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国宝(上・下)  吉田修一   



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2018年9月発行 朝日新聞出版

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」-侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。

鳴りやまぬ拍手と眩しいほどの光、人生の境地がここにある。芝居だけに生きてきた男たち。その命を賭してなお、見果てぬ夢を追い求めていく。今年最高の感動を届ける役者一門の大河小説。

【感想】

   極道と梨園。
   出自の違う二人が歌舞伎の世界で生きていき、
   そこに周りの様々な人物たちが入り乱れていく。

   語り口の優しさに反して、
   そこにあるのは壮絶で凄艶で美しく怖ろしい物語だった。

   すべての情景が鮮やかに目に浮かんだ。

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最後の息子  吉田修一  ☆   



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最後の息子 (文春文庫) [ 吉田修一 ]
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2002年8月発行 文春文庫 245p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

新宿でオカマの「閻魔」ちゃんと同棲して、時々はガールフレンドとも会いながら、気楽なモラトリアムの日々を過ごす「ぼく」のビデオ日記に残された映像とは…。第84回文学界新人賞を受賞した表題作の他に、長崎の高校水泳部員たちを爽やかに描いた「Water」、「破片」も収録。爽快感200%、とってもキュートな青春小説。

【目次】(「BOOK」データベースより)

最後の息子/破片/Water

【感想】

   デビュー作である表題作の他、「破片」「Water」を含む短編集。
   今頃初読み。
   すごくよかった…。

   なんて繊細な。不安定で危うい青年たちを
   息をのんで見つめた。

   長編では気がつかなかった、
   一文一文の表すもの、含まれるものの深さにはっとさせられる。

   どの短編もそれぞれのよさがあって
   (「最後の息子」のやるせなさと素直になれない愛情、
    「破片」の破滅へと向かう慄き)どれも好きだけど、
   いちばんは「Water」かな…。

   高校水泳部部員のお話。
   あぁ、青春。

   「坊主たちは今、将来戻りたくなる場所におるとぞ」(p223)

犯罪小説集  吉田修一   



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2016年10月発行 KADOKAWA 336p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

失踪した少女を巡り、罪悪感を抱え続ける人々。痴情のもつれで殺人まで行き着いたスナックママ。名家に生まれながらギャンブルの沼にはまった男。閉鎖的な過疎の村で壊れていく老人。華やかな生活を忘れられない元プロ野球選手。犯罪によって炙り出される人間の真実。凄絶で哀しい5つの物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

青田Y字路/曼珠姫午睡/百家楽餓鬼/万屋善次郎/白球白蛇伝

【感想】

   五編の小説。
   実際の事件を思い起こさせるものもある。

   犯罪者やその周りの人物を描いている。
 
   最初から罪を犯そうと生きている人はなくて、
   ほんの心の揺れや、
   周りのふるまいによって、
   犯罪に手を染めてしまうのが怖いと感じさせられた、
   ぞわぞわした読後感。

橋を渡る  吉田修一  ☆   



橋を渡る

橋を渡る
著者:吉田修一
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2016年3月発行 文藝春秋 435p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ビール会社の営業課長、明良。部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?都議会議員の夫と息子を愛する篤子。思いがけず夫や、ママ友の秘密を知ってしまう。TV局の報道ディレクター、謙一郎。香港の雨傘革命や生殖医療研究を取材する。結婚を控えたある日…2014年の東京で暮らす3人の悩み、ためらい。果たして、あの選択でよかったのかー

【目次】(「BOOK」データベースより)

春ー明良/夏ー篤子/秋ー謙一郎/そして、冬

【感想】

   読み終えて、うわあ、と暫し放心。

   2014年、3人の人物を中心とした群像劇。

   「正しい」ことからずれている事柄が続き
   不協和音のような嫌な響きがする。
   けれど目が離せない。

   そしてそこから連れていかれた後半は
   思わぬところ。

   そうか~そうなのか。
   面白かった!

森は知っている  吉田修一   



森は知っている

森は知っている
著者:吉田修一
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2015年4月発行 幻冬舎 332p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

自分以外の人間は誰も信じるなー子供の頃からそう言われ続けて育てられた。しかし、その言葉には、まだ逃げ道がある。たった一人、自分だけは信じていいのだ。ささやかでも確かな“希望”を明日へと繋ぐ傑作長篇!

【感想】

   『太陽は動かない』の続編にして前日譚。

   『太陽は~』の主人公・鷹野の
   生い立ちが明らかにされ
   初めてのスパイ活動がスリルたっぷりに描かれる。

   生きていくために、仕方なかったのかな。

   太陽と緑が豊かな島での日々が
   明るいだけに、せつないよ…。

怒り  吉田修一   



殺人現場には、血文字「怒」が残されていた。事件から1年後の夏、物語は始まる。逃亡を続ける犯人・山神一也はどこにいるのか?

