FC2ブログ

野の春  宮本輝  ★   



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

野の春 流転の海 第九部 [ 宮本 輝 ]
価格:2268円(税込、送料無料) (2018/12/30時点)




2018年10月発行 新潮社 408p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

自らの父をモデルにした松坂熊吾の波瀾の人生を、戦後日本を背景に描く自伝的大河小説「流転の海」。昭和四十二年、熊吾が五十歳で授かった息子・伸仁は二十歳の誕生日を迎える。「俺はこの子が二十歳になるまでは絶対に死なん」そう誓った熊吾の、大願成就の日を家族三人で祝うが…。熊吾の人生の最期には、何が待ち受けていたのか。妻の房江は、伸仁はどう生きていくのか。そして、幸せとは、宿命とは何だろうか。時代を超えて読み継がれる大河巨篇、完結。

【感想】

   ついについに「流転の海」シリーズ完結。
   執筆期間は足かけ37年とのこと。

   松坂熊吾という人物、そしてその家族や周りの人々は
   私の中でずっと生きてきた。
   きっとこれからも生きていく。

   伸仁の二十歳の誕生日のシーンと
   最後のシーンが胸にしみじみと沁みいった。

スポンサーサイト



長流の畔  宮本輝  ☆   



商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

長流の畔 [ 宮本輝 ]
価格:2160円(税込、送料無料) (2016/7/21時点)




2016年6月発行 新潮社 373p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

東京オリンピック開幕前後、六十六歳の松坂熊吾は金策に窮していた。大阪中古車センターをオープンさせるも、別れたはずの愛人・博美との関係を復活させ、それが妻・房江に知られ、高校生になった息子・伸仁にも責められ、熊吾は家を出ざるを得なくなる。糖尿病は悪化し、大怪我を負い、さらに会社の不振が続く。熊吾の運は尽きたのか。そして、心を痛めた房江はついに…。執筆三十五年、ついに次作・第九部で完結。

【感想】

   「流転の海」第八部。
   昭和38~39年。

   このシリーズはむさぼるように読み、
   読み終えていい本読んだ~としみじみ思う。

   熊吾・房江が出会う運・流れは過酷なものだけれど、
   それでも前へと進む
   松坂一家のパワー・
   そこにある善きものにひきつけられるんだと思う。

   次作・第九部で完結。

   宮本さんによるあとがきによると
   タイトルは『野の春』とのこと。

   いよいよ。いよいよ!

満月の道  宮本輝   



闇夜に浮かぶあの光は、未来を照らす道標なのか。

満月の道

満月の道
著者:宮本輝
価格:2,160円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2014年4月発行 新潮社 394p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

昭和三十六年。六十五歳を目前にした松坂熊吾は中古車販売業を着実に展開させ、往時の覇気が甦りつつあった。息子・伸仁は父の背を追い抜き、絵画を愛する健やかな少年へと成長した。妻の房江はアルコールから抜け出せずにいたが、大阪最大の駐車場管理を続けながら生きる歓びを見出している。そう、たしかに一家に未来は拓きかけていた。熊吾が博美と再会するまではー。執筆三十余年。作家自らの「父」を追求する一大叙事詩、いよいよカウントダウン。


【感想】

   流転の海・第七部。
   昭和36年11月からの日々。

   うおおおー。
   骨太。
   読み応えたっぷり。

   熊吾は中古車販売業も順調に、元の調子を取り戻したかのよう。
   房江は自身の喜びを見つけ、
   伸仁は高校生となりすくすくと育つ。

   しかし熊吾がいらない「元の調子」を取り戻したことより、
   一家にはまた暗雲が。

   読んでいて当時の世相の埃や匂いまで感じられました。

   あとがきによると第九部で終わりとのこと。
   そして、同じくあとがきの中には、気になる文がががが。

   どういう終わりを迎えるのでしょうか。
   その日が楽しみのような、こわいような。

慈雨の音 流転の海第六部  宮本輝



御成婚や安保に湧く昭和30年代。松坂熊吾の駐車場経営は軌道に乗り、息子伸仁が思春期を迎える中、数々の因縁があった海老原太一が自殺。新たな影が落ちる。


慈雨の音

2011年8月発行 新潮社 413p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

皇太子御成婚や日米安保、東京オリンピックのニュースに沸く昭和三四年、松坂熊吾の駐車場経営は軌道に乗り、新事業に手を広げていく。妻房江も日々の暮らしに明るい楽しみを見出し、中学生になった息子伸仁は思春期を迎える。かたや北朝鮮へ帰還する人々との別れがあり、戦後より数々の因縁があった海老原太一の意外な報せが届く。大阪の町に静かな雨が降るー。人は真摯に生きるとき、諍いの刃を受ける。しかし己れが春の風となった微笑めば、相手は夏の雨となって訪れ、花を潤す。戦後の時代相を背景に、作者自らの“父と子”を描くライフワーク第六部、大阪・隆盛編。

感想 

   前作の『花の回廊』から4年ぶりの
   「流転の海」シリーズの第六部。

   また松坂熊吾に会えてうれしい。
   年は1959年から1960年。
   彼は60歳。
   事業的には、モータープールの管理人をしながら
   中古車販売業を始める。
   これから本格的な高度成長が始まる時代の
   雌伏の時なのでしょうか。

   息子の伸仁は中学1年から2年。
   彼の成長が頼もしい。
   房枝の鬱屈が少々心配。
   
   もうすぐ私が生まれた年に近づきます。
   私の記憶に残る
   今とは全然違うあの頃の暮らし。
   それが宮本さんの手によって
   どのように描かれるのか楽しみ。

