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向田理髪店  奥田英朗   



向田理髪店

向田理髪店
著者:奥田英朗
価格:1,620円(税込、送料込)
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2016年4月発行 光文社 253p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

北海道。寂れてしまった炭鉱町。通りにひと気はないけれど、中ではみんな、侃々諤々。心配性の理髪店主人が暮らす北の町は、案外にぎやか。身に沁みて、心がほぐれる物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

向田理髪店/祭りのあと/中国からの花嫁/小さなスナック/赤い雪/逃亡者

【感想】

   北海道の財政破綻した炭鉱町に残った
   理髪店の店主の周りで起こる、
   寂れた町ならではの出来事の数々。

   そういった町の、
   住民たちの強いつながりの、
   よい面のほうに着目した、
   あたたかでユーモラスな、
   でもちょっと寂しくなる連作短編集。

   主人公の店主がええ人や~

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我が家のヒミツ  奥田英朗  ☆   



我が家のヒミツ

我が家のヒミツ
著者:奥田英朗
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2015年9月発行 集英社 276p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

どうやら自分たち夫婦には子どもが出来そうにない(『虫歯とピアニスト』)。同期との昇進レースに敗れ、53歳にして気分は隠居である(『正雄の秋』)。16歳になったのを機に、初めて実の父親に会いにいく(『アンナの十二月』)。母が急逝。憔悴した父のため実家暮らしを再開するが(『手紙に乗せて』)。産休中なのに、隣の謎めいた夫婦が気になって仕方がない(『妊婦と隣人』)。妻が今度は市議会議員選挙に立候補すると言い出して(『妻と選挙』)。どこにでもいる普通の家族の、ささやかで愛おしい物語6編。

【目次】(「BOOK」データベースより)

虫歯とピアニスト/正雄の秋/アンナの十二月/手紙に乗せて/妊婦と隣人/妻と選挙

【感想】

   大好きな奥田さんの「我が家」シリーズ第3弾。
   今回もよかった!

   普通の家族に起こるささやかな「ヒミツ」。
   けれどもあたたかな「ヒミツ」。

   レギュラーのN木賞作家・大塚さんご家族も出てきますよ。

   おかしく、そして、ほろほろほろりの6編でした。

ナオミとカナコ  奥田英朗   



ナオミとカナコ

ナオミとカナコ
著者:奥田英朗
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2014年11月発行 幻冬舎 438p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。三十歳を目前にして、受け入れがたい現実に追いつめられた二人が下した究極の選択…。「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」復讐か、サバイバルか、自己実現かー。前代未聞の殺人劇が、今、動き始める。比類なき“奥田ワールド”全開!

【感想】

   二人の女性が手がけた
   「排除」の顛末に
   ハラハラドキドキしながら
   スルスルと一気読み!

   度胸や知恵があるようでいて
   実はお粗末だった、という
   追い詰められ感がたまらん。
   最後まで手に汗握った。

   だんだん二人の主従が変わっていくのが
   面白いな、って思った。

沈黙の町で  奥田英朗   



沈黙の町で

沈黙の町で
著者:奥田英朗
価格:1,890円(税込、送料込)
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2013年2月発行 朝日新聞出版 512p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

中学二年生の名倉祐一が部室の屋上から転落し、死亡した。屋上には五人の足跡が残されていた。事故か?自殺か?それとも…。やがて祐一がいじめを受けていたことが明らかになり、同級生二人が逮捕、二人が補導される。閑静な地方都市で起きた一人の中学生の死をめぐり、静かな波紋がひろがっていく。被害者家族や加害者とされる少年とその親、学校、警察などさまざまな視点から描き出される傑作長篇サスペンス。

