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私はあなたの記憶のなかに  角田光代  ★   



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私はあなたの記憶のなかに [ 角田 光代 ]
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2018年2月発行 小学館 288p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

角田ワールド全開!!待望の小説集。「父とガムと彼女」初子さんは扉のような人だった。小学生だった私に、扉の向こうの世界を教えてくれた。「猫男」K和田くんは消しゴムのような男の子だった。他人の弱さに共振して自分をすり減らす。「水曜日の恋人」イワナさんは母の恋人だった。私は、母にふられた彼と遊んであげることにした。「地上発、宇宙経由」大学生・人妻・夫・元恋人。さまざまな男女の過去と現在が織りなす携帯メールの物語。「私はあなたの記憶のなかに」姿を消した妻の書き置きを読んで、僕は記憶をさかのぼる旅に出た。(ほか三篇)

【目次】(「BOOK」データベースより)

父とガムと彼女/猫男/神さまのタクシー/水曜日の恋人/空のクロール/おかえりなさい/地上発、宇宙経由/私はあなたの記憶のなかに

【感想】

   どれも10年以上前、
   アンソロジーや雑誌で発表された短編8つを集めた一冊。

   過去に出会った風変わりな人たちの記憶。
   将来の記憶となる今直面している切実。

   どれもどれも巧くて、胸に刺さって、
   読み終えた今、すごい満足感。

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拳の先  角田光代  ★   



拳の先

拳の先
著者:角田光代
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2016年3月発行 文藝春秋 540p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

文芸編集者として忙しい日々を過ごす那波田空也は、あるきっかけで再びボクシングとの距離を縮める。初めての恋人・つた絵の存在、ジムに通う小学生ノンちゃんの抱える闇、トレーナー有田が振りまく無意識の悪意、脅威の新人選手・岸本修斗。リングという圧倒的空間に熱狂と感動を描ききる!傑作長編小説。

【感想】

   すっごく面白かった!

   文芸編集者が
   ボクサーやジムの人間やその周りの人を見て
   感じたこと考えたこと。
  
   私はボクシングに興味がないし、
   試合を見るのは嫌いなくらいなんだけど
   すごくよかった。

   ボクシングだけに留まらない
   普遍的なものがあるし
   ボクシングのシーンは美しかった。

   読み終えて胸の奥から熱くなってる。

坂の途中の家  角田光代   



坂の途中の家

坂の途中の家
著者:角田光代
価格:1,728円(税込、送料込)
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2016年1月発行 朝日新聞出版 420p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇にみずからを重ねていくのだったー。社会を震撼させた乳幼児の虐待死事件と“家族”であることの心と闇に迫る心理サスペンス。

【感想】

   我が子を虐待死させた水穂と、
   その裁判の補充裁判員となった、自身も女児を持つ里沙子から、
   妻や母親としての生き方がつきつけられる。

   あるべき姿を求められ続ける日々。

   里沙子が水穂によって、と同じく、
   わたしたちも里沙子によって思いを開かれるのだ。

おまえじゃなきゃだめなんだ  角田光代   



「買おう!離婚指輪を」傑作オリジナル短篇集

秘かな決意をジュエリーに託し、高級宿の一夜が人生を整える。すべての女子の宝石のような想いを集めた傑作オリジナル短篇集。

おまえじゃなきゃだめなんだ

おまえじゃなきゃだめなんだ
著者:角田光代
価格:572円(税込、送料込)
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2015年1月発行 文春文庫 284p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ジュエリーショップで、婚約指輪を見つめるカップルたち。親に結婚を反対されて現実を見始めた若い二人と、離婚を決めた大人の二人。それぞれの思いが形になる光景が胸に響く「消えない光」他23編。人を好きになって味わう無敵の喜び、迷い、信頼と哀しみ、約束の先にあるものーすべての大人に贈る宝石のような恋愛短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

