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その話は今日はやめておきましょう  井上荒野  ☆   



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その話は今日はやめておきましょう [ 井 上 荒 野 ]
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2018年5月発行 毎日新聞出版 

【内容情報】(出版社より)

一人の青年の出現によって、揺らぎ始める定年後夫婦の穏やかな日常─ 。老いゆく者の心理をとらえた著者の新境地。

【感想】

   72歳と69歳の余裕のある夫婦。

   夫が骨折したことで
   一人の青年を家事手伝いとして雇うことになり…。

   この先どうなるかすごく不安に思いながらの読書だったけど、
   ずっととても面白かった!

   三人の心情や行動の揺れが好きだなぁ。

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あなたならどうする  井上荒野   



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あなたならどうする [ 井上 荒野 ]
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2017年6月発行 文藝春秋 200p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

昭和歌謡曲の歌詞にインスパイアされた、珠玉の九篇。

【目次】(「BOOK」データベースより)

人妻ブルース/時の過ぎゆくままに/小指の想い出/東京砂漠/ジョニィへの伝言/あなたならどうする/古い日記/歌いたいの/うそ/サルビアの花

【感想】

   「うそ」や「東京砂漠」など
   昭和歌謡曲の歌詞にインスパイアされた9編収録。

   どれも不誠実な人間がでてくる、
   大人の男と女の話なんだけど、
   もちろんそれぞれ違うストーリーで、
   毎話毎話、ぎゃーっってなりながら読んだ。

   面白い試みだなあ。

綴られる愛人  井上荒野   



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2016年10月発行 集英社 272p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

夫に抑圧される妻。地方に住む男子大学生。手紙だけでつながるひみつの関係、のはずだったー。むさぼるように、焦がれるように、手紙を交わす男と女。やがて、越えてはならない一線を踏み越えー。著者新境地、究極の恋愛サスペンス。

【感想】

   都内在住・作家・人妻と
   地方在住・男子大学生が
   文通コミュニティを通じて始めた手紙のやり取り。

   ひー、怖い。
   けど面白い。

   手紙を通じて架空の人生を生きていたつもりが
   それはやっぱり現実を踏まえたものであって、
   そしてそれは次第に現実を侵食していく…。

   そんな手紙のやり取り、
   ちょっとやってみたいかも。

赤へ  井上荒野  ★   



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2016年6月発行 祥伝社 235p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ふいに思い知る、すぐそこにあることに。時に静かに、時に声高にー。直木賞作家が描く「死」を巡る十の物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

虫の息/時計/逃げる/ドア/ボトルシップ/赤へ/どこかの庭で/十三人目の行方不明者/母のこと/雨

【感想】

   「死」が出てくる話10篇を集めた短編集。

   すごくよかった。
   しみじみよかった。
   とても好き。

   生きている以上決して避けられない「死」。

   病死だけでなく事故死、自死も出てくるけれど
   淡々とした書きざまが
   かえって胸にしみこむ。
   
   いいお話、というわけではなく、
   どちらかというと、
   不穏なぞわぞわするお話が多く、
   それぞれのお話の最後も
   ぽんっと放り投げられるような感じなんだけれど、
   そういうのも含めて、とても好み。
   
   きっとこれから何回も読み返すだろう。

   すべて「死」が出てくる話だけれど、
   それを抱えた「生」が描かれているのだろうか。

ママがやった  井上荒野   



ママがやった

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著者:井上荒野
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2016年1月発行 文藝春秋 171p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

なぜ百々子(79)は夫(72)を殺したのか。或る家族の半世紀を描いた愛をめぐる8つの物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

ママがやった/五、六回/ミック・ジャガーごっこ/コネティカットの分譲霊園/恥/はやくうちに帰りたい/自転車/縦覧謝絶

【感想】

   79歳の母が72歳の父を殺した
   娘二人、息子一人の五人家族。

   その家族の過去を
   視点を変え語る連作短編集。

   その危うさはほんとうに彼らだけのものなのか、
   どうしてそういうことになったのか、
   考えさせられる。

   家族とは、
   夫婦とは、
   なんだろうね。

   怖い。

リストランテ アモーレ  井上荒野   



リストランテアモーレ

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著者:井上荒野
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2015年4月発行 角川春樹事務所 238p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