【感想】

   中2男子の転落死にまつわる話。
   いじめか事故か。
   中学生の世界が次第に明らかになり、
   親たちの悲しみ・不安は増大する。

   ひきこまれて一気に読んだけれど
   現実にもありそうで怖いお話。

   そして読みながら
   「いじめられる子には理由がある」と思いそうになる
   自分が怖い。

   中学生男子が転落死するというスタートは
   宮部みゆきさんの『ソロモンの偽証』と同じだけれど、
   あちらは学校内裁判ということで
   「これはフィクション」と自分の中で
   安心して読んでいた部分があった。

   こちらはそのリアルさゆえに逃げ場がない。

   現実の中学生たちが楽しい学校生活を送れるよう
   願わずにはいられない。

噂の女  奥田英朗   



噂の女

噂の女
著者:奥田英朗
価格:1,575円(税込、送料込)
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2012年11月発行 新潮社 310p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

中古車店に毎晩クレームをつけに通う3人組、麻雀に明け暮れるしがないサラリーマン、パチンコで時間をつぶす失業保険受給中の女、寺への寄進に文句たらたらの檀家たちー。鬱屈した日々を送る彼らの前に現れた謎の女・美幸。愛と悲哀と欲望渦巻く連作長編小説。

【感想】

   地方都市であちらこちらに現れる
   若い女性・美幸に関する連作短編集。

   彼女にまつわる良からぬ噂は
   短編がすすむにつれどんどん大きくなっていく。

   彼女に関わる人たちは
   自分の周りの人間関係の危うさに気づかされる。

   イヤな感じで読んでいて怖いのだけれど、
   読み終わった今は痛快でもあります。

真夜中のマーチ  奥田英朗 ☆  




真夜中のマーチ

単行本版 2003年10月発行 集英社 305p
文庫本版 2006年11月25日発行 集英社文庫 333p 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

自称青年実業家のヨコケンこと横山健司は、仕込んだパーティーで三田総一郎と出会う。財閥の御曹司かと思いきや、単なる商社のダメ社員だったミタゾウとヨコケンは、わけありの現金強奪をもくろむが、謎の美女クロチェに邪魔されてしまう。それぞれの思惑を抱えて手を組んだ3人は、美術詐欺のアガリ、10億円をターゲットに完全犯罪を目指す!が…!?直木賞作家が放つ、痛快クライム・ノベルの傑作。

感想 

   面白かった!
 
   調子のいい青年実業家ヨコケン・
   商社のダメ社員だけど特異な能力を持つミタゾウ・
   謎の美女クロチェとその愛犬が企む
   わけあり現金強奪の顛末。

   3人の個性がおかしくて、
   二転三転する事態がスピード感いっぱいに展開して、
   読んでいて楽しかったです。

   続編は出ないのかなぁ。
   出そうな終わり方なんですけれど。
   また3人に会いたいです。

   2007年10月には映画もされていたようです。

   

我が家の問題  奥田英朗 ☆  



平成の家族小説シリーズ第2弾!

完璧すぎる妻のおかげで帰宅拒否症になった夫。両親が離婚するらしいと気づいてしまった娘。里帰りのしきたりに戸惑う新婚夫婦。誰の家にもきっとある、ささやかだけれど悩ましい6つのドラマ。


我が家の問題

2011年7月発行 集英社 278p
 
【内容情報】(「BOOK」データベースより)

どうやら夫は仕事ができないらしい。-あなたの家にもきっとある、ささやかだければ悩ましい問題。

【目次】(「BOOK」データベースより)

甘い生活?/ハズバンド/絵里のエイプリル/夫とUFO/里帰り/妻とマラソン

感想 

   『家日和』につづいて
   家庭のことについて描かれた短編集。

   どこの家庭にでも起きそうなこと。
   (最後の「妻とマラソン」はなかなかないかも)
   そんなお話を楽しみました。

   「甘い生活?」・・・世話をやいてくれる妻を持った
             新婚家庭の夫の悩み。
   「ハズバンド」・・・社内野球大会で 
             夫は仕事ができないのかも、と気付いた
             妻の悩み。
   「絵里のエイプリル」・・・両親が離婚するらしい、と気付いた
                女子高生・絵里は周りに
                それぞれの家庭事情を尋ねて回る。
   「夫とUFO」・・・夫がUFOを見た、と言い出した。
             そのとき、妻はどうする。
   「里帰り」・・・結婚1年目にそれぞれの実家に
           帰省することをめぐる物語。
   「妻とマラソン」・・・直木賞作家の夫をもつ妻の孤独。

