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デートクレンジング  柚木麻子   



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2018年4月発行 祥伝社 232p

【内容紹介】

「私にはもう時間がないの」
女を焦らせる見えない時計を壊してしまえたらいいのに。

喫茶店で働く佐知子には、アイドルグループ「デートクレンジング」のマネージャーをする実花という親友がいる。
実花は自身もかつてアイドルを目指していた根っからのアイドルオタク。
何度も二人でライブを観に行ったけれど、佐知子は隣で踊る実花よりも眩しく輝く女の子を見つけることは出来なかった。
ある事件がきっかけで十年間、人生を捧げてきたグループが解散に追い込まれ、実花は突然何かに追い立てられるように“婚活"を始める。
初めて親友が曝け出した脆さを前に、佐知子は大切なことを告げられずにいて……。

自分らしく生きたいと願うあなたに最高のエールを贈る書下ろし長編小説。

【感想】 

   35歳の既婚女性と芸能事務所で働いている独身女性の友情。
   
   二人の妊活と婚活、気持ちのすれ違いや、
   いろんな考えをもつ女性や、アイドルグループの浮き沈みを
   細かく描いて、
   女性にかけられた呪いや、それに囚われない生き方を語る一冊。

   「もう、私たち、こんなレースからは降りるべきなのではないかーー。
    世間の呈する規範に自分を寄り添わせる限り、一生焦り続け、
    常になんらかの活動中ということになる。」(p150)

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2017年9月発行 双葉社 

【内容情報】(出版社より)

あの人の中には、淀んだ流れがあったーー。28歳の井出菫は、かつて恋人に撮影を許した裸の写真が、ネットにアップされていることを偶然発見する。恋人の名は光晴といった。光晴はおどけたりして仲間内では明るく振る舞うものの、どこかそれに無理を感じさせる、ミステリアスな危うさを持っていた。しかし、なぜ6年も経って、この写真が出回るのか。菫は友人の協力も借りて調べながら、光晴との付き合いを思い起こす。飲み会の帰りに渋谷から暗渠をたどって帰った夜が初めて意識した時だったな……。菫の懊悩と不安を追いかけながら、魂の再生を問う感動長編。

【感想】

   6年前に元彼が撮った裸の写真が
   ネットに流出した菫の再生。

   元彼の言い訳と後悔と少しの変化。

   女性を取り巻く偏見やしがらみに対する
   柚木さんの主張を感じた。

   菫のもともと持っている性質や家族や友人が
   とてもいいものであってよかったなあと思う。

BUTTER  柚木麻子   



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2017年4月発行 新潮社 484p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。世間を騒がせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿と、女性としての自信に満ち溢れた言動だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。だが、取材を重ねるうち、欲望と快楽に忠実な彼女の言動に、翻弄されるようになっていくー。読み進むほどに濃厚な、圧倒的長編小説。

【感想】

   結婚詐欺の末、3人の男性を殺害したとされる
   若くも美しくもない容疑者を
   取材し始めた週刊誌女性記者が見た容疑者の姿と
   女性記者自身の変化を描く。

   タイトルどおり、重たくずっしりとした読み心地。
   うん、面白かった。

   あの木嶋佳苗事件をモデルにしている。

   読み終えて、
   女性の生き方ってひとつじゃなくて、
   いろいろあってそれでいいよなって思う。

   この本の容疑者はそれが
   過剰に振れただけなんだろうと思う。

   木嶋佳苗死刑囚がこの本について、
   自分のブログで文句つけてるのを読んだ。
   笑った。
   柚木さんと新潮社はどんな気持ちでこの本を書き、出版したのだろう。

幹事のアッコちゃん  柚木麻子   



幹事のアッコちゃん

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著者:柚木麻子
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2016年2月発行 双葉社 181p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

背中をバシッと叩いて導いてくれる、アッコさん節、次々とサク裂!妙に冷めている男性新入社員に、忘年会プロデュースの極意を…(「幹事のアッコちゃん」)。敵意をもってやって来た取材記者に、前向きに仕事に取り組む姿を見せ…(「アンチ・アッコちゃん」)。時間の使い方が下手な“永遠の部下”澤田三智子を、平日の習い事に強制参加させて…(「ケイコのアッコちゃん」)。スパイス絶妙のアドバイスで3人は変わるのか?そして「祭りとアッコちゃん」ではアッコ女史にも一大転機が!?突破の大人気シリーズ第3弾。

【目次】(「BOOK」データベースより)

幹事のアッコちゃん/アンチ・アッコちゃん/ケイコのアッコちゃん/祭りとアッコちゃん

【感想】

   あのアッコちゃんが帰ってきた!

