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あたり 魚信  山本甲士   



あたり

あたり
著者:山本甲士
価格:680円(税込、送料込)
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2014年10月発行 小学館文庫 331p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

思いがけないことから、人は変われるのかもしれない。釣りを通じて、悩んでいる人たちに小さな奇跡が訪れる。読めば勇気が湧いてきて、休日には何となく釣りに出かけたくなる。

【目次】(「BOOK」データベースより)

おいかわー追河/らいぎょー雷魚/うなぎー鰻/あゆー鮎/たなごー〓/まぶなー真鮒

【感想】

   「奇跡を信じたければ、釣りをするがいい」という
   言い伝えの残る川で釣りをし
   だんだん前向きに変わっていく
   男たちを描いた連作短編集。

   楽しくほのぼの~。

   こういうつながりってイイネ! 

   最後のまとめもまたよかった。
   奇跡よおきろ! 

   釣りや魚についても詳しく書かれていて
   興味深かったです。

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ひかりの魔女  山本甲士   



ひかりの魔女

ひかりの魔女
著者:山本甲士
価格:1,728円(税込、送料込)
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2014年3月発行 双葉社 293p

【内容紹介】

うちのばあちゃんって一体なにもの!? 浪人生の真崎光一は、同居を始めた祖母の不思議さに首を傾げる。
連れ立って歩くと、多くの人に心から慕われている。
それに変な体操をもくもくとやっていたり、作ったごはんがとんでもなく美味かったり……。
光一はやがてばあちゃんの“ある才能"に気づく。
ばあちゃんのおかげで家族は色々とうまくいくようになり、リストラに遭いそうになった父ちゃんは、むしろ出世した。
ただちに試してみたくなる、「人間関係のひと工夫」満載の痛快小説!

【感想】

   ほわぁ~。いいお話だった!

   浪人生・光一のところにやってきたおばあちゃんが使う
   「やさしい嘘」と「褒め」と「丁寧な生活」という魔法が、
   光一の家族やかつての教え子たちに変化をもたらすのが、
   「おばあちゃん最強!」って感じでよかったわぁ。

   おばあちゃんが「完全なる善人」というわけではなく、
   若干腹黒い感じであるのが、
   また、いい味なんだなあ。

   いい味と言えば、
   おばあちゃんが作る料理がどれも美味しそうで。

   そして、孫の光一がやさしくていい子なんだな、これが。

ダイナマイト・キッドなんか大嫌い  山本甲士 



マッチョな探偵とちょっとおデブな婦人警官の凸凹コンビが、あっと驚く推理で事件の謎を解く。『ひなた弁当』の著者が描く、新感覚の筋トレ×ミステリー。

ダイナマイト・キッドなんか大嫌い

ダイナマイト・キッドなんか大嫌い
著者:山本甲士
価格:734円(税込、送料込)
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2014年4月発行 中公文庫 342p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

体を鍛えることが趣味の中年オヤジと、ふくよかな女警官の凸凹コンビが、いやいやながらも手を組んだ。頭脳ならぬ筋肉で迷宮入りしそうな事件に挑む。推理を楽しみながら、筋トレ理論にも詳しくなれてまさに一石二鳥!?読めばムキムキ、痛快ユーモアミステリー。


【感想】

   なにやだー面白い!

   昔因縁のあったマッチョな中年男性と
   少し太ってる新米女性警察官が
   コンビを組んで
   4件の殺人事件を捜査するんだけど、
   その最中に筋トレの薀蓄が爆発して
   捜査に生かされる!

   よくもまあこんな組み合わせが。
   あはは!

再会キャッチボール  山本甲士





2011年6月発行 小学館文庫 315p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

売れないフリーライターの白銀力也は、ある日、先方の要望で、実際に会ったことが一度もない実の父親、合馬邦人のインタビュー取材を行うことになった。そして取材の後で合馬から、会いたい人物が四名いると言われ、その同行を求められた力也は了解する。俳優の傍ら居酒屋チェーンの経営を手がけて成功を収めた合馬は、評判どおり強引でアクの強い人物だった。元マネージャーや力也にとっての異母弟などを、合馬は何が目的で訪ねるのか。取材旅行を続ける凸凹親子の結末は!?読むと、これからの人生について考え直してみたくなる物語。文庫書き下ろし第一弾。

感想 

   こういうほのぼの・じ~ん、としたお話は大好き。
   白銀力也は これまで会ったことのなかった
   実父・合馬邦人が 4人の人物に会いに行くのに
   同行する。
   それは 合馬邦人が謝りたい人物だった。
   