   どのお話も 全部が全部そうでなくても
   ちょこっとずつ我が家にあてはまるかも、と
   思わせてくれる家族間の感情の行き違いや労り。
   みんな真面目に「我が家の問題」に取り組んでるのが
   いいですね。

   『家日和』は去年文庫化されました。
   集英社文庫の「ナツイチ」にも入っています。

   
   家日和
   

純平、考え直せ  奥田英朗  




純平、考え直せ

2011年1月発行 光文社 277p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

坂本純平、21歳。新宿・歌舞伎町のチンピラにして人気者。心酔する気風のいい兄貴分の命令は何でも聞くし、しゃべり方の真似もする。女は苦手だが、困っている人はほうっておけない。そんな純平が組長から受けた指令、それは鉄砲玉(暗殺)。決行までの三日間、純平は自由時間を与えられ、羽を伸ばし、様々な人びとと出会う。その間、ふらちなことに、ネット掲示版では純平ネタで盛り上がる連中が…。約一年半ぶりの滑稽で哀しい最新作。

感想

   ヒットマンに指名されたヤクザの最若手の純平。
   決行を前に
   大金と3日間の猶予を与えられ
   新宿の街や生まれ故郷で
   やりたい放題。

   知り合った女の子がネットに純平のことを
   書き込んだら それについて見知らぬ人たちが
   侃々諤々。

   新宿では 対立する組とけんかしたり
   不思議な老人と知り合ったり
   テキ屋の若者と友人になったり
   憧れの女性と話をしたり。
   今まで出来なかった経験を積む。

   生まれ故郷では 後輩にいい顔をして見せたり
   母親とぎくしゃくと話をしてみたり。

   次第次第に近付く決行の時。
   純平がヒットマンに指名された裏事情なども
   垣間見えてくるけれど
   あくまでもやる気の純平。

   現実社会と ネット社会が
   純平を注視して
   どんどん渦を巻くように熱気が高まっていく
   勢いが素晴らしかったです。
   
   ただねぇ、ラストがねぇ
   ちょっと私にとっては拍子抜けしちゃいました。
   どうなんでしょ、これ。

オリンピックの身代金  奥田英朗  



2008年11月発行 角川書店 524p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

昭和39年夏。10月に開催されるオリンピックに向け、世界に冠たる大都市に変貌を遂げつつある首都・東京。この戦後最大のイベントの成功を望まない国民は誰一人としていない。そんな気運が高まるなか、警察を狙った爆破事件が発生。同時に「東京オリンピックを妨害する」という脅迫状が当局に届けられた!しかし、この事件は国民に知らされることがなかった。警視庁の刑事たちが極秘裏に事件を追うと、一人の東大生の存在が捜査線上に浮かぶ…。「昭和」が最も熱を帯びていた時代を、圧倒的スケールと緻密な描写で描ききる、エンタテインメント巨編。

感想
   
   昭和の「熱」を感じさせてくれる作品。
   今からたかだか45年ほど前の日本は こんなに貧しかったのかと
   再認識しました。   

空中ブランコ  奥田英朗  



単行本版 2004年4月発行 文藝春秋 265p
文庫本版 2008年1月発行 文藝春秋 282p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が…。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!?直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第2弾。

【目次】(「BOOK」データベースより)

空中ブランコ/ハリネズミ/義父のヅラ/ホットコーナー/女流作家

感想

   気持ち悪い伊良部医師に慣れてしまったのか
   前作「イン・ザ・プール」より楽しめました。