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小説の神様  相沢沙呼   



小説の神様 [ 相沢沙呼 ]
価格:842円(税込、送料無料)




2016年6月発行 講談社タイガ 382p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

僕は小説の主人公になり得ない人間だ。学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない…。物語を紡ぐ意味を見失った僕の前に現れた、同い年の人気作家・小余綾詩凪。二人で小説を合作するうち、僕は彼女の秘密に気がつく。彼女の言う“小説の神様”とは?そして合作の行方は?書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春!

【感想】

   学生で作家デビューしたものの
   売れなくて書く意欲を失った主人公が
   美少女作家と出会い共作することで、
   なぜ書くのかを再びつかもうとする苦しいお話。

   読んでいて、
   なんかすみません、って思っちゃった。

   登場人物の一人が言った
   「小説を書く人間を尊敬する」には心から同感。

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雨の降る日は学校に行かない  相沢沙呼    


雨の降る日は学校に行かない

雨の降る日は学校に行かない
著者:相沢沙呼
価格:1,365円(税5%込、送料込)
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2014年3月発行 集英社 238p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

昼下がりの保健室。そこは教室に居場所のないサエとナツのささやかな楽園だった。けれどサエが突然“自分のクラスに戻る”と言い出してー(『ねぇ,卵の殻が付いている』より)。“お父さん、お母さん、先立つ不孝をお許しください”。早朝の教室で毎日手帳に書いていた架空の遺書。その手帳を偶然にも人気者の同級生が拾ってしまうー(『死にたいノート』より)。揺れ動く6人の中学生の心を綴る6つのストーリー。

【目次】(「BOOK」データベースより)

ねぇ、卵の殻が付いている/好きな人のいない教室/死にたいノート/プリーツ・カースト/放課後のピント合わせ/雨の降る日は学校に行かない

【感想】

   すごくよかった。

   学校に行きづらい、居場所がない、違和感がある、
   そんな女子中学生6人が主人公の短編6つ。

   彼女らの悲しみつらさが丹念に描かれていて
   ひしひしと伝わってくるんだけど、
   それだけで終わらないところが
   ほんとうによかった。


   学校に通う子供たちって大変なんだな。

   クラスで日の当たる場所にいなくても
   それぞれが素敵な一人の人間なのに。

   今学校で何かしら苦しみを持ってる子供たち、
   かつてそんな思いをした大人たちに、
   この本はきっと光を与えてくれる、
   救いとなるはず。

   「好きな人のいない教室」がいちばん好き。
   「死にたいノート」はこの後どうなるかとても気になる。
   でもあっちゃんなら大丈夫だと信じたい。

   二つの短編に出てくる生徒の印象が全く違うので
   吃驚したけどそういうことなんだよね、きっと。
   価値観は一つじゃないんだ。

   相沢さんの小説は少年が主人公のものより、
   少女が主人公のものの方が好きだな。

   今回ふとももは出てきました(笑)。

卯月の雪のレター・レター  相沢沙呼   



不可解な行動を取る妹に揺れ動かされる姉の心理を巧みに描く「小生意気リゲット」など、美しくどこか切ない読後感の短編集。鮎川賞作家・相沢沙呼のベストセレクション。

卯月の雪のレター・レター

卯月の雪のレター・レター
著者:相沢沙呼
価格:1,575円(税込、送料込)
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2013年11月発行 東京創元社 250p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

小袖は読書が好きなおとなしい高校生。法事で祖父のもとを訪ねた際に、従妹から奇妙な質問をされる。「死んだ人から、手紙って来ると思う?」祖父宛に最近届いた手紙は不可解な内容だったが、六年前に亡くなった祖母が昔に書いたもののようだ。それがなぜいまごろになって?誰かの悪戯なの?思い悩んだ小袖は、その手紙の謎をある人物に話すことに…。表題作をはじめ、揺れ動く少女たちの心理を巧みに描いた、鮎川賞作家の最新短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

