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たてがみを捨てたライオンたち  白岩玄   



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たてがみを捨てたライオンたち [ 白岩 玄 ]
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2018年9月発行 集英社 296p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

直樹、専業主夫になるべきか悩む30歳出版社社員。慎一、離婚して孤独をもてあます35歳広告マン。幸太郎、モテないアイドルオタクの25歳公務員。家事は得意、でも専業主夫にはなりたくない。女性にモテない、けど男としては見られたい。強くありたい、から弱音を吐けない。男のプライドの新しいかたちを探る、“問いかけ”の物語。

【感想】

   既婚、バツイチ、独身の3人の男性が
   それぞれの立場・性格から思う「男はこうあるべき」「男の価値とは」に翻弄され
   けれどそこから一歩を踏み出そうとするお話。

   きっとそういう固定観念に囚われているのは
   男性だけでなく女性も。

   面白かった。

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できそこないの世界でおれたちは  桜井鈴茂   



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2018年4月発行 双葉社 248p

【内容情報】(出版社より)

パンク歌手として世に蔓延る嘘や欺瞞と闘った日々も今は昔。40代半ばとなった吉永は、下請けコピーライターとして、養育費の支払いに四苦八苦する毎日だ。ある日、今や紅白歌合戦に出場するほど出世(堕落?)したかつての相棒から久々に電話がかかってきてーー。ジャズをかけないジャズバーの店主、パラグアイにとんずらした元コールガール、前科者のおかまバー経営者など、個性豊かな仲間たちと繰り広げる、愛と笑いと涙の物語。たとえ中年と呼ばれる歳になっても未熟さと決別できない、すべてのできそこないたちに送る、永遠の青春小説。

【感想】

   40代後半の男女。
   ダメダメな毎日で将来に何の展望も見出せないと思ってたけど、
   実はやろうとひとたび思ったらまだまだやれるんだと
   勇気がわくようなお話。

   文体が独特で内容にあってる。

いまは、空しか見えない  白尾悠   



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いまは、空しか見えない [ 白尾 悠 ]
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2018年5月発行 新潮社 224p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ホラー映画好きの優等生・智佳は、抑圧する父親に反発し、日帰りのひとり旅を決行するが、東京への長距離バスで同じ高校のお馬鹿なギャル・優亜と偶然乗り合わせてしまう。それまで話したこともなかった優亜のつらい過去を聞かされた智佳は、彼女のためにリベンジの計画を練るが…。R-18文学賞受賞作ほか、智佳と優亜がそれぞれの道を切り開くまでー希望への疾走を描く、鮮烈なデビュー作!偶然居合わせた女子高生ふたりの“たった一日の冒険”。

【目次】(「BOOK」データベースより)

夜を跳びこえて/かなしい春を埋めに/空のあの子/さよなら苺畑/黒い鳥飛んだ

【感想】

   よかった!

   父親や夫からの暴力やレイプ被害。
   窮屈な世界で縮こまっている女性三人と男性一人を描く
   連作短編集。

   もがいてもがいてもがいて、
   状況に立ち向かい何かをつかみとろうとする姿が
   切実に響いてぐっときた。

   第16回R-18文学賞大賞受賞作。

Ank: a mirroring ape  佐藤究   



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Ank: a mirroring ape [ 佐藤 究 ]
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2017年8月発行 講談社 482p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

2026年、多数の死者を出した京都暴動。ウィルス、病原菌、化学物質が原因ではない。そしてテロ攻撃の可能性もない。発端となったのは一頭の類人猿。東アフリカからきた「アンク(鏡)」という名のチンパンジーだったー。

【感想】

   京都で突如起こった暴動。
   京都近郊にある類人猿研究所に関わる人々。

   それぞれの短いエピソードを時系列ばらばらに並べられた、
   緊張感あふれるSFパニックミステリー。

   多くの要素の全ては回収されていないけど、
   勢いが感じられた。

   科学的な説明の部分や、
   京都の名所(嵐山・金閣寺・御所等)で起こった殺戮の部分は、
   ちょっと薄目で飛ばし読み^^; 

   高野和明さんの『ジェノサイド』ぽいな~と思いながら読みました。

   著者が最後に謝辞で
   「…は、本作品に詩的な深みをもたらしてくれた」と書いているんだけど、
   自分で自分の作品に「詩的な深み」て言っちゃうんだ……

森のノート   洒井駒子  



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森のノート (単行本) [ 酒井 駒子 ]
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2017年9月発行 筑摩書房 160p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
  
小さなトンネルの向こう側の森は、秘密のような、よその世界のような感じがする。静謐な絵と驚きに満ちた言葉が、ともに響きあう珠玉の1冊。

【目次】(「BOOK」データベースより)

