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1999年の王  加藤元   



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1999年の王 [ 加藤 元 ]
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2017年9月発行 KADOKAWA 224p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

あの頃、何も持っていなかった少年は何を得て、何を失ったのか。東京で殺人未遂事件が発生。実行犯の供述から、飲食店経営・北條和美と内縁の夫・安西俊貴が逮捕される。捜査が進むにつれ、安西が主犯として保険金目当ての連続殺人を過去に仕掛けていたことが明らかになる。共犯者、崇拝者、事件記者…それぞれの視点から「安西」という稀代の犯罪者の過去が語られていくー。人命を金に換える最低最悪の“錬金術師”。幾人もの人生を狂わせた男の凄絶な人生とはー。震撼のクライムサスペンス!

【感想】

   保険金目当ての連続殺人・殺人未遂事件が起こり、
   主犯が黙秘する中、
   共犯者、関係者、被害者の証言で明らかになっていく真実。

   人はどうやって転落し操られていくのか、
   社会・学校・家族環境と絡めて語られ、
   いかにも現実にもありそうで
   怖い怖い怖い。

   主犯が語らないのは、
   自分も誰かに操られていたことを認めたくないから?

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うなぎ女子  加藤元   



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うなぎ女子 [ 加藤元 ]
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2017年7月発行 光文社

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

笑子は、20年前に知り合い、家族の反対をおして同棲するが、何度も浮気される。加寿枝は、高校時代に振られるが、職場で再会し、密かに慕いながら別の男と見合いする。史子は、バイト先で知り合い、家出後、彼の家に転がり込んでルームメイトとなる。佑菜は、入院中に声をかけられ、退院後に旨いうなぎ屋に連れて行ってもらう。ともえは、妹として育つが、実は兄ではなかった事実を中学の時に知らされる。「権藤佑市」をめぐる女たち。鰻屋「まつむら」を舞台に、ひとりの男がつなぐ五人の女たち。甘辛連作短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

肝焼き/う巻き/うざく/うなぎの刺身/うな重

【感想】

   ほーほー、うまいなあ。

   書かれている鰻はもちろんのこと、お話が。

   一軒の鰻屋にやってくる5人の女性たちの人生。

   それぞれの話が面白いのに加えて、
   章が進むにつれてある人物の真の姿が
   くっきりと見えてくるのがまたお見事。

   みんな幸せになって欲しいと思うよ。

好きなひとができました  加藤元   



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好きなひとができました [ 加藤元 ]
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2016年10月発行 PHP研究所 232p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

次から次へと女性とつきあい、すぐに「好きなひとができた」と言って、別れを告げる男。彼のその行動は、周囲の人々、そして彼自身の運命を歪ませていく…。周囲の人々の証言から、浮き彫りになる男の正体とは!?思わぬ結末が胸を打つ!衝撃と慟哭のミステリー。

【感想】

   タイトルにある言葉を言って、
   次から次と女性とつきあっていく男性。

   あきらめきれない女性が
   彼を追いかける中で見えてきたもの。

   とても苦い、苦しい。
   けれど、面白かった(と言っていいのか…)。

   この後、登場人物がしあわせになってほしい。

四百三十円の神様  加藤元   



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四百三十円の神様 [ 加藤 元 ]
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2016年8月発行 講談社 290p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

挫折しかけている大学野球選手、落ちぶれて孤独に老いていくアウトロー、母に捨てられ祖父に育てられた女…彼らに起こる小さな奇跡が、あなたの心に暖かな灯りをともす。読むと元気になる心の栄養剤小説!珠玉の短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

四百三十円の神様/あの川のほとりで/いれずみお断り/ヒロイン/腐ったたぬき/九月一日/鍵は開いた

【感想】

   短編集。

   行き詰った、または行き詰まりかけた、
   ふつうの人たちの鍵がさりげなく開くお話7編。

   いろんなシチュエーションで、
   それぞれの面白さに(ひとつをのぞいて)しみじみ。

   巧いなあ。

   「四百三十円の神様」と「いれずみお断り」が特に好き。

   「腐ったたぬき」は
   BLは別にだいじょうぶなんだけど、
   内輪ウケの部分があるのがいやだな。
   もったいない。

蛇の道行  加藤元  ☆   



蛇の道行

蛇の道行
著者:加藤元
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2016年3月発行 講談社 308p