約束のジュエリー(今日を刻む/扉を開ける/時を磨く/あの日に還る/世界に踏み出す)/あの宿へ(しずかな絢爛/下り坂上り坂/あなたはあなたの道を/彼女の「ほんもの」)/さいごに咲く花/最後のキス/幼い恋/おまえじゃなきゃだめなんだ/それぞれのウィーン/すれ違う人/不完全なわたしたち(マシェール二番街 中野区丸山二丁目/芙蓉館 御殿場市三ノ岡/北原荘201号室 横浜市港北区小机町21××/スカイビル十四階 横浜市西区高島二丁目/平岡荘101号室 横浜市神奈川区神大寺二丁目/紅座 横浜市港北区仲手原21××/共栄ハイツ305 杉並区久我山2-9-××/橙の家 川崎市高津区二子1-××-××)/消えない光

【感想】

   24の恋愛にまつわる短編&掌編集。

   角田さんご自身のずっしりとした長編と比べて
   あっさりめだな~と思いつつ読んでましたが、
   ずんときたり
   しんときたりするものが
   紛れ込んでいるから油断ならない。

   表題作と「さいごに咲く花」が一番好き。

笹の舟で海をわたる  角田光代  ☆   



笹の舟で海をわたる

笹の舟で海をわたる
著者:角田光代
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2014年9月発行 毎日新聞社 407p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

あの日、思い描いた未来を生きていますか?豊かさに向かう時代、辛い過去を葬ったまま、少女たちは幸福になったのだろうかー。激動の戦後を生き抜いたすべての日本人に贈る感動大作!

【感想】

   ずっしりと、ずーんと きた。

   戦中から平成にかけて生きた
   平凡な主婦の左織と
   人気料理研究家の風美子。

   二人は戦時中同じ疎開先にいて、
   兄弟を夫とする縁を結ぶ。

   平凡だったはずの左織の生活に
   風美子が深く関わってきて、
   左織の心は乱されていく。

   左織の人生はどうなるのか、
   まるで自分の人生を見せられているようで、
   ページを痛みと共にめくりました。

   戦中から平成の、生活、時代、事件とともに語られる、
   一人の平凡な女性の、
   一見穏やかでようでいて、
   激しい葛藤をともなう、
   ただ在る、人生が胸に迫ります。

平凡  角田光代   



平凡

平凡
著者:角田光代
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2014年5月発行 新潮社 222p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

もし、あの人と結婚していなければ。別れていなければ…。仕事を続けていれば。どんなふうに暮らしたって、絶対、選ばなかった方のことを想像してしまう。6人の「もし」を描いた傑作小説集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

もうひとつ/月が笑う/こともなし/いつかの一歩/平凡/どこかべつのところで

【感想】

   うわわわー!
   これはあかんです!

   人生の「もし」を描く6編の短編集。

   あのとき
   「ああしなければ」「こうしていれば」で
   歩んだかもしれない人生を思い煩う主人公たち。

   私も思うのよね、そういうこと、よく。

   なので
   ぐさぐさ弱いところを掘り起こされたような気分です。

   けれど読後感は決して後ろ向きではありません。
   過去の「もし」の上に成り立つ今の人生が
   愛おしくなり、生きていかなきゃな、と思うのです。

私のなかの彼女  角田光代   


私のなかの彼女

私のなかの彼女
著者:角田光代
価格:1,575円(税込、送料込)
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2013年11月発行 新潮社 294p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

男と張り合おうとするな。みごとに潰されるから。祖母の残した言葉の意味は何だったのだろう。全力を注げる仕事を見つけて、ようやく彼に近づけたのに、和歌と仙太郎の関係は、いつかどこかでねじ曲がった。心血を注いだ渾身の長篇小説。

【感想】

   バブル時代に田舎から東京に出てきて
   学生時代を送り就職し、
   恋人に追いつきたいと思い 自分に自信が持てず、
   祖母が作家を目指していたと知り
   母にそれは恥ずかしいことだと言われ、
   そしてついに自分で小説を書き始める女性・和歌の
   18~33歳までの様子。