小生意気リゲット/こそどろストレイ/チョコレートに、躍る指/狼少女の帰還/卯月の雪のレター・レター

【感想】

   少女たちを主人公とした日常の謎系の短編集。

   相沢さんって男性だったよね、と
   再確認したくなるほど
   少女たちの不安定な心の動きが
   繊細に描かれていて
   たまらん。

   日常の謎が解けて
   彼女らが一歩進みだすほのかな明るさが
   とても心地いいです。

   表題作で主人公・小袖が
   本を読むことについて語ることは
   読書好きの人なら誰しもうなずけるのではないでしょうか。

   各短編につけられた外国語の副題が
   いろんな意味で素敵です。

   ちょっと気をつけながら読んだんだけど、
   「太もも」は出てこなかったように思います…(笑)。

マツリカ・マハリタ  相沢沙呼   


孤独な学園生活を送っている高校2年生の柴山祐希。ある日「一年生のりかこさん」の怪談話をクラスメイトから聞く。謎を解決するため、学校近くの廃墟ビルに住む謎の美少女・マツリカさんの下を訪れるが…。

マツリカ・マハリタ

マツリカ・マハリタ
著者:相沢沙呼
価格:1,575円(税込、送料込)
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2013年8月発行 角川書店 282p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

柴山祐希、高校二年生。彼には、人に言えない秘密がある。実は、学校の近くにある廃墟ビルに住み、望遠鏡で学校を観察している美少女・マツリカさんに命じられて、学校の怪談を調べていた。新学期を迎え、なかなかクラスになじめない柴山の下に、『一年生のりかこさん』の怪談話が舞い込んでくる。一年生の時に自殺をした彼女は、学校に未練を残していて、ときどき霊になって現れるらしい。その真実を突き止めるため、捜査を開始した柴山だったが、調べていくうちに…!?平凡な男子高校生と、廃墟に住む謎の変人美少女が織り成す、妄想と青春の学園ミステリ!!

【目次】(「BOOK」データベースより)
落英インフェリア/心霊ディテクティブ/墜落インビジブル/おわかれソリチュード

【感想】

   シリーズ第二弾。
   もしかしてこれにて完結なのかな。

   卑屈な柴山君が
   卑猥なマツリカさんに平伏し
   その命令のままに動くようでいて、
   次第に学校の中で自身の立ち位置を見つけていく、
   少年の成長を描いた学園ミステリー。

   ですが、
   やっぱり太腿小説ですなあ。
   はは。

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ココロ・ファインダ  相沢沙呼 ★ 




ココロ・ファインダ

2012年4月発行 光文社 224p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

自分の容姿に自信がもてないミラ、クラスの人気者カオリ、「わたし」というしがらみに悩む秋穂、そして誰とも交わろうとしないシズ。同じ高校の写真部に所属する4人は、性格も、好きなカメラも違うけれど、それぞれのコンプレックスと戦っていた。カメラを構えると忘れられる悩み。しかし、ファインダーを覗く先に不可解な謎が広がっていて…。高校の写真部を舞台に、女子高生たちが構えるカメラに写るのはともだち、コンプレックス、未来、そしてミステリー。

感想 

   高校写真部の4人の女子高生を主人公とした連作短編集。
   素敵でした。

   彼女らには悩みがあり、
   それが写真にまつわるミステリと絶妙に絡み合い、
   お互いが親身になって解決していく。

   繊細な女子高生の心が写し取られ、
   静かで温かな余韻が残ります。

   彼女らはカメラをのぞきながら、
   被写体の真実の姿を自然と探り出し
   自分たちの心に焼き付けているのかな。

   被写体に寄り添うことで
   自分の写したい、と思った写真が
   撮れるのかもしれないな。

   相沢さんのこれまでの作品とは雰囲気が違いましたが、
   とてもよかったです。

   写真やカメラに関する専門的な話が多くて、
   私にはそのへんがよくわからないのだけれど、
   写真・カメラ好きの人はその辺も
   面白く読むかもしれませんね。

   それとも、ちょっと違う。。。とか思われちゃうのかな。


マツリカ・マジョルカ  相沢沙呼 



柴犬、おいで。事件を解決してあげる。
柴山祐希、高校1年生。冴えない学園生活が、彼女・・・マツリカと出会い一変した。「柴犬」と呼ばれパシリ扱いされる憤りと男子的モヤモヤした感情の狭間で揺れながら学園の謎を解明する。ビタースイートなミステリ!


マツリカ・マジョルカ

2012年2月発行 角川書店 250p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

柴山祐希。学校に居場所を見つけられず、友だちもなく、冴えない学園生活をやり過ごす高校1年生。そんな彼の毎日が、学校近くの廃墟に住む女子高生マツリカとの出会いで一変した。「柴犬」と呼ばれパシリ扱いされる憤りと、クールな色香に昂る男子的モヤモヤ感との狭間で揺れながら、学園の謎を解明するために奔走する祐希。そうして彼の中で何かが変わり始めたとき、自らの秘密も明らかになる出来事が起こり?やみつき必至!学園ミステリ連作。

【目次】(「BOOK」データベースより)

原始人ランナウェイ/幽鬼的テレスコープ/いたずらディスガイズ/さよならメランコリア

感想 

   女王様のマツリカさんと犬気質の柴山君とが
   高校で起こる4つの日常の謎+αに取り組む物語。

   柴山君の高校での居場所のなさや自信のなさが痛々しくて、
   それが謎の美少女・マツリカさんに
   次第に変化させられていくのが少し救われる感じはする。

   柴山君が
   マツリカさんの色香(特に白い太ももw)に
   くらくらするところは少々くどい感じ。
   男性ならわかる、わかるって
   感じなのかもしれないけれど。

   マツリカさんの謎が明らかにされずに
   終わったので続編があるのかな。
   酉之初のシリーズとの似た感じが気になります。


ロートケプシェン、こっちにおいで  相沢沙呼 




ロートケプシェン、こっちにおいで

2011年11月発行 東京創元社 333p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

やっと酉乃の本心を受け止める事ができたと思ったクリスマスのあの日。勢いと雰囲気の力を借りて告白した僕は、なんと彼女の返事はおろか、連絡先さえ聞き忘れたまま冬休みに突入してしまった。もしかして迷惑だった?悶々と過ごす僕に、新年早々織田さんたちからのカラオケの誘いがかかる。そこで起こったちょっとした事件の謎を解くべく、僕は『サンドリヨン』へと向かうが…。バレンタインチョコをめぐる事件をはじめ、学園内外で巻き起こる謎をセンシティブに描く、マジシャン・酉乃初の事件簿、第二幕。

感想 

   『午前零時のサンドリヨン』の続編。
   
   ぽちと酉乃の微妙な関係の上に日常の謎がある、という
   前作からの流れに加えて、
   ある少女によって語られる教室内のいじめ問題。

   ふたつが絡み合う複雑な構造。
   私にはわかりづらかったです。
   注意深く読む必要がありました。
  
   こういう中高生のいじめが出てくるお話は
   痛々しくてしんどいなぁ。

   ぽちが少しずつでも成長しているのがうれしい。
   今作でも相変わらず
   ショートスカートから出た太ももが
   フィーチャーされていますね(笑)。

   まだお話は続くようなので
   これから先も楽しみにしています。
  
   
   午前零時のサンドリヨン


午前零時のサンドリヨン  相沢沙呼  


午前零時のサンドリヨン

2009年10月発行 東京創元社 332p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな初。はたして、須川くんの恋の行方は─。学園生活をセンシティブな
筆致で描く、連作ミステリ。全選考委員が「うまい」と評した第十九回鮎川哲也賞受賞作。

【目次】(「BOOK」データベースより)

空回りトライアンフ/胸中カード・スタップ/あてにならないプレディクタ/あなたのためのワイルド・カード

感想

   高校生・須川君が一目ぼれしたクラスメイト・酉乃初に頼りつつ
   高校の中の日常の謎に取り組む連作短編集。

   主人公なのに 須川君って 気弱で推理力もありません。
   もうちょい しっかりしろ!って 背中をたたきたくなりました。
   でも 悩みつつ 遠回りしながらも
   片想いの力で
   酉乃初のかたくなだった心を開いていきます。

   高校生たちが 幼くてかわいいです。
   女子高生たちの 「ほっそりした太腿」(←しょっちゅう出てくる)
   が うらやましい!
   (細いんなら 「太腿」じゃないよねぇ・・・。
    なんか ヘンで いちいちひっかかりました。)