房総半島、新宿、沖縄。3組の家族の前に前歴不詳の男が現れて……。衝撃のラストまで一気に読ませる、吉田修一の新たなる代表作。

怒り(上)

怒り(上)
著者:吉田修一
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怒り(下)

怒り(下)
著者:吉田修一
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2014年1月発行 中央公論新社 上巻280p 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

殺人事件から1年後の夏。房総の漁港で暮らす洋平・愛子親子の前に田代が現われ、大手企業に勤めるゲイの優馬は新宿のサウナで直人と出会い、母と沖縄の離島へ引っ越した女子高生・泉は田中と知り合う。それぞれに前歴不詳の3人の男…。惨殺現場に残された「怒」の血文字。整形をして逃亡を続ける犯人・山神一也はどこにいるのか?『悪人』から7年、吉田修一の新たなる代表作!

愛子は田代から秘密を打ち明けられ、疑いを持った優馬の前から直人が消え、泉は田中が暮らす無人島である発見をするー。衝撃のラストまでページをめくる手が止まらない。『悪人』から7年、吉田修一の新たなる代表作!

【感想】

   殺人事件現場から男が逃走して一年。

   身元の知れない男三人それぞれの物語が始まる。

   しかし犯人が誰かということよりも心揺さぶられるのは
   「人を信じる」ということの儚さ難しさ、そして大切さ。

   私は人を信じている?っていう問いを
   つきつけられた思いです。

愛に乱暴  吉田修一  ☆   



愛に乱暴

愛に乱暴
著者:吉田修一
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2013年5月発行 新潮社 342p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

これは私の、私たちの愛のはずだったー本当に騙したのは、妻か?夫か?やがて、読者も騙される狂乱の純愛。“家庭”にある闇奥。“独り”でいる孤絶。デビュー以来一貫して、「ひとが誰かと繋がること」を突き詰めてきた吉田修一が、かつてない強度で描く女の業火。

【感想】

   やー面白かった!

   とある夫婦の壊れていく様。
   だんだん狂気に取りつかれていく妻と
   逃げ腰の夫。

   妻のとんでもない「愛に乱暴」具合が素敵。

   ぞわぞわしながらもひきこまれました。

   誰がなんと言おうと私は断然、
   妻を支持し応援するわ。
   あなたはちっとも悪くない。

   自分のしていることを
   さりげなく見てくれる人はいるんだ、とか、
   欲しい一言はそれだよな~、とか、
   夫のその振る舞いはないだろう、とか。

   なかなかツボをつかれましたわ。

   吉田さんの企みも
   おお、そうか!って感じでよかったです。
   (でもそれは私の中で大きな比重は占めないな)

路(ルウ)  吉田修一   



1999年、台湾に日本の新幹線が走ることになり、入社4年目の商社員、多田春香は現地への出向が決まった。春香には忘れられない思い出があった。台湾を旅した学生時代、

よく知らないまま一日を一緒に過ごした青年がいた。連絡先をなくし、それ以後ずっと会えないままだった……。台湾と日本の仕事のやり方の違いに翻弄される日本人商社員、車輛工場の建設をグアバ畑の中から眺めていた台湾人学生、台湾で生まれ育ち終戦後に日本に帰ってきた日本人老人、そして日本に留学し建築士として日本で働く台湾人青年。

それぞれをめぐる深いドラマがあり、それらが台湾新幹線の着工から開業までの大きなプロジェクトに絡んでいきます。政治では問題を抱えていても、日本と台湾の間にしっかりと育まれた個人の絆を、台湾の風土とともに色鮮やかに描く『路(ルビ:ルウ)』。大きな感動を呼ぶ、吉田修一さんの渾身の力作です。

路


著者:吉田修一
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2012年11月発行 文藝春秋 447p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ホテルの前でエリックからメモを渡された。彼の電話番号だった。「国番号も書いてあるから」とエリックは言った。すぐに春香も自分の電話番号を渡そうと思った。しかしエリックが、「電話、待ってる」と言う。「電話を待っている」と言われたはずなのに、春香の耳には「信じてる」と聞こえた。春香は自分の番号を渡さなかった。信じている、あなたを、運命を、思いを、力をー。商社員、湾生の老人、建築家、車輛工場員…台湾新幹線をめぐる日台の人々のあたたかな絆を描いた渾身の感動長篇。

