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さよならの夜食カフェ マカン・マランおしまい  古内一絵   






2018年11月発行 中央公論新社 280p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

これまでたくさんの悩める人が訪れたカフェのクリスマス。店内では、一人の時間に浸る店主・シャールの姿が。シナモン香るココアの湯気の中、彼女ー御厨清澄が心の内をひっそりと語り出す。深夜のカフェを開いた理由と、その未来をー。

【目次】(「BOOK」データベースより)

さくらんぼティラミスのエール/幻惑のキャロットケーキ/追憶のたまごスープ/旅立ちのガレット・デ・ロウ

【感想】

   さよならでおしまいだけど未来ある終わりかたでよかった…。

   シャールさんとその料理に癒された
   登場人物、読者は数知れないことでしょう。
   わたしもそのひとり。

   このシリーズはきっとあなたのお守りになる。

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キネマトグラフィカ  古内一絵   



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2018年4月発行 東京創元社 300p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

映画がフィルムだったころ、老舗映画会社に勤めた同期六人。働く事情も夢も、六人六様。けれど自分の信じた道を必死に進んでいた。あのころ、思い描いていた自分になれているだろうか?-二十年間、映画の変遷を目撃してきた著者が贈る、働く人すべての心を熱くする、渾身の傑作!!

【感想】

   平成元年に老舗映画会社に入社した六人が再会。

   かつての自分たちと今に思いをはせる。

   彼らが一本のフィルムを全国リレーしていく様子と
   それぞれの働き振りを重ね合わせる構成が面白かった。

   かつて映画会社に勤めてらした古内さんならではの物語。

きまぐれ夜食カフェ マカン・マランみたび  古内一絵   






2017年11月発行 中央公論新社 272p

【内容情報】(出版社より)

元超エリートのイケメン、今はドラァグ・クイーンのシャールが夜だけひらくカフェ「マカン・マラン」。今回のお客様は、匿名のクレームを繰り返すアラサーOL、美味しさがわらかなくなってしまった若手料理人など。彼らにシャールが用意した《きまぐれ》料理とはーー?

圧倒的人気のお仕事&お料理小説、リクエストにおこたえして第三弾が登場です!

【感想】

   今作も様々な生きづらさを抱える人たちを救ってくれる
   シャールさんのお料理と言葉。

   そしてそれに読者も癒される。

   スープカレーの話が粋だったなあ。

   これからもシャールさんや仲間、お客さんたちが
   幸せでありますように。

蒼のファンファーレ  古内一絵  ☆   



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2017年6月発行 小学館 312p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

藻屑の漂流先と揶揄されていた廃業寸前の厩舎。芦原瑞穂という女性騎手の真摯な姿勢と情熱でメンバーが一つになり、大きな夢であるG1桜花賞に挑戦、惨敗した翌年。場違いな超良血馬がやってくる。馬主はメディアでも有名な風水師。一体、なぜ…?そして、厩舎のメンバーに様々な事件が降りかかる。それらを乗り越えた彼らが再び一丸となって臨む、大きな大きな夢の行方は…?

【感想】

   うわあ!

   プロローグの情景が目に浮かぶ文章で
   あっという間にひきこまれ、一気読み!

   藻屑の漂流先と揶揄される緑川厩舎の、
   瑞穂をはじめとする人間たちと
   フィッシュアイズをはじめとする馬たちの、
   逆境に負けない奮闘に胸が熱くなる。

   終盤の盛り上がりはもう最高!

