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モモコとうさぎ  大島真寿美  ★   



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モモコとうさぎ [ 大島 真寿美 ]
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2018年2月発行 KADOKAWA 320p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

働くって、生きるってどういうことだろうー。モモコ、22歳。就活に失敗して、バイトもクビになって、そのまま大学卒業。もしかして私、世界じゅうで誰からも必要とされてないー!?何をやってもうまくいかなかったり、はみだしてしまったり。寄るべない気持ちでたゆたうように生きる若者の、云うに云われぬ憂鬱と活路。はりつめた心とこわばった躰を解きほぐす、アンチ・お仕事小説!

【感想】

   わーい!面白かった!!

   22歳のモモコ、育ちがかなり複雑。
   就活に失敗して家出し友人や兄のところで居候になったあと、
   その後偶然出会った人たちの家をふらふら移り住んでいく。

   この登場人物たちが風変わりで
   モモコと交わす会話がべらぼうに面白く、
   モモコがそれを通じてちょっとずつ自分がわかってくるのを、
   おー、よしよし!と思いながら読んでたけれど、
   いや別に特に自分探しが成功しなくても、
   こうやって人と出会いながら生きていく様子が面白くて
   それで大満足。
   (自分探しが成功したかどうかはナイショ) 

   モモコが知る社会の様子が、
   ブラック企業や民間軍事会社?や
   外国人労働者搾取や限界集落やシェアハウスなど、
   現代を反映していてそれも興味深かった。

   そして、うさぎ、うさぎ!
   説明できないよ、これ。
   おかしいわ、これ~(喜んでいる)

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ツタよ、ツタ  大島真寿美  ★   



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ツタよ、ツタ [ 大島真寿美 ]
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2016年10月発行 実業之日本社 282p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

新たな名前を持つこと。心の裡を言葉にすること。自分を解放するために得た術が、彼女の人生を大きく変えたー。明治の終わりに沖縄に生まれた「幻の女流作家」の数奇な運命。一作ごとに新しい扉を開く『ピエタ』の著者、会心作!

【感想】

   最後に来て涙がぶわっとあふれた。

   「ここではないどこか」「こうではない自分」を求め
   生き続けてきた
   明治、沖縄生まれの「幻の女流作家」の一生。

   平坦ではない日々の中で、
   書くことに出会いそのことに救われ苦しみ
   また喜びを得た彼女の人生が胸を突く。

空に牡丹  大島真寿美  ☆   



空に牡丹

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2015年9月発行 小学館 255p

【内容情報】(出版社より)

時は明治。花火に心奪われた男の生涯!

私のご先祖様には、花火に魅せられて生きた静助さんという人がいる。
親族みんなが語りたくなる静助さんのことを、私は物語にすることにしたーー。
時は明治。江戸からそれほど遠くない丹賀宇多村の大地主の次男坊として生まれた静助は、村人から頼られる庄左衛門、母親の粂、腹違いの兄・欣市と暮らしていた。ある日、新し物好きの粂と出かけた両国・隅田川で、打ち上げ花火を見物した静助は、夜空に咲いては散る花火にひと目で魅了される。江戸の有名な花火屋たちは、より鮮やかな花火を上げるため競って研究をしているという。
静助は花火職人だった杢を口説き落とし、潤沢な資金を元手に花火作りに夢中になるが、次第に時代の波が静助の一族を呑み込んでいくーー。

【感想】

   はぁあああ。
   すごいよかった。

   明治になったばかりの頃、
   大地主の次男・静助さんが
   花火に魅せられのめりこんだ人生と
   家や家族や周りの人たちの変化。

   もしかしたら不幸な話かもしれないけれど、
   読み終えてこんなに幸せな気持ちになるなんて。

   いい話だったねえ。

あなたの本当の人生は  大島真寿美  ☆   



あなたの本当の人生は

あなたの本当の人生は
著者:大島真寿美
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2014年10月発行 文藝春秋 308p

【内容情報】

「書く」ことに囚われた三人の女性たちの本当の運命は……
新人作家の國崎真美は、担当編集者・鏡味のすすめで、敬愛するファンタジー作家・森和木ホリーに弟子入りーーという名の住み込みお手伝いとなる。ホリー先生の広大で風変わりなお屋敷では、秘書の宇城圭子が日常を取り仕切り//
真美、ホリー先生、宇城、三人の時間がそれぞれに進んだその先に〈本当の運命〉は待ち受けるのか?