   どうして合馬邦人は謝りたいのか。
   どういう風に謝るのか。
   謝った後 相手側はどう返事をするのか。

   人と人との付き合いについて
   そして 
   自分の選んだ人生に誇りをもつことについて
   考えさせられるお話でした。
   
   合馬邦人は ちょっと自分勝手な人物で
   力也はその行動に振り回されますが
   しだいしだいに これまでに持てなかった
   「親子の時間」を過ごすうちに
   お互いを理解しようとしていくのには
   救われた思いがしました。

   力也の奥さん・優奈がしっかりもので
   素敵。
   きっとこれからも力也は
   いい記事を書いていくんだろうな、と
   信じています。

   

迷わず働け  山本甲士    



三川は、中学の同級生伊部に偶然会う。これから入る会社に嫌気がさしていた伊部に顔がよく似た三川は、借金返済のため、身代わりで働くことに。そこでは派閥争いで歓迎されざる社員だった。果たして勝ち残れるのか?


迷わず働け

2011年1月発行 小学館文庫 328p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ヤクザに借金返済を迫られていた三川哲司は、中学の同級生伊部に偶然出会う。これから入社する会社に嫌気がさしていた伊部。彼とうりふたつだった三川は、代わりにその会社で働くことにする。しかし、入社した会社では派閥争いがあり、リストラが行われようとしていて、新入社員はお荷物扱いだった。伊部と偽って会社に職を得た三川だったが、知略と要領の良さを発揮して、続々と大きな仕事をものにしていく。実家が裕福な伊部とは口裏を合わせて、順調にいくかに見えた偽会社員生活だったが。読むと仕事をするのが楽しくなる小説。文庫書き下ろし。

感想

   ヤクザに借金返済を迫られていた三川と
   対人恐怖で会社に勤めるのができなかった伊部。
   お互いの顔が似ていることにより
   三川は伊部の変わりに会社で働くという
   奇想天外なアイデアを実行に移す。

   入社した会社は経営が危ない状況で
   新入社員も歓迎される立場ではなかったけれど
   三川はこれまでの経験や持ち前の要領で
   大きな仕事を受注し
   会社に居場所を作る。

   順調に行きそうだったこの試みも
   少しのつまずきから
   生来のあきっぽさもあり 三川が投げ出そうとするところ
   今度は伊部の知識や見識で支えていく。

   さて この顛末は・・・
   というお話なのですが
   ぐんぐんと勢いがあるストーリーで
   楽しく読めました。
  
   正直なところ 三川のとった手段はどうなの?と
   いう感じもあるのですが
   とっかかりがそれだったとはいえ
   仕事には真摯に取り組んでいくので
   二人を応援しつつ読みました。

   三川のアイデアと伊部の緻密さと。
   それが どのように結実していくのか
   思わぬラストに拍手!です。

ひなた弁当  山本甲士  


ひなた弁当

2009年11月発行 中央公論新社 269p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

芦溝良郎は、社内野球大会で常務の頭部へ投球を当ててしまった翌日、二十七年間勤めた「王崎ホーム」からリストラを宣告されてしまう。そして出向先として斡旋された人材派遣会社では、仕事をするどころか自分が派遣社員として登録される始末。妻からは、隣近所や娘の手前出勤しているふりをするように命じられる。そんなある日、絶望する四十九歳無職の男に、一つのアイディアが…。

感想

   リストラされてしょぼくれていた 芦溝さんが
   近隣で手に入る食材を使って お弁当屋さんを
   はじめます。

   食材は どんぐりや野草や川魚など。
   料理も自分で行います。
   (この辺 有川浩さんの「植物図鑑」を思い出しました。)

   野草取りなど思いついたとしても それを実行するのは
   中年男にとっては人の目があって 躊躇しそうなものだけれど
   芦溝さんは 頑張ります。

   素直に 周りの人の教えや意見を聞き
   こだわるべきところは こだわって
   自分の弁当を作り上げていきます。
 
   頑張っている芦溝さんには 支援者も集まり
   そうこうする間に・・・というお話。

   勤めていた会社では いまいちぱっとしなかった
   芦溝さんですが 意外な才能がありましたね。
   元々「失敗を気にしない」という気質はあったようですし
   家庭を抱えて収入を得るために なりふりかまっていられなかったのも
   吉とでたのかもしれません。

   頑張る人には 手を差し伸べてくれる人も出てくるんだよ、
   という希望もくれました。
   でもまず 自分が頑張ることが大切。
   芦溝さんの奮闘に拍手です。