女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび  古内一絵   



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2016年11月発行 中央公論新社 268p

【内容紹介】

病に倒れていたドラァグクイーンのシャールが復活し、いつものように常連がくつろげるお店に戻った「マカン・マラン」。様々な悩みを抱えた人たちに、シャールが提供する今回のお料理は…。

【目次】(「BOOK」データベースより)

蒸しケーキのトライフル/梅雨の晴れ間の竜田揚げ/秋の夜長のトルコライス/冬至の七種うどん

【感想】

   春夏秋冬。

   仕事や家族との関わりに疲れた登場人物たちを
   癒してくれる
   マカン・マランのお料理とシャールさんの温かさがうれしい一冊。

   登場人物たちにはマカン・マランがあって、
   私たちにはこの本がある。

   お話の最後の場面が冬至の日でした。
   ちょうど明日は冬至。
   いい時に読みました。
   一陽来復。

フラダン  古内一絵   



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2016年9月発行 小峰書店 288p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「ようこそ、フラ男子」藍色の垂れ幕が、ホールの後方の壁にでかでかと貼ってあった。天井の高い会場は、お年寄りたちでいっぱいだ。車椅子に座った人や、腕に点滴の針を刺したままの人もいる。その全員が、きらきらした眼差しでこちらを見ていた。自ずと穣の足に力がこもったー。宙彦と動きを合わせ、軽快なリズムに乗って、ステージの床を踏みしめる。

【感想】

   無気力な男子高校生が
   積極的な女子高校生に誘われて
   フラダンス愛好会に入部するお話。

   そこに帰国子女のイケメンも絡み…って
   それだけで生き生きと面白いのに、
   舞台が福島ということで深みがありました。

   他の登場人物も個性的で楽しく、
   とてもよかったです。

花舞う里  古内一絵   



花舞う里

花舞う里
著者:古内一絵
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2016年5月発行 講談社 285p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

母親に連れられ、奥三河の集落に来た潤。そこは花祭りという伝統神楽が根付く地だった。村のみんなが一体となって準備を進める中、潤は祭りへの参加を拒否する。潤の心には、どうしても癒やすことのできない傷があった。

【感想】

   東京から奥三河の小さな集落へ移り住んできた
   中学生の少年。

   東京と奥三河の「当たり前」の違いや
   東京で負った「傷」に
   悩む少年が、
   伝統神楽の花祭りに出会い
   集落の人と触れ合い
   自問自答し行きつ戻りつしながら
   「何か」をつかむ姿がすごくよかった。

   集落の人たちもそれぞれ抱えるものがありながら、
   自分の信じる道を進もうとしていて、
   それはもしかしら
   都会でよりも少年に強く影響して、
   都会と集落とどっちがいい、って
   一概には言えないけれど、
   この少年にとっては
   ここに来たことは救いだったんだなあって
   素直に思えた。

   そして、伝統神楽の花祭りのシーン。

   息遣いが聞こえたり汗が飛び散るさまが
   見えたりするような、
   とてもとても、臨場感あふれる、
   美しい場面でした。

マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ  古内一絵   



マカン・マラン

マカン・マラン
著者:古内一絵
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2015年11月発行 中央公論新社 265p

【内容紹介】

ある町の路地裏に元超エリートのイケメン、今はドラァグクイーンが営むお店がある。そこには様々な悩みをもつ人が集まってきて?

【目次】(「BOOK」データベースより)

春のキャセロール/金のお米パン/世界で一番女王なサラダ/大晦日のアドベントスープ

【感想】

   ドラァグクイーンが切り盛りする
   夜食だけ提供する隠れ家的カフェで
   心身ともに癒される、
   現代ならではのストレスに直面する人々。

   それぞれの苦労が鋭く描かれているからこそ、
   マカン・マランの温かさが際立ち、
   胸をうちます。

   出てくるお料理がどれもとても美味しそう! 

   いつまでもマカン・マランとシャールが
   続いていきますように、と
   心から思いました。

痛みの道標  古内一絵   



痛みの道標

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2015年7月発行 小学館 325p

【内容情報】(出版社より)

