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ポイズンドーター・ホーリーマザー  湊かなえ   



ポイズンドーター・ホーリーマザー

ポイズンドーター・ホーリーマザー
著者:湊かなえ
価格:1,512円(税込、送料込)
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2016年5月発行 光文社 245p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

女優の藤吉弓香は、故郷で開催される同窓会の誘いを断った。母親に会いたくないのだ。中学生の頃から、自分を思うようにコントロールしようとする母親が原因の頭痛に悩まされてきた。同じ苦しみを抱えた親友からの説得もあって悩んだのだが…。そんな折、「毒親」をテーマにしたトーク番組への出演依頼が届く(「ポイズンドーター」)。呆然、驚愕、爽快、感動ーさまざまに感情を揺さぶられる圧巻の傑作集!

【目次】(「BOOK」データベースより)

マイディアレスト/ベストフレンド/罪深き女/優しい人/ポイズンドーター/ホーリーマザー

【感想】

   ふう、しんどかった。

   人の思いがすれちがう短編6つ。

   そのうち5つは
   母親が娘をよりよく育てようとしたことが、
   娘を縛ってしまう、という
   いわゆる毒親に関するもの。

   それも見方を変えれば…と
   反転させるところが、湊節。

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リバース  湊かなえ   



リバース

リバース
著者:湊かなえ
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2015年5月発行 講談社 275p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

深瀬和久は平凡を絵に描いたようなサラリーマンで、趣味らしいことといえばコーヒーを飲むことだった。その縁で、越智美穂子という彼女もできてようやく自分の人生にも彩りが添えられる。と思った矢先、謎の告発文が彼女に送りつけられた。そこにはたった一行、『深瀬和久は人殺しだ』と書かれていた。深瀬を問い詰める美穂子。深瀬は懊悩する。ついに“あのこと”を話す時がきてしまったのか、と。

【感想】

   自分が人殺しだと告発する手紙を受け取った
   平凡な営業マンがその真相を探るお話。

   読み終えての最初の感想は
   「おいおい、ちゃんと言っとけよ」って感じ。

   でも「それ」にその旨明示されてなかったっぽいので
   やっぱりダメだったのかな。
   どうするのかなあ、これから。

   真相を探る中で語られる、
   友人との付き合いについての話が面白かった。

絶唱  湊かなえ   



絶唱

絶唱
著者:湊かなえ
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2015年1月発行 新潮社 249p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

心を取り戻すために、約束を果たすために、逃げ出すために。忘れられないあの日のために。別れを受け止めるために。「死」に打ちのめされた彼女たちが秘密を抱えたまま辿りついた場所は、太平洋に浮かぶ島ー。喪失と再生。これは、人生の物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

楽園/約束/太陽/絶唱

【感想】

   阪神淡路大震災で心に傷を受けた4人の女性が
   南の島トンガで救われ癒され再生する連作短編集。

   芯にいるのは
   トンガでゲストハウスを経営している
   尚美という日本人女性。

   阪神淡路大震災から20年経った今年だからこそ、
   湊さんが出したかった本なんだろうな、って思った。

   そして、とてもいいお話なんだろうけど、
   震災を真正面から扱った小説について
   何かしらの感想を持つことは
   私にとっては難しい。

物語のおわり  湊かなえ   



物語のおわり

物語のおわり
著者:湊かなえ
価格:1,512円(税込、送料込)
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2014年10月発行 朝日新聞出版 293p

【内容情報】

様々な人生の岐路に立たされた人々が北海道へひとり旅をする。そこで手渡されたのはひとつの紙の束。それは、「空の彼方」という結末の書かれていない物語だった。いったい、誰が何のために書いたのか。物語を受け取った人々は、その結末に思いを巡らせるが……。

【感想】

   山間の町の娘の
   未完の物語『空の彼方』が
   北海道を旅する人たちの間を巡り
   彼らがその結末と自分とを重ねて
   前に進みだすきっかけを得る、連作短編集。

