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墨の香  梶よう子   



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2017年9月発行 幻冬舎 294p

【内容情報】(出版社より)

女子とて、芸を極めてならんことはない。出もどりの女流書家の凛とした筆が、硯と墨が溶け合うように、弟子たちの心をほぐしていく。師弟の絆が胸に響く、「書道」歴史小説!

老中・水野忠邦が綱紀粛正に乗り出した江戸時代後期。突然、理由もなく嫁ぎ先から離縁された女流書家の岡島雪江は、心機一転、筆法指南所(書道教室)を始める。しかし、大酒飲みの師匠・巻菱湖や、かまびすしい弟子の武家娘たち、さらに奥右筆を務める美形の弟・新之丞に振り回される日々。そんなある日、元夫の森高章一郎が「ある事件」に巻き込まれたことを知りーー。江戸時代に生きる「書家」とその師弟愛を描いた、人気時代作家の新境地!
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北斎まんだら  梶よう子   



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北斎まんだら [ 梶 よう子 ]
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2017年2月発行 講談社 298p

【内容情報】(出版社より)

信州小布施の豪商、高井家の惣領息子・三九郎は、かの有名な絵師の葛飾北斎に会うために江戸へやって来た。浅草の住まいを訪ねてみると、応対してくれたのは娘のお栄。弟子入りを志願するもまともには取り合ってもらえず、当の北斎はどこかへ出かける始末。美人画で有名な絵師の渓斎英泉こと善次郎にはかまってもらえるが、火事見物につき合わされたり、枕絵のモデルをやらされたりで、弟子入りの話はうやむやのまま。そんな折、北斎の放蕩な孫・重太郎が奥州から江戸に戻ってきたことが伝わる。同じころ、北斎の枕絵や鍾馗の画の贋作が出回る事件が出来し、重太郎に疑いの目が向けられるが……。

【感想】

   北斎に弟子入りしたくて江戸に出てきた
   信州小布施の豪商の息子・三九郎の、
   北斎の娘・お栄や兄弟子・善次郎との出会い、
   さらに北斎などとの交流を通じて、
   当時の絵師たちの状況を描く。

   北斎という巨星の周りでもがく人たちが
   哀れでもあり、強かでもあり。

   読んでいて朝井まかてさんの『眩』を思い出す。

   『北斎まんだら』の中でお栄が
   「三絃を弾く女たち、砧を叩く女、吉原の格子の光と影---いつか描いてみたいねぇ」って言っていて、
   ああ、あれだ!と思った。

   三九郎も実在の人物で、高井鴻山という名前でウィキに載っている。

葵の月  梶よう子   



葵の月

葵の月
著者:梶よう子
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2016年4月発行 角川書店 331p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

西丸書院番組頭を務める立原家の娘、志津乃は、父と継母が進めようとしている新たな縁談に気を揉んでいた。相手の高階信吾郎は、父と同じ西丸の書院番士であり、武芸に秀でた美男。誰から見ても申し分のない良縁である。だが、志津乃には、決して忘れることのできない人がいた。かつての許婚の坂木蒼馬は、西丸書院番士であったが、徳川家治の継嗣、家基の死を切っ掛けに突如失踪したのだ。蒼馬を忘れられずにいる志津乃に対し、信吾郎は、蒼馬が家基の暗殺を疑われていることを告げるのだったー。蒼馬が失踪した真相を知るため、志津乃は彼を捜す決意をする。『ヨイ豊』で注目を集める著者が描く、最新時代長篇。

【感想】

   将軍嗣子の急死を受けて出奔した
   旗本の帰りを健気に待つ許嫁の話かと思ったら、
   その嗣子急死をめぐるミステリーだった。

   老中・御典医・町医者・旗本・旗本の家来・岡っ引き・掏摸などが
   絡み合ったスケールの大きな話だけど、
   そのわりにはページ数が少ないかなあ。

ヨイ豊  梶よう子  ☆   



ヨイ豊

ヨイ豊
著者:梶よう子
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2015年10月発行 講談社 363p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

黒船来航から12年、江戸亀戸村で三代豊国の法要が営まれる。広重、国芳と並んで「歌川の三羽烏」と呼ばれた大看板が亡くなったいま、歌川を誰が率いるのか。娘婿ながら慎重派の清太郎と、粗野だが才能あふれる八十八。ひと回り歳が違う兄弟弟子の二人は、尊王攘夷の波が押し寄せる不穏な江戸で、一門を、浮世絵を守り抜こうとする。

【感想】

   幕末、
   広重・国芳・三代豊国が逝った後、
   師匠の名を、浮世絵を、自分の絵を守ろうと奮闘する
   絵師たちの姿。

   すごく面白かった! 