【内容情報】(出版社より)

昭和24年、上野。戦争未亡人ばかりを集めたバー・山猫軒に、ひっそりと暮らす若い女性と少年がいた。バーを切り盛りする青柳きわと、住み込みで働く立平だ。

立平は満州で生まれた。幼い頃に母を亡くし、無口な父とばあやと過ごす平穏な日々は、ある夏の日に突然終わりを告げた。敗戦で父も喪った立平は、父の恋人と一緒にまだ見ぬ祖国を目指す船に乗ったーー。

きわは日本で生き残った。戦地から負傷して戻った夫が看病の甲斐なく亡くなり、大きな屋敷に一人きりになったきわの元に、おかしな母子が転がり込んできた。母親は息子を置いて姿を消してしまうーー。

なにがあっても、離れない。
家族は失った。けれど、隣にはお前がいる。

生き抜くため、絡み合う蛇のように彼らは時代を駆け抜けた。戦後復興期を舞台に、親のない少年と若き未亡人の名付け得ぬ関係を描いた加藤元の新たなる傑作!

【感想】

   面白かった!
   一気読み!

   戦後の東京で
   身を寄せ合いながら暮らし始めた未亡人と少年の
   辿ってきた、
   そしてそこから辿る、たくましい、なりふり構わぬ生き様。

   登場人物たちは
   戦前のそのままに生きようとしたり、
   戦争によって生き方を変えられたり。

   骨太な小説でした。

十号室  加藤元   



十号室

十号室
著者:加藤元
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2015年7月発行 光文社 204p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

コーポ中里ー。枇杷の木が茂る四階建ての古い鉄筋アパートには八世帯が暮らす。二十数年前、母子家庭の幼児が行方不明となった事件に、住人たちは誰もが口を閉ざす。苦しみを背負い、ひとり住まいのままこの世を去った女は、何を思い、どんな風に生きてきたのだろうか。家族の愛憎と、人間の身勝手さ、生きていくことのままならなさを描く、注目の作家「カトゲン」の、ざわめく新しい世界!!

【感想】

   詩乃が越してきた、亡くなった伯母の部屋は
   8室ある小さな分譲アパートの十号室。

   そこに残された伯母の秘密。

   月一回お茶会を開くような住人たちでも
   言えないこと、
   わかっていないことがある。

   人の心の弱さが突き刺さり、
   ぞわぞわした。
   うまいなあ。

   「自分の選択が正しかったことを証明するために、
    他人の人生をとやかく判断するのは、
    どうかと思うけれど」

   「幸か不幸かなんて、勝手に決めつけるのは
    無礼だと思いますよ。
    そのひとの人生は、そのひとだけのものなんです」

四月一日亭ものがたり  加藤元   


四月一日亭ものがたり

四月一日亭ものがたり
著者:加藤元
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2014年8月発行 ポプラ文庫 269p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

あの日、ぼくは初めてあやめさんを食事に誘った。銀座の裏通りにある西洋料理店で「四月一日亭」という変わった名前のお店だった…。大正時代末期、日本が自由で穏やかだった時代。美味しい料理とともに、人々の悲喜こもごもが繰り広げられる。気鋭の作家が描く連作短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

チキンカットレット/アイスクリーム/ホワイトライス/オムレット

【感想】

   大正時代、
   銀座近くの洋食屋を舞台にした連作短編集。

   あたたかくてせつなくほろ苦い人間模様。
   美味しそうなにおいや音。
   登場人物がぐるりとつながる嬉しさ。
   何があっても食べて生きていこうという力強いメッセージ。