   夢は
   空の彼方にあるのか、
   ここでかなえるのか、
   別の夢を探すのか。

   そしてそばにいて見守る人たちの気持ち。

   読み終えて爽やか。

山女日記  湊かなえ   



このまま結婚していいのだろうかーーその答えを出すため、「妙高山」で初めての登山をする百貨店勤めの律子。一緒に登る同僚の由美は仲人である部長と不倫中だ。由美の言動が何もかも気に入らない律子は、つい彼女に厳しく当たってしまう。/医者の妻である姉から「利尻山」に誘われた希美。翻訳家の仕事がうまくいかず、親の脛をかじる希美は、雨の登山中、ずっと姉から見下されているという思いが拭えない。/「トンガリロ」トレッキングツアーに参加した帽子デザイナーの柚月。前にきたときは、吉田くんとの自由旅行だった。彼と結婚するつもりだったのに、どうして、今、私は一人なんだろうか……。

真面目に、正直に、懸命に生きてきた。私の人生はこんなはずではなかったのに……。誰にも言えない「思い」を抱え、一歩一歩、山を登る女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。女性の心理を丁寧に描き込み、共感と感動を呼ぶ連作長篇。

山女日記

山女日記
著者:湊かなえ
価格:1,512円(税込、送料込)
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2014年7月発行 幻冬舎 292p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

私の選択は、間違っていたのですか。真面目に、正直に、懸命に生きてきたのに…。誰にも言えない苦い思いを抱いて、女たちは、一歩一歩、頂きを目指す。新しい景色が、小さな答えをくれる。感動の連作長篇。

【目次】(「BOOK」データベースより)

妙高山/火打山/槍ヶ岳/利尻山/白馬岳/金時山/トンガリロ

【感想】

   湊さんなのにミステリーじゃなかった!

   何かしらの鬱屈を抱えて山へ登る女性たちを描く連作長篇。
   
   彼女たちの変化を見ると、
   山っていいもんなんだな、
   山ガールがはやるのもわかるな、って思った。
 
   登場人物にちょくちょくいやな人物が出てくるのが
   湊さんテイスト?

   帯に「連作長篇」って書いてあるけれど
   「連作短編」とは違うのだろうか。

   「妙高山」藍染スカーフのおばさんグループは
         いつのまに妙高山に来たのか。
   「槍ヶ岳」木村さん、すっごい感じ悪い!
   「利尻山」どうして姉は妹のメールアドレスを知っていたのか。

豆の上で眠る  湊かなえ   



豆の上で眠る

豆の上で眠る
著者:湊かなえ
価格:1,512円(税込、送料込)
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2014年3月発行 新潮社 275p

【内容情報】

行方不明になった姉。真偽の境界線から、逃れられない妹ーー。あなたの「価値観」を激しく揺さぶる、究極の謎。私だけが、間違っているの? 13年前に起こった姉の失踪事件。大学生になった今でも、妹の心には「違和感」が残り続けていた。押さえつけても亀裂から溢れ出てくる記憶。そして、訊ねられない問いーー戻ってきてくれて、とてもうれしい。だけどーーねえ、お姉ちゃん。あなたは本当に、本物の、万佑子ちゃんですか? 待望の長編、刊行!

【感想】

   小3で突然失踪して
   2年後に戻ってきた姉。

   その経緯と
   戻ってきた人物への疑いを
   大学生になった2つ違いの妹が語る。

   妹が抱えてきた違和感が
   「豆」に象徴されているのかな。

   私もその「豆」を感じながら読み
   そしてそのまま読み終えました。

   うーん、もやもや。

   妹がかわいそうすぎるよね。

高校入試  湊かなえ   



名門橘第一高校の入試前日、教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」の貼り紙が見つかる。迎えた入試当日。振り回される学校側と、それぞれ思惑を抱えた受験生。謎に充ちた長い長い一日が始まった……。

高校入試

高校入試
著者:湊かなえ
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2013年6月発行 角川書店 383p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

県内有数の進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた貼り紙を見つける。そして迎えた入試当日。最終科目の英語の時間に、持ち込み禁止だったはずの携帯電話が教室に鳴り響く。さらに、ネットの掲示板には教師しか知り得ない情報が次々と書き込まれ…。誰が何の目的で入試を邪魔しようとしているのか?振り回される学校側と、思惑を抱えた受験生たち。やがて、すべてを企てた衝撃の犯人が明らかになるー。

【感想】

   高校入試前日
   「入試をぶっつぶす」という張り紙から
   始まった騒動。

   細かなうっかりミスや故意のミスなどが重なっていく。

   いつもの湊さんのように
   多くの人物の独白で話がすすむので、
   翻弄されて
   誰が何の目的でこの騒動を起こしたのか
   最後の最後までわかりませんでした。

