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神の島のこどもたち  中脇初枝   



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神の島のこどもたち [ 中脇 初枝 ]
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2019年1月発行 講談社 186p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

1952年。高校2年生のカミは、神戸に行った幼なじみを想いながらも、家族や友人と沖永良部島で暮らしていた。しかし、いつまで経っても島は米政府の統治下に置かれたまま、復興が進み豊かになっていく日本本土から分離されている。カミたち島民は、悲願である本土への復帰を訴えるため、活動を始めるがー。

【感想】

   『神に守られた島』の続編。

   終戦後7年、沖永良部島のこどもたちは高校2年となり
   本土復帰運動に参加する。

   戦中も戦後も、何が正しいのか何が正しくないのか、
   「騙された」「しかたない」ですませていいのか、
   こどもたちに静かにつきつけられた。

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神に守られた島  中脇初枝   



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神に守られた島 [ 中脇 初枝 ]
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2018年7月発行 講談社 232p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

沖永良部島ー沖縄のすぐそばにある小さな島は、大戦末期、米軍機による激しい攻撃を受けた。戦況が厳しくなっていくなか、島のこどもたちは戦争を肌で感じつつも、いきいきと過ごしていた。そんなある日、島に特攻機が不時着するという事件が起きる。

【感想】

   太平洋戦争末期の沖永良部島。
   主人公は島の少年。

   少年や家族、友人たちや島の自然は生き生きと、
   そして島の生活を侵食し壊していく戦争の様子が静かに描かれている。

   その対比が声高じゃないけれど
   胸にずんとくる。

   しかしなんという深いタイトルなのか。

魚のように  中脇初枝   



魚のように

魚のように
著者:中脇初枝
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2015年7月発行 新潮社 161p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ある日、高校生の姉が家を出た。僕は出来の悪い弟でいつも姉に魅かれていた。バラバラになった家族を捨てて僕も、水際を歩きながら考える。姉と君子さんの危うい友情と、彼女が選んだ人生について…。危うさと痛みに満ちた青春を17歳ならではの感性でまぶしく描く坊っちゃん文学賞受賞作(「魚のように」)。ほか、家庭に居場所のないふたりの少女の孤独に迫る短編「花盗人」を収録。

【目次】(「BOOK」データベースより)

魚のように/花盗人

【感想】

   中脇さんが高3の時に書かれた
   「魚のように」と「花盗人」の二編収録。

   明るい南国・高知での話のはずなのに、
   どうしようもなくもがいて陰鬱な雰囲気や、
   登場人物の心の中に切り込んでいく文章と
   そこに描かれた物語に
   畏れを感じた。

世界の果てのこどもたち  中脇初枝   



世界の果てのこどもたち

世界の果てのこどもたち
著者:中脇初枝
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2015年6月発行 講談社 381p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

戦時中、高知県から親に連れられて満洲にやってきた珠子。言葉も通じない場所での新しい生活に馴染んでいく中、彼女は朝鮮人の美子と、恵まれた家庭で育った茉莉と出会う。お互いが何人なのかも知らなかった幼い三人は、あることをきっかけに友情で結ばれる。しかし終戦が訪れ、運命は三人を引きはなす。戦後の日本と中国で、三人は別々の人生を歩むことになった。戦時中の満洲で出会った、三人の物語。

【感想】

   戦中、満洲で出会った、
   高知から満洲に入植した珠子、
   朝鮮人の美子、
   横浜のお嬢様茉莉の
   過酷な人生。

   容赦なく描かれる彼女らや周りの人の体験に
   目をつぶりたくなる。

   これは小説。
   だけどつくりものじゃない。

   記憶に留めるべき、
   そして二度とおこしてはいけない出来事。

   悲惨な状況の中、
   善意を見せる人の存在や、
   三人の変わらぬ友情に、
   救いが見えます。

   けれど、けれど。

   戦争とはほんとうに愚かで
   人々を不幸にしかしないことだと、
   静かに、でも強く
   語りかけてくるのです。

みなそこ  中脇初枝   



みなそこ

みなそこ
著者:中脇初枝
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2014年10月発行 新潮社 274p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

あたしたちは繋がったまま、橋から飛びおりた。彼と触れあうことは、きっともう、二度とないー。考えもしなかった相手に心を奪われ、あの腕に、あたしはからめとられた。水のきらめき。くもの巣。お旋餓鬼の太鼓。夜のピアノ。台風の日のかくれんぼ。誰もかれもがしてきたこと。何万年もくりかえしてきたこと。読者の想像を裏切る衝撃恋愛小説!

【感想】

   高知の山間の集落に
   夏休み、小学生の娘を連れて沈下橋を渡り
   帰省してきた女性が過ごした数日間。

   明るい日差しがあるのに、
   主人公の不安定な心持や
   土地特有の言葉や風習のせいか、
   じりじりとして不穏な雰囲気が息苦しく、
   でも逃げることができない魅力がありました。

   人の名前などにひらがな3文字が多用されているのが、
   すごくリズムを感じた。

   あと、ピアノ。
   弾けるばっかりに苦しみもあるんだけど、
   やっぱりいいなあ。
   そっか~。ラヴェルってそうなんだ。

わたしをみつけて  中脇初枝   



わたしをみつけて

わたしをみつけて
著者:中脇初枝
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2013年7月発売 ポプラ社 255p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

施設で育ち、今は准看護師として働く弥生は、問題がある医師にも異議は唱えない。なぜならやっと得た居場所を失いたくないからー。『きみはいい子』で光をあてた家族の問題に加え、今作では医療現場の問題にも鋭く切り込んでいく。新境地となる書き下ろし長編。

【感想】

   親に捨てられ施設で育ち
   「いい子」でいようと自分を殺していた弥生。

   自分を認めてもらい
   「わたしはわたし」であることに気づき
   新たな一歩を踏み出す。

   弥生はわたし。
   弥生はあなた。

   そんな「いい子」にとらわれている人たちを
   優しく応援する一冊です。

   そして弥生を認め励ます
   藤堂師長や菊地さんのような人物に
   私はなりたいとも思いました。

   ほんとうに素晴らしい。

   何が大切かをきちんと見極め、
   困ってる、弱ってる相手の立場にたって
   考えられる人物。

   憧れます。

きみはいい子  中脇初枝 ★ 

家庭内の虐待を主軸に置き、追い詰められつつある家族の物語を綴る連作短篇集。人間の優しさが生む希望を感じさせてくれる感動作。

きみはいい子

きみはいい子
著者:中脇初枝
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2012年5月発行 ポプラ社 318p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

夕方五時までは家に帰らせてもらえないこども。娘に手を上げてしまう母親。求めていた、たったひとつのものー。それぞれの家にそれぞれの事情がある。それでもみんなこの町で、いろんなものを抱えて生きている。心を揺さぶる感動作。

【目次】(「BOOK」データベースより)

サンタさんの来ない家/べっぴんさん/うそつき/こんにちは、さようなら/うばすて山

【感想】

   児童虐待をテーマにした5つの連作短編。

   端正に静かに語られるのに、
   物語が胸をきりきりと刺してきて、
   自分の記憶と相まって苦しい思いで読みました。

   それでも読み進めると物語には光と救いがやってきて、
   私にも癒しと赦しが訪れたような気がします。

   今、子育てでつらい思いをしている人に、
   子供の頃の親との記憶に苦しんでいる人に
   読んでほしい。
   やり直しがきかなくなる前に。

   そしてお父さん方にも。
   お母さんの苦しみを分かち合ってほしいから。

   『きみはいい子』素晴らしい本でした。
   苦しみの向こうに必ずある光をありがとう。