   創作と生活と恋人との間の和歌の不安定な気持ちの揺れ動き、
   恋人・仙太郎の絶妙に和歌を傷つける言動、
   母の和歌を、祖母を認めない頑なな態度。

   それらが読んでいる間ずっと
   ぎりぎりとわたしを刺してきました。
   なんという凄みのある小説。

   創作ということ、女が生きるということを
   角田さんが読者に突き付けているような気がします。

   どうしても和歌と角田さんが重なるのだけど
   実際のところはどうなのでしょうね。

紙の月  角田光代   



紙の月

紙の月
著者:角田光代
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2012年3月発行 角川春樹事務所 313p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。彼女は、果たして逃げ切れるのか?あまりにもスリリングで狂おしいまでに切実な、角田光代、待望の長篇小説。

【感想】

   普通の主婦だったのに
   勤め先の銀行のお金を使いこんでいくようになる
   梨花。

   そしてその友人たち。

   彼女らのお金に対する態度が怖くて怖くて怖くて、
   怖くてそれはダメだとわかっているのに
   その世界に引きずり込まれそうでした。

   さすが角田光代。

空の拳  角田光代   

文芸編集志望の若手社員・那波田空也が異動を命じられたのは“税金対策”部署と揶揄される「ザ・拳」編集部。
空也が編集長に命じられて足を踏み入れた「くさくてうるさい」ボクシングジム。
そこで見たのは、派手な人気もなく、金にも名誉にも遠い、死が常にそこに横たわる過酷なスポーツに打ち込む同世代のボクサーたちだった。
彼らが自らの拳でつかみ取ろうとするものはいったいなんなのかーー。

空の拳

空の拳
著者:角田光代
価格:1,680円(税込、送料込)
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2012年10月発行 日本経済新聞出版社 485p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

たまたまジムにまぎれこんだ男が、練習して練習して練習しなければ強くなれない、金にもならず、命すら奪われかねない過酷な世界にのめり込む。人はおもしろい試合を見てしまうと、夢中に、暑苦しくならずにはいられない。そこは世のうつろいと無縁の時がとまった世界。まばゆい光の下で突き上げられた拳は、いったい何を掴むのか。たたみかけるようにパワフルに、ボクシングそのものを描ききった傑作長篇。

【感想】

   角田さんの書いた男臭いボクシング小説!
   面白かった!

   不本意にもボクシング雑誌編集に異動になった空也は
   ジムの取材で若きボクサーたちと知り合う。

   ボクサーたちが強くなるのと
   空也が記者として一人前になっていくのとがシンクロしてて
   よかったぁ。

   3人のボクサーがいて
   強くなったり足踏みしたり挫折したり
   その紆余曲折や
   気持ちが揺れ動いたりするのが、
   丹念に書かれているので
   私も思いっきり応援しながら読みました。

   それに試合のシーンもリアル。
   まるで目の前で試合が行われているようでした。
   
   ジャブ、フック、ストレート!

月と雷  角田光代   


月と雷

月と雷
著者:角田光代
価格:1,470円(税込、送料込)
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2012年7月発行 中央公論新社 235p 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

不意の出会いはありうべき未来を変えてしまうのか。ふつうの家庭、すこやかなる恋人、まっとうな母親像…「かくあるべし」からはみ出した30代の選択は。最新長篇小説。

【感想】

   ふらふらと他人の好意に甘えて暮らしてきた
   智とその母・直子。

   少女時代に直子・智と一緒に暮らしたことのある
   泰子はまた彼らと出会い、
   再び人生を変えられたように感じる。

   他人に人生を変えられてしまう怖さ。
   でも新しい地平が見えるような楽しみもある。

   直子と智は、自堕落な生活で、
   食事はお菓子でOKとか、洗濯掃除などしなくて平気とか
   学校は行きたくなければ行かなくてもいいとか
   他人について行って生きていくのと合せて
   「普通」じゃないと思える。

   でも「普通」ってなんだろ、
   「ルール」ってなんだろ、
   という問いが投げかけられている。

   私自身はそんな風には思い切れないけれど。
   それでも私にも何か「ねじれ」はあるのだろうな。
   って思いました。