   それぞれの個性やライバル意識、
   版元たちの思惑などがうずまく中、
   新しい時代を迎えていく者の矜持が
   胸をうちます。

連鶴  梶よう子   



連鶴

連鶴
著者:梶よう子
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2015年7月発行 祥伝社 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

一枚の紙から二羽から百羽近くまで、四十九通りもの折り方がある繋がった千羽鶴“連鶴”。桑名藩に伝わるその折り鶴は女子の遊びではなかった。大政奉還から王政復古へと向かう幕末の動乱の中、親藩・桑名藩士として最後まで生きる道を選んだ速見丈太郎は、商家の婿養子となり「藩を捨ててくれ」と言い残して消えた弟・栄之助に思いを込めて、久方ぶりに連鶴を折った。信じる道が異なろうとも、我らは兄と弟なのだとー。親藩・桑名藩士として身命を賭す兄と商家の婿養子となった弟。幕末維新の激動は、二人に何を問い、いかなる明日を見せるのか?気鋭の女流作家が初めて幕末維新に挑んだ感涙必至の野心作!

【感想】

   桑名藩の藩士兄弟が直面した
   日本の、幕府の、藩の混乱。

   会津藩と違って
   あまりとりあげられないけれど、
   藩主が容保様の実の弟だから、
   徳川宗家に忠誠を誓っていたのは
   同じだったんだね。

   連鶴、折ってみたくなりました。

ご破算で願いましては みとや・お瑛仕入帖  梶よう子   



ご破算で願いましては

ご破算で願いましては
著者:梶よう子
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2014年12月発行 新潮社 259p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

小間物屋を営んでいた両親を永代橋の崩落事故で失ったお瑛。兄と二人、ようやく十六歳の細腕で店を開いたものの、能天気な兄が仕入れてくる困った品々に、てんてこまい。山ほどの数の算盤に、不気味な守り刀、恋歌が書かれた五枚の不思議な絵皿まで…。ふだんは健気で臆病なお瑛も、いざ舟を操れば男顔負けの腕前を発揮する。いわくありげな品々をめぐる謎が、思わぬ人間模様を浮かびあがらせ、いつしか亡き父の秘密まで明らかに。しっかり者の看板娘お瑛と若旦那気質の頼りない兄。凸凹コンビが活躍する下町よろず屋繁盛記。ちょっと切なくて、でも心が晴れやかになる時代小説。

【目次】(「BOOK」データベースより)

ご破算で願いましては/月に叢雲、花に風/我が待つ君/めんないちどり/天神さまが寝てござる/化粧映え

【感想】

   永代橋の事故で
   両親をなくした兄妹が
   なんでも三十八文で売る店を商い、
   様々な品物、人と関わっていくお話。

   今で言う
   100均みたいなものなのかな。

   お瑛が
   橋を渡れなくなったことから
   舟の扱いを覚えたという設定がおもしろい。

桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介  梶よう子   



人気シリーズ、待望の第二弾が登場! 小石川御薬園につとめる、のんびり屋の同心・草介が豊富な草花の知識を生かしながら、人々が抱える心身の悩みを優しくそっと解きほぐす。心温まる連作時代小説。

桃のひこばえ

桃のひこばえ
著者:梶よう子
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2014年9月発行 集英社 308p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

剣術道場に通うお転婆娘、千歳に持ち上がった縁談。草花の知識を生かし、人々の悩みを解決してきた草介が、今度は悩みの当事者に?優しく温かな青春時代小説。

【目次】(「BOOK」データベースより)

アカザのあつもの/大根役者/女房のへそくり/柴胡の糸/桃のひこばえ/くららの苦味/清正の人参/相思の花/葉の文

【感想】

   シリーズ第2弾。

   植物に愛情を注ぐ草介。

   堅物の後輩がやってきたり、
   千歳の縁談がもちあがったり、
   草介の心は揺れ動くが
   根っこには植物への愛と信頼、千歳への愛があり
   筋が通ってる。

