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桜庭一樹短編集  桜庭一樹   

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無花果とムーン  桜庭一樹   

『GOSICK』『伏』の著者がおくる、ひと夏の少女物語!
あたし、月夜は18歳。紫の瞳を持った、無花果村のもらわれっ子。誰よりも大好きだったお兄ちゃんに死なれてから、あたしはどうもおかしくて…少女の思いが世界を塗り替える。そのとき村に起こった奇跡とは!?

無花果とムーン

無花果とムーン
著者:桜庭一樹
価格:1,680円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2012年10月発行 角川書店 349p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「あの日、あの瞬間がすべて。時間よ、止まれ」あたし、月夜は18歳。紫の瞳、狼の歯を持つ「もらわれっ子」。ある日、大好きなお兄ちゃんが目の前で、突然死んでしまった。泣くことも、諦めることもできない。すべてがなんだか、遠いーそんな中、年に一度の「UFOフェスティバル」が。そこにやってきた流れ者の男子・密と約。あたしにはどうしても、密がお兄ちゃんに見えてー。少女のかなしみと妄想が世界を塗り替える。そのとき町に起こった奇跡とは。

【感想】

   ああ~なるほど。
   
   18歳の少女は大好きだったお兄ちゃんと突然の死別。
   少女の哀しみ。
   不思議な設定もあり、
   はて?と思いながら読んでいましたが、
   うん、見送った人はその後どのように生きたらいいのか、
   それに対する一つの答えがあったように思います。

   少女の名前は月夜。紫の瞳と狼の歯を持つもらわれっ子。
   お兄ちゃんの名前は奈落。とってもかっこいいお兄ちゃん。

   月夜が苦しんでいるときに助けようと
   手を差し伸べてくれる人たちがやさしい。

   酒井駒子さんの装画や、名久井直子さんの装丁も
   雰囲気にぴったりで素敵でした。

本のおかわりもう一冊 桜庭一樹読書日記  桜庭一樹   



相変わらず小説を書き、読書にふけり、個性的な編集者にクラクラな毎日を送るサクラバカズキ。しかし3・11を越え、被災犬との暮らしが始まり……。好評読書魔作家日記第5弾!

本のおかわりもう一冊

本のおかわりもう一冊
著者:桜庭一樹
価格:1,680円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2012年9月発行 東京創元社 327p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

あの3・11の日も、サクラバカズキは本を抱えて避難した。どんなことがあっても、やっぱり本は手放せないのだ。動揺する心をなだめてくれた本、陽気な犬との慣れない生活を助けてくれた本、忙しない日々の一服の清涼剤となった本ー読書と執筆漬けの日々を過ごす作家の、今回のおすすめ本は。

【感想】

   桜庭一樹読書日記シリーズ5冊目。

   今回もたくさん本を読まれ、
   編集者さんたちと本のことを語られていて、
   圧倒された。

   そして読書や小説の執筆について
   考えてらっしゃることも書かれていて、
   教えてくださって有難うございます、という思いです。

   今回は2010年8月~2011年12月までの記録。
   なので大震災当日からその後の記録があり、
   その頃桜庭さんが感じられたことを
   ありのままに見せてくださっているような文章に、
   また感謝。

   読むことができなくなったり、
   読むものの傾向が変わったりしたとの事。

   ともあれ、桜庭さんや編集者さんは
   とんでもなく本を読まれ、
   知識も凄い。
   (「あの本」と言われたらするするとその本に関する情報が出てくる)

   読みたい本がまた増えました。
   でもまずは途中までになっていた
   桜庭さんの『GOSICK』の続きからだな!


傷痕  桜庭一樹 



最愛の人を失った哀しみからの回復
この国が二十世紀に生み落とした偉大なるスターであり、「KING OF POP」と称された「彼」が急死した。彼を心から愛する娘「傷痕」の再生と自立を描く


傷痕

2012年1月発行 講談社 334p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

この国が20世紀に産み落とした偉大なるポップスターがとつぜん死んだ夜、報道が世界中を黒い光のように飛びまわった。彼は51歳で、娘らしき、11歳の子どもが一人残された。彼女がどうやって、誰から生を受けたのか、誰も知らなかった。凄腕のイエロー・ジャーナリズムさえも、決定的な真実を捕まえることができないままだった。娘の名前は、傷痕。多くの人が彼について語り、その真相に迫ろうとする。偉大すぎるスターの真の姿とは?そして彼が世界に遺したものとは?-。

感想 

   なんと、キングオブポップをモチーフにして
   このような小説ができてしまうとは。

   周りの人たちが彼の思い出を語る形式。
   現実と虚構が混然一体となり、
   華やかで世界中から愛されたはずの
   彼の孤独が哀しく胸をしめつける。
   現実でも子供たちが彼の救いになっていたのだろうか。

   私は全然マイケルジャクソンに
   思い入れはないのだけれど
   (彼の音楽を聞いたりパフォーマンスを見たりするのは
    好きです)、
   この『傷痕』を読んで鼻がつんとしました。

   この小説は桜庭さんの
   彼に対する追悼だったのでしょうか。
   こういうのを読むと作家の方って凄いなぁ、と
   あらためて思います。


ばらばら死体の夜  桜庭一樹  



本の街・神保町を舞台にした極上サスペンス

四十過ぎの翻訳家・吉野解は、かつて自分が下宿していた古本屋の二階で謎の美女、白井沙漠と出会う。粗末な部屋で何度も体を重ねるが、沙漠が解に借金を申し込んだことから歯車が狂い始め・・・。


ばらばら死体の夜

2011年5月発行 集英社 354p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

2009年、秋。翌年6月から施行の改正貸金業法がもたらすのは、借金からの救済か、破滅か-四十過ぎの翻訳家、吉野解は貧乏学生の頃に下宿していた神保町の古書店「泪亭」の二階で謎の美女、白井沙漠と出会う。裕福な家庭に育った妻とは正反対の魅力に強く惹かれ、粗末な部屋で何度も体を重ねる。しかし、沙漠が解に借金を申し込んだことから「悲劇」の幕があがる-。

感想 

   会っていきなり体の関係をずぶずぶに結ぶとか
   自堕落な生活とか
   こんな話は嫌いだ、嫌いだと思いながら読み始めました。

   それなのに・・・
   暗い穴に吸い寄せられるように目が離せず、
   最後まで 一気にむさぼり読んでしまいました。
   解と砂漠の絶望と繋がりの深さに絡めとられていき
   負のパワーの物凄さに圧倒されたような気がします。

   嫌いだけど どうしても気になってしまう。
   そんな一冊でした。

   だけど う~~ん、
   犯人があのまま捕まらないわけはないと思うのだけれど
   それは きっとこのお話にとって
   本筋ではないのでしょうね。
   

GOSICK(4) 愚者を代弁せよ  桜庭一樹  




GOSICK(4)

2010年5月発行 角川文庫 298p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

季節は初夏。今日も図書館塔最上階、秘密の小部屋で読書にふけるヴィクトリカの頭上に、金色の書物が落ちてきた。そこには“未来の汝よ。我は愚者なり。そして汝、愚者の代弁者となりて、我が愚かなりし秘密を暴け!”とメッセージが。時を同じくして学園にやってきた謎の人物。そして、時計塔で起きた密室殺人…知恵の泉のもと、すべての謎がひとつになるとき、王国の禁忌が白日のもとに!?人気ミステリ、急展開の第4巻。

感想 

   前作(3)が出たのは去年の1月。
   それからこの(4)をはじめ、
   本編は(5)(6)(7)
   外伝のGOSICKsは(1)(2)(3)と
   怒涛の出版。
   
   とても追いつきません。

   読みはじめて すぐ
   ソヴェール王国の聖マルグリット学園へと
   飛び込める。
   ヴィクトリカと一弥、アブリルにセシル先生
   といった仲間が生き生きと動いているのを
   ほほえましく眺めることができる。

   とても 愛しいシリーズ。
   
   今作では過去に存在した錬金術師の挑戦を
   ヴィクトリカが受け止める。
   その過程で 自身の存在意義に気付いたヴィクトリカが
   今後どのように変化していくのか、
   そして ヴィクトリカと一弥とアブリルとの関係は?
   気になります。
   早く続きを読まないと!  

本に埋もれて暮らしたい 桜庭一樹読書日記  桜庭一樹  



旬な作家サクラバカズキの日常と、ドタバタの日々に癒しと活力を与えてくれた本の数々を紹介する、大人気WEB連載の書籍化第4弾。どんなに忙しくったって、やっぱり本がなくては生きてゆけない! のだ。


本に埋もれて暮らしたい

2011年1月発行 東京創元社 301p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

サイン会、打ち合わせに撮影、連載開始…サクラバカズキは忙しい。ドナドナになったり、暴走族になったり、白い魔物(あいふぉん)に翻弄されたり…それでも嵐が来ようが、風が吹こうが、やっぱり毎日、書店に行き、毎日必ず、本を読む。読書魔サクラバの好評ウェブ連載単行本化。縦横無尽に読んで過ごした一年間。

感想

   相変わらずたくさんの本を読んでいらっしゃる桜庭さん。
   月一の記録なので
   ここに書かれていない日々にも
   同じように読んでいらっしゃるかと思うと
   莫大な量。

   今回もメモを片手に読ませていただきました。
   (いつ読めるのかしら・・・)

   桜庭さんの読書や暮らしやお仕事も興味深かったのですが
   特に印象に残ったのは      
   「小説もまた、書く人が、ちいさな神さまをみつけては、
    読む人に目撃させるための道具、
    四角い”読む祝祭空間”なんだよなぁ」(72ページ)
   という部分と
   小説を読むことは
   「自分独自の、小説でできた街なり世界なりを作ろうとしている」ため
   という部分でした。(293ページ)

   私がこれまで小説を読んできたことで 出来た街や世界は
   どんな風景になっているのだろう・・・。

伏 贋作・里見八犬伝  桜庭一樹  



娘で猟師の浜路は江戸に跋扈する人と犬の子孫「伏」を狩りに兄の元へやってきた。里見の家に端を発した長きに亘る因果の輪が今開く。




2010年11月発行 文藝春秋 474p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

いにしえの因果はめぐり、江戸の世に─ちっちゃな猟師の女の子の命を賭けた大捕物。

感想

   滝沢馬琴の「里見八犬伝」に出てきた
   伏姫と犬の八房との間に生まれた子どもの末裔=伏たちが
   江戸に出てきて 殺人を繰り返す。
   田舎から出てきた猟師の女の子・浜路と
   その兄・道節は その伏を狩るべく奮闘する。

   滝沢馬琴の息子・滝沢冥土は 「里見八犬伝」の舞台・安房の国に
   取材を行い もうひとつの里見八犬伝である
   「贋作・里見八犬伝」を書き上げる。

   そして伏たちは一致団結して 伏狩りから身を守るとともに
   自分たちのふるさとである安房の国へと
   旅に出る。

   三組の人物・三つの物語が溶け合った
   お江戸を舞台にしたファンタジー。

   週刊文春に連載されていた時のものなのか
   イラストもところどころに載っていて
   また重苦しくなりそうな題材にもかかわらず
   滑稽な風味もあり 軽く面白く読みました。
   アニメ映画化が進行中、だそうです。
   

道徳という名の少年  桜庭一樹  


道徳という名の少年

2010年5月発行 角川書店 123p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「愛してるわ!ずっと昔から…。子供の頃から、愛していたわ!」町でいちばん美しい、娼婦の四姉妹が遺したものは?(1、2、3,悠久!)、黄色い目の父子と、彼らを愛した少女の背徳の夜(ジャングリン・パパの愛撫の手)、死にかけた伝説のロック・スターに会うため、少女たちは旅立つ(地球で最後の日)、─桜庭一樹のゴージャスな毒気とかなしい甘さにアーティスト野田仁美が共振してうまれた、極上のヴィジュアルストーリー集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

1、2、3,悠久!/ジャングリン・パパの愛撫の手/プラスチックの恋人/ぼくの代わりに歌ってくれ/地球で最後の日

感想

   んーんーんー。
   やっぱり近親モノは読んでいて気持ちが悪いです。
   殺人モノを楽しげに読んでいるくせに
   なんて勝手なことを、と自分でも思いますが
   ごめんなさい。

   装丁も美しく 表現も耽美で
   大人の絵本といった趣です。
   タイトルとは正反対の 不道徳な物語。
   お好きな人にとっては あっという間に読み終わってしまうのが
   物足りず残念かもしれませんね。
   (ページ数は 最初の章とかけてあるのかな?)

GOSICK(3) 青い薔薇の下で  桜庭一樹  


Gosick(3)

2010年1月発行 角川書店 285p 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

“青い薔薇”を買ってきてちょうだい─故郷にいる姉の頼みで、首都ソヴレムに出かけてきた一弥は、巨大高級デパート“ジャンタン”で、不気味な体験をした。街に流れる“人間消失”の噂、異様な計算能力を持つストリートチルドレン─深まる一方の謎を抱え、一弥は風邪で寝込んでいるヴィクトリカに電話をする。“知恵の泉”は距離の壁を超え、難事件を解決できるのか…!?大人気ミステリシリーズ、胸騒ぐ第3巻。

感想

   相変わらず生意気で素直じゃないヴィクトリカと
   気はいいけれど鈍感な一弥の キュートなミステリー。
   
   豪奢なリボンやフリルやレースやらにつつまれた
   可憐な美少女・ヴィクトリカの頭の冴えは
   風邪をひいていても鈍ることはありませんでしたね。

   一弥の鈍感な頓珍漢ぶりには
   少々あきれてしまうくらい。

   アヴリルちゃんの気持ちにも気付いてあげればいいのにね。