よろしくたのむぜ、サンタクロース 籾山市太郎
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2013年11月発行 光文社 229p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
何の変哲もない地方都市・磯原市(通称いそっぱら)を牛耳る会社「たたらフーズ」のワンマン社長、多々良萬福はある日突然、いそっぱらを一年中クリスマスの雰囲気にすると宣言、矢継ぎ早に指令を出し始めた。当然、社員も市長も議員も右往左往。萬福社長の目的は一体ー?「素直な人間愛に好感」(藤沢周氏)、「ドキドキ感が持続する、尋常じゃない引き込み力」(三浦しをん氏)と両選考委員絶賛の「アッティラ!」で2010年小説宝石新人賞を受賞しデビューした著者、会心の書下ろし長編。
【感想】
地方都市の食品企業の社長の
ツルの一声で始まった一年中クリスマス!という
町おこしと事業計画。
それに振り回される従業員と町の面々。
いったいこの話はどこに向かってるの?
どうなるの?と
はらはらどきどきわくわくと楽しみました。
出てくる人物がそれぞれ持ち味があって
それを生かして職務に邁進するのを読むのが面白かったです。
(必殺味見人の野村さん、最高!笑)。
最後に明らかになる、
社長が目指していたことはなかなかにびっくりしたのだけど、
温かい気持ちで読み終えました。
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- [2014/01/05 17:39]
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アッティラ! 籾山市太郎

アッティラ!
2011年11月発行 光文社 216p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
突然町に現れた大きなキャンピングカー。その中では、アッティルカイラーと名乗る移動民族が夜な夜な彼ら独自の音楽を演奏していた。会社員、キャバクラ嬢、パニック障害。少しの寂しさを抱える町の住人たちは、アッティルカイラーたちが奏でる音楽と振舞われる料理に惹きこまれていく。恋は素敵!酒はうまい!子供はかわいい!アッティルカイラーが紡ぐ極彩色のフレーズが、何の変哲もない彼らの生活を鮮やかに染め上げていく!第4回小説宝石新人賞を受賞した表題作のほか、書下ろし中編を含む3編に流れるのは、人生を照らす肯定感。
【目次】(「BOOK」データベースより)
アッティラ!/ほもよろを/マルチャペル
感想
第4回小説宝石新人賞受賞作「アッティラ!」を含む
3つの短編。
表題作はアッティラ王の導きによって日本にやってきた
フン族の末裔たちが独自の音楽を奏でて
知り立った人たちに影響を与える、っていう
架空の設定のお話。
無国籍の人たちと日本人との
それぞれの事情や思いが溶け合って
濃いエネルギーが満ち溢れていました。
彼らの奏でる独特の音楽が文字で表されていて、
そこから他の人はどんな音楽を想像するのかなぁ。
表題作のほか「ほもよろを」も「マルチャペル」も
ダジャレとスピリチュアルと音楽要素の入った物語。
3つの中では私は「ほもよろを」がいちばん好きです。
吉村君の気持ちがやさしくていいな、と思いました。
- [2012/02/14 00:00]
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