【感想】

   すっごいひきこまれた! 

   書くことに囚われた3人の女性の人生。

   ジュニア小説の女王、
   女王の秘書、
   女王の内弟子。

   彼女らの、
   書くことと
   自分の本当の人生を生きることが
   ゆらゆらと、時には切実に
   交じり合いお話が進むのが、
   不思議なんだけど
   なぜか心が充たされる。

ワンナイト  大島真寿美   



ワンナイト

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著者:大島真寿美
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2014年3月発行 幻冬舎 236p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ステーキハウスのオーナー夫妻が、独身でオタクの妹を心配するあまり開いた合コン。そこに集まった、奇妙な縁の男女6名。結婚したかったり、したくなかったり、隠していたり、バツイチだったり…。彼らのさざ波のような思惑はやがて大きなうねりとなり、それぞれの人生をかき回していくー。ままならないけれども愉しい人生を、合コンをモチーフに軽妙な筆致で描く、かつてない読後感を約束する傑作長編!

【感想】

   わーい、面白かった~可笑しかった~。

   ある合コンに参加した6人が
   その後どう人生を変えていったかを、
   順繰りに主人公をかえて
   時間軸を少しずつ前に動かしつつ、
   軽妙に語るのがたまらない!

   人生って
   思わぬところで思わぬ方向に転がるよね!
   って心から納得。

三月  大島真寿美   



三月

三月
著者:大島真寿美
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2013年9月発行 光文社 232p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
短大を卒業してからおよそ20年。同窓会の案内を受けとって以来、ノンは学生時代に亡くなった男友達のことが気になりはじめる。彼は自殺ではなかったのではないか?ノンは仲のよかった友人に連絡を取るとー。仕事や家庭、それぞれの20年の時を歩んできた女性6人。学生時代の男友達の死を通じて明らかになる「過去」。その時、彼女たちが選ぶ道はー。未来に語り継ぎたい物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

モモといっしょ/不惑の窓辺/花の影/結晶/三月/遠くの涙

【感想】

   短大時代を共に過ごした仲間6人も
   早くもアラフォー。

   それぞれの人生を歩んでいた彼女らが
   一人の声かけにより
   再びつながりを持つようになる。

   その会話や心の動きに
   そうそう覚えがある!って嬉しくなり
   心がほぐれ愛おしさでいっぱいになる。

   彼女らの現実の生活はいろいろ大変で
   彼女らはそれを全て共有できたわけではなく
   また解決したわけではないのだけれど、
   友人がいるってことは
   それは大きな支えになるんだって
   静かに再認識させてくれる一冊。

   「三月」はあの「三月」。

   作品の中であの「三月」を表現なさる作家さんが
   増えてきているように思います。

ゼラニウムの庭  大島真寿美   



ゼラニウムの庭

ゼラニウムの庭
著者:大島真寿美
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2012年9月発行 ポプラ社 279p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

わたしの家には、謎があるー双子の妹は、その存在を隠して育てられた。家族の秘密を辿ることで浮かび上がる、人生の意味、時の流れの不可思議。生きることの孤独と無常、そして尊さを描き出す、大島真寿美の次なる傑作。

【感想】

   硬くて美しい。
   そして静かで深い。

   明治生まれの祖母の双子の妹は
   蔵に隠して育てられた。
   それはなぜ?

   100年以上続く、
   「秘密」を抱えた家族の物語にぞくぞくしました。

   その人を隠そうとしているようで、
   実はその人に操られていたのかもしれません。

   人は自分の理解の及ばない事項を
   「そういうもの」としてしまいがちだけど
   「そういうもの」とされた人の幸せはどこにあるのだろう。

   「希望を持って生きるのではなく、絶望とともに生きる」。
   こんなことを言わせちゃだめだ。
   こんなことを思わせちゃだめだ。
   共に生きなきゃ。


それでも彼女は歩きつづける  大島真寿美  



映画監督・柚木真喜子が海外の映画祭で賞に輝く。彼女について、一緒に脚本を書いていた志保、交際相手を奪ったさつき、妹の七恵、幼なじみ亜紀美、事務所の社長・登志子、映画で主演した十和の6人が真喜子を語る。


