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R.S.ヴィラセニョール  乙川優三郎   



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R.S.ヴィラセニョール [ 乙川 優三郎 ]
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2017年3月発行 新潮社 224p

【内容情報】(出版社より)

フィリピンの流儀を通した父はかつての日本人に近かったのかもしれない。レイ・市東・ヴィラセニョールは房総半島に染色工房を構え、成果をあげかけていた。その矢先、父は病身をおして独りフィリピンへの一時帰国を望む。運命を狂わされ、独裁政権から逃れてきた父を駆り立てるものは何か。現代琳派に共鳴しつつ、母の国の伝統に立ち向かう娘のめざすところとは。広がり深まる乙川文学の最新長篇。大佛次郎賞、芸術選奨に輝く著者がさらに掘り下げた民族と家族、技芸の世界。

【感想】

   フィリピン人の父と日本人の母を持つ女性が、
   自身の立ち位置に悩みながらも
   日本伝統の型染めに取り組む話と、

   フィリピン人の父に隠された秘密の話。

   娘の方の話は、うんうん、と読んでいたのだけれど
   フィリピンの話が強烈でぐったりした…。
   今まで知らなくてすみません…という感じ。

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ロゴスの市

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2015年11月発行 徳間書店 262p

【内容情報】(出版社より)

至福の読書時間を約束します。乙川文学の新しい姿がここに!
昭和55年、弘之と悠子は、大学のキャンバスで出会う。翻訳家と同時通訳として言葉の海に漂い、二人は闘い、愛し合い、そしてすれ違う。数十年の歳月をかけて、切なく通い会う男と女。運命は苛酷で、哀しくやさしい。異なる言語を日本語に翻訳するせめぎ合い、そして、男と女の意表をつく、”ある愛のかたち”とは!? 二人が辿る人生の行く末は! 傑作恋愛小説。

【感想】

   しみじみとよかった。

   大学で出会った男女。
   男性は翻訳家に、
   女性は同時通訳になる。

   似ているようで似ていない
   ふたりの「言葉」に対する姿勢は
   「人生」に対する姿勢にも通じる。

   静かに描かれる
   ふたりの数十年間の恋愛、
   言葉に関する考察。

   よかったです。

脊梁山脈  乙川優三郎 



脊梁山脈

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2013年4月発行 新潮社 353p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

福島県費生として上海に学び、現地入営した矢田部信幸。復員列車で助けられた男を探し、深山を巡るうち木工に魅せられ、木地師の源流とこの国のなりたちを辿ってゆく。23歳の終戦、いかに生き直すか。直木賞受賞作『生きる』から10年、著者初の現代小説。

【感想】

   終戦直後、
   復員列車で同乗した人物の消息を尋ねるうちに
   木工に魅せられた男と
   彼の周りの女性たちの戦後15年間。

   あの時代の人々はこうやって
   「戦争」に折合をつけていったのだろうか。

   木地師の成立と変遷や
   天皇家の万世一系についての考察が
   興味深かったです。