   シリーズ第3弾の今作は
   4編ともアッコちゃんがびしびしと叱咤激励してくれます。

   すかしている新入社員、
   敵意を持つ取材記者、
   そして三智子が
   アッコちゃんに感化されて変わっていく。

   やっぱりアッコちゃんはすごいよ!

ナイルパーチの女子会  柚木麻子   



ナイルパーチの女子会

ナイルパーチの女子会
著者:柚木麻子
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2015年3月発行 文藝春秋 352p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ブログがきっかけで偶然出会った大手商社につとめる栄利子と専業主婦の翔子。互いによい友達になれそうと思ったふたりだったが、あることが原因でその関係は思いもよらぬ方向にー。女同士の関係の極北を描く、傑作長編小説。

【感想】

   キャリアウーマンと主婦ブロガーが知り合い
   お互いを食い合っていく。

   二人をはじめとして
   出てくる人の行動や考え方や
   それを通して柚木さんが突きつけてくるものが
   怖い怖い怖い。

   思わず自省。

   でも読むのをやめられない面白さ。

   はー。
   ノックアウトされた気分。
   まいりました。

3時のアッコちゃん  柚木麻子  ☆   



3時のアッコちゃん

3時のアッコちゃん
著者:柚木麻子
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2014年10月発行 双葉社 166p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

働き女子の悩み、ズバッと解決!明日の元気が湧いてくるサプリメント小説!心においしい短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

3時のアッコちゃん/メトロのアッコちゃん/シュシュと猪/梅田駅アンダーワールド

【感想】

   今回も元気がもらえる1冊! 

   悩み傷ついた働き女子に力を贈る短編4つ! 

   アッコちゃんが表に出てくるのはそのうち半分ね。

   見方、生き方をちょっと変えてみると
   新しい風がふいてきて
   一歩前に進める力がわいてくる、っていいなあ。

   最後の1編は大阪は梅田の地下で
   就活中の女の子が道に迷う話。

   そうか、他地域の人にとっては
   やっぱり難易度高いのね。

   以前大阪に住んでらした柚木さんならではの
   詳細な描写ににまにましました。

ねじまき片想い~おもちゃプランナー・宝子の冒険~  柚木麻子   

ねじまき片想い

ねじまき片想い
著者:柚木麻子
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2014年8月発行 東京創元社 250p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

毎朝スカイツリーを見上げながら、水上バスで通勤する富田宝子、28歳。浅草にあるおもちゃ会社の敏腕プランナーとして働く彼女は、次から次へと災難に見舞われる片想い中の西島のため、SP気分で密かに彼のトラブルを解決していく…!やがて、自分の気持ちに向き合ったとき、宝子はー。

【目次】(「BOOK」データベースより)

スカイツリーを君と/三社祭でまちあわせ/花やしきでもう一度/花火大会で恋泥棒/あなたもカーニバル


【感想】

   ふぉぉ~。
   楽しかった~。

   浅草のおもちゃ会社で
   ヒット作を連発する宝子が
   片想いした相手のために、
   殺人事件や詐欺事件を解決したり
   新たな仕事や住む場所を提供したり
   悩んだり。

   彼女の奮闘がもう楽しくて!
  
   それに宝子を見守り応援する
   周りのみんながまたあたたかくていいんだな~。

   最後に宝子がたどりついた心境が爽快!

   これからも恋に仕事にがんばれ、宝子!

