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夜明けのカノープス  穂高明   



夜明けのカノープス

夜明けのカノープス
著者:穂高明
価格:1,470円(税込、送料込)
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2013年8月発行 実業之日本社 189p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

叶わぬ恋、さえない仕事、ねじれた家族とーめんどうな自分。その星を見たら、きっと私は変わることができる。その一歩を踏み出せない「こじらせ女子」の逡巡。『月のうた』『これからの誕生日』の新鋭による、ひりひり沁みる感動長編。

【感想】

   仕事も恋も家族も順風満帆とはいかない
   20代女性・映子。

   読んでるこちらからしたら
   「あー、もう!」といらいらするけれど
   現実もそういうものかもしれないね。

   その中である人物の一言が映子に光明をもたらす。

   映子と同じように現状に満足できてない人を
   優しく包んでくれる一冊。

   きっとこの本の結末の後、
   映子に大きな変化はなくとも、
   これまでの自分を肯定しつつ
   新たな一歩を踏み出すものと信じている。

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かなりや  穂高明  ☆   



かなりや

かなりや
著者:穂高明
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2013年1月発行 ポプラ文庫 323p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

高校生の広海は、祖父である大和尚の仕事を手伝っている。ある日、同級生のサチがお寺にやってきた。ふたりは次第に親しくなるが、彼女は母親との関係に苦しんでいてー東北の町を舞台に、人生につまずいてしまった人たちが再び歩き始める姿を描く、凛としたやさしい物語。

【感想】

   しみじみと優しくて温かい。

   母による虐待、
   家庭・職場での居場所のなさ、
   突然かかった病気に対する不安、
   仕事の理想と現実。

   生き難さを抱えている4人が
   あるきっかけを得て前を向く連作短編集。

   決定的に彼らを救う人物だけでなく
   彼らの周りの人物の多くが温かくて
   人生はいいものだよと静かに包み込んでくれる一冊。

   ファンタジー要素があって
   本当にそういうことがあるのかもなぁ、あるといいなぁ、
   と思いました。

   各短編のタイトルが
   『アポトーシス』『インピーダンス』
   『マグデブルグの半球』『シュレーディンガーの猫』と
   物理用語なのですが
   それがお話を展開させる要素にもなり面白かったです。

   装丁は単行本の方が好きです。

   
かなりや

かなりや
著者:穂高明
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これからの誕生日  穂高明 

千春はバス事故で友人や教師を失った。一人生き残った罪悪感から引きこもる千春。そんな彼女の姿は同情を呼び、一方では複雑な思いで受け止められる。弟、担任教師、友人の遺族である母親、新聞記者など、千春と関わる6人の視点で綴る連作短編集。現実を真摯に見つめ、再生への兆しを温かく描く。


これからの誕生日

2011年6月発行 双葉社 217p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

どうして私だけ生き残ってしまったの。たったひとり、少女はバス事故で助かった。深い心の痛みを抱えて過ごす日々の先にー。とりまく人々の心模様を絡めて描いた、優しい強さが沁みわたる「再出発」の物語。

【感想】 

   自動車事故でただ一人、生き残った少女。
   生きていくことに思い悩む。

   亡くなった生徒の家族も悲しみと複雑な思いが募る。
   周りの悪意やおざなりな言葉・態度も哀しい。

   でも読み終えて明るい光。
   生きていくのは大変だけど、
   やっぱり命ある限り生きて行こう、と思える物語。

月のうた  穂高明 



小学生の時に母を失くした民子は、父とその再婚相手との三人暮らし。亡き母の親友から母のある話を聞き、徐々に心を開いていくー。


月のうた

単行本版 2007年10月発行 ポプラ社 217p
文庫本版 2011年4月発行 ポプラ文庫 237p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

小学生の時に母を亡くした民子は、父とその再婚相手との三人暮らし。複雑な想いを胸に秘めていたが、亡き母の親友からある話を聞き、徐々に心を開いていくーそれぞれの想いを鮮やかに掬い取った、切なくも温かな家族の物語。第2回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。

感想 

   健やかな人々の物語。

   母(美智子)を亡くした民子
   民子の父の後妻・宏子
   美智子の友人・祥子
   民子の父・亮太。
   そしてそれ以外の登場人物たち。

   美智子を亡くした悲しみを抱える人、
   その悲しみを受け止める人。

   個性は違ってもお互いを思いあい
   真直ぐに生きているその姿が尊いです。

   表紙絵は単行本の方が
   お話の雰囲気に合っていると思いますが
   どうでしょう。

   
   月のうた