   そしてどうか、熊吾一家が「わかりやすい」幸せを
   手に入れられますように、と願ってしまう。
   この物語はどんな終着点に行き着くのだろう。
   これからも読み続けたい熊吾の骨太の物語です。

三十光年の星たち  宮本輝 




三十光年の星たち(上)


三十光年の星たち(下)

2011年3月発行 毎日新聞社 上巻297p 下巻290p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

京都に住む三十歳の坪木仁志は、職を失い、恋人に捨てられ、明日の生活もままならない。親に勘当され、金貸しの佐伯平蔵から借りた八十万円の借金を返せるあてもない。そんな坪木に佐伯はある提案をする。それは、借金返済の代わりに坪木を車の運転手として雇い、返済の滞る人びとのもとへ「取り立て」に出かけるというものだった…。圧倒的な物語の愉楽。宮本文学の到達点。

「三十年間を、きみはただまっしぐらに歩き通せるか」ひと筋の光を求め、いくつもの人生が織りなす挫折と輝きの物語。世代を超えて響き合う魂。気高き文学の最高傑作。

感想 

   「10年叱られ続ける」「30年後が勝負」。
   30歳の青年の修行の物語。
   彼は金貸しに料理に植樹に。
   そして友人たちは陶芸に染物に革工芸に鍼灸に。
   
   不平を言わず手抜きをせずに続けることで
   道が開け結果が出る。
   青年の頑張りはすがすがしく先輩たちの言葉は重い。
   人生について考えさせられる物語。
 
   内容が盛りだくさん過ぎて
   彼だけでなく、お話が
   あっちへ行ったりこっちへ行ったりして大変だし
   実際にこんな風にあれこれ真摯にやり遂げるのは
   難しいだろうけれど
   そこに語られていることは真理なのだと
   信じることができました。
     

三千枚の金貨  宮本輝 「今日どんな本をよみましたか?(197361)」 


三千枚の金貨(上)


三千枚の金貨(下)

2010年7月発行 光文社 上巻270p 下巻276p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

どこかに金貨が埋められている。桜の木の下だという。働き盛りの男三人と彼らより一回り年下の女性が手を結んだ。その金貨が語る膨大な物語とは。

悲しいこと、辛いこと、腹立たしいこと…。現象に揺さぶられずに人としての喜びに生き、おおらかに歩める「おとなの心」。その「宝探し」を、四人の男女の胸躍る道程に描く。

感想

   金貨探しの過程で 明らかになっていく
   金貨を隠した人物の「過去」。

   また 金貨を探す男3人と女1人の「今」。

   それぞれの物語。
   
   金貨を探す胸躍る冒険のお話かと思ったら
   金貨を隠した人物と 金貨を探す人物や その周辺の人物の
   生き方を問いかける哲学的なお話でした。

   シルクロードの旅や ゴルフの修行や 蕎麦うちの話や
   また怪しげな金融会社や 祇園の花街などに
   あちらこちらにお話を飛ばしながら
   その奥に人生の真理を語る上下2冊です。

   作中にたくさん出てくる食事が美味しそうでした。
   

骸骨ビルの庭  宮本輝 ★ 「今日どんな本をよみましたか?(197358)」 


骸骨ビルの庭(上)


骸骨ビルの庭(下)

2009年6月発行 講談社 上巻288p 下巻282p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

住人たちを立ち退かせるため、八木沢省三郎は管理人として骸骨ビルに着任する。そこは、戦後、二人の青年が子供たちを育てた場所だった。食料にも事欠き、庭で野菜を作りながら、彼らは命を賭して子供たちと生きた。成人してもなおビルに住み続けるかつての子供たちと、老いた育ての親、それぞれの人生の軌跡と断ち切れぬ絆が八木沢の心を動かす。すべての日本人が忘れられない記憶。現代人が失った純粋な生き方が、今、鮮やかに甦る。

育ての親、阿部轍正は、子供たちの一人、桐田夏美への性的暴行の汚名を着たまま、苦悩のうちに死んだ。真相を求めて、八木沢は夏美の行方を追う。過去の謎が謎を呼び、秘密は深まる。一方、八木沢はビルにもう一度畑を甦らせようと一人耕し始める。そして、小さな命が蕾をつけるとき、骸骨ビルの本当の意味が明らかになる。自分は何のために、そして、誰のために、生きているのか?心の奥底から溢れ出す人間への讃歌。すべての生きとし生けるものへ贈る感動の長篇小説。

感想

   哲学的な内容をもつ 重厚な小説。
   平成6年の時代から 戦後数年たった時代を回顧する体裁。
   いつも変わらない大阪・十三の にぎやかで猥雑な雰囲気の中
   二人の青年と戦争孤児たちの生きるための必死な戦後の日々と
   それについて 思い返し意味をもう一度与える平成6年。

   八木沢の暇つぶしであったはずの料理・読書・農作業からも
   生きていることに対する感謝と畏怖がにじみ出てきていました。
   書き留めておきたい文章が 多く並んでいて
   何度も読み返したくなる作品です。

   八木沢が はじめて聞き覚えた関西弁について
   つらつら意味を考えるところは 関西出身の
   宮本さんならではでしょうか。くすくすっと 笑えました。  

花の回廊  宮本輝 




出版社 / 著者からの内容紹介

昭和32年、財産を失った松坂熊吾は、電気も水道も止められた大阪・船津橋のビルで、来る自動車社会を見据えた巨大モータープールの設立に奔走し、妻の房江は小料理屋の下働きで一家を支える。一方、小学生の伸仁は尼崎の貧しいアパートに住み、壮烈な人間ドラマの渦に巻き込まれていく。大河小説の最高峰「流転の海」シリーズ最新作!

感想

   前作より5年ぶり。今作も松坂熊吾の生きるエネルギーに圧倒されます。