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多摩川物語  ドリアン助川   



晴れの日も、嵐の日も、川は人生のように流れていくーー多摩川の岸辺の街を舞台に繰り広げられる人生ドラマ。感涙必至の連作短編集。

多摩川物語

多摩川物語
著者:ドリアン助川
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2014年10月発行 ポプラ文庫 239p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

映画撮影所の小道具係を辞めようかと悩む隆之さん、客の少ない食堂で奮闘する継治さん、月明かりのアパートで母をしのぶ良美さん…。多摩川の岸辺の街を舞台にくりひろげられる人生のドラマ。「黒猫のミーコ」ほか、名もなき人びとの輝ける瞬間が胸を打つ連作短篇集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

黒猫のミーコ/三姉妹/明滅/本番スタート!/台風のあとで/花丼/越冬/月明かりの夜に

【感想】

   多摩川のそばで暮らす人々を描く連作短編集。

   なかなかうまくいかない人たちがつかんだ
   一瞬の光がきらめき、
   けれども、
   決してきれいごとで終わらない
   せつなさ、むなしさが胸をえぐります。

   そのあとが知りたいのよ!という
   もどかしさも残りました。

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あん  ドリアン助川   



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著者:ドリアン助川
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2013年2月発行 ポプラ社 238p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

線路沿いから一本路地を抜けたところにある小さなどら焼き店。千太郎が日がな一日鉄板に向かう店先に、バイトの求人をみてやってきたのは70歳を過ぎた手の不自由な女性・吉井徳江だった。徳江のつくる「あん」の旨さに舌をまく千太郎は、彼女を雇い、店は繁盛しはじめるのだが…。偏見のなかに人生を閉じ込められた徳江、生きる気力を失いかけていた千太郎。ふたりはそれぞれに新しい人生に向かって歩きはじめるー。生命の不思議な美しさに息をのむラストシーン、いつまでも胸を去らない魂の物語。

【感想】

   惰性でどら焼き屋をしている千太郎のところに
   謎めいた老女がやってきて
   とびきりのあんこの作り方を教えてくれる。

   千太郎のやる気も出て
   次第にお客も増えたが…というお話。

   意外と重い内容だったのでびっくり。

   「生きる意味」について
   ずっしりと伝わるものがあります。

   「私たちはこの世を観るために、聞くために生まれてきた。
    この世はただそれだけを望んでいた。
    だとすれば、教師になれずとも、勤め人になれずとも、
    この世に生まれてきた意味はある」222p。

   千太郎がこの先
   おいしいどら焼きを作っていくことを信じて
   読み終えることができました。