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淋しいのはお前だけじゃな  桝野浩一


淋しいのはお前だけじゃな

単行本版 2003年12月発行 集英社 132p
文庫本版 2008年3月発行 集英社 155p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

振り向いてくれたけれども「がんばれ」はたぶん自分に言った言葉だ―。残業続きで恋人に会えない夏の日々、文芸部の美少女と何も起こらなかった高校時代、今も発熱し続ける叶わなかった夢…。短歌の背後にはいつも、淋しくて優しいストーリーがあった。日常の小さな感情を温かな筆致で描く、短い歌と短いストーリー。オオキトモユキの筆による、ユーモラスで少し悲しい絵物語も同時収録。

感想

   35首の短歌とそれの成立事情を語った短文からなる作品。

   どれを読んでも胸の奥がツン、としました。
   的確に選ばれた言葉で これまで気付かなかった真実に
   向き合わされます。

   「淋しい」と思ったこともないくらい淋しかったと気づいてしまう
   (本書102ページ)
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ショートソング  桝野浩一 「今日どんな本をよみましたか?(197358)」 


ショートソング

2006年11月発行 集英社 327p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ハーフの美男子なのに内気で、いまだチェリーボーイの大学生、克夫。憧れの先輩、舞子にデートに誘われたが、連れていかれたのはなんと短歌の会!?しかも舞子のそばには、メガネの似合うプレイボーイ、天才歌人の伊賀がいた。そして、彼らの騒々しい日々が始まった―。カフェの街、吉祥寺を舞台に、克夫と伊賀、2つの視点で描かれる青春ストーリー。人気歌人による初の長編小説。

感想

   短歌といえば 「百人一首」と「サラダ記念日」しか知らない
   私ですが 作中にちりばめられた現代短歌をおもしろく読みました。
   
   「ついていないわけじゃなくってラッキーなことが
    特別起こらないだけ」

   「虹を見た もっと見ようと思ったら消えていたけど
    二人で見てた」

   「なんだっていいから自信が持ちたくて毛糸洗いを
    アクロンでする」

   などなど・・・。
   こういった短歌が百首以上ありました。

   話は ハンサムだけどもてない大学生と 
   プレイボーイな若き歌人の 吉祥寺での日常が
   交互につづられています。
   吉祥寺って やたらカフェがあるんですね~。
   内容的には 下ネタも多くって
   元が携帯サイトに載っていたものだからか 章が短くて
   どちらかといえば 読みにくかったのですが
   短歌に感動したので ★3つで。 

僕は運動おんち  桝野浩一 「今日どんな本をよみましたか?(197358)」 


僕は運動おんち

2009年6月発行 集英社 291p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

運動も勉強もできず、落ち込みがちな高校生の勝。運動音痴から「うんちゃん」とあだ名され、同じ高校に美しい妹が入学してからは変に目立って、ますます死にたい毎日。そんな中、詩を書く柔道部の男子と親しくなり、彼の幼なじみである、髪の長い女子柔道部エースに恋してしまう。なぜか運動部にも入部するハメになり、学校生活は予想外の方向へ─。笑えて元気が出る青春小説。

感想

   今更ながら 夏の文庫フェアから未読の本を読んでみよう~
   の中の一冊です。

   なんだか人生に絶望していて 自殺することばかり考えている
   高2男子が主人公。
   だんだん 友達も増えて 自分の得意なことも見つかって
   世界がひろがっていくというお話。
   主人公のだめっぷりが笑えます。
   そこまで 世界は 悪いところじゃないんだよ。という
   メッセージが伝わってきました。