それでも彼女は歩きつづける

2011年10月発行 小学館 250p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

有名映画監督となった柚木真喜子。自由奔放な彼女に人生を左右される6人の女性たちの心の揺れを描いた連作小説。

【目次】(「BOOK」データベースより)

転がる石/トウベエ/チューリップ・ガーデン/光/伸びやかな芽/流れる風/リフレクション

感想 

   映画監督・柚木真喜子が賞をとったというニュースに触れた
   彼女に縁のある6人の女性。
   憧れや嫉妬や困惑などそれぞれの感情が柚木に対してうずまく。

   6人の彼女たちの
   そんな心の揺れ動きが描かれることで
   柚木自身は姿をあらわさないのに
   なんとくっきりと彼女の真実がみえてくることか。
   感嘆しました。

   また
   6人の女性は柚木について考えをめぐらすことで、
   自分についても考える。
   最後に映画で主演した十和のその後を描いた
   「リフレクション」という物語がのっています。
   ここに書かれている「リフレクション」は十和一人のものだけど、
   他の彼女たち一人ひとりにも「リフレクション」があるのだろう。
   
   もしかしたら読者にもあるのかもしれませんね。

ピエタ  大島真寿美 ★  



生への祝福と喜びを謳いあげる著者の新境地! 天才作曲家ヴィヴァルディが残した一枚の楽譜を糸口に、教え子たちの人生が交錯する。



2011年2月発行 ポプラ社 337p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

18世紀、爛熟の時を迎えた水の都ヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児たちを養育するピエタ慈善院で“合奏・合唱の娘たち”を指導していた。ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開かれる─聖と俗、生と死、男と女、真実と虚構、絶望と希望、名声と孤独…あらゆる対比がたくみに溶け合った、“調和の霊感”。今最も注目すべき書き手が、史実を基に豊かに紡ぎだした傑作長編。

感想 

   これまで日常に舞台を置いていらした
   大島さんにしては とても珍しく
   中世ヴェネツィアでのお話。

   孤児を養育するピエタ慈善院で育った
   エミーリアは 恩師ヴィヴァルディの楽譜を探し始めるうちに
   様々な人たちと出会い
   新たな世界へと足を踏み入れる。

   ヴィヴァルディの音楽が流れ カーニバルの喧騒が渦巻く中で
   お話は進むのだけれど
   全体の印象はとても静謐。
   淡々としたエミーリアの歩みにより
   彼女が出会った人それぞれの人生や愛が浮き彫りにされ
   さらには その人々が繋がり 
   一つの大きな織物が紡がれていくようでした。

   ラスト近くに流れる歌が
   全てをまとめ上げたのには 驚嘆 かつ 鳥肌。
   「よりよく生きよ、むすめたち。」
   l'estro Armonico(調和の霊感)が流れる中
   全てが調和して 物語は完結していきました。
   

ビターシュガー  大島真寿美  


ビターシュガー

2010年7月発行 小学館 219p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

アラフォー女性の友情─。市子とまりと奈津の三人は二十年来の交流を続けてきた女友達。ある日、市子のマンションにまりの恋人だった年下のカメラマン・旭が転がり込み、奈津にもまた別居中の彼女の夫・憲吾のことで市子は秘密を抱えてしまう。さらに周囲の人間も巻き込んで、三人の人生に確かな変化が訪れる。恋愛、結婚、離婚、友情。三人の女性たちに芽生えた「幸せの誤差」を、魔法のような流麗な文章で描いた傑作小説。

感想

   先日読んだ「虹色天気雨」の後日譚。
   幼なじみ3人組とその周りの人々の
   友情・恋・結婚・離婚を
   ちゅるちゅるとしている文章で書いた
   心地いい作品。

   3人とも仕事は忙しいみたいだけれど
   それはあえて表に出さず
   
   40歳前後の女性3人なのに
   全員シングル(一人は離婚に向けて協議中だけど)だから
   家庭のわずらわしさについてのお話もなく
   (離婚のお話も どこか他人事のような感じで
    淡々とすすめられていきます。)   
   
   しょっちゅう集まっておいしいもの食べて
   わいわい言い合って、という
   ひたすら人と人との交流を主眼に置いた
   とてもうらやましい仲間たちのお話でした。