【感想】

   台湾新幹線受注から開通までの7年間。
   台湾を故郷にする人々、
   台湾に働きに来た人々、
   人生が少しずつ重なり時間がすすむのを
   どきどきしながら読みました。

   そして台湾の風景、食事、生活に魅了されました。

   過ぎた時間は「路」となって結実したんだろうなぁ。

   日本に恋人を残してきた商社員。
   日本の建築会社で働く台湾人青年。
   台湾で生まれ日本に帰ってきた老人。
   台湾の仕事のやり方に慣れない商社員。
   新幹線整備工場を見つめる台湾人青年。
   など。

   登場人物それぞれのドラマが
   濃密に描きこまれていて
   それが次第に収束していくのが快感。

   台湾に日本の(日欧混在システムだけど)
   新幹線が通って良かったなぁ。って
   しみじみ思いました。
   今日も立派に走っているのかな。

   最後のシーンは本当に素晴らしくて、
   これこそ「やった!やった!やった!」でした。

太陽は動かない  吉田修一 


スパイ大作戦。
この世で最も価値あるものは情報だ。
情報は、宝・・・。
宝探しに秀でた者だけが、世界を制する。
金、性愛、名誉、幸福……
狂おしいまでの「生命の欲求」に喘ぐ、しなやかで艶やかな男女たちを描いた、超弩級のエンターテイメント長篇!

太陽は動かない

太陽は動かない
著者:吉田修一
価格:1,680円(税込、送料込)
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2012年4月発行 幻冬舎 428p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

新油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。AN通信の鷹野一彦は、部下の田岡と共に、その背後関係を探っていた。商売敵のデイビッド・キムと、謎の美女AYAKOが暗躍し、ウイグルの反政府組織による爆破計画の噂もあるなか、田岡が何者かに拉致された…。いったい何が起きているのか。陰で糸引く黒幕の正体は?それぞれの思惑が水面下で絡み合う、目に見えない攻防戦。謀略、誘惑、疑念、野心、裏切り、そして迫るタイムリミットー。

【感想】

   はー、どきどきした!
   
   入り乱れる産業スパイの闘いの結末はどうなるのか、
   前半は馴染みのない世界だからか
   ついていきにくかったんだけど、
   後半は怒涛の展開にどきどきしすぎて胸が痛くなりました。

   鷹野、かっこよすぎるわ。
   危険な男に惚れてしまった!
   

平成猿蟹合戦図  吉田修一



歌舞伎町で働くバーテンダーが、ニッポンの未来を変えていく!? 
新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。
長崎から上京した子連れのホステス、事件現場を目撃するバーテン、冴えないホスト、政治家の秘書を志す女、世界的なチェロ奏者、韓国クラブのママ、無実の罪をかぶる元教員の娘、秋田県大館に一人住む老婆……
一人ひとりの力は弱くても心優しき8人の主人公たちが、少しの勇気と信じる力で、この国の将来を決める“戦い”に挑んでゆく! 
思いもよらぬ結末と共に爽快な読後感がやってくる、著者の新たな代表作。


平成猿蟹合戦図

2011年9月発行 朝日新聞出版 500p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。長崎から上京した子連れのホステス、事件現場を目撃するバーテン、冴えないホスト、政治家の秘書を志す女、世界的なチェロ奏者、韓国クラブのママ、無実の罪をかぶる元教員の娘、秋田県大館に一人住む老婆…心優しき八人の主人公が、少しの勇気と信じる力で、この国の未来を変える“戦い”に挑んでゆく。希望の見えない現在に一条の光をあてる傑作長編小説。

感想 

   読み終えて爽快。そしてほろり。

   物語は 長崎の五島から
   赤ん坊を連れて失踪した夫を探しに
   新宿にやってきた若いホステスが
   途方にくれているところから始まります。
   
   そこから、バーテン、ホスト、秘書、チェロ奏者、
   クラブママ、芸大生、老婆が
   登場しからみあってお話がすすみます。

   8人の主人公が最初は
   ばらばら、ゆっくり、じたばたと生きていて、
   これはどうなるの?と恐る恐る読んでいたけれど、
   中盤以降は一気にもっていかれます。
   そうきたか!という感じ。

   弱い人たちが集まっての一発逆転劇。

   まぁ、いろんなことが
   偶然も手伝ってうまくいきすぎだろ、
   という突っ込みもありかもしれないけれど、
   いいんですよねぇ、お話なんだから。

   文章の途中で、活字を変えて
   はさまれる登場人物の内面のつぶやきが
   よかったです。
   方言もここちよく、彼ら、彼女らの気持ちが
   ストレートに伝わってきました。