上のアヒルたち/トマトスとフーテンのケチャップ

感想 

   美人女子高生のイリとヨウと
   平凡女子高生ゆなが漫才トリオ結成。

   楽しい話かと思っていたら、
   話は意外な色合いを見せます。

   シリアスな状況に胸を痛めつつも、
   それを包むユーモアと優しさに救われました。

   詩の引用が短い言葉で多くを伝えて素敵です。

   主人公3人はもちろんけなげでかわいくて
   応援しながら読みましたが、
   なぜか同級生の波子が印象に残りました。

   園芸生物部の部長にして漫才トリオのマネージャー。
   冷静に事に当たる姿が私は好きです。


私のミトンさん  東直子    




私のミトンさん

2011年7月発行 毎日新聞社 253p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

大切な“小さい人”。離れてゆく恋人。眠り続ける赤ん坊。迷える私たちの前にあらわれた、身長50センチのおばあさん。今日も幸せでありますようにー東直子が贈る、愛しい人々の物語。

感想 

   アカネが移り住んだミキヒコ叔父さんの家の
   床下には身長50センチのおばあさんが
   住んでいた!

   このおばあさん、口が悪くて可愛げはないけれど
   なぜか憎めない。
 
   彼女と出会ってから
   つきあってた彼とうまくいかなくなったり
   長い間会ってなかった友人と再び出会って
   彼女の眠り続けている赤ちゃんや
   海に航海に行ったまま帰ってこない夫のことを知ったり
   母親の包容力に改めて救われたり
   ミキヒコ叔父さんの隠していた気持ちに気付いたり。

   人と人とのつながりの不思議さや
   命のはかなさ・それゆえの尊さが
   ふんわりと伝わってくる
   大人のおとぎ話でした。

   読み終えて幸せなため息をついた一冊。
   
   彼があんまり気に入らないけれど(笑)。

   ちょこっとネタバレなので反転。
   「最後彼はどこに行ったのかな。
   アカネが会いたいと心から思えば
   会えるのかな。

   

らいほうさんの場所  東直子   


らいほうさんの場所

2009年11月発行 文言春秋 255p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

寄り添って暮らす三姉弟の秘密とは?家族のほころびと再生を詩情あふれることばでつづる新境地。

感想

   好きか好きじゃないかといえば あまり好きじゃないのだけれど
   なんだか惹かれてしまう東さんの作品。

   この作品も なんじゃらほい・・という感じなんですよねぇ。
   でも読んじゃう。なんなんでしょ、これは。

薬屋のタバサ  東直子   


薬屋のタバサ

2009年5月発行 新潮社 237p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

自分を消そうとしていた女が、一軒の古めかしい薬屋にたどり着いた。つかみどころのない、独身の薬屋店主、平山タバサと町の住人との不思議な日々。身を任せる安らぎと不安。リリカルな長篇。ややこしくなった、心と身体がほぐれる魔術的な恋愛小説。

感想

   「タバサ」は日本人男性です。
   先入観で 女性だと思っていたので
   (しかも ちょっと魔女っぽい人を想像していた)
   読み始めて びっくりしました。

   タバサも 薬屋も 薬屋のある町も そこに住む人々も
   どれもみんな不思議なたたずまいです。
   湿度の高い 美しいけれども怖さのある 愛のお話でした。
   

ゆずゆずり  東直子 ☆ 「今日どんな本をよみましたか?(197358)」 


ゆずゆずり

2009年3月発行 集英社 149p

【内容情報】(楽天ブックスより)

文筆をなりわいとするシワス。とある事情で、イチ、サツキ、ナナと一緒に「仮の家」に暮らしている。同居人と一緒に食事をし、映画のビデオを見、植物を育て、おしゃべりする。そんな淡々とした日常の中でも、丁寧に生活することで見えてくる幸せの形。「仮の家」にいるからこそわかる「家」のありようと、蘇ってくる懐かしい「家」の記憶。そんなある日、「仮の家」から引っ越す話が出てくる。「新しい家」に決めるまでの煩悶、決めてからの逡巡、引越し前後の慌しさの中で、人が生き、生活してゆくことについて思いを馳せるのであった。ときどき起こる不思議な出来事(散歩の途中に猫又もどきにであったり、旅先から幽霊をつれてかえってしまったり…)、シワスの暴走する妄想&空想も笑いを誘う。

感想

   なんだろう~。この風変わりな味わいは。
   噛めば噛むほど味が出る するめのような?

   著者によるあとがきによると 
   「エッセイなのか小説なのかと問われたら、
   えっと、小説、なんですが……
    と小さく答える。
   エッセイですよね、エッセイに決まっています、と
    強く言われたら、
   そうかもしれません、と答えてしまうかもしれない。」
   だそうで 
   その通り 著者自身と思われるシワスの身の回りのことが
   ゆるゆると描かれていきます。

   特に何が起こるわけでもないけれど
   (引越しというイベントはありますが)
   生きることの喜びと大切さを しみじみと感じさせてくれました。

さようなら窓  東直子 



2008年3月発行 マガジンハウス 221p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

さようなら、までの12章。二度と戻らない二人だけの時間。「きいちゃんが眠れないんなら、なにか話をしてあげる」ゆうちゃんがくれた、やさしい不思議な物語たち。

感想

   「さようなら」は必要だったのかな。なんだかさびしいです。

とりつくしま 東直子 



2007年5月発行 筑摩書房 201p

【内容情報】(出版社HPより)

死んで心残りがある人は、この世の何かを「とりつくしま」にできる。妻は夫のマグカップに、母は息子のロージンに。切なくてちょっぴり苦い、不思議な10の物語。

感想

   せつなくて でも透明感があって心が温まります。
   私がとりつくのなら 食卓かなぁ。
   でもその前に とりつかずにお別れするような気もします。