   帯に
   「ドラマとは異なる「もうひとつのラスト」が待ち受ける」
   って書いてあるのですが、
   ドラマは見ていないので
   そちらはどんなラストだったのか
   私気になります。

   それにしてもイヤな人物がいっぱい出てきたなあ。
   現実の高校入試はこういうのでないことを
   願いますよ。

望郷  湊かなえ   

望郷

望郷
著者:湊かなえ
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2013年1月発行 文藝春秋 260p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

島に生まれ育った人々が織りなす、心の奥底を揺さぶる連作短篇集。日本推理作家協会賞(短編部門)受賞作「海の星」収録。

【目次】(「BOOK」データベースより)

みかんの花/海の星/夢の国/雲の糸/石の十字架/光の航路

【感想】

   これまでと一味違う湊さん!
   私は好きです。

   瀬戸内海の島に住む6つの家族の物語。

   それぞれ、家族内でお互いを誤解したり
   疎ましく思っていたりしていたのが
   新たな視点を得て違う思いへと。

   家族も、家族の周りの人も
   「島に暮らす」ということに縛られているけれど、
   それだからこその喜びもあるように感じました。

   中の「光の航路」で「いじめ」について書かれてあることに
   深くうなずいた。

   「いじめ、僕はこの言葉を使うのにも抵抗がある。
    誹謗、中傷、窃盗、暴力、
    行きすぎたこれらの行為は大人がやれば犯罪とされるのに、
    子ども同士で起きれば、
    平仮名三文字の重みのない言葉で誤魔化される。」p225

   まったくその通りではないかと。
   うなずくと同時に、悲しくもなりました。
   

母性  湊かなえ   



母性

母性
著者:湊かなえ
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2012年10月発行 新潮社 266p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

母と娘。二種類の女性。美しい家。暗闇の中で求めていた、無償の愛、温もり。ないけれどある、あるけれどない。私は母の分身なのだから。母の願いだったから。心を込めて。私は愛能う限り、娘を大切に育ててきましたー。そしてその日、起こったことー。

【感想】

   女子高校生が4階の自宅から転落。
   自殺か事故か。
   母親のコメント「愛能う限り、大切に育ててきた」。
   それに違和感を覚えた高校教師。

   いつもの湊さんのように
   複数人物の独白で語られる。

   子供を産んだからといって
   すべての女性が「母性」を持つものではない。
   母と娘のすれ違いが哀しい。

   物語の構造・真相は
   わりとわかりやすいのではないかな。

   本の中だけでなく、
   どこかで現実に起きているように思える一家の悲劇。
   湊さんの容赦のなさが凄い。

   かつて娘だったものとして、
   また娘は持っていないけれど母親のひとりとして、
   身につまされるものがありました。

白ゆき姫殺人事件  湊かなえ   



疑惑の女性の周囲をとりまく、「噂話」の嵐

「あの事件の犯人、隣の課の城野さんらしいよ・・・」美女OLが惨殺された不可解な事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。噂が噂を増幅する。果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも・・・。

白ゆき姫殺人事件

白ゆき姫殺人事件
著者:湊かなえ
価格:1,470円(税込、送料込)
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)

美人会社員が惨殺された不可解な殺人事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。同僚、同級生、家族、故郷の人々。彼女の関係者たちがそれぞれ証言した驚くべき内容とは。「噂」が恐怖を増幅する。果たして彼女は残忍な魔女なのか、それともーネット炎上、週刊誌報道が過熱、口コミで走る衝撃、ヒットメーカーによる、傑作ミステリ長編。

2012年7月発行 集英社 277p

【感想】

   わーん(泣)。

   田舎で起きた化粧品会社OL殺人の話。
   各章ごとにツイッターみたいなサイトや
   ゴシップ週刊誌の記事といった関連資料があって
   それが巻末にあるの。

   で、一つ章を読む度に巻末に見にいってたら、
   先の章の関連資料まで目に入って
   真相が早い時点でわかっちゃった(泣)

   そのせいで、真相に迫るどきどきが味わえなかった。
   関連資料は各章が終わったところに挿入してくださいよぉ。

   OL殺人について、
   周りの人物の一人称で事件や人物を語らせるのは
   相変わらず面白かった。

   ネットや週刊誌が全然真実を伝えていないことは
   現実を髣髴とさせて暗澹たる思いです。