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利休の茶杓 とびきり屋見立て帖  山本兼一   



利休の茶杓

利休の茶杓
著者:山本兼一
価格:1,620円(税込、送料込)
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2014年5月発行 文藝春秋 250p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

五十本の茶杓の中に一本だけあるという、「ほんまもん」の利休の茶杓。はたしてゆずは目利きできるのかー?道具屋若夫婦の奮闘を描く“はんなり”系時代小説「とびきり屋見立て帖」シリーズ第四弾。

【目次】(「BOOK」データベースより)

よろこび百万両/みやこ鳥/鈴虫/自在の龍/ものいわずひとがくる/利休の茶杓

【感想】

   幕末の京都、
   三条の河原近くの道具屋・とびきり屋シリーズ第四弾。

   これまでより格式の上がった道具を扱い、
   若夫婦や店の者たちの息がぴったり合って、
   道具にまつわる騒動を解決。
   
   たびたび絡んでくる芹沢鴨との因縁はどうなる、
   さて、これから先がますます楽しみ、
   といったところでの絶筆。

   さびしいなあ。

   これまで多くの作品をありがとうございました。
   ご冥福をお祈りいたしします。

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赤絵そうめん とびきり屋見立て帖  山本兼一 



幕末の京都。夫婦で道具屋を営む真之介とゆず。ある日坂本龍馬から赤絵の鉢の商いの話を持ちかけられるが……。シリーズ第3弾。


赤絵そうめん

2011年11月 文藝春秋 259p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

豪商の蔵には数えきれぬほどのお宝が…ゆずと真之介が目利きしまっせ!幕末の風雲京都。道具屋若夫婦の波乱に富んだ世渡り。

【目次】(「BOOK」データベースより)

赤絵そうめん/しょんべん吉左衛門/からこ夢幻/笑う髑髏/うつろ花/虹の橋

感想 

   シリーズ三作目。
   今回もお道具にまつわるあれこれを楽しく読みました。

   けれど幕末という時代を考えると
   これから先の暗さが思いやられます。
   無理に時代を幕末にしなくてもよかったのでは、と
   今のところは思います。

   読んでいてここまでの3巻でたくさんお話があったのに、
   まだ二人が結婚して
   あまり日がたっていないことに気がついてびっくり。
   少しずつ話は進んでいくようです。

   真之介の正直さと度胸と 
   ゆずの機転とお道具に関する知識との組み合わせが
   絶妙でいい夫婦です。

   最後の「虹の橋」の夕焼けと虹のくだりは、
   夕方の虹は西の空には出ないだろう、ということが
   気になってしまったけれど、
   うまいオチのつけ方で安心しました。

銀の島  山本兼一 「今日どんな本をよみましたか?(197362)」 




銀の島

2011年6月発行 朝日新聞出版 446p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

時は戦国ー宣教師ザビエルと同時に日本に潜入した男がいた。ポルトガル国王の密命「石見銀山占領計画」を帯びた特任司令官バラッタは石見銀山を訪れ、占領作戦を展開させる。ザビエルの教えに疑念を抱き、破門された安次郎らは、バラッタの野望を砕くため倭寇の大海賊・王直に命がけの談判に及ぶが…迫りくるポルトガル大艦隊、迎え撃つは薩摩の安次郎と倭寇の大海賊・王直船団ー戦国史を根底から覆す驚天動地の時代活劇巨篇。

感想 

   ザビエルの布教の影で
   石見銀山を狙うポルトガルの騎士・バラッタ。
   彼らの言動から ヨーロッパ人が
   自国民たち以外をバカにしてきたことが
   見えて気分が悪かった。
   こういう手法でポルトガルやスペインは
   世界中を植民地にしていったんだろうなぁ。
   教科書ではわからない歴史の裏側です。
  
   先日読んだ『星火瞬く』は
   江戸幕府末期に外国が日本を狙う話でした。
   こちらは戦国時代に日本が狙われた話。
   ほんとどちらも危ういところで
   日本の独立が守られたんだなぁ。と
   改めて認識。

   ザビエルと行動を共にしていた安次郎が、
   最後まで矜持を持ち
   日本人らしさを失わなかったことに安心しました。

神変 役小角絵巻  山本兼一 「今日どんな本をよみましたか?(197362)」 




神変

2011年7月発行 中央公論新社 426p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

中央集権の国造りを着々と進める女帝・鵜野(持統天皇)と藤原不比等。この天と地は一体誰のものなのか?役小角は鬼神を操り強大な支配者に挑む。直木賞作家・山本兼一の新たなる地平。

感想 

   役小角とは修験道の祖の役行者のこと。
   そういう人物がいたことは知っていましたが
   飛鳥時代の人物とは知らなかったです。

   山の民である役小角とその仲間は
   大和朝廷を作ろうとしている
   持統天皇と対決する。
   なぜ勝手に戸籍や身分を定めようとするのか。
   自由に生きることをのぞむ彼らは
   藤原京の造営を阻止しようと
   団結し戦う。

   歴史の教科書ではわからない
   大和朝廷の国づくりの強引な手法が描かれているのが
   新鮮でした。

   役小角は吉野や熊野の山を駆けて修行を積み
   超人的な力を得ていきます。

   この土地がちょうど世界遺産の
   紀伊山地の霊場と参詣道のあたりです。
   一度は行ってみたいです。
   

ええもんひとつ とびきり屋見立て帖  山本兼一 「今日どんな本をよみましたか?(197361)」 


ええもんひとつ

2010年6月発行 文藝春秋 248p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

幕末の京都で道具屋「とびきり屋」を営む若夫婦・真之介とゆず。わけありの道具を「見立て」、癖のある人々を「目利き」しながら、ふたりは少しずつ成長してゆく─。動乱の京都を舞台に、「道具」と夫婦愛を描いた佳品六篇を収録。