   でもあくまでもやさしい文章。

   巻末の主要参考文献の多さに圧倒されました。
   
   タイトルの読み方は「わたぬきていものがたり」です。
   「四月一日」と書いて「わたぬき」。
   その日に着物から綿を抜くことに由来します。

ひかげ旅館へいらっしゃい  加藤元   



ひかげ旅館へいらっしゃい

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著者:加藤元
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2014年6月発行 早川書房 248p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

いつも手紙でなるみの相談にのってくれたのは、母と別れた父だった。でも、もう父はいない。母と別れて旅館を経営していた父が、病気で亡くなったのだ。夫と破局寸前のなるみには、もう頼る人はいない。父のいた旅館へ行ってみよう。意を決して向かった先にはーヘンな町の人々と従業員。旅館を勧めない案内所のおばさん、人造人間のように無表情の料理人、時代劇言葉をしゃべる小学生。旅館に泊まりに来るお客も当然変わり者ばかりで…居場所を失った人たちが大切な何かをみつけてゆく、どこか優しく温かな物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

花の間/月の間/雪の間/星の間

【感想】

   すらすら読めて面白おかしく、
   そして温かい。

   温泉郷にあるおんぼろなひかげ旅館。
   
   そこに集まる「わけあり」な人々。
   今は亡き「おかみさん」に救われた人々。
   そしてそれを受け継いだなるみ…。

   登場人物のキャラがいいな!
   特に源五郎くんがいい!

金猫座の男たち  加藤元   



往年の輝きを失い、休館の危機を迎えた映画館「金猫座」。そこに集まるのは訳ありな人ばかり。かつて支配人が捨てた恋人の娘がアルバイトを志願したり、父親に頭の上がらない青年が幻覚に襲われていたり、窓口のおばさんの憧れの人が突如訪ねてきたり……。不器用な生き方しかできない男女のドラマを哀歓たっぷりに描く。

金猫座の男たち

金猫座の男たち
著者:加藤元
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2013年12月発行 双葉社 246p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

失いたくないんだ、最後の居場所を。潰れかけの映画館に集まったのはワケありな奴らばかり。馬鹿で不器用、でも愛おしい。そんな男と女が繰り広げる笑いあり、涙ありの傑作人情劇。

【目次】(「BOOK」データベースより)

昭和の男/仁義なき男/おとぎの国に棲む男/革命を叫ぶ男

【感想】

   潰れかけのポルノ映画館「金猫座」で
   働く人やその家族、お客さんたちを描いた連作短編集。

   みんなちょこっと嘘や訳ありを抱えつつ
   金猫座に対する思い入れを持って
   毎日を過ごす、
   その様子がほろりとさせてくれますなあ。

   時折はさまれるクスッとした笑いもよかった!

私がいないクリスマス  加藤元   



中島育子、30歳、独身。12月23日に進行癌の手術のため入院。ぼろぼろの人生に訪れた、ある邂逅。祖母代わりのおミツさんが、黙って死んだ父親の「明かせなかった気持ち」を見せてくれるのか? 嘘をテーマに人間の本質に迫る、遊び心に満ちた大人のビターファンタジー。

私がいないクリスマス

私がいないクリスマス
著者:加藤元
価格:1,365円(税込、送料込)
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2013年2月発行 講談社 249p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

中島育子。独身。30歳。クリスマスイブに進行癌の手術。ぼろぼろの人生に、ある邂逅が訪れる。祖母代わりのおミツさんは、嘘ばかりついて死んだ父親の本心を教えてくれるのか?どうせつくならその嘘で、啼かない猫を啼かせよう。

【感想】

   癌のため
   12月23日に入院し24日に手術した
   独身30歳女性の8日間。

   病院で父のことを思いだすうちに、
   嘘と本当そして大切なことに気づく。

   ファンタジックな設定もあったり
   辛い真実もあったりしたんだけど、
   すんなりと心に落ちる物語。

   よかったです。

   タイトルの「私」には何人もの「私」がいるよね。
   あの人もあの人もあの人も…。