戦後70年、命の重さを問う渾身の人間賛歌。ブラック企業に追い詰められ多額の借金を背負った達希(27歳)は発作的に飛び降り自殺を図り、15年前に死んだ祖父の霊に助けられる。祖父は生前心残りの「人探し」を一緒にすることを条件に隠し財産で借金の肩代わりを提案。そこから祖父の霊とのボルネオへの旅が始まる。そこで出会ったのは、個性豊かな人々と悲惨な戦争の記憶。将校でも戦闘機乗りでもない大多数を占めた一般兵士の彼らの戦死とは、飢えや伝染病で命を落とす悲惨なものだった。<br> やがて一行は赤道の街に到着。そこには、この旅に祖父が託した本当の目的が隠されていた。今まで決して口にすることのなかった、「知られざる謀略事件」とは・・・・。そして、そこに隠された,祖父の過去にまつわる真実とは・・・・・

【感想】

   ブラック企業に勤めていた青年・達希は
   祖父の霊に導かれて
   祖父が従軍していたカリマンタン(ボルネオ)島に行き
   人探しを行い
   そこで新たな真実を知る。

   現地の人に日本軍がしたこと、
   日本軍自体の腐った体質…。

   ほんとうになんなの、と言いたくなることの連続。

   戦争だけでなく、
   ブラック企業にも似たようなおろかしさがあることも指摘され、
   わたしたちはいったい何をしているのだろう、
   と暗澹たる思い。

   そんななか、
   達希の成長がうれしい。
   現地の人たちの言葉がうれしい。

   この夏は
   藤岡陽子さんの『晴れたらいいね』や
   須賀しのぶさんの『雲は湧き、光あふれて』、
   中脇初枝さんの『世界の果てのこどもたち』など
   戦後70年にふさわしい小説が次々と。

   膨大な資料に当たり
   綿密な取材を重ねた結果を
   こうして小説という形で差し出してくださる
   作家の皆様に感謝。

風の向こうへ駆け抜けろ  古内一絵  ☆   


絆、再生、挑戦…圧倒的爽快感の人間ドラマ

芦原瑞穂(18歳)は地方競馬界にデビューした、数少ない女性騎手。敬愛する亡き父親への思慕から競馬界に身を投じた。だが、彼女の受け皿となったのは今にもつぶれそうな「藻屑の漂流先」と揶揄される寂れた弱小厩舎。そこにいる調教師、厩務員たちは皆それぞれが心に傷を抱え、人生をあきらめきったポンコツ集団だった。
弱小厩舎のため強い競走馬も持てず、さらなる嫌がらせを受け、困っていた矢先に出合った一頭の馬。虐待により心身共にボロボロだったこの馬も懸命な介護と歩み寄りにより、生まれ変わったかのような素晴らしい競走馬に変貌を遂げる。当初は廃業寸前だった厩舎も、瑞穂の真摯な努力と純粋な心、情熱から、徐々に皆の心は一つとなり、ついには夢のまた夢である狭き門、中央競馬の桜花賞を目指すまでになる。が、その行く手には様々な試練が待ち受ける。温かな絆でつながった彼らの運命は…?
偏見、セクハラ、虐待、裏切り、老い…。様々な理由から心に傷を抱え、人生をあきらめかけている人間達の起死回生ストーリー。人は何歳からでも成長できる、そして人生はやり直せる。すべての方々に読んでいただきたい、人生への応援歌となる1冊です。

風の向こうへ駆け抜けろ

風の向こうへ駆け抜けろ
著者:古内一絵
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2014年1月発行 小学館 357p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

地方競馬を舞台に繰り広げられるはみだし者達の熱い闘いと優しい愛の物語。

【感想】

   ひゃー、よかった!
   大好物!

   競馬の世界へ飛び込んだ女性若手騎手・瑞穂と
   彼女が所属した地方競馬の落ちぶれた厩舎の面々が
   馬たちとともに
   夢を追いかける。

   人間も馬も訳ありで
   障害も大きいけれど
   それを乗り越えていく
   まっすぐな姿に胸と目頭が熱くなる。

   馬の調教のシーンやレースのシーンなど
   臨場感たっぷりで興奮。

   馬やお互いを思い合う厩舎の個性的な面々が愛おしい。

   地方競馬の実情や中央競馬との関係についても
   詳しく知れて興味深い。

   最後はきっちり結果まで書ききってくれて納得。
   清々しい気分になりました。