錦の松 着物始末暦(六) 中島要
錦の松 [ 中島要 ] |
2016年2月発行 ハルキ文庫 275p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
一膳飯屋の看板娘・お糸は悩んでいた。長年、自分が想いを寄せている着物の始末を生業とする職人・余一にはきっぱりと振られてしまった一方で、浅草田原町にある紙問屋の若旦那・礼治郎からは嫁にきてほしいと言われたからだ。想い人を忘れることが出来ず、悶心とした毎日を過ごすお糸の姿をみて、長屋に住む達平が強引にお糸を余一のもとに連れて行った。余一はそこで自分の壮絶な過去を打ち明け、お糸とは夫婦になれない理由を告げる…。果たして二人の恋の行方は!?話題沸騰の大人気シリーズ、待望の大六弾!!
【目次】(「BOOK」データベースより)
赤い闇/なかぬ蛍/錦の松/糸の先
【感想】
お糸と余一はどうなるのか。
綾太郎とお玉にふりかかる影は。
ぐいっと話がすすんだ印象の第六巻。
積読本の中からようやく読んだら
来週新刊出るって。
あぶないあぶない(笑)。
余一は最近着物始末をしてないから、
ちょっとさびしいぞ。
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なみだ縮緬 着物始末暦(五) 中島要
なみだ縮緬 |
2015年8月発行 ハルキ文庫 280p
【内容情報】
「おれはお糸ちゃんの思いには応えられねぇ」突然余一に拒絶され言葉を失うお糸。悲しみの中、雨にうたれ熱を出し、気を失ってしまったお糸を助けたのはいったい誰なのか!?そんな折、以前、千吉と同じ陰間茶屋で働いていたという女形役者の大事な衣装が盗まれるという事件が起こる。困った六助は余一に相談をするが、疑惑をかけられた千吉は行方知れず、同じ衣装を用意するにも刻がない。果たして余一はこの問題をいかに始末するのか――話題沸騰の大好評シリーズ第五弾!
【感想】
いやあ、もう、
余一とお糸ちゃんはこの先どうなるの、と
やきもきやきもき。
余一の着物の始末の技の素晴らしさはわかったから、
お糸ちゃんのこともきちんと始末しましょうね(笑)。
こういう時代小説ってコミックみたいなものね。
いつまで続くのかわからないけれど、
いったん読みかけたら結末が気になるから
読み続けざるをえないわ~^^;。
雪とけ柳 着物始末暦(四) 中島要
雪とけ柳 |
2015年2月発行 ハルキ文庫 264p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「井筒屋で配られている引き札を、五枚集めたら高価な絹のしごきが貰えるぞ!」「どうやら井筒屋は、配ったしごきの色で美人番付をしているらしいぞ!!」正月早々、江戸の町では開店したばかりの老舗呉服問屋、井筒屋江戸店の噂で持ちきりだ。しかし、巷を賑わす話の裏には、実は隠された陰謀があった…。井筒屋の真の“狙い”とはいったい何なのか!?着物の始末屋・余一が、一膳飯屋のお糸と共にその真相に迫るがー。着物の汚れも、市井の悩みも綺麗に始末する!!大人気シリーズ、待望の第四弾!!
【目次】(「BOOK」データベースより)
禁色/歳月の実/雪とけ柳/絹の毒
【感想】
若旦那・綾太郎が
祝言後、しっかりしてきて
そこはうれしいのだけれど、
上方から江戸に出店してきた井筒屋が
腹黒すぎて、この先が心配です。
着物の始末の話が
最初のころよりずいぶん少なくなったような。
ないたカラス 中島要
ないたカラス |
2014年4月発行 光文社 284p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
奉公に出されるのを嫌い、家を飛び出て十五年。二十八歳になった弥吉は久しぶりに江戸に戻ってきて、偶然幼馴染みの三太と再会する。お互いの実家は焼失し、帰る場所はどこにもない。ふたりは、無住の荒れ寺だった築安寺に住み着き、老け顔の三太が和尚、弥吉が寺男に扮した。さらに、築安寺の和尚は千里眼の使い手だと噂を撒き、相談に来た者から謝礼をせしめようと考える。弥吉には、それができる、ある「特技」があったー。毎度、厄介な相談事に巻きこまれて、右往左往。たくましくてあたたかい、人情味溢れる傑作時代小説。
【目次】(「BOOK」データベースより)
ないたカラス/袷のうら/カラスの足跡/幽霊札/文殊のおしえ/後日噺
【感想】
千里眼の和尚をかたる偽坊主と
よく気の回る寺男は
幼馴染。
身寄りのなくなった二人が
持ち込まれる揉め事を解決して生計を立てているお話。
揉め事のほとんどが浮気話だったのは
ちょっとなーと思ったけれど、
元気がよくて楽しかったです。
夢かさね 着物始末暦 三 中島要
夢かさね |
2014年2月発行 ハルキ文庫 277p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
柳原の床店で、六助はいつものように古着を扱っていた。そこへ見るからに様子のおかしい男が、風呂敷を抱えてやって来た。経験上関わらないと決めた六助だったが、隣店の長吉がその男に話しかけてしまう。男は女ものの藍染めの袷を、いくらでもいいから引き取って欲しいというのだ。傷みもなく真新しい袷、そして落ち着きのない男の様子からして、何か後ろ暗い事情があるはずと睨んだ六助。袷の出所を問い詰めると、男は踵を返して駆けだした。残された袷の持ち主を探るべく六助は、着物始末屋・余一の元に向かったがー(「菊とうさぎ」より)。話題沸騰のシリーズ、待望の第三弾!!