本屋さんのダイアナ  柚木麻子   


本屋さんのダイアナ

本屋さんのダイアナ
著者:柚木麻子
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2014年4月発行 新潮社 250p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

私の呪いを解けるのは、私だけ。「大穴」という名前、金色に染められたパサパサの髪、行方知れずの父親。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と同級生の彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人は、一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”にー。少女から大人への輝ける瞬間。強さと切なさを紡ぐ長編小説。

【感想】

   読み終えてぐっときます。

   お互いを憧れの存在と思う二人の女の子が
   「呪い」を自分や親がかけ、
   それを自分や周りの人や、本の力で解いていく、
   約15年間の成長と友情の物語に
   どきどきしたり、はっとしたり。

   そして相変わらずすっごい量の情報に脱帽。

   以前ネットで見かけたのだけれど、
   たしかに読んでいるときの音楽には
   アナと雪の女王の「Let it go!」がぴったり! 

   そして文中に出てくる本のタイトルは
   いったいいくつなんだろうと思うほど、
   次から次へと魅力的な本がでてきてくらくら!

   これは本が好きな私たちへの
   プレゼントの一冊だと思いました。

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その手をにぎりたい  柚木麻子   



80年代。都内のOL・青子は、偶然入った鮨店で衝撃を受けた。そのお店「すし静」では、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べる。
青子は、その味に次第にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。一ノ瀬との恋は成就するのか?

その手をにぎりたい

その手をにぎりたい
著者:柚木麻子
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2014年1月発行 小学館 206p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

恋と仕事とお鮨に生きるバブル期OL大河小説!

【感想】

   楽しかった!

   地方出身、東京でOLをしている青子が
   1983年に東京に別れを告げると決めて
   座った高級寿司屋で開眼してから、
   仕事に恋愛にそして寿司にとのめりこんだ10年間。

   青子の奮闘が当時のファッション・世相とともに描かれ、
   しびれます。

   鮨をにぎる「その手」、
   鮨をさしだす「その手」が魅力的で、
   青子ならずとも握りしめたくなりました。

   そしてその鮨が!

   何、このごはんの粒の輝き、ネタの艶やかさ!
   美味しそうでたまりません。

   青子の中の本物が
   本物の鮨によって磨かれていく10年間。

   ご馳走様でした。

伊藤くん A to E  柚木麻子   



伊藤くんA to E

伊藤くんA to E
著者:柚木麻子
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2013年9月発行 幻冬舎 242p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

伊藤に長い間片思いするが、粗末に扱われ続けるデパート勤務の美人。伊藤からストーカーまがいの好意を持たれる、バイトに身の入らないフリーター。伊藤の童貞を奪う、男を切らしたことのないデパ地下ケーキ店の副店長。処女は重いと伊藤にふられ、自暴自棄になって初体験を済ませようとする大学職員。伊藤が熱心に通いつめる勉強会を開く、すでに売れなくなった33歳の脚本家。こんな男のどこがいいのか。5人の女性を振り回す、伊藤誠二郎。顔はいいが、自意識過剰、無神経すぎる男に彼女たちが抱いてしまう恋心、苛立ち、嫉妬、執着、優越感。ほろ苦く痛がゆい著者会心の成長小説。

【感想】

   顔はいいが、自意識過剰、無神経すぎる
   伊藤くんに振り回される5人の女性。

   伊藤くんがだめだめのクズ男。
   どうしてそんなに女性から好かれるのかわからないけれど、
   「好き」って言う気持ちは理屈じゃないからな~。

   彼女らは彼に振り回されるなかで
   自分を見つめ直し成長を遂げるんだけれど、
   いやいや、
   そんな一筋縄でいくようないいお話ではありませんよ。

   なんですか、
   この虚しさと緊迫感と
   最後に来ての伊藤くんの壊れっぷり。

   「伊藤くん」というブラックホールに
   ずぶずぶと吸い込まれていくような怖さがありました。

   最終章の脚本家と伊藤くんの
   創作に関する言い合いは
   柚木さんの心の中が反映されてたりするのかな。

   ともあれ、ラストに向けてがーっとくる
   なんともブラックな怖いお話でした。

   女性たちは成長して前に進めそうなんだけれど、
   伊藤くんはこの先どうなっちゃうんだろう。