【目次】(「BOOK」データベースより)

夜市の女/ええもんひとつ/さきのお礼/お金のにおい/花結び/鶴と亀のゆくえ─とびきり屋なれそめ噺

感想

   『千両花嫁』の続編です。
   奉公先の大店のお嬢さん・ゆずと結婚した真之介がひらいた
   道具屋・とびきり屋での 道具をめぐるあれこれ。
   幕末の京都・三条木屋町のお店ということで
   幕末の有名人が続々と来店します。
   
   いいお道具を見分けるこつは ええもんをたくさん見ること。
   これはお道具に限りませんね。
   
   ゆずと真之介とお店の奉公人たちとの
   息もぴったりあってきて
   とびきり屋は どんどん繁盛していきそうです。

   まだまだ続編がありそうですが
   これから 幕末の京都の騒乱とどうからめていくのか
   気になるところです。
         

ジパング島発見記  山本兼一 「今日どんな本をよみましたか?(197358)」 



2009年7月発行 集英社 293p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

種子島に鉄炮を伝えた男ゼイモト、冒険商人ピント、イエズス会宣教師ザビエル、『日本史』を著したフロイス…。16世紀、日本にやってきた7人の西洋人の目を通して、「日本という国」を浮き彫りにする連作短篇集。西洋文化と接したことによって、日本は、どのように変わったのか。そして変わらなかったのか─。

【目次】(「BOOK」データベースより)

鉄炮をもってきた男/ホラ吹きピント/ザビエルの耳鳴り/アルメイダの悪魔祓い/フロイスのインク壺/カブラルの赤ワイン/ヴァリニャーノの思惑

感想

   戦国時代末期から安土桃山時代にかけて
   日本にやってきた異人たちの目を通して
   描く日本の様子と 彼らの苦労・冒険。
   
   日本人の作家が 異人の口を借りて
   日本を語るというのが 面白い趣向だと思いました。
   短編集のせいか 山本兼一さんにしては
   あっさりしすぎているかな。
   主人公を一人の人物に絞って もっと
   掘り下げてじっくりかいて欲しかったような気もします。

雷神の筒  山本兼一 「今日どんな本をよみましたか?(197358)」 

各社 夏の文庫フェアから 未読のものを読んでみよう~
の 集英社ナツイチから3冊目。


雷神の筒

単行本版 2006年11月発行 集英社 373p
文庫本版 2009年3月発行 集英社 444p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

織田信長はなぜ覇者になれたのか。若き日の信長に鉄炮を指南し、最強の鉄炮衆を創り上げた男の存在抜きには語れない。橋元一巴。初めは民を守るために鉄炮の改良と応用に打ち込んだ。塩硝のルートを求めて種子島に飛び、好敵手・雑賀孫市と出会う。主君が覇道を邁進する一方、悩みを深めた。疎まれつつも仕え続けた一巴の生涯を通じ、信長の天下布武への道を鮮やかに描いた斬新な長篇戦国絵巻。

感想

   記録上には ほとんど現れない橋元一巴という人物が
   どのようにして織田信長軍を 戦国一の鉄砲集団に
   成長させたのかが 荒々しく 生き生きと描かれていました。

   鉄砲という観点から 信長の天下統一が書かれているので
   天下統一への道筋は ちょっとわかりづらいかもしれません。
   他の本などで あらかじめ流れがわかっていないと
   つらいかも。
   
   長篠の戦いが これまでの説のような 三段構えではなく
   泥臭く描かれていたのが 新鮮でした。 

利休にたずねよ  山本兼一 ☆ 「今日どんな本をよみましたか?(197358)」 



2008年11月発行 PHP研究所 418p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

おのれの美学だけで天下人・秀吉と対峙した男・千利休の鮮烈なる恋、そして死。

感想

   第140回直木賞受賞作。
   前回候補となった「千両花嫁」は ほのぼのとしていましたが
   こちらは 著者お得意の 「何か」にとりつかれた男を描いて
   凄みを感じさせる作品でした。

   全24章で 利休切腹の当日から 利休の生涯の恋がはじまった日まで
   さかのぼりつつ
   いろいろな人から見た利休が描かれていきます。
   それぞれに 利休にたずねる場面があるのが
   タイトルにつながるのでしょうか。

狂い咲き正宗  山本兼一 「今日どんな本をよみましたか?(197358)」 



2008年8月発行 講談社 277p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

江戸は芝日蔭町。奉行の家に生まれながら、出奔して刀剣商に婿入りした光三郎のピカレスクロマン。町人の目で武家のまやかしを一刀両断。著者初の本格時代小説。

感想

   ちょっと怖いです。
   前作の「千両花嫁」のようなほのぼの路線の方が好き。
   「著者初の本格時代小説」って ほんとですか~?
   今までの作品は なんだったんでしょう。

いっしん虎徹  山本兼一 ☆ 「今日どんな本をよみましたか?(197358)」 



2007年4月 文藝春秋 444p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

越前で名を上げていた甲冑鍛冶・長曽祢興里(のちの虎徹)には、壮大な夢があった。自らが鍛え上げた当代随一の兜を一刀のもとに叩き切る刀を鍛える―。興里は、己を超えるべく、重病の妻を伴い江戸に出た。鉄と共に生きた伝説の刀鍛冶・虎徹の情熱と創意工夫が蘇る。一振りの刀に命をかけた刀鍛冶の波乱と葛藤の一代記。