【目次】(「BOOK」データベースより)
菊とうさぎ/星花火/面影のいろ/夢かさね
【感想】
綾太郎とお玉の祝言も近づきめでたいなずなのに
どちらの家も親子の感情がうまく通わない。
お糸と清八の親子も。
それを余一が解きほぐす。
着物の仕立てや手入れに
人生を重ねるこのシリーズ。
次はどういう展開になるのか、
今から楽しみです。
藍の糸ー着物始末暦2 中島要
藍の糸 |
2013年7月発行 ハルキ文庫 275p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
呉服太物問屋の若旦那・綾太郎は、着物の染み抜きなどをなんでもこなす着物始末屋・余一のもとへ打掛の始末を頼んだ。毛嫌いする余一を困らせようと、生地が弱りすり切れた打掛を渡したのだが、その仕上がりは非の打ちどころのない出来栄えだった。余一に対して、何としても一泡吹かせたいと願う綾太郎。そんなある日、彼は古着屋の六助を伴い、余一に想いを寄せるお糸の飯屋を訪れた。血の気が多い職人や人足などの男達を前に、てきぱきと働くお糸を見て、綾太郎は彼女に惹かれはじめるがー(「藍の糸」より)。大好評、連作短篇時代小説。待望の第二弾!!
【目次】(「BOOK」データベースより)
藍の糸/魂結び/表と裏/恋接ぎ
【感想】
着物始末屋・余一が
周りの人間の着物絡みのもめごとを
ほどいて縫い合わせて解決していくシリーズ第2弾。
今作も余一のクールさが冴えています。
周りの人間の愛すべきアツさ、鈍臭さと
いい対比。
藍染や百徳など、着物に関する薀蓄もうれしいです。
そうだけど早い目に
余一とお糸ちゃんをなんとかしないと、
おみつちゃんが不憫なんだけどなー。
このシリーズはあまりどろどろになってほしくないと思います。
綾太郎とお玉お嬢さんは
いい夫婦になりそうな気がしますよ。
ひやかし 中島要
ひやかし |
2011年6月発行 光文社 255p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
高い評価を得た「素見」をはじめ、江戸時代を通じて存在した御免色里・吉原に繰り広げられた五つの物語を収録。第2回小説宝石新人賞受賞作収録。
【目次】(「BOOK」データベースより)
素見/色男/泣声/真贋/夜明
【感想】
吉原を舞台にした5つの短編。
女たちは潔くかっこよくて
だいたいにおいて、男たちは情けない。
どれも、ここにしか生きる場所がなくなった
女たちの美しさが際立ちよかったです。
少し謎解きを絡めたお話仕立ても面白かった。
切なく哀しいけれど、
ほのかな温もりがあるのが救いでした。
しのぶ梅 着物始末暦 中島要
しのぶ梅 |
2012年11月発行 ハルキ文庫 267p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
着物の染み抜き、洗いや染めとなんでもこなす着物の始末屋・余一は、職人としての腕もよく、若くて男前なのだが、人と深く関わろうとしない。一方、余一の古馴染みで、柳原土手の古着屋・六助は、難ありの客ばかりを連れてくる。余一の腕を認めながら、敵対心を燃やす呉服太物問屋の若旦那・綾太郎。朴念仁の余一に片思いをしている一膳飯屋の看板娘・お糸など…。市井の人々が抱える悩みを着物にまつわる思いと共に、余一が綺麗に始末する!!人情味溢れる筆致で描く、連作短篇時代小説。
【目次】(「BOOK」データベースより)
めぐり咲き/散り松葉/しのぶ梅/誰が袖
【感想】
着物の始末屋・余一が
持ち込まれた着物の難題を解決すると同時に
その裏にある人の悩みも始末していく。
ほぉぉぉ。
そこから話を始めますか、って感じで面白い!
余一が顔と腕はいいのに無愛想、っていうのが惹かれるし、
着物の再利用など始末の方法も興味深い。
残りページが少なくなるのに、
余一とお糸の仲が進展しないなぁ、と思っていたら!
そこで、そんな状況で、終わりますか?!
続きがすっごく気になります。
どうかどうか早く次を出してくださいね。
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