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吉原十二月  松井今朝子




吉原十二月

2011年1月発行 幻冬舎 326p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

容貌も気性もまるきり違うふたりの妓。妓楼を二分する激しい嫉妬とつば競り合いの先に女の幸せはあるのか?欲望を喰らい、花魁となる。

感想

   幼いときから いっしょに吉原で育ってきた二人の花魁。
   小夜衣と胡蝶。
   ともに美貌に恵まれていても 性格には違いがあって
   かたや たおやかな風情 かたや 闊達な気性。

   その二人が禿・新造・花魁のときに
   どのような出来事があったのか
   雇い主である舞鶴屋庄右衛門が12の思い出を拾い上げ 
   それぞれの魅力を伝えていく。

   ふたりがどのように花魁として 花を咲かせ
   そして女性として 幸せをつかんでいったのか
   あでやかな雰囲気あふれるお話でした。

   松井今朝子さんには『吉原手引草』という作品もあります。
   『吉原手引草』のほうが ミステリー仕立てだったので
   お話全体に筋がとおっていて
   読者をひっぱる力があったように思います。

      
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星と輝き花と咲き  松井今朝子 「今日どんな本をよみましたか?(197361)」 


星と輝き花と咲き

2010年7月発行 講談社 261p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

馬車鉄道に錦絵がはためき、書生たちは人力車を追いかける。元祖アイドル+元祖追っかけ。人気に惑わされず一途に芸の道を生きる竹本綾之助とステージママとしてその活躍を支え続けた母の二人三脚の日々は、しかし、唐突な終わりを迎え─。日本最初のアイドルとファンのどこまでも熱い物語。直木賞作家・松井今朝子が描く傑作長編小説。

感想

   明治時代に実在した 人気の娘義太夫語りのお話。
   どこまでが事実でどこからが虚構なのかわからないし
   義太夫に関して ちんぷんかんぷんなので
   あまりのめりこめずに なんだか歴史の教科書を読んでいるように
   読んでしまいました。

   でも 竹本綾乃助の母のお勝が
   もっと がめつくあくどい人かと 読む前は思っていたのですが
   意外と とても娘思いで常識的な人だったことには
   なんだかほっとしました。

   周りにいて綾乃助を助ける人たちも いい人が多く
   綾乃助本人が純粋に義太夫に打ち込むから
   それに感動して 邪心なく手伝ってくれる人が
   集まったのかな、と思いました。

円朝の女  松井今朝子 「今日どんな本をよみましたか?(197358)」 


円朝の女

2009年11月発行 文藝春秋 227p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

江戸から明治へ。時代の節目に、男が変わる、女が変わる…。「牡丹燈籠」や「真景累ヶ淵」などの怪談噺をはじめ、「文七元結」「塩原多助」など数々の創作落語を残し、近代落語の祖と言われる落語界のスーパースター、三遊亭円朝。江戸から明治へ、幕府の崩壊によりすべての価値観が揺らいだ歴史の転換期に生きた大名人と、彼を愛した五人の女たちの物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

惜身の女/玄人の女/すれ違う女/時をつくる女/円朝の娘

感想

   噺家さんが語っているという設定だから 口調が小気味いい。
   上方の人情話もいいけれど 江戸の粋な話にも
   憧れますね。
   
   円朝という噺家の大名人と 彼を愛した五人の女の
   江戸から明治への転換期の中で
   時代に翻弄されながらも 自分らしく生きる姿が
   切なく哀しくも おかしみをもって描かれていました。

そろそろ旅に  松井今朝子 



2008年3月発行 講談社 478p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

のちに十返舎一九の名で「東海道中膝栗毛」を著し、一大旋風を巻き起こす重田与七郎の若き日々。故郷駿府を出て大坂、江戸へ―。行く手の定まらない男が、行きつ戻りつ、旅の途中で見つけた己れの進む道とは。直木賞作家、渾身の長編小説。

幕末あどれさん  松井今朝子 



単行本 1998年9月発行 PHP研究所
文庫本 2004年2月発行 PHP研究所

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

黒船の重い砲声によって切って落とされた維新の幕。舞台の上では、時勢に翻弄されるアドレサン(若者たち)の、さまざまな人生が演じられる―講武所通いの生活を捨て芝居の立作者に弟子入りした久保田宗八郎。日本初の陸軍に志願した片瀬源之介。彼らもまた、激変する時代の流れに棹をさし、あるいは逆らって生きていくのである。多感な青年たちの人生模様を鮮やかに描く感動の時代長編。

感想

   「あどれさん」はフランス語で 「若者たち」のことです。
   激変する時代の中で みんな苦しんでいます。
   ここに出てきた宗八郎が
   「銀座開化事件帖」「果ての花火」の主人公となります。

果ての花火  松井今朝子 




【内容情報】(「BOOK」データベースより)

太政官政府、官僚、株式会社、言論、教育、そして徴兵…。いまだ猿まねばかりで、新生ニッポンの夜明けは遠い。西南戦争前夜の大転換期、江戸の侠気と残り香に酔う大好評シリーズ第二弾。


   まだ続きそうです。

銀座開化事件帖  松井今朝子 




【内容情報】(「BOOK」データベースより)

士族の身でありながら芝居に関わり、御一新後は蝦夷地に渡った変わり種。久々に江戸ならぬ東京に戻ってきた宗八郎が頼まれたのは…。近代日本の青春期・明治ならではの珍妙な事件が次々と起こる街・銀座。ヤソ信者の元若様や薩摩っぽの巡査も大活躍、笑いと涙がたっぷりの事件帖。

感想

   前作「幕末あどれさん」続編「果ての花火」です。

吉原手引草  松井今朝子  ★ 




内容(「BOOK」データベースより)

なぜ、吉原一を誇った花魁葛城は、忽然と姿を消したのか?遣手、幇間、楼主、女衒、お大尽―吉原に生きる魑魅魍魎の口から語られる、廓の表と裏。やがて隠されていた真実が、葛城の決意と悲しみが、徐々に明らかになっていく…。誰の言葉が真実なのか。失踪事件の謎を追いながら、嘘と真が渦巻く吉原を見事に紡ぎあげた、次代を担う俊英の傑作