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金魚鉢の夏  樋口有介   



金魚鉢の夏

金魚鉢の夏
著者:樋口有介
価格:1,836円(税込、送料込)
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2014年6月発行 新潮 327p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

社会福祉の大胆な切り捨てで経済大国に返り咲いた近未来の日本。警察の経費削減で捜査を委託された元刑事の幸祐は、夏休み中の孫娘・愛芽と共に、老婆の死亡事件が起こった山奥の福祉施設を訪れる。単なる事故死で片づけるはずが、クセのある施設の人々と接するうちに幸祐の刑事根性が疼きだして…ノスタルジックな夏休みの情景に棄てられた人々の哀しみが滲む傑作ミステリ。

【感想】

   近未来の日本。
   生活保護制度がなくなり、
   自力では生活できない人々を集めた施設で
   老婆が死亡。

   事故か事件か、ということで、
   元刑事とその孫娘が調査に訪れて…
   そこには、秘密を抱えた少年少女がいて…
   という話。

   うむむ。

   読むのにたいへん時間がかかりました。

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刑事さん、さようなら  樋口有介



首を吊った巡査長、河原で殺されたヒモ男、二人をつなぐ「女A」を追う警部補。善人の罪科と悪人の正義が交錯する、哀しい愛の物語。


刑事さん、さようなら

2011年2月発行 中央公論新社 280p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

首を吊った警官、河原で殺された風俗ライター。二人をつなぐ“女A”を追い続ける警部補が行き着いたのは、寂れた歓楽街の、小さな焼き肉屋だった-。「善人の罪科」と「悪人の正義」が交錯する美しくも哀しき愛の物語。

感想 

   地方の警察署で刑事をやっている
   警部補・須貝は
   巡査長が首を吊った事件、
   ヒモ男が河原で殺された事件という
   二つの事件の真相に気が付いたものの
   
   警察は事態を穏便にすませようとする
   組織としての正義にとらわれ
   事態を隠蔽しようとする。

   小さな焼肉屋で働くヨシオは
   他人のために正直に献身的に働くことを
   旨として 日々を過ごしている。

   須貝とヨシオの生きる道が
   次第に絡んでいくのを
   どきどきしながら読みました。

   警察の隠蔽体質が
   本当だったらこわいなぁ。
   読み終わって なんだか薄ら寒くなる話でした。
   

片思いレシピ  樋口有介 「今日どんな本をよみましたか?(197362)」 




片思いレシピ

2011年4月発行 東京創元社 239p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

学習塾内での殺人、巨大猫とカラス軍団の決闘!?そして淡い恋。あの柚木草平の愛娘・加奈子ちゃんのほほ笑ましくも、爽やかな探偵行。娘を持つすべての父親に贈る、著者渾身のミステリ。柚木草平シリーズ番外編。

感想 

   かわいい表紙に魅かれて読みました。
   小学生の加奈子ちゃんが
   自身が通う学習塾で起こった殺人事件を
   周りの人と協力して捜査するというお話。

   加奈子ちゃんのお父さんは探偵の柚木草平さんといって
   そちらのコネを使って
   警察の情報も手に入れ
   また 友人の柚子ちゃんの家族も巻き込んでの
   かわいい探偵物語でした。
   
   その柚子ちゃんが 強烈なキャラクターで
   とても印象深いです。
   こんな子が現実にいたら・・・
   大変でしょうね。

   柚木草平さんを主人公にした作品もシリーズとなって
   たくさん出ています。

窓の外は向日葵の畑  樋口有介 「今日どんな本をよみましたか?(197361)」 


窓の外は向日葵の畑

2010年7月発行 文藝春秋 354p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

青葉樹は東京の下町にある松華学園高校の二年生。幼馴染の真夏にバカにされながらも、江戸文化研究会に所属している。その部長である高原明日奈と副部長の佐々木信幸が、夏休み、相次いで失踪した。それを聞いて乗り出してきたのが作家志望の元刑事である樹の父親。どうも、息子のクラブの事件以上に、顧問の美人教師・若宮先生に興味があるらしいのだが…。『ぼくと、ぼくらの夏』の著者が原点に帰って描き上げた、青春ミステリの新たなる名作。

