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正しい愛と理想の息子  寺地はるな   



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正しい愛と理想の息子 [ 寺地はるな ]
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2018年11月発行 光文社 220p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

コンビを組む二人は違法カジノで働いていたが失敗ばかり。今度は偽宝石売りでも騙した女に騙され無一文に。切羽詰まったハセは商店街にたむろする老人たちを見て閃いた。これからは、年寄りだ。32歳と30歳。崖っぷち男二人。騙すのは、年寄りだ。さびしさは、利用できる。歪んだ愛を抱え、じたばたする悪党コンビ。注目作家が紡ぐ、泣けるバディ小説!!

【感想】

   違法カジノで働き偽宝石売りをしていたが失敗し、
   次は老人相手に詐欺をはたらこうかと動き出した
   ハセと沖のアラサーの男性二人組。

   主人公の情けなさとタイトルとの乖離具合がたまりませんな。

   第二章の終わりが特に好き。

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大人は泣かないと思っていた  寺地はるな  ☆   



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大人は泣かないと思っていた [ 寺地 はるな ]
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2018年7月発行 集英社 272p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

隣の老婆が庭のゆずを盗む現場を押さえろと父から命じられた翼。ところが、捕らえた犯人もその目的も、まったく予想外でー(「大人は泣かないと思っていた」)。バイト先のファミリーレストランで店長を頭突きし、クビになったレモン。その直後、母が倒れたと義父から連絡が入って…(「小柳さんと小柳さん」)他、全7編。人生が愛おしくなる、魔法のような物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

大人は泣かないと思っていた/小柳さんと小柳さん/翼が無いなら跳ぶまでだ/あの子は花を摘まない/妥当じゃない/おれは外套を脱げない/君のために生まれてきたわけじゃない

【感想】

   ええなぁ。寺地さんはええなぁ。
   今作もしっくりきた。

   控えめな、
   けれども卑怯なことはしないと心に決めている
   青年・翼の一年間。

   翼や隣家の孫娘や友人など、
   視点を変えて描かれる連作短編集。

   各短編で登場人物が
   それぞれ新たな扉を開けるのがいいし
   (その途上の彼らのいろんな思いにすごくうなずける)、
   それらを経て翼が
   最後の短編で変わっていくのも(ひゅーひゅー!)
   最高だった。

架空の犬と嘘をつく猫  寺地はるな  ★   



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架空の犬と嘘をつく猫 (単行本) [ 寺地 はるな ]
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2017年12月発行 中央公論新社 240p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「あんたは社会にとって、なんの役にも立ってない子」そう言われて育った羽猫家長男の山吹。だけど彼が大人になり、みんなの“嘘”が解かれたとき、本当の家族の姿が見えてくる。今大注目の作家寺地はるなが描く、ちょっと変わった家族小説。これは、それぞれが破綻した嘘をつき続けた家族の、素敵な物語ー。

【感想】

   ああっ、すごくよかった!
   すみずみまでよかった。
   すごく好き。

   崩壊している6人家族の話。

   その長男・山吹の8歳から38歳までの30年間を
   主に山吹視点で5年ごとに描く。

   かなりぐさぐさきました。
   読んでいてどうなるかと思いました。

   家族それぞれが嘘つきで、困難から逃げたりもする。
   家族の周りの人もいい人たちばかりではない。
  
   どうかどうか、と祈るような気持ちで読みました。
   そして…。

   嘘をついたり逃げたりするのは
   けっして悪いことじゃない、良いことでもあるんだと、
   時間の経過とともにすとんと胸に落ちてきました。
   救われた心持ちがしました。

   山吹がいざというところでは
   自分をきちんと持っているのがよかったなあ。

   また途中も悪いことばかりではないことも。
   その按配がよかった。
   人生ってそういうものかもしれません。
   ほんとうに。

   しかし、残りページがごくわずかになってから
   まだあれがぶっこまれてきた時には
   まったくどうしようかと思いましたよ。
   最後の最後まで容赦なし(笑)

みちづれはいても、ひとり  寺地はるな   



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みちづれはいても、ひとり [ 寺地はるな ]
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2017年10月発行 光文社

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

今は職を探している弓子39歳と独身で休職中の楓41歳。仕事もない、男ともうまくいかない二人が、行き場のない思いを抱え旅に出る。40女のロードノベル。

【感想】

   夫と別居中の弓子と失業中の楓。
   アラフォー女の二人旅。

   嫌な男や女たちが出てくるし
   二人もふらふらしてるけど、
   人それぞれ価値観があることと
   主語は自分であることさえ忘れなければいいんだよ、と、
   読後感は強く前向きで
   とてもよかった。