   千歳の縁談を前にしても
   じれったい二人にやきもき(笑)

ことり屋おけい探鳥双紙  梶よう子   



ことり屋おけい探鳥双紙

ことり屋おけい探鳥双紙
著者:梶よう子
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2014年5月発行 朝日新聞出版 265p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「あなたには、もう小鳥は売りません」行方知れずの夫の帰りを待ちながら、鳥を商う店「ことり屋」を営むおけいは、突然店に現れた美しい娘が、鳥にまったく興味がないにもかかわらず、紅雀、相思鳥、十姉妹と次々ともとめていく様子を不審に思う。娘が鳥を買い続ける理由とは…?おけいの元へ持ち込まれる鳥にまつわる不思議な出来事と、その裏に隠された恋模様を描く連作時代小説。

【目次】(「BOOK」データベースより)

かごのとり/まよいどり/魂迎えの鳥/闇夜の白鳥/椋鳥の親子/五位の光/うそぶき

【感想】

   夫の失踪後、
   江戸で「ことり屋」なる飼鳥屋を営むおけいが
   鳥にまつわる事件に関わる連作短編集。

   滝沢馬琴がご近所さんという設定で
   話し相手、相談相手になってくれるのや、
   鳥についての知識が楽しい。

   各事件やおけいの夫の話は
   やるせなくせつない…。

   読んでいて、
   飼鳥屋をはじめとして、
   江戸にはいろんな商売があったのだな~と驚き。

   そして、なんでも商売にしようという、
   江戸の人々のたくましさにほれぼれ。

立身いたしたく候  梶よう子   



立身いたしたく候

立身いたしたく候
著者:梶よう子
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2014年2月発行 講談社 331p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

幕末前夜の江戸。瀬戸物屋の五男坊に生まれた駿平は、百五十俵の貧乏御家人「野依家」に婿養子入りした。男五人兄弟では、この先分家を立てられる保証もなく、うまくいっても商家の婿。いっそ武士になるのも面白かろうと軽い気持ちで引き受けたものの…当主になって待っていたのは、過酷な「就職活動」だったー新米武士の駿平が武家の世界を駆けずり回って「立身出世」をこころみる!

【目次】(「BOOK」データベースより)

小普請組/同朋衆/徒組/御膳所御台所/長崎奉行/勘定所吟味/奥右筆/旗奉行・槍奉行

【感想】

   時は幕末前夜。

   御家人の家に瀬戸物屋の五男坊が婿養子入り。

   御家人といえども職はなく、
   仕事を求めて右往左往。

   その間に多くの知り合いを得て
   武家社会の矛盾や理不尽さを見聞きし…
   っていうお話。

   幕末の武家社会ってこんなことになってたんだと、
   たいへん興味深いです。

   五男坊が慣れない武家社会に戸惑う中、
   彼の幼馴染や婿入り先の家族がいい人たちで
   よかったわ~。

ふくろう  梶よう子   



ふくろう

ふくろう
著者:梶よう子
価格:1,575円(税込、送料込)
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2012年6月発行 講談社 256p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

伴鍋次郎は西丸書院番士に引き立てられるが、両親はなぜか狼狽する。町で会った初対面の老武士には「許してくれ」と土下座され、不審は募るばかり。そんな矢先、家で書物の整理をしていると、「鍋次郎」と記された自分の名前の位牌と、父の昔の日記を見つける。日記には、鍋次郎が生まれたころの記述だけが欠落していた。自分は養子だったのか?己の出生の真相に迫る鍋次郎。私はいったい誰なのだ。ふくろうの根付にこめられた我が子への願いとは。若手注目株の長編時代小説。

【感想】

   有名な(私は知りませんでしたが(^^ゞ)
   松平外記の千代田の刃傷事件と
   親子の物語を絡めた時代小説。

   江戸時代のパワハラが愚かしくも哀しい。

   それを正さんとし、
   子供の健やかな将来を願った
   松平外記の悲痛な思いが
   ふくろうの根付にこめられていました。

   「ふくろう」は「不苦労」の言い換えだそうで、
   縁起物。
   そこにこめられた外記の思いを子供は受け取れたのか、
   というのが話のテーマ。

   何組もの親子の思いが重くて尊いです。

   それにしても江戸時代のパワハラも
   ばかばかしくて痛々しくて呆れました。