FC2ブログ

おるもすと  吉田篤弘   



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

おるもすと [ 吉田 篤弘 ]
価格:1620円(税込、送料無料) (2019/1/24時点)




2018年9月発行 講談社 112p

【内容情報】(出版社より)

もうほとんど何もかも終えてしまったんじゃないかと僕は思う。間違っていたらごめんなさい。

僕は「こうもり」と呼ばれ、崖っぷちの家にひとりで暮らしながら、石炭を選り分ける仕事をしている。高級な石炭である〈貴婦人〉を見つけ出す天才だった祖父が亡くなり、家と仕事を引き継いだのだ。机と電話機しか置いていない〈でぶのパン屋〉の固いパンを、毎日食べるようになったある日、公園のベンチで居合わせた体格のいい男のひとに英語で話しかけられた。が、意味はさっぱり理解できない。長い話の最後に、彼はひと言「おるもすと」と云った。

世田谷文学館開館20周年記念企画として限定販売され完売した幻の作品に、書き下ろしエッセイを加えた特別版!

【目次】(「BOOK」データベースより)

おるもすと/「おるもすと」の話のつづき/話のつづきの、そのまたつづき

【感想】

   「もうほとんど何もかも終えてしまったというのに、
    どうしても自分はそれを終えることができない。」

    一人の男性が静かに生きていく様。

   人生は生きている限り終わらないように
   この物語も彼が生きている限り終わりがないのかもしれない。

スポンサーサイト



おやすみ、東京  吉田篤弘  ☆   



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

おやすみ、東京 [ 吉田篤弘 ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2018/9/14時点)




2018年6月発行 角川春樹事務所 284p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

この街の夜は、誰もが主役です。都会の夜の優しさと、祝福に満ちた長篇小説。

朝までに映画の小道具を用意する〈調達屋〉のミツキ。
恋人の浩一から、突然婚約指輪を贈られて戸惑うが、
返事をする前に指輪が抜けなくなってしまったーー。
夜空色のタクシー、電話相談室のオペレーター、映画館にいる名探偵、深夜の特別な食堂。
誰かの出来事が、思わぬ誰かの人生に響いて、東京の夜を小さく照らす。
クラフト・エヴィング商會の物語作家による、心温まる極上の長篇小説!

【目次】(「BOOK」データベースより)

びわ泥棒/午前四時の迷子/十八の鍵/ハムエッグ定食/落花生とカメレオン/ベランダの蝙蝠/羽根の降る夜/ふたつの月/星のない夜/青い階段/星は見ている/最後のひとかけら

【感想】

   しみじみとした、でも軽妙な味わいの長編小説。

   12章全てが東京の午前1時から始まり
   登場人物が繋がっていく。

   ものを探す人、人を探す人、
   そのお手伝いを自覚的に、あるいは思いがけずする人。

   とてもよかった。大好き。

   「車のいろは夜空のいろ」

京都で考えた  吉田篤弘  ☆   



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

京都で考えた [ 吉田篤弘 ]
価格:1620円(税込、送料無料) (2017/12/1時点)




2017年10月発行 ミシマ社 128p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

答えはいつもふたつある。京都の街を歩きながら「本当にそうか?」と考えたことー。

【目次】(「BOOK」データベースより)

1 怪物と忘却(見えない目次/バオローテイ/円卓の騎士/チェシャ猫の笑い/地球の外から来た友人)/2 ふたつの怪物(なぜ、地球は回っているのか/答えはいつもふたつある/圏外へ/ひそやかな水の力/冬のスパイ)/3 中庭の怪物(剥製工場/読まない測量師/言葉の森/本当のこと/スリンクー掌編小説)

【感想】

   うおー、これは好み。

   吉田さんが京都を歩き回りながら考えたことを綴ったエッセイ。

   京都の地下の水のように
   流れていく思考と文章が体にしみこんできた。

   時間、本、記憶、忘却、真実、そもそも……
   こんなに考えるってすごいなあ。
   こういう考え好きだなあ。

   「本というのはこれすべて過去から届く誰かの声である。
    しかし、書いている側すると(中略)本というのはこれすべて未来に向けて、
    未来の読者に声を届けるために書いている」

   「いずれにせよ、答えを知ってしまったらそれまでである」

   「小説は真実や答えを云い当てるために書かれるのではないと思う」

   「結論や結末ではなく、いつでも「そもそも」を知りたい」

   などなど。

   もしかして私、吉田篤弘さんの書くものが好きなんだろうか。(いまさら)

遠くの街に犬の吠える  吉田篤弘  ★   



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

遠くの街に犬の吠える (単行本) [ 吉田 篤弘 ]
価格:1836円(税込、送料無料) (2017/6/30時点)




2017年5月発発行 筑摩書房 240p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

消えゆく音と忘れられた言葉。それらを愛し収集する人たちのささやかな冒険譚ー。

【感想】

   ああ~しみじみ、とてもよかった。

   遠くの音を集める青年、
   作家、
   編集者、
   代書屋、
   そして辞書から省かれた言葉を集める先生。

   音と言葉が静かに響き合い、
   人の思いが響き合い、
   そしてそこにある偶然と必然。

   心に深く深くしみいった。

小さな男・静かな声  吉田篤弘    



2008年11月発行 マガジンハウス 364p

【内容情報】(出版社HPより)

□いまは独り身である。
□友だちはあまりいない。
□引き出しから、思いがけないガラクタが出てきたことがある。
□自転車に乗れる。
□自由奔放な弟/妹になれたら、とときどき思う。
□道に迷いがちである。
□小さなものが好きである。
2つ以上あてはまるものがあれば、どうぞページをおめくりください。
煌めくことばの宝箱。待望の2年ぶりの新作小説!

感想

   普段 斜め読みばかりする私には 難解~。

   「小さな男」と 「静かな声」を持つ女の
   それぞれの日常が 緻密で密度の濃い言葉で淡々と語られ 
   次第に それらが近づいていきます。

   不思議な感覚にあふれた お話でした。