今日のハチミツ、あしたの私  寺地はるな   



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2017年3月発行 角川春樹事務所 240p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

恋人の故郷である朝埜市で、蜂蜜園の手伝いを始めることになった碧。蜜蜂たちの暮らしの奥深さを知る日々のなか、十六年前に自分の人生を助けてくれた不思議なできごとを思い出すー。草木がゆたかに花を咲かせる小さな町。不器用な家族の愛が心にしみる、書き下ろし長篇。

【感想】

   しみしみ~。
   心と体にしみしみ~。

   思わぬ展開から恋人の故郷で
   蜂蜜園の手伝いをすることになった碧。

   いろいろ障害はあるけれど、
   周りの人と心を通わせ居場所を築いていく。

   「明日がなくても、今日は今日だ」。
   そう、その意気だ。

   ハチミツを使った料理がたくさんでてきて、
   どれもとても美味しそうです。

月のぶどう  寺地はるな   



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2017年1月発行 ポプラ社 319p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

二十六歳になっても逃げることばかり考えている歩。突然の母の死をきっかけに、双子の姉・光実とともに実家のワイナリーを継ぐ決意をするが…。やさしい涙がこみあげる感動の物語。

【感想】

   母の経営していたワイナリーを
   その急死の後、引き継いだ双子の姉弟。

   姉が「出来るほう」、弟が「出来ないほう」と言われる
   それぞれの鬱屈。

   もがきながらぶつかりながら、
   そして周りの人と関わりながら
   その鬱屈を克服していく、
   二人の気持ちがよくわかる。

ミナトホテルの裏庭には  寺地はるな   



ミナトホテルの裏庭には

ミナトホテルの裏庭には
著者:寺地はるな
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2016年2月発行 ポプラ社 237p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

大通りから入った閑静な地に佇む通称「ミナトホテル」は、大正末期に建てられたキャラメルのような見た目の宿泊施設だ。館内には四季折々美しい花が飾られ、骨董家具が設えられた六つの客室は防音仕様。看板を出していないのに、人知れず「眠れない」「食べられない」お客が集い、時には長期で滞在する者たちもー。誰かと繋がりあうことのよろこびを、やさしく温かく力強く紡ぎ出した、心に響く物語。

【感想】

   わけありの人たちを泊める
   小さなミナトホテルでの人間模様。

   鍵探しと猫探しに奔走する青年が主人公。

   疲れている人を癒してくれるあたたかなお話だけれど、
   胸にぐっときたり、鋭くえぐってきたり。

   印象に残る表現もたくさん!

   よかったです。

ビオレタ  寺地はるな   



ビオレタ

ビオレタ
著者:寺地はるな
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2015年6月発行 ポプラ社 222p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

婚約者から突然別れを告げられた田中妙は、道端で大泣きしていたところを拾ってくれた菫さんが営む雑貨屋「ビオレタ」で働くことになる。そこは「棺桶」なる美しい箱を売る、少々風変わりな店。何事にも自信を持てなかった妙だが、ビオレタでの出会いを通し、少しずつ変わりはじめる。人生を自分の足で歩くことの豊かさをユーモラスに描き出す、心のすきまにしみこむ温かな物語。第四回ポプラ社小説新人賞受賞作。

【感想】

   困ったな。

   こういうお話、好きなんだけど。

   ショックを受けた若い女性が、
   新たに出会った人たちと触れ合いながら、
   自分を見つめ直し取り戻していくお話。

   出会ったのは、
   行き場のないものを入れる
   「棺桶」と呼ばれる小さなきれいな箱を作って売る
   雑貨店の女店主たち。

   「余白は大切」とか、
   「さびしいのは標準仕様でしょ、なんていうか、人間の」とか、
   「人の言動を深読みして、利口になったつもりかな」とか、
   「みんなさ、人になにかしてもらうことばっかり考えてさ」とか。

   自分から動くことを
   そっと、穏やかに諭してくれる言葉たちが好きだなあ。

   で、何に困ったかと言うと、
   このお話、
   冒頭に女性が飲食店で
   婚約者から婚約破棄を言い渡される場面があるのよね。
   それが彼女のショックを受けた事柄。

   そして、
   目標や欲望や大切だと思ったことを
   ノートに書くの。

   彼女を導くのが年上のぶっきらぼうな女性であるとか、
   ホットケーキとか、
   レース編みとか。

   そういうのが出てくるお話、
   読んだことがあるんです。
   しかもそれは大好きな本なので、
   困ってしまったのです。

   そういう、似たようなモチーフがでてくる、ってこと
   よくあることなのかな。
   いいのかな。