感想

   高校2年の夏休み。何事もなく過ごすはずだった
   樹の日常に突然起こったクラブの部長と副部長の
   失踪事件。

   父親と息子。
   どちらも冴えなくてぼんやりしているようで
   実は鋭い。
   それぞれの立場や思惑から 失踪事件を捜査していきます。

   佃島という東京の下町の風情も色濃く
   親子のかみあわないようでいてかみあっている生活や
   樹と幼なじみとの不思議な関係など
   謎解き以外にも 盛りだくさんな内容でした。

   本筋のミステリ部分も 
   二転三転させながら だんだん真相に迫るのが
   テンポよく読ませてもらいました。

   登場人物のその後が 少々気になりますし
   ちょっと鬱陶しいキャラクターの人や
   悲劇的な人生を送る人もいましたが
   全体的にユーモアにあふれ 読んでいて心地よく
   夏の雰囲気たっぷりの1冊でした。

   (父親が書いているという探偵小説は
    樋口さんご自信の「木野塚探偵」シリーズを
    思い出してニヤリとさせられました。)

木野塚佐平の挑戦  樋口有介 



単行本版 2002年2月発行 実業之日本社 324p
文庫本版 2008年6月発行 東京創元社 352p 「木野塚佐平の挑戦だ」に改題

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
国民的な人気をほこる村本啓太郎総理が57歳の若さで急死した。日本の今後を憂える私立探偵・木野塚氏の周囲に、総理が推進する政策を阻止したい勢力による暗殺らしい、という不穏な噂が駆けめぐる。気がつくと、こんな重大事件の真相調査に巻き込まれていた木野塚氏の運命や如何に!私立探偵・木野塚氏の推理が冴える(?)書き下ろし大爆笑ハードボイルド。

感想

   前作と違い今作は長編。
   そのせいか木野塚氏の語りが鼻につきます。残念。

木野塚探偵事務所だ  樋口有介 



単行本版 1995年5月発行 実業之日本社 242p
文庫本版 2008年3月発行 東京創元社 258p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

経理課一筋37年で警視庁を定年退職した木野塚氏は、ハードボイルド探偵に憧れ探偵事務所を開設する。しかし、依頼どころかグラマーな美人秘書もやってこない。そんなある日、近所づき合いで業界紙に広告を出したところ、記念すべき最初の依頼が。その事件は、なんと金魚誘拐事件だったのだ。愛すべき老人探偵の活躍を描いた、ユーモア・ハードボイルド連作集。堂々登場、だ。

感想

   能力的には?なのに 妙に強気な木野塚探偵が面白いです。
   事件の解決は ほぼすべて助手の梅谷桃世さんが解決していきます。
   続編「木野塚佐平の挑戦」(単行本)/「木野塚佐平の挑戦だ」(文庫本)。

ろくでなし  樋口有介 

1997年2月 発行

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
政治家の汚職事件絡みのスクープ記事が元で一流新聞社を辞め、しがない業界紙を発行し政治ゴロの日々を暮らす男。その事務所に女が訪れ、奇妙な調査を依頼する。胡散臭いのは承知のうえだが、美人と金に惑わされ調査を引き受けたが、果たして追跡中の男は不審死を遂げ、女依頼人も…絶好調・書下ろし樋口ワールド。




2007年7月に 柚木草平シリーズ「夢の終わりとそのつづき」と改稿されて
文庫本として出版されました。



【内容情報】(「BOOK」データベースより)

刑事を辞めて八ヵ月。雑誌への寄稿で食いつないでいた俺・柚木草平を、絶世の美女が訪ねてきた。ある男を一週間尾行するだけの簡単な仕事に、二百万円もの報酬。買い食いしながら一日歩きまわるのを尾けていたところが、三日目に男は謎の餓死。死の直前まで、飲み食いしていたはずなのに―。アクロバティックな展開と会話の味が秀逸な、柚木草平“三十五歳”の事件。初文庫化。