姉弟で切り盛りしている目黒の小さなリストランテ。色艶に満ちた皿の数々と、それぞれの事情を抱えたアモーレども(罪深い味わいに満ちた男と女)を描く幸福な物語。

【感想】

   姉弟でやっている
   小さなリストランテを舞台にした連作短編集。

   イケメンで女たらしな弟と、
   一人の人を想い続けている姉と、
   その周辺の人たちの話が、
   軽やかに描かれているのに、
   病んでる香りもしてぞくぞく。

   お料理の説明がたくさん詳しくあるのだけど、
   わたしには身近なお料理じゃなくて、
   ほとんど想像もつかなかったです^^;

悪い恋人  井上荒野   



悪い恋人

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著者:井上荒野
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2014年12月発行 朝日新聞出版 182p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

開発業者として現れた中学時代の同級生と、抗うこともないままに肉体関係をもってしまった沙知。自宅裏の森を伐採する宅地造成工事の告知を機に、彼女の家族は一変する。反対運動にのめり込む義父母。いつしか夫も見知らぬ顔を覗かせるなか、その男は沙知への要求をエスカレートさせていく。日常にひそむ正常と異常の空隙。そこから現れる異様な光景を端正な筆致でとらえたアモラルな傑作長篇小説。

【感想】

   不穏な空気。

   沙知の二世帯住宅の
   裏の森を伐採する開発業者の中に
   かつての同級生がいて
   関係をもつようになり
   家族も別の顔を見せ始める。

   何が異常?
   悪いのは恋人?
   ってぐるぐるぞわぞわする。

   決して共感はできないけれど
   なぜかひきつけられるお話。

虫娘  井上荒野   



虫娘

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2014年8月発行 小学館 248p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

四月の雪の日。あの日、あたしは生き返らなかった。その夜、シェアハウスで開かれたパーティで、いったい何があったのか?悪意と嫉妬、自由と不自由ー小さな染みがじわじわ広がり、住人たちは少しずつ侵されていく。ミステリー&恋愛小説。

【感想】

   シェアハウスに住んでいた女性・照が
   雪の日、全裸で庭で死に
   透明の存在となって
   シェアハウスの住人の間を飛び回り
   彼らの隠された生活を覗き見る。

   彼らの生活の謎、彼女の死の謎が
   次第に明らかになっていくのが、
   どろどろぞわぞわ。

   死んでから、いろいろ気づいても
   それじゃあ、遅いんだ遅いんだ。

ほろびぬ姫  井上荒野   

あなたはあなたが連れてきたーーサスペンスとたくらみに満ちたハードな愛の物語。嵐の日、あなたは、行方不明だった弟を連れて来た。あなたに瓜二つのあなた。そして言った、「僕は死ぬんだ」-- 幸福な結婚生活を送っていると感じていた「私」に、ある日訪れた不可解な出来事。女が男を愛するとき、取り替え不可能なもの、確かなものとは何か。翻弄しようとするものたちに挑む、静かで激しい「私」の物語。

ほろびぬ姫

ほろびぬ姫
著者:井上荒野
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2013年10月発行 新潮社 171p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

あなたはあなたが連れてきたーサスペンスとたくらみに満ちたハードな愛の物語。

【感想】

   ふぅ。

   「あなたはあなたが連れてきた」という
   不思議な一文から始まる、
   謎と緊張感あふれる恋愛小説にひきこまれた。

   「あなた」と「あなた」と「わたし」のたどる
   一筋縄ではない愛の日々と行く末。

   読み終えてタイトルを見て、
   ああこれしかない、
   という気持ちです。

あなたにだけわかること  井上荒野   



あなたにだけわかること

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2013年5月発行 講談社 204p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

桐生駿と野田夏が出会ったのは5歳のとき。駿の母と夏の父が不倫の恋に落ちたからだ。密会を重ねる父母の情事のあいだ、それと知らず共に過ごした幼いふたり。以来、思い出したくない記憶を封印し、それぞれの道を選んだふたりなのに、なぜか人生の曲がり角ごとに出会ってしまう。まるで、互いのおろかな恋愛の証言者のように…。男と女の“恋愛よりも深い縁”を描く長篇小説。

【感想】

   小さい頃、
   それぞれの父母が密会していた場所に
   居合わせた駿と夏。

   強烈な原風景を持つ彼と彼女が辿る
   半生の転がり具合が空しく怖いけれども
   目が離せない。

   世の中にはこういう人生もあるのかも。

   二人はそれぞれ魂の片割れに
   なってしまったのかも。

   「ひとつひとつの動作が奇妙にくっきりして見えるのは、
    どれも彼が本当にしたいことではないせいだろう、
    と思った。」(162ページ)。

   そうか、そうなのか。鋭いなあ。