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蘇我の娘の古事記  周防柳   



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蘇我の娘の古事記(ふることぶみ) [ 周防柳 ]
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2017年2月発行 角川春樹事務所 418p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

許されぬ恋、王位継承の争い…激動の時代をみずみずしく描く、書き下ろし長篇小説!

【感想】

   「古事記の語り部は蘇我入鹿の遺児だった」という
   大胆な前提のもと、
   彼女や彼女をはぐくんだ一族が
   大化の改新・壬申の乱のもとたどる運命と
   古事記にどのような思いを込めたのかを描いた古代ロマン。

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虹 The Freeway  周防柳   



虹


著者:周防柳
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2015年3月発行 集英社 349p

【内容情報】

夫の浮気で離婚したのち、晶子は会社の事務員として働きながら、一人娘を国立大学に進学するまで育てあげた。
ところがある日、警察から信じられない連絡が。娘とみられる女子大生の遺体が発見されたというのだ。いったい何が起きたのか?
極度のうつ状態を経て、晶子の母としての執念の追求が始まる。パートナーは、ぶっきらぼうだが頼りになる、元刑事の探偵だった。
罪と罰のありよう、報復の是非を問う、衝撃的な長編小説。

【感想】

   大学生の娘が自殺した理由を探す母親と
   その理由となる人物の行動から
   目が離せませんでした。

   哀しくて怖くて、
   でも面白いなあ。


   周防さんって
   去年小説すばる新人賞受賞作でデビューなさって
   もう3冊目。
   それぞれジャンルが違うのが驚き。


   ところどころ、
   簡単な言葉でもわざわざ
   漢字でなくひらがなにしてあるのには
   何かこだわりがあるのかな。

逢坂の六人  周防柳  ☆   


逢坂の六人

逢坂の六人
著者:周防柳
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2014年9月発行 集英社 449p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

史上初の“やまと歌の勅撰集”『古今集』を生んだ物語。『古今和歌集』成立の裏側に秘められた、俊才・紀貫之と、個性的な六歌仙との出会いー。情熱的な美丈夫・在原業平、醒めた美女・小野小町、謎の怪僧・遍照たちとの人間ドラマを鮮やかに描く長編小説。

【感想】

   紀貫之が古今集を編纂するにあたり、
   少年時代に交流のあった六人の歌人(六歌仙)の
   思い出をたどる長編。

   「やまとの心には、やはりやまとの歌」と思い定めた
   貫之の原点が描かれている。

   少年時代の貫之がとてもチャーミング。
   六歌仙もそれぞれ癖があって楽しい。

   登場人物の会話が
   現代的のような、
   古風のような、
   独特のリズムがあって私には心地よかったです。

   平安時代初期のどろどろも好き。

八月の青い蝶  周防柳   


八月の青い蝶

八月の青い蝶
著者:周防柳
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2014年2月発行 集英社 275p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

急性骨髄性白血病で自宅療養することになった亮輔は、中学生のときに被爆していた。大日本帝国陸軍偵察機パイロットのひとり息子であった彼は、当時、広島市内に住んでいたのだ。妻と娘は、亮輔が大事にしている仏壇で、異様に古びた標本箱を発見する。そこには、前翅の一部が欠けた小さな青い蝶がピンでとめられていた。妻も娘も知らなかったが、それは昭和20年8月に突然断ち切られた、切なくも美しい恋物語を記憶する大切な品だったー。第26回小説すばる新人賞受賞作。

【感想】

   死を前にした老人の、
   中学生だった1945年8月、広島の回想。

   戦争や当時の女性の生き方や
   原爆や戦後や軍人やその家族や。
   そして
   中学生の初恋と。

   いろんなものがぎゅうっと詰め込まれていて、
   なんか凄いものを読みました。

   老人が大切にしている青い蝶の標本から話ははじまり、
   それがどんな運命で
   そこにあるのかがわかったときに、
   ぱーっと目の前に青い空が広がった気分になりました。

   小説すばる新人賞って
   これまでは柔らかな瑞々しいのものが多かったように思いますが、
   これはかなり硬派な感じ。

   1945年8月と対比されている現代の時間が
   2010年8月であるのは,
   東日本大震災前であることが必要だったのかもなあって
   思いました。