子犬/糸蜻蛉/足跡/枝/鳴き声/サッシャ/ハナアブ/絵本/カラスアゲハ/鳥たち〔ほか〕

【感想】

   洒井さんのカラーイラスト(ほとんど子どもが描かれている)と
   暮らしの中で紡がれた短いエッセイのセットが36。

   イラストを息をつめて見つめて、
   ページをめくり、
   エッセイを読んでほお~と溜息をついたり、ひっと息を呑んだり。

   静かで美しく奥深い一冊。

会津執権の栄誉  佐藤巖太郎  ☆   



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会津執権の栄誉 [ 佐藤 巖太郎 ]
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2017年4月発行 文藝春秋 264p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

相次ぐ当主の早世により、男系の嫡流が途絶えた会津守護、芦名家。近隣の大名から婿養子として当主を迎えることになったが、それをきっかけに家中に軋轢が生じる。一触即発の家臣たちをなんとかまとめていたのは家臣筆頭であり「会津の執権」の異名を持つ金上盛備。しかし彼も老齢にさしかかり、領土の外からは伊達政宗の脅威が迫っていた。

【感想】

   おおお、面白かった!

   戦国時代末期、
   会津の名門守護芦名家が
   滅亡へと向かう姿を
   足軽から執権まで主人公を変えて描く連作短編集。

   各話ともはっとさせられるポイントがあり、
   やられた!と喜びにうちふるえた。

   これがデビュー作にして、直木賞候補作。

文庫解説ワンダーランド  斉藤美奈子   



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文庫解説ワンダーランド (岩波新書) [ 斎藤美奈子 ]
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2017年1月発行 岩波新書 244p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

基本はオマケ、だが人はしばしばオマケのためにモノを買う。夏目漱石、川端康成、太宰治から、松本清張、赤川次郎、渡辺淳一まで。名作とベストセラーの宝庫である文庫本。その巻末の「解説」は、読者を興奮と混乱と発見にいざなうワンダーランドだった!痛快極まりない「解説の解説」が幾多の文庫に新たな命を吹き込む。

【感想】

   面白かった!

   「坊ちゃん」「ハムレット」「なんとなくクリスタル」等々
   38タイトルと1シリーズ。

   多くの実例をあげて文庫解説について解説。

   ありがたがって読んでいる文庫解説だけど、
   そうなのか~。なるほどな~。

   渡辺淳一の文庫解説についての章が爆笑。

「決め方」の経済学  坂井豊貴   






2016年7月発行 ダイヤモンド社 222p

【内容情報】(出版社より)

普段使い慣れている「多数決」は、人類史上最悪の意思集約方法だった。『多数決を疑う』の著者である坂井豊貴氏が「民主的な意見のまとめ方」とは何か、経済合理的に解説。誰もが一度は感じる「数の暴力」は、やはり間違っていた。曖昧でいい加減な「民意」「選挙」の議論をたたっ斬る! 選挙の前にぜひとも読みたい一冊。

【感想】

   「EU離脱、参院選、都知事選、米大統領選……
    多数決の致命的な欠陥とは」

   多数決によって物事を決めることの危うさが知れて
   たいへん興味深く、また怖くなる本。

   多数決の結果の選挙結果が
   必ずしも民意ではないと声を大にしたい。

十代に共感する奴はみんな噓つき  最果タヒ   

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2017年3月発行 文藝春秋 128p

【内容情報】(出版社より)

主人公のカズハは17歳。いじめや自殺のあふれる日常で、恋をして喧嘩をしてごはんを食べる。みずみずしい文体の小説!

【感想】

   17歳の女子高生カズハの二日間。

   カズハが瞬間的本能的に
   感じ考え言ったことが
   息もつかせぬ勢いでがんがんぶつけられて、

   「うわこんなこと」
   「そこまで」と
   息をするのも苦しいくらいの思い。

   正論・常識の薄っぺらさが恥ずかしくなる。

一瞬の雲の切れ間に  砂田麻美   



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一瞬の雲の切れ間に [ 砂田麻美 ]
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2016年1月発行 ポプラ社 226p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ある偶然が引き起こした、痛ましい死亡事故。突然の悲劇に翻弄される人間模様を、映画『エンディングノート』『夢と狂気の王国』の監督が独自の視点から描き出した連作短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

夏、千恵子の物語/秋、吉乃の物語/冬、健二の物語/春、美里の物語/春、浩一の物語

【感想】

   不倫している女性の物語からはじまる連作短編集。

   その不倫相手の妻は交通事故で小学生を死なしていて、
   そしてその小学生の母親は母子家庭だったのが
   この事故により一人になってしまって…と
   なかなかにヘビーな内容。

   でもそんな喪失からでも立ち直れることを描いている。