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地球にちりばめられて  多和田葉子   



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地球にちりばめられて [ 多和田 葉子 ]
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2018年4月発行 講談社 312p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語“パンスカ”をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出るー。言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。

【感想】

   様々な出自と母語を持つ若者たちが集い、
   ヨーロッパを移動して行く…。

   母語や故郷についての
   彼らのこだわりやこだわらなさの話と、
   若者集団の話の、二面あって、
   故郷を離れた人同士集まっていくのがなんとも面白い。

   現代を投影した少し未来の話。

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百年の散歩  多和田葉子   



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百年の散歩 [ 多和田 葉子 ]
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2017年3月発行 新潮社 256p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

都市は官能の遊園地、革命の練習舞台、孤独を食べるレストラン、言葉の作業場。世界中から人々が集まるベルリンの街に、経済の運河に流され、さまよい生きる人たちの物語が、かつて戦火に焼かれ国境に分断された土地の記憶が、立ちあがる。「カント通り」「カール・マルクス通り」他、かつて国境に分断され、いまや世界中の人々が行き交うベルリンに実在する10の通りからなる連作長編。

【目次】(「BOOK」データベースより)

カント通り/カール・マルクス通り/マルティン・ルター通り/レネー・シンテニス広場/ローザ・ルクセンブルク通り/プーシキン並木通り/リヒャルト・ワーグナー通り/コルヴィッツ通り/トゥホルスキー通り/マヤコフスキーリング

【感想】

   「わたし」は「あの人」を待ちながら、或いは思いながら、
   ベルリンの10の道や広場を散歩する。

   その場所の名前の由来となった人物、
   そこで出会った人やものから
   縦横無尽に連想を広げていく、
   とてもとても自由な(言葉遊びも含めて)連作長編。

   そんな中、ときどき顔をのぞかせる、
   ベルリンのこの100年の歴史や
   現在の世界情勢についての
   「わたし」の思いに胸を突かれる。

献灯使  多和田葉子   



大災厄に見舞われた後、外来語も自動車もインターネットも無くなった鎖国状態の日本で、死を奪われた世代の老人義郎には、体が弱く美しい曾孫、無名をめぐる心配事が尽きない。やがて少年となった無名は「献灯使」として海外へ旅立つ運命に……。 圧倒的な言葉の力で夢幻能のように描かれる’’超現実”の日本。 人間中心主義や進化の意味を問う、未曾有の傑作近未来小説。

献灯使

献灯使
著者:多和田葉子
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2014年10月発行 講談社 265p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

鎖国を続ける「日本」では老人は百歳を過ぎても健康で、子供たちは学校まで歩く体力もないー子供たちに託された“希望の灯”とは?未曾有の“超現実”近未来小説集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

献灯使/韋駄天どこまでも/不死の島/彼岸/動物たちのバベル

【感想】

   近未来の鎖国をした日本が舞台。

   そこでは
   死ななくなった老人と体が弱いこどもが
   暮らしている。

   濃密な文章で、
   「常識」というもの、
   「よい」とされるもの、
   に対する思い込みが揺さぶられて、ぐるぐるする。

   中編一つと短編四つ。
   大震災と原発事故を受けての作品集です。

雪の練習生  多和田葉子  ☆ 



雪の練習生

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著者:多和田葉子
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2011年1月発行 新潮社 253p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

サーカスの花形から作家に転身し、自伝を書く「わたし」。その娘で、女曲芸師と伝説の「死の接吻」を演じた「トスカ」。さらに、ベルリン動物園で飼育係の愛情に育まれ、世界的アイドルとなった孫息子の「クヌート」。人と動物との境を自在に行き来しつつ語られる、美しい逞しいホッキョクグマ三代の物語。

【感想】

   祖母・娘・孫のホッキョクグマの物語。

   祖母は人間のように生活し自伝を書き、亡命。
   娘はサーカスで活躍。
   孫はあのクヌート。

   三代かけて次第に
   人間的なものからホッキョクグマ的なものへと変化。

   複雑で不思議で、うまく説明できないけれど
   美しくて素敵。好きです。

   

雲をつかむ話  多和田葉子 

人は一生のうち何度くらい犯人と出遭うのだろう。現実はいつも少しだけ想定からずれてゆく。野間文芸賞受賞後第一作、待望の長編。

雲をつかむ話

雲をつかむ話
著者:多和田葉子
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2012年4月発行 講談社 255p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「破産出版」という会社、「海老の地下室」というレストラン、「助ける手の家」という宿泊施設…。突然届いた犯人の手紙から、「雲づる式」に明かされるわたしの奇妙な過去。

【感想】

   ドイツ在住の日本人作家が二十年以上の間に出会った
   「犯人」たちの話。

   妄想なのか、夢なのか、現実なのか、回想なのか、
   話が自由に飛び回るので
   本当に雲の中にいるような不思議な感覚で読みました。

   読みなれない表現やお話運びの小説でしたが素敵でした。