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星になるには早すぎる  永田俊也   



星になるには早すぎる

星になるには早すぎる
著者:永田俊也
価格:1,575円(税込、送料込)
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2013年11月発行 文藝春秋 267p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

凶悪レイプ犯を取り逃がし、自らも深い傷を負った女刑事・一ノ木薫。警察を辞めて彼女がはじめた新しい仕事はー「交渉屋」。ハートウォーミング・ハードボイルドの傑作連作小説集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

ネゴ屋/七つの子/羽衣の下/錆び鉄

【感想】

   刑事をやめた一ノ木薫は
   交渉屋という仕事をはじめる。

   無理難題ともいえる交渉を成立させようと
   薫は奮闘。

   自身の傷も癒され成長を遂げていく。

   設定が面白く、
   また薫がどんな手を使って交渉を成立させるのか、
   ひやひやわくわくとひきこまれました。

   交渉相手は家を立ち退かない老婦人、
   ハリウッド映画出演を断る女優、
   高年棒引き下げを拒否するベテランプロ野球選手。

   老婦人の話はほろりと。
   女優、野球選手の話は
   プロとして隠された矜持が心打ちます。

   シリーズ化してドラマになったら面白いだろうな。
   どちらかというと、一般人相手の話の方が
   読みたいかな。

   
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県立コガネムシ高校野球部  永田俊也   


県立コガネムシ高校野球部

2010年7月発行 文藝春秋 340p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

年収四十億の財力にモノをいわせ、弱小県立高校野球部長に就任した若き女性実業家・小金澤結子。甲子園出場のため結子が繰り出すゴージャスかつエグい手練手管に部員たちはヘキエキするが、少しずつ勝利する喜びを知ってゆき…。万年弱小チームに、甲子園出場の奇跡は起こる、のか─。

感想
 
   面白かったです。
   ちょうど 夏の甲子園が行われているこの時期。
   甲子園出場をめざす高校球児たちの一風変わった奮闘に
   わくわくさせられました。

   長野県立佐久沼中高校は
   県内有数の進学校にして 当然 野球部は弱小。
   そこに乗り込んできた若き女性実業家・小金澤裕子。
   彼女はプロ野球球団のオーナーになろうとしたものの
   言論界のドン・百川勘太郎に阻止されて挫折。

   その仇をとるため 百川の孫が在籍する超強力野球部を破って
   甲子園出場するという目標をもち
   佐久沼中高校に白羽の矢をたてる。
   弱小野球部が 超強力野球部を破ることで
   女性でも野球経営ができるということを 見せ付けるために。

   そんな小金澤に右往左往させられるキャプテン昇平・エース辰雄を
   始めとする野球部員たち。
   これまでは野球が好きというだけで のほほんと野球をしていたのに
   急に勝つことを命じられて わけのわからない命令に従わされて・・・
   さて、どうなる。というお話。

   昇平たちの唱える野球の理想像が いかに精神論によっていたのか、
   小金澤が打つ手ひとつひとつが 突拍子もないようでいて
   実はどれほど効果的であるのか、その対比や
   野球部の変貌していく様子や
   昇平の心の動きなどなど おかしくて目が離せない作品でした。   
   肩肘張らずに 気軽に読めるけれど 感動もありました。   

   ラスト近く 辰雄の 入院中のおにいちゃんが
   観戦していたテレビから離れていっちゃって その後どうなったのか
   すごく気